【ずっと背中を見て育つ】

子は親の背中を見て育つ、

と言いますが

これってよく使われるのが

子どもがちっちゃい頃に

親が変なことすると

子どものために良くない、みたいな

感じだと思うのですが

本当は

子どもであるかぎり

親であるかぎり

ずっと見て育つ

と

ワタクシは思っています

ちっちゃい頃の

親の背中はおっきくて

生意気だった頃は

これを超えてやると

躍起になったこともあり（笑）

なんやかんやで

我が家の福の神がお年寄りになって👵

一緒に暮らすようになって

背中は丸っこくてちっちゃくなって

あの頃とは全く違うけれど

このちっちゃくて丸っこい背中が

教えてくれることは

すごく大きくて重厚で

それでいて優しくて

大人になってもずっと子どもの

ワタクシにとって

どんな立派な教授がおっしゃる言葉よりも

どんな有名なマスターが書いた自己啓発本よりも

意味がある

あのお背中を見続けたおかげで

今

色々あっても

だいたいいつも

大丈夫って思える

なぜか

自信があります

根拠はないけど（笑）

本当に人生で

大事なことを教えてくれた

バイブル

親がこの世にいらっしゃる方は

ぜひ見続けて

あちらの世界に行かれた方は

思い出して

お子さんがいらっしゃる方は

ご自分の背中を

いっぱいいっぱい見せ続けて

果てしなく続く連鎖で

みんなでめでたし

【優先順位は、変わってもいい。】

福の神と生活をしていた時

ワタクシの中の優先順位は

だいたいいつも

が一番

ですが

そうじゃない時もありました

好きなアーティストのライブは、

別

ふまじめ

いえいえ

いつも本気で

全力でまじめに

福の神との生活を

おもしろがっていましたし

ワタクシにとって

大好きな佐野元春様は

福の神とは違った立ち位置での

アレな存在ですから

東京にも行きましたし

その間は

福の神は

ショートステイに行っていただき

安心安全な環境で

過ごしていただきました

不思議なことに

デイサービスやショートステイは

ふきげんMAXになられる

福の神が

ワタクシが

元春様に会いに行く時は

モンクひとつおっしゃらずに

はいはい　もとはるさんね

と言って

ご自身は

ショートステイに行ってくださる

ありがたいお方でした

その代わりいつも

ステキなスイーツやら

東京駅じゃないと買えないお弁当とか

美味しいおみやげをたくさんかついで

ショートステイで待つ福の神を

タクシーでお迎えに行き

一緒に帰るのでした

優先順位は

いつも一番じゃなくていい

その代わり

だいたいいつも一番だから

それをわかってくれていたようで

おかげでワタクシは

遠慮なく元春様に

会いに行ってました

お互いに無理せず

我慢せず

優先順位は

その時々で変えればいい

そんな感じだったので

ワレワレ親子は

いつも平和でした

でも

そういえば

あのお方の一番って

いつもマゴだったな・・・

まあまあまあまあ

めでたし

【たとえ一番でなくっても】

世の中のや達にとって

マゴというものは

相当可愛いらしいです

我が家もしかり

おジーは常に

「タロウ、タロウ」

でしたし

福の神も

「タロちゃん」

でした

福の神は最後の頃に

会いにきたタロウにとてもお喜びになり

「タロちゃん一等賞」と

弱りきったお身体で搾り出すように

でもとっても嬉しそうに仰っていました

正直ちょっと悔しいですが

ずっと

孫のタロウが

福の神の「１番の座」

を独占していました

でもいいんです

福の神にとって誰が１番でも

２番でも３番でも

ワタクシにとって

ぶち抜けて１番だったのは

間違いなく福の神なわけで

それは今も変わらなくて

これからも変わらないでしょう

福の神はもっともっと

長生きしてタロウの成長を

見届けたかったことでしょう

もっと一緒にいっぱい

遊びたかったことでしょう

アナタができなかった分

ワタクシがちゃんと

タロウを可愛がりますよ

おばあちゃんの気分で（笑）

タロウと会う時は

きっとこれからも

福の神が一緒にいて

「タロちゃん一等賞」と

仰ってることでしょう

ごきげんうるわしゅう

めでたし

【愛すべきズルさ】

前回、

お年寄りって

ワレワレが思っている以上にサミシイ

と、書きましたが

案外面白いズルさを持っていらっしゃる

やもいらっしゃる

今日はこの方々について

愛を込めて呼ばせていただくと

サミシイ詐欺

つまり

保険をかけてるんです

お金じゃなくて

かまってくれる人

アッチで優しそうな人がいれば

「オラ、誰も話す相手いねぇんだ〜」

と言い

コッチに話を聞いてくれそうな人がいれば

「オラ、誰も話す相手いねぇんだ〜」

あちこちに

かまってくれる人を

キープしておきたい

だって

ひとりだけだと

その人がいない時

オラ、サミシイモン

こないだもいらっしゃった

行くたびに

「オラ、誰も話す相手いねぇんだ〜」

「オラ、一日中ここに座って外を眺めるだけだ〜」

とおっしゃるおじいさん

あら、それは大変

と、思ってました

と　こ　ろ　が〜

その後

息子さんに聞いたら

「親父、毎日友達と出かけてるよ〜

今日はカラオケ、明日はデイサービス

明後日は体操、それから週2回ヘルパーさんが来て・・・」

なにっ

忙しいの

やられた

ワタクシ

まんまとキープされたようです

計画的犯行？ができるくらい

頭がシッカリしていらっしゃるのは

めでたいことです

しゃーないので

息子さんに聞いたことは

内緒にしておきます

サミシイ詐欺に引っかかってしまいましたが

このまま引っかかっておきましょう🍵

そういえば

うちのおじいちゃんも

よく言ってました

おじいちゃんには

オマエしか

話す相手がいないんだよ

おじいちゃんは

オマエがいないと

誰とも会わないで

ひとりでここに座って　云々

そう言っては

近所の寄り合いだの

親戚会だの

勤めてた職場のOB会だのと

よくお出かけになっていらっしゃった

サミシイ詐欺は

昔からあるみたいね

でもね

いいじゃないですか

元気な証拠

ダマされておいたら

おジイちゃんは安心するんだから

ダマされておきましょう

お金ダマされるわけじゃないので

よしとします

【くだらない、無駄なことにこそ】

こんなのが出てきました

以前作った

紙飛行機を遠くまで飛ばすマシン

割り箸の先に

輪ゴムを通して飛ばすのですが

結構飛ぶ飛ぶ

福の神と2人で

遊んでばかりいた頃の

思い出の一品

やいのやいの言いながら

飛距離を競ってみたり

紙飛行機をいっぱい作ったり

そんな時間はすべて

時を経て

何にも変えられない

宝になりました

こういう

くだらない

ムダなことを

いっぱいしてきました

だから今

目に見えない宝が

たくさんあります

あちらの世界に行く時は

たくさんの楽しい思い出を

持っていこう

くだらない

ムダなことこそ

夢がある

今頃母は

あちらの世界で先に行ってた父に

そんなくだらぬ思い出を

楽しく話されているのでしょうか

そうだといいな

本日もごきげんうるわしゅう

めでたし