日本は大東亜戦争後、亡国政策を強いられてきたことで、完全に平和ボケしています。自国の安全保障は自国でしか実現できない事すら、忘れてしまっています。

 

安全保障は軍事だけではありません。経済、食糧、健康、情報、国土(領土)、等々。そして、これら全ては自国が考え、取り組むことです。そのためには、他国とのパワーバランスを保つ必要があり、パワーバランスが崩れていれば、外からの圧力により実現出来なくなってしまいます。

 

今の日本は正にその「実現できない」状況にあると言えます。

 

 

ロシアのウクライナ侵攻に伴い、バイデン大統領がプーチン氏を「戦争犯罪人」だと非難しました。

ジョー・バイデン米大統領は16日、ウクライナ侵攻を続けるロシアのウラジーミル・プーチン大統領を「戦争犯罪人」と呼んだ。ロシア側はこれに猛反発しており、外交上の緊張関係が悪化するとみられている。

 

この報道に対しロシア側はこのように反論しています。

バイデン氏はプーチン氏に宛てた「個人的な侮辱」を口にした-クレムリン報道官

TASS 18 MAR, 19:48

-----以下 転載 翻訳-----

モスクワ、3月18日。/ドミトリー・ペスコフ大統領報道官がメディアに語ったところによると、ジョー・バイデン米大統領のプーチン露大統領宛ての発言は事実上個人的侮辱だが、クレムリンは米指導者の疲労、過敏性、忘却を念頭に置き、強いコメントで応じることはないとのことだ。

"我々は、実際には個人的な侮辱を構成するプーチン大統領に宛てられた発言を聞いたり見たりしている "と述べた。

クレムリン当局者は、バイデンは事実上毎日そのような発言を自由に行っていると述べた。

「バイデン氏の過敏性、疲労、物忘れを念頭に置くと、最終的に攻撃的な発言につながるため、さらなる攻撃性を誘発しないよう、強い発言は控えた方がいいかもしれない」とペスコフ氏は述べた。

 

バイデン氏の発言
木曜日、ビデはロシアのカウンターパートとの関係で、より非友好的な発言をした。特に、プーチンは「殺人的な独裁者」であり、ウクライナの人々に対して「不道徳な戦争」を繰り広げている「純粋な凶悪犯」であると主張したのである。

1年前の2021年3月17日、米国の指導者はロシア側に対して再び厳しい発言をした。プーチンを「殺人者」と見ているかというインタビュアーの質問に対して、肯定的に答えたのだ。

その後、バイデン氏の発言に対するコメントとして、プーチン氏はこのような非難は何十回も聞いたことがあり、長年の政権運営で様々な側からの攻撃には既に慣れている、と述べた。そして、バイデン氏の健康を祈るとともに、子供の頃のことわざを思い出した。

その後、ロシアの指導者は、あの厳しい発言の後、バイデンが電話をかけてきて、納得のいく説明をしてくれたという。

-----ここまで-----

 

 

2021年3月にあった報道が下記です。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が18日、同国のテレビに出演し、アメリカのジョー・バイデン大統領に「反撃」した。バイデン氏がプーチン氏について、「人殺し」だと思うとインタビューで述べたことを受けたもの。

プーチン氏この日、ロシアのテレビで、バイデン氏の発言について、「そっちこそそう(人殺し)だ」と反論。生放送での公開対話をバイデン氏に求めた。

 

 

この様な報道もありました。

 

日本が言えなかった事をプーチン氏が代弁してくれました。

 

戦争は双方ともに責任があると思えます。仕掛けた方が悪いと言われれば、そうかも知れませんが、仕掛けさせた側にも責任は有るはずです。そして、戦争にはルールがありました。しかし、第一次世界大戦後、そのルールは形骸化し、何でも有りになってしまっています。

 

道徳的にとか、道義的にとか言っても、結局は勝てば官軍であり、敗れた側はどんなに理不尽な決定であっても、従わざるを得ませんでした。

 

アメリカの長崎、広島への原爆投下は間違いなく「戦争犯罪」と言えるはずです。無差別大量虐殺のなにものでもありません。

 

世界は力ずくです。強い者が弱い者を力ずくで抑え込む。従わせる。これが現実であることを認識しなければ、安全保障は考えられません。

 

日米安保で日本は守られません。憲法9条をかざしても焼け石に水にもなりません。隣国には核兵器を所有し、世界支配を目指す国が実在します。

 

情報は重要な要素であり、主義主張することも重要です。自国の利益を損ねてまで隣国に忖度する必要は皆無です。それなのに、まともに言い返すことも出来ない政府には憤りを感じます。

 

日本が広島、長崎の事でアメリカを避難することは難しいと思いますが、国民はそのことを認識し、虚偽の歴史から来る自虐史観を払拭し、世界に対向する体制を作らなくては、日本が日本で無くなってしまいます。

 

ロシアがアメリカの批判に対し、面と向かって反論批判が出来るのは、ロシアが核兵器を所有しているからに他なりません。もし、核兵器を持っていなかったら、通常兵力ではロシアはアメリカの足元にも及ばない程度です。核兵器を持っていることが、この場合はアメリカを参戦させない抑止力という意味で、立場を対等にしていると言えます。

 

世界で唯一の核兵器による被爆国である日本は、被爆国であるからこそ核兵器を持ち、核兵器の使用根絶を訴えるべきだと思います。

 

もちろん、武力だけでパワーバランスは保てませんが、まずは対等なあるいは抑止力となる武力があっての事で、これが無ければ他の力があっても活かせません。

 

 

 

過去記事もご覧ください