9/22のブログで、日本美容外科学会総会でメディアの人間として登壇してきたわけですが、登壇者は“招待者”となり、学会も自由に見てくださいと運営事務局からご連絡いただきました。
当初は9/14~15の2日間、フルに聴講しようとプログラムのチェックもしてましたが本業を優先しないとイカン、という残念な状況に。
それでも、自分が登壇後のプログラムは聴講することができました。
①✱下眼瞼の美容外科手術を学ぶ2/学術教育委員会企画2(100分) つまり、下まぶたのたるみ取りオペ。
②✱鼻形成術後の修正術/パネルディスカッション3(90分) つまり、鼻オペ後の修正例。
の2本
同じ時間帯なので、前半は①を、後半は隣の会場で②へ。
いやぁ、さすが形成外科専門医による美容外科手術。素晴らしかったです。
①は超ベテラン、「レジェンド」と呼ぶ方もいらっしゃる大竹尚之先生の、下まぶたのたるみ取り手術の動画を拝見しつつ大竹先生が説明。会場の先生方はいつでも質問していい、というお勉強スタイル。
美しいオペでした!毛細血管からの止血を細かく行いながら、組織を不要に傷つけないためのメス使い、繊細な縫合。
そして、「そんなところから、そんな手技でリフトするんですか!?」っていう手技。
感動しました。例を挙げるのは申し訳なくもありますが、CMで“下まぶたに並んでる3つの脂肪を取ってたるみ解消”みたいな動画がありますよね。お豆みたいな脂肪が3つ並んでる、っていう描き方の。
皮下内部はあんなじゃないです 脂肪はちゃんと筋膜とかにくっついているのでね、取るんだったら剥がす→メスで切り取る作業が必要だし、血管や神経を避けて傷つけないことも重要。しかも脂肪量やくっつき方は個人差があるし。
目周りは、ちょっと泣いて腫れたりしてもバレてしまうくらい、変化や不自然さがわかりやすいパーツ。
個人的には、形成外科専門医取得者で、オペの仕上がりに共感できる医師にしか依頼したくないです。「簡単にできる」とか「安く仕上げる」ことを重視している医師やクリニックは避けたいと思ってます。
大竹先生の手技と、発言の端々ににじむ患者さんへの思いやりに感動し、こういうオペなら将来また体験したい。などと思ってしまいました。
②はいわゆる、鼻の手術後に「気に入らないので修正したい」「時間が経ったら曲がってきたので治してほしい」という症例を5人の医師が発表し、その後は手技などに関してディスカッション。
患者さんは他院でオペをした方や、何年か前にご登壇の医師がオペをした方(この場合は経年による術後変化がわかります)。
鼻のオペは「切開できる場所」が限られていて、動きの大きい口まわりなので傷が目立ちやすいので難しい部位だということが、よくわかりました。そして、小鼻や鼻の孔まわりの不自然さは解りやすいということも。
ここも、鼻手術が得意な医師にかかるべき。
症例を拝見するといつも「上手だなー」と思う医師が登壇されていましたが、やっぱりお上手。
目立たず、品のいいお鼻に仕上がった症例ばかり。
考え方や手技についてのご登壇が多い医師なので、学んで腕を上げる医師が増えていきそうだと期待できました。
世の中で「不自然だ」と話題になるのは、いわゆる失敗例ばかりです。
「美容整形が不自然」なのではありません。
気づかれず、バランスのいいオペ症例はいくらでもあります。
美容医療はどの医師にかかるか、が最重要です。そこで結果が決まると言っていいくらい。
たとえ、メスを使わない注入や照射治療でも、皮膚の下の構造がどうなっているのか?
よくわかっている医師とそうでない医師では、注意することもアプローチも違います。精度も違います。今までの体験治療の経験上、針の刺し方からして違います。
日本の場合、医師は自由に選べます。
(すでに人気の医師は新規予約が取れない場合もありますが)
形成外科や皮膚科の専門医資格をお持ちかどうかは、重要なチェックポイントです。
日本美容外科学会(JSAPS)は、ほれぼれするような手技も見られて、たいへん勉強になりました。
機会をいただいた学会会長、登壇プログラムの座長、登壇者の先生方に感謝いたします。
やっぱり、毎回プレス取材したくなりました。