みずがめ座η流星群、撮れました!(2024.5.5 極大の前日) | 結城明音の天体観測にっき

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今年のみずがめ座η流星群は、月明かりの影響がない好条件で。
極大日の5/6が曇り予報だったので、前日の5/5に眺めておりました。

そうしたら、素敵な姿を見せてくれまして! さっそくどうぞ!



流星群の放射点と流星をセットで撮りたい~、と流星群のたびに思っておりまして。

みずがめ座η流星群は、放射点が星座絵の水瓶のあたりにあるので、ちょうどそこから流れてくるイメージがあるんですよね。
今回すごい願いが叶った感! 土星も細い月もいてよくばりセットだわw ありがとうありがとう

放射点に近い流星だから短めですねー


実は、みずがめ座η流星群、毎回チェックしている割には、全然見られた&撮れたためしがなくて。
ようやく撮れました! それがこれで、うれしい! 撮り続けていてよかった! わー(興奮)



流星群を見るには、放射点の位置に関係なく、晴れていて暗い方向をじっと見続けているのが良いのです。
そんなわけで、いろいろな方向にカメラを向けて撮っていました。そこに飛んでくるかはぶっちゃけ運で…おおう…
1時間半くらい撮って上のほかに写っていたのは1枚、計2枚でした!



北の天の川とはくちょう座、な感じで撮ろうとしていたときですね。ギリギリちょびっと。
2枚目に写っているペガスス座は、1枚目のシェアトから延びる2本の星座線がここにつながります。



写ってないけど見られた流星は、放射点から離れたところをシューっと長く流れていった明るいのが2本。壮観でした!
どちらも横に流れていきました。放射点が低い位置にあるので、横向きか下から上に流れていくのが多いのです。
(カメラのモニタを確認しながらなので、目がなかなか暗さに慣れないんですよね。写真を撮らなければもっと見られるんじゃないかと毎回思ったり)

 

流れ星みずがめ座流れ星


さて、今回他にも流星が写っていたので。流星群か否かの判別例として載せてみます。



今回最初に見られた流星は、実はこちらで。放射点とは全然違う方向から飛んできました。
アンドロメダ大銀河とカシオペヤ座とセットで撮りたいなあ、と思って撮っていたものですね。
これはこれで、ビジュアル的にはお気に入りです。
 

 

もう一枚のこちらは、流星の向きと放射点だけで見るなら、みずがめ座η流星群かもしれないんですが。
(広角レンズの仕様として、画面の端は結構広がるというか、ぐいっとなるので)



ここに写っているペガスス座のエニフは、1枚目のビハムとすぐつながっていて。
つまりみずがめ座η流星群の放射点が近いんですよね。すぐ下なのです。
にしては、ちょっと流星が長いかなあ、と。なので、違うかもしれないなあ。



ちなみに、この時期は、こと座η流星群という流星群がそろそろ見られそう、という頃でした。
まだまだ極大には遠い日で、そもそもあまり多くは流れないので、あまり話題に上らないんですが。
3、4枚目の写真は、どちらも辿るとこと座η流星群の放射点(はくちょう座とこと座の間くらいにある)に行きつくんですが、ちょっと判別材料が少ない感じで。
他の流星も来たー! ってことで収めておこうかな、と思います。


というか、こと座η流星群、今回調べて初めて知りました。
最近星空チェックに使っているこちらのサイトでは、今現在見ごろの流星群もわかります。
トップページ下方の、「Active Meteor Showers Visible Today」が流星群一覧です。

 


おまけ
流星以外にも、細かい線のようなものがいっぱい写っているのですが、これは人工衛星とかですね。
淡い写りだとぱっと見では判別がつきづらいので、連続した写真を3枚は撮るようにして見比べています。
いーっぱいいるんだわ。サムネイルでおっ! と思って、なーんだ、ということはしょっちゅうあるw


流れ星みずがめ座流れ星


今回は、石川県七尾市の能登島で撮影しました。GW家族お出かけの夜に時間を作ってもらいました。ありがとう。
1枚目右下の奥にうっすら写っているのは、立山連峰、かもしれない。日中に見たらきれいでした。
低い位置はもやがかかっていて、あと少し雲もあったので、南側はけっこう街灯りが反射していたかも。
それでも、天の川が肉眼でしっかりと見えましたよー!


天文薄明が3:14から始まったので、この後は月を撮ることにしました。その様子は別記事にしますね。

追記。この日の月は海王星と火星に接近でした。記事が書けたのでこちらもぜひぜひ。

 


追記ここまで


星流れ星星流れ星星流れ星星


天体観測や星空の話題を、同人誌にもまとめています。こちらもよろしくね!