四間飛車穴熊の最大の弱点は穴熊に囲うのに時間がかかってしまうことである。
この隙をついて棒銀で攻めてくる人がいるので、それに対する応手を考える。
イマイチどのタイミングで受けにまわればいいのかわからないので、ここでしっかり覚えておこうと思う。
まずはなかなかいないとは思いますが、相手が角道を開けていない場合を考えます。
① 角道を開けていない場合ガンガン突っ込んできますがひたすら無視します。
ただし、▲7七角とあげて飛車先の歩を交換されるのだけは阻止しましょう。

△8四銀の時点での応手は恐らく次のどちらか
①-1 ▲9六歩
【評価値+448:3.15段相当】この形になればとりあえず銀はそのままでは進めない。
損はしないが得もしない戦法だが、こちらの玉が守られている分だけ先手良し。
①-2 ▲2八玉
【評価値+518:3.15段相当】後手の攻撃を無視して玉を穴熊へと囲う戦法。実はこちらの方が先手有利となる。
当然△9五銀と進めてきますが、それに対して良い手となるのが▲8八飛。
▲7八銀や▲6五歩も考えられるけれど、▲8八飛が最善手。
四間飛車の形は崩れてしまいますが、そこは気にしない。
【評価値+521:4.35段相当】仮にこの状態から後手が強引に攻めると銀と歩の交換となり、先手が優勢になります。
よって、そのようなことはしてきません。
このように9筋に銀を移動させて攻める単純な棒銀は簡単に受けることができます。
② 角道をあけている場合
相手が角道をあけているときは①図の状態になる前に
△8三銀ときた時点で▲7八銀と銀を上げてしまうのが得策。
後手は△9四歩と銀が進める状態にしてきますが、ここも玉を逃がす。
ここから後手は7筋か9筋かどちらに銀を進むかを選ぶことができます。
②-1 △8四銀
①の場合と同じように9筋に一旦銀を移動させてから回り込んでくるような戦法です。
これに対しては先程は無視して玉を移動させていましたが、今回は角道を開けるために相手が一手遅れているのでこちらの応手が変わります。
ここは
▲6五歩と歩を上げるのが最善手。
角が向き合ってしまうので急戦になりかねませんが、先手有利です。
②-1-1 △9五銀角を無視して銀を攻めてくる方法です。
この場合は相手の守りがスカスカなので▲6四歩と進めて飛車先の歩を交換します。
【評価値+802:2.62段相当】この時点で先手が大きく優勢です。
飛車の成りを阻止しようと△6二金などを指してきたら角に対する飛車の効きを失うので、▲2二角成 △同銀 ▲7一角打 の飛車金の両取りで先手勝勢です。
△6二歩の場合は▲2八玉と玉を逃します。
△7七角成に対しては銀ではなく桂馬で▲同桂とします。
【評価値+857:2.34段相当】②-1-2 △7二金飛車先の歩を交換されるのは許すが、6筋を破るのは避けようという手です。
一見良さそうな手ですが、実はこれも悪手です。
②-1-1と同じように飛車先の歩を交換し、△6三歩打には▲3四飛と横歩を取ります。
【評価値+772:4.12段相当】②-1-2 △7七角成恐らく自分のような初級者が最も選びがちな選択肢だと思います。
当然この角は取らないといけないのですが、先手は桂馬でとるか銀でとるかは選択することができます。
ここでは▲同桂と進んだ局面を考えます。
【評価値+603:2.89段相当】この場合は後手が△8八角打とすると馬を作られてしまうので少々怖いところ。
その場合は▲5五角と指して香車に狙いを定めるか、②-1-1と同じように飛車先の歩を交換します。
もし相手がそれ以外の手を指してきたら同じように飛車先の歩を交換します。
どちらにせよ、▲6五歩の目的は飛車先の歩の交換なのでこれを最優先に進めます。
棒銀の対策は細かく書いていると記事がとんでもなく長くなるので、続きは別の記事で。