学生の時に聞いたことあったがよう分からんかったので復習。当時はどんどん金が増えるとか何か詐欺っぽいとしか思ってなかった。
まず、信用創造を理解する上で、金本位制から入った方がややこしくない。
金本位制・・・金という物質的な価値を担保にし、貨幣の価値を「金の量」として取引するもの。
市場では金を媒介にし、物が取引されることになる。大根1本金1gなど。
この制度だと、金の価値が普遍である以上、インフレは起きない。ただし、金は有限である以上、"経済は拡大"しない。
というのも、人口が増えて経済主体が増えても貨幣が需要に追い付かないからである。
誰かが"貯金"でもしようなら、たちまち貨幣不足になってしまう。
※人類史上、金はプール4杯分しか採掘されてないことから、金は上限があると考えた方が良い。
その点、現代の管理通貨制度では金の保有量とは無関係に中央銀行が貨幣量を管理する。
日本でも日銀がマネタリーベースという、流通現金(日本銀行券発行高+貨幣流通高)と日本銀行当座預金
の合計で貨幣をコントロールしています。
この制度だと、又貸しが出来るので、AさんがBさんに100万貸したとしても、BさんはCさんに100万貸すことができます。そうすればお金が2倍になりますね。
Aさんも借用書という、いつでも100万戻ってくるという資産を持っているので、文句はありません。
また、お金を貸すと通常利子が発生するので、AはB、BはC から利子を得ることが出来ます。
このように信用を担保にお金の量(マネーストック)が増えることを信用創造と言います。銀行の機能の1つですね。
ただし、いつ100万返せと言われるか分かんないし、かといって又貸ししないと資産も増えないので、貸す側(銀行)は一定の資金を残さなければなりません。これを預金準備率といいます。
信用創造額=最初の預金÷r(預金準備率)-最初の預金
預金準備率10%だとすると、100÷0.1で、1000万そっから最初の100万引いて900万になりますね。
マネーストックとは、個人、法人、公共団体が保有する通貨(現金、預金)を指す。
今は預金準備率ほぼ0なのですが、不況の中銀行から金借りる人少ないので、預金準備率操作は行われてないそうです。