試合終了のホイッスルの後、凱歌「瀬戸の花嫁」を南長野に響かせる讃岐サポーター。
暗澹たるモールス信号音が脳内に響き渡り、深いため息をつく長野サポーター。
痛すぎるホームでの敗戦に、落胆ムードのオレンジ。
沈痛な面持ちで試合後の挨拶にやってくる選手に向けて、拍手、怒りの声、叱咤、そして次への奮起を促す声援がぶつけられた。
完敗であった。
スコアは最少失点でも、相手の術中にどっぷりと嵌ってしまった。
考えてみれば、宇野澤や向らキーパーソンが素早く激しくチェックされるのは想定内だったはずだ。
封じられた後の対策が全くと言っていいほどされていなかった。
だが、対策させないほどのストラテジーと、それを計算通り実行できる選手を讃岐は擁していた。
要は、ねじ伏せられたのである。
長野にも反撃のチャンスはあった。
だが、判断の遅さ、攻撃の陣形が整ってから攻めに転じてもすでに相手にチェックされたり、パス1本にしてもスペースには蹴りこんでいるがパススピードが遅いためカットされピンチに陥ったりと、非常に勿体ない。
「自分たちのサッカーをすれば勝てる」とは言うが、「では自分たちのサッカーをさせてもらえない時はどうするのか」と疑問に思っていた。
それがこのゲームだった。
TVマッチ、3千人の観衆、そして何よりホームマッチ。
何が何でも結果が欲しい日だったから、落胆も大きい。
時には己の美学をかなぐり捨ててでも勝たなければいけない時がある。
何もさせてもらえない長野と、記者会見で「プラン通り」と指揮官がニンマリする讃岐。
総合的な力の差がくっきり出た結果に、大いに落胆した。
しかしながら、この日のスタンドは燃えていた。
相手に、審判に、そして味方に、魂の籠った叫びがこだました。
普段は実に温厚なポール下のとある仲間の怒号が響き、驚く。
野次とか罵声とか、そんなレベルではなくて、みんなが本気で勝ちたかった気持ちの表れだ。
声援に正解なんてない。自分の出来る手法で選手とチームを後押しするのみ。
試合後、ポール下の面々はいつも行くパブに大挙して押しかけ、アフターゲーム残念会を開催。
「パルセイロ完敗!」
「今のところ連敗!」
「今後が心配!」
と、お約束の乾杯のご発声の後、それぞれグラス片手に今日のゲームを語る。
「攻撃に閉塞感が漂いすぎ」
「もう一声アクセントが欲しいねぇ」
「なんせこねくり回してねえでシュート撃たなきゃ」
「セットプレーも期待薄だし」
「草津U23に負けたTMと大して変ってねえ!」
酔いが回ってきて厳しい発言をするが、「まあ、こんな時もあるさ」と次に向かいテンションを上げて行くポール下の面々だった。
本日のポイント
●ただただ、悔しい。
チケットの査定 「今日のチケットおいくら?」
査定士 taketo
・入場料 1000円
・雨が上がって暖かくなった +300円
・審判がどういうサッカーさせたいかのか分からなかった -300円
・メインスタンドからもブーイングが出るほどスタンドに熱気があった +300円
・観客数が3,000人超えた! +300円
・パルの選手から気迫が感じられなかった -300円
・TV中継しているのに今回も勝てなかった -500円
今日の査定 800円
査定士 大さん
コメント「この数試合、リズムがというかワンパターンというか 研究されちゃっているからだと思いますが ここ一番の突破力がほしいですね」
・ボールをキチンとトラップしてない -500円
・雨降らず良かった…+500円
・なぜに復帰後の藤田選手か?…-500円
・宇野沢選手誕生日おめでとう…+300円
・2試合連続得点ナシ…-1200円
・松尾選手が見たかった…-500円
・松木安太郎さん来る…+500円
・良く走る両チーム +300円
・序盤の劣勢を立て直した前半 +300円
・カマタマのプレスを突破できない攻撃 -200円
・バランスを崩し失点 -200円
・戦術の手詰まり感があった -100円
・それでも選手個々はがんばっていた +200円
・最後まで走りは良かった両チーム +200円
今日の査定 500円
・入場料 1000円
・最高だった3000人の後押し +1000円
・だからこそ勝ちたかった。1点が欲しかった -1000円
今日の査定 1000円