曲聴けます。


優しい雨


詞:小泉今日子 曲:鈴木祥子


心の隙間に 優しい雨が降る

疲れた背中を そっと湿らせてく


群れをなす魚たち

少し 楽しげに

駅に向かって走ってく


こんなに普通の毎日の中で

出会ってしまった二人

降りしきる雨にすべてを

流してしまえたらいいけれど…



あなたの知らない誰かと見つめてた

遠くに揺れてる街はダイヤモンド


ひとつずつ消えてゆく

夜の静けさに

息をひそめて見守るの


運命だなんて口にするのなら

抱きしめて連れ去ってよ

私のすべてに目を反らさないで

はじまってしまったから…


こんなに普通の毎日の中で

出会ってしまった二人

雨が止む前に抱きしめ合えたら

あなたについてゆく


はじまってしまったから…




「雨は人を素直にさせる」 感・想・文・FRAGILE



雨の季節ですね。雨はどんなふうに心に映ってるでしょうか。


雨の日、街を歩いていて傘をさし歩く人たちを見ていて、ふと浮かんだ言葉があります。

「傘の下の泣き虫を、すれ違う人は誰も知らない」。

どんなに辛いことがあっても街で人目がある中で泣く人はあまりいない。

だけど、泣きたい気持ちを必死に抑えてる人はたくさんいるはず。

雨は傘によって、街を歩いていても、自分と周囲を分けてくれて、プライベートゾーンをつくってくれる。

そんな傘の下で泣きたい気持ちとか弱い自分を少し解放してる人がいるような気がしたんです。


雨は人を素直にさせる。そんな見方もたまにはいいですよね。



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曲聴けます。


夏なんです


詞:松本隆 曲:細野晴臣


田舎の白い畦道で 埃っぽい風が立ち止る
地べたにペタンとしゃがみこみ
奴らがビー玉はじいてる
ギンギンギラギラの太陽なんです
ギンギンギラギラの夏なんです

鎮守の森は ふかみどり 舞い降りてきた静けさが
古い茶屋の店先に 誰かさんとぶらさがる
ホーシーツクツクの蝉の声です
ホーシーツクツクの夏なんです

日傘くるくる ぼくはたいくつ
日傘くるくる ぼくはたいくつ
ルルル…

空模様の縫い目を辿って 石畳を駆け抜けると
夏は通り雨と一緒に 連れ立って行ってしまうのです
モンモンモコモコの入道雲です
モンモンモコモコの夏なんです

日傘くるくる ぼくはたいくつ
日傘くるくる ぼくはたいくつ
ルルル…    




感・想・文・FRAGILE



もうすぐ夏なんです。ということで、はっぴいえんどの「夏なんです」です(笑)


聴いていると遠い夏の日の情景が浮かんできます。


夏って記憶に残りやすい季節の様な気がします。

それはきっと、恋に似てるからかなと思うんです。


夏も恋も「熱」に浮かされる。

「熱」に浮かされ、心を奪われて、夢中になることで、忘れられない記憶になる。


そんなわけで、もうすぐ夏なんです。



僕は暑いの苦手なんです。肌が弱いのですぐに真っ赤になります(泣)

なので夏の海はほとんどいきません。夜の海は好きです。

あと、お祭りは好きだし、花火も好きです。

なんだかラムネが飲みたくなってきた。


ラムネ飲んでビー玉救出だ!!!




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予告動画観れます。


空ヲ想ウ fragile editor-(500)日のサマー




マーク・ウェブ初長編映画作品


ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ズーイー・デシャネル主演



(500)日のサマーの紹介です。




空ヲ想ウ fragile editor-(500)日のサマー


【ストーリー】

主人公のトムは建築家を夢見ながらも、グリーティングカード会社で働く日々。

ある日、秘書として入社してきたサマーに一目惚れをする。

トムは運命の出会いを信じる男の子、しかしサマーは真実の愛なんて信じない女の子。

まったく正反対のふたりの500日をトムの目線で描いた物語。その恋のゆくえは…。






男の恋愛映画  感・想・文・FRAGILE


『(500)日のサマー』。

物語の冒頭のナレーションで、この物語は恋の物語ではないと語られます。

描かれている内容はトムとサマーの恋の話のはずなのに、恋物語ではないと、あえて違う視座を与えるようなナレーションを付けたのははなぜなのか?


