キリング・フィールド (1984年) | 大手町映画館

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どんなにつまらぬ映画にも 必ず光る何かがある
その光こそが 日本の映画界には無い
ハリウッドの映画づくりに対する情熱
ハリウッドの情熱に触れるコトができれば 心が自然と豊かになる

名作。

カンボジア内戦。
ニューヨークの新聞記者と現地カンボジア人通訳が、戦地で取材し絆を深め、のちにアメリカ軍の撤退とともに離れ離れになり、新聞記者はピューリッツァー賞を受賞し、現地通訳は捕虜になり迫害され強制労働を強いられるという実話に基づく物語。


CGのない時代に、カンボジア戦場の映像の画力・迫力に圧倒される。アカデミー撮影賞受賞。
特に、子供たちの撮り方に画力がある。泣いてる子、少ない食糧を食べてる子、外国人に群がる子、たたずむ子、死んでゆく子、少年兵…
いささかお涙頂戴的な映像演出なのだが、そこは素直に受け入れ、大いに泣いてもらった方が良い。何の罪もない、無垢な子供たちに。

あと面白かったのが、カンボジア人が登場してくる場面で、一切カンボジア語の字幕がないこと。映像のみで表現している。この映像演出も凄い。アカデミー編集賞受賞。


実在の現地通訳ディス・プランと、現地通訳役のハイン・S・ニョールは同じような境遇を持つ。
ニョールはカンボジア出身の医師で、実際にプランと同じ4年間強制労働させられたという過去を持つ。歳も近い。
この映画出演にはそういうところからきてるのだが、演技は経験なし。
実体験をそのまま表現したのか、とても素人演技には見えない。アカデミー助演男優賞受賞。

この映画出演後にはアメリカに住み何本かの映画に出演し、ロサンゼルスの自宅で強盗に襲われ55歳でこの世を去る。


この映画の公開直後、朝○新聞出身のジャーナリスト2名が、映画へ痛烈な批判をした。

「カンボジア大虐殺は、こんなものではない。」

と。
そっち側の人々は、もっと人が虐殺される方がお好みなようで。

一方、まったく正反対側の産○新聞出身のジャーナリストは、この映画を絶賛した。

公開当時まだまだ内戦の真っただ中、虐待や情勢の状況がどうだとか、映画に求めるのが間違ってる。
映画は娯楽。事実を伝えるためだけのものではない。
それをするのは、あなた方の仕事だ。

あ、一応仕事をしたのか。話題作を批判し、自分の名を売り、カンボジア情勢を伝えたという。


そんなことはどうでもいいとして、この映画は人として一度は見ておいた方がいい作品。
ついこの間(1991年)まで、すぐ近くの国で起こっていたこと。