~西へ~(234) 41日目⑥ 亀ヶ丘・万世特攻平和祈念館(陸軍万世飛行場跡)Ⅰ | どちて坊やが隠居をしたら~日本国でも毎日が徒然~

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「野宿でもお腹に肉のつく身哉」

日本一周・全県に足跡を目標に、車中泊やキャンプをしながら、
大好きなラーメンを食べ、100名城を中心にした城めぐりや
神社仏閣に参拝し御朱印を頂く、旅の絵(写真)日記です。

    
                    近畿・四国・九州・山陰 編 ~西へ~(1)1日目①は、→こちら


平和祈念展望台を出発し、野営場の管理の方に教えて頂いた場所へ。



国道226号を北上し、県道271号から山道へ。



 亀ヶ丘
標高387メートル、山頂が亀の形に見える山です。山頂には展望所・休憩所・トイレが整備され、北には日本三大砂丘の一つ吹上浜、西には坊津のリアス式海岸という対照的な美しい景観を一望できます。開聞岳横から望む初日・東シナ海に沈む夕日はとても美しく人の心を和ませてくれます。緑のジュウタンの広がる牧場では牛が草を食み、菜の花・コスモス園・九州自然歩道も整備されハイキングには絶好の地です。また、パラグライダーの発進基地があり、気象条件のよい日には色とりどりの機体が大空に舞い上がります。 -旅かごしまWebより



   

      

少し霞んでいましたが眺望を楽しみ、吹上浜にある万世特攻平和祈念館へ。



日本三大砂丘の吹上浜には、昭和18年夏から19年末にかけて建設された陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」がありました。この飛行場はわずか4ヶ月しか使われませんでした。17歳の少年飛行兵を含め200人近い特攻隊員が”祖国のため”を合言葉に、沖縄の空に飛び立っています。
当時の遺品や関係資料を、特攻隊員がの最後の地となったこの地に展示し、これらの遺品、記録を後世に残し、恒久の平和を祈念するように建てられたのが当祈念館です。館内には吹上浜沖から引き揚げられた、日本にただ一機の「零式三座水上偵察機」や死を間近に控えた隊員たちが肉親、愛する人達へ宛てた最後のメッセージ、”至純の心”を綴った「血書」、遺品、遺書などを多数展示しています。
-南さつま市観光協会Webより


        

先ず、慰霊碑に手を合わせ、館内に入りました。

    
  万世特攻慰霊碑 「よろずよに」
 碑文
昭和19年(1944年)、太平洋戦争の戦局はとみに悪化し、すでに決定的段階を迎えんとしていた。ここ加世田市吹上浜の地に、戦勢転換の神機を期すべく地元民学徒ら軍民一致の協力によって、本土防衛沖縄決戦の基地萬世飛行場が建設された。
昭和20年(1945年)3月28日より終戦に至るまで、陸軍特別攻撃隊振武隊の諸隊、飛行第66戦隊、飛行第55戦隊の若き勇士たちは、祖国護持の礎たらんと、この地より雲表の彼方へと飛び立った。一機また一機と。征きて帰らざる者あまた。或いは空中に散華。或いは自爆。壮絶にして悲絶。その殉国の至誠は鬼神もこれに哭するであろう。
終戦以来幾星霜、ここに祖国は、その輝かしき復興をとげた。われら生き残りたる者と心ある人々は、英霊の魂魄を鎮め、その偉勲を讃えんがために、ここにこれを建立する。
        昭和47年(1972年)5月29日


九州の西に建つ、この慰霊碑をよく見ると、搭乗員の身体は、沖縄方面を
向いていますが、顔は、東を向いている。これは再会を誓った靖国神社の
方角であり、故郷のある方角でもある。祖国を想い、故郷の家族を想い
沖縄に飛び立った姿だと言われています。

   
    平和祈念館設置にあたって
 この平和祈念館は、かつての熾烈を極めた太平洋戦争の末期、本土防衛、沖縄決戦の第一線基地として建設された「万世陸軍飛行場」の一角にあたり、ここから多くの若い隊員たちが、祖国護持の礎たらんと若き至純の使命感と情熱をもって、南溟の大空へ飛び立って征った悲痛な思い出の地である。
 特攻隊員には遺骨はない。しかし書き残されたものはある。航空隊員にとって爆弾を抱いて最後に飛び立った基地「万世」が戦死の地なのである。この地に、かつて大空に憧れ飛んだ懐かしい複葉練習機を型どり、全国の人びとの強力を得て建設されたこの平和祈念館に、特攻隊員の遺影や遺書を安置し、展示することは誠に有意義なことというべきである。
 今日の日本の平和と繁栄は、散華された英霊の犠牲の上に築かれたものであり、平和は血と涙によってもたらされたものであることを正しく後世に伝えていくことは、残された私達の責務であると信じ、平和への祈りを新たにしたいものである。 -案内板より



全ての兵者に敬意を表しますと共に、英霊の御霊に感謝の誠を捧げます。




                                 つづく







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