近畿・四国・九州・山陰 編 ~西へ~(1)1日目①は、→こちら
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次なる神社に向かうのに国道に戻らず、県道で近道。

さひめ湖の三瓶ダム
道路標識に「埋没林」なる興味をそそる文字。
2回目に出てくるとハンドルときってました。

三瓶小豆原埋没林公園
約4000年前の火山噴火によって地中に埋もれた森を現地展示・公開している施設です。
地下展示室では、地中にそびえる巨木を発掘状態で展示しています。
-三瓶小豆原埋没林公園公式Webより

入口で簡単な説明を聞きましたが、イマイチ?? 兎に角、見てみる事に。


地下展示室に入ると、何とも言えない木のニオイ。

森林を埋めた堆積物
この地層は埋没林を埋めていた地層の一部をすべて掘らずにそのまま残したものです。この地層は山体崩壊による岩屑なだれの末端にあたります。ここでは全体に細かい粒子からなりますが、直径3m以上もある火山灰のブロックを一緒に運んでおり、強力な力を持った流れだったことがわかります。岩屑なだれは木々をなぎ倒しながら流れたため、この地層中には大量の流木が含まれていました。地層面から突き出る材片はその一部です。また、展示棟内の立木の下に横たわる巨木の倒木も、この地層に含まれていたものです。岩屑なだれの破壊力が想像できるのではないでしょうか。 -案内板より

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・上部
川で運ばれた堆積物
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・中部
火砕流(噴火)堆積物
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・下部
岩屑なだれの堆積物
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三瓶小豆原埋没林は、地底にそびえる太古の巨木林です。発掘された巨木は残存部の樹高が10mを超え、見るものを圧倒する迫力を有します。また、原始の自然環境を伝える証拠としての価値も高いものです。
この森は三瓶火山の噴火によって埋没したもので、その時期は約4000年前です。森林を構成する樹木の中心は樹齢200~650年のスギで、大きなものでは目通し高の直径が2mを超えます。スギ以外の樹木は、トチノキ、カシ、ムクロジ、ケヤキなどが混じっています。 -おおだWebミュージアムより

巨木の幹が直立状態で多数残されている埋没林は世界的にも稀な存在です。その埋没には地形的な偶然が大きく影響しました。埋没林の谷は三瓶山に通じる谷の枝谷にあたることが最大の要因です。
形成過程は次のようなものでした。
火山活動にともない、三瓶山の山体で大きな崩壊が発生し、大規模な土石流(岩屑なだれ)を引き起こしました。土石流のエネルギーは大変大きく、巨木も一瞬で押し倒します。土石流は三瓶山に通じる谷を埋め尽くしながら流下し、埋没林の谷との合流部にも土砂が厚く堆積しました。そこからあふれた土砂は埋没林の谷へ逆流して入り込み、ちょうど勢いが衰えて停止した部分とそれより上流の木々は倒されずに残ったのです。
埋没林を埋めた地層の最下部は、この土石流の土砂からなり、その中には多量の流木が含まれています。その流木は、土石流がどこかで倒して運び込んだものです。
-おおだWebミュージアムより



縦に裂けた幹
この流木は根元付近から分かれた幹が成長とともに癒着したものです。幹の一方は縦に裂けていて、岩屑なだれに巻き込まれた時に引き裂かれたとみられます。岩屑なだれは岩塊や土砂が一体となって斜面を滑り落ちる現象です。ここに達した流れにもう少し勢いがあったら小豆原埋没林の木々もなぎ倒されていたことでしょう。 -案内板より

いやぁ~、不思議な迫力があります。
つづく
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