私が高校生の時にしていたバイト先は、セブンイレブン。
(出典:マーケットピア)
地元でも有名なヤンキー校の近くにあったため、ブックコーナーや駐車スペースが、偶に彼等の溜り場になっていました。
その度に、オーナーから「○○君、あそこ掃除(退治)してきて」と溜り場の方を指差し、彼等から絡まれること数回。
また、元々酒屋だったため、ビールの配達用員として駆り出されることもしばしば。
(出典:小谷酒店)
そんな思い出深いセブンイレブンの時給は、500円でした。
マレーシアに移住した当初、「KFC」や「マクドナルド」で見掛けた求人募集の時給がRM5位だったので
大体RM1あたり100円で計算したら、同じ位なのだろうかと思ったものです。
今でもマレーシア国内のパートタイムの平均時給はRM8(約250円)程のようでした。
なので、マレーシアの賃金相場は概して低いイメージがあったのですが、コチラの記事を読んで少し驚いたのです。
(出典:FMT)
記事自体は、幸福度と給与の高さは比例しないよという主旨の内容なのですが
その中で紹介されていた首都クアラルンプールの平均月収に目を奪われたのでした。
その金額はRM10,549(約33万円)。
これって、既に日本の平均よりも高いのではないだろうかと調べてみましたら
次の記事には日本のサラリーマンが受け取る平均月給は約27万円とあります。
一人あたりのGDPで日本が韓国に負けてしまったことが以前話題となりましたが
日本は平均月収でもマレーシアより少なくなってしまったことになるのでしょうか
想像するに、マレーシアはサラリーマンと言うよりは事業主が多いからではないだろうかとか
突出した高収入者の存在が全体を押し上げているのではないかなとも考えたりしてみたり
その数字の根拠を調べるために、マレーシア統計局の「2019年度調査報告」を確認。
すると、家族の合計である世帯収入の値となっており、エリア別では平均値でなく中央値で比較されていました。
1位 クアラルンプール RM10,549
2位 プトラジャヤ RM9,983
3位 セランゴール RM8,210
4位 ラブアン RM6,726
5位 ジョホール RM6,427
地域差は当然あるとして、やはり大都市のクアラルンプールが断トツの稼ぎになっているのが浮き彫りになりますね。
なお、統計調査によれば、国全体の平均世帯月収はRM7,901(約25万円)で、年収に直すと約300万円。
平均世帯所得は月RM5,873(約19万円)ですから、年間所得は約230万円の計算となります。
因みに厚生労働省では、日本の平均世帯所得を公表していますが、2019年度調査によれば552.3万円だそうです。
年間の平均世帯所得で単純に比較をすれば、日本はマレーシアの約2.4倍となります。
しかし、日本の平均世帯所得が18年前の1994年にピークを迎えて以降、ずっと下げ続けているのに対し
一方のマレーシアでは平均世帯収入のグラフにはなりますが、下図の通り上昇傾向にあります。
流石に2020年はコロナ禍だったこともあり、マレーシアでも平均世帯収入は一時的に下がったようですが
伸び率を比較すると日本を追い越す日も近いのではないでしょうか。
因みに、シンガポールでは平均月間世帯収入が9,425ドルだそうで、年収にすると約1,150万円
既に日本を凌駕しています
富裕層を世界中から集める金融立国のシンガポールですから別格だと思われるものの
次の記事によれば大卒後の初任給も凄いことになっていました。
記事ではシンガポールの6国立大学の卒業生に対して調査を行っており
各学部の中央値は3,100ドル(約31.5万円)〜5,600ドル(約57万円)。
30年近く前となる私の初任給が確か19万円程。
日本の平均初任給は今も殆ど変わらないようですから、その差額にはやはり驚かされます。
先のマレーシアの記事にもありましたが、収入の多い少ないが暮らし易さや幸福度と比例する訳ではありません。
物価や税金、サービスの質等も考慮に入れるべきでしょう。
とは言え、収入が急伸していくアジア諸国と比較して、日本の衰退感が寂しく感じた次第です。
ご覧頂き有難うございました!
宜しかったら、ポチッと。
応援が大変励みになります