僕が観終わって思ったのは、トムの心の成長の物語ということを言いたかったからかなというものです。

それはどういう事かというと、この映画はサマーという女性側の視点からは描かれず、全編を通してトムという男性側の視点からだけで描かれることから、トムの妄想・空想まじりの記憶、思い出の話といえるわけです。

つまり、トムがサマーとの出会いから別れまでの500日を振り返り見つめなおす中で成長していく物語。

もう少しいえば、トムがサマーと過ごした日々の記憶の中に閉じ込められているところから、自分なりに過去を振り返り、考えなおしていくことで、記憶から抜け出て、現実に踏み出していくまでの物語ということです。


今書きましたが、トムの妄想まじりの記憶、思い出の話というのは、映像を見てればすぐにわかります。

たとえば、トムが幸せの絶頂の時にはミュージカル映画のダンスシーンになったり、トムのサマーへの期待と現実を二分割の画面で同時に見せたり、絶望してるときはモノクロのスケッチの映像になったりって具合に映像がトムの頭の中を表現していく。


タイトルに(500)日のサマーとありますが、括弧付きなのはどうしてかというと、時系列ではなく、トムの感情の流れに沿って、500日が描かれるからです。

だから、480日目が描かれたと思ったら、4日目とか、そこから250日目とか、まさにトムの感情、トムの頭の中の移り変わりを見せつけられてる感じなんです。

それが混乱を起こすかどころか、トムの心の動きをリアルに感じさせてくれて、物語にぐいぐい引き込まれていく。

そうした恋による非日常から再び日常に回帰することでのトムの成長、通過儀礼を描いた(500)日のサマー。


とはいえ、やっぱり恋愛映画です(笑)

描かれていることはトムとサマーの恋愛なわけだから。

ふたりで過ごした日々をトムの目線(トムの解釈の世界)だけで描いている。

描かれてることはトムにとっては真実で、この映画を見る人にとっても真実として見るけれど、サマーにとっての真実とは限らない。

真実といっているものも結局、一つの解釈ということです。

それぞれの立場で見方も捉え方も、受け止め方も、伝え方も変わるわけだから。芥川龍之介の「藪の中」を出すまでもありません。



そもそも恋は、相手のことを見ているとはいえず、自分の空想・妄想する相手を見ている。だから、自分の思っていたのと違う面が見えてくるとさめてしまう傾向がある。(究極の恋とは片思いなわけです。)

さめるという言葉があらわしている通り、恋は熱病のようで、非日常的な体験(かつてはそうだった。いまは日常の一部になってきている)です。

一方、愛は日常です。繰り返される日々に愛はある。変わり映えのしない日常が当たり前ではないと感じさせるのが愛。

だから、愛は気づくものといえるかもしれません。


見えてないモノに気づいていき、それが自分の価値観と違っても、それを認めるような心の在り方を持つに至る。

そういう意味で、(500)日のサマーは、心の成長、愛への気づきの物語なんだと言えると思います。

真実は一つじゃない解釈に過ぎないということだけでなく、恋愛という経験は人生の中の通過点で、その意味は少し遅れてやってきて「そうか、あれがあったから…」というような気付きをもたらすものであるということを改めて教えてくれる映画でした。


恋なんてまやかしだし、真実の愛なんてないと言い切る現実的なサマー。運命の出会いを信じる夢見がちなトム。「友だち」という関係のままふたりはデートを重ね、キスをし、セックスもする。トムは付き合いたい。彼女と彼氏という恋人関係になりたい。けれど、サマーは付き合わなくても楽しいんだから今のままでいいという。明日になれば気持ちが変わってしまうかもしれないという不安に押しつぶされそうなトム。気持ちは変わるものだから恋人になるという無責任な約束はできないというサマー。

平行線をたどるふたりの関係。近いのに遠いふたり。

サマーはビッチ(ふしだら)というふうに捉えられがちだけど、芯があるのが最後にわかります。誰よりも運命の出会いを待ち望んでいたことも…。そして、トムの夏の日のように燃える恋はどこへゆくのか…。


僕も恋愛において受け身タイプで、サマーとトムに近い恋愛をして振り回されたこともあります(笑)

なので、すごくリアルに感じました。胸も痛くなりました。



ありそうでなかなかなかった恋愛における男性の心の動きをリアルに表現している今作。

男性も女性も必見です。


男は見えないものに囚われがち(精神的観念的)で、女は見えるものに囚われがち(物理的現実的)。

そんな男女が出会って、変化していく。そんな見方もありかとおもいます。


普通に振り回される男と翻弄する女の恋愛としてみてもいいですよね。


ナレーションが科学者みたいな視点というか、かなり客観的な視点で語られているんだけど、そのナレーションと物語の中の登場人物との距離感とかタイムラグとか、ズレみたいなものも面白いとこです。


恋愛における男性の頭の中は、こんなことになってるのかと思いながら見るのも面白い。


要するにいろんな見方で楽しんでください(笑)



女の恋愛映画ではなく、男の恋愛映画。

お勧めな作品、(500)のサマーの紹介でした。