近畿・四国・九州・山陰 編 ~西へ~(1)1日目①は、→こちら
回天神社の参拝を終え、「回天大神訓練基地記念公園」に着ました。

歴史的背景と回天
日本海軍が劣勢に立たされるなか、甲標的搭乗員の黒木博司大尉(当時は中尉)と仁科関夫中尉(当時は小尉)は、兵器庫に何百本と眠っていた九三式魚雷を改造して自らが操縦して体当たりする魚雷を提唱しました。「必死」を前提とする兵器は採用できないと一度は却下されましたが、二人の熱意により脱出装置のないまま、正式な兵器として採用され、黒木大尉の発案で「天を回らし戦局を逆転させる」という意味で「回天」と名づけられたのです。
基地構築
大神訓練基地は、昭和16年(1941)から昭和17年(1942)にかけ建設予算が成立し、大型戦艦や空母が建造可能な「大神海軍工廠」の建設予定地 として、大神村真那井等の海岸部(現在の深江港周辺)に100ヘクタール以上の広大な土地が海軍により強制買収されました。
昭和18年(1943)、戦況の悪化により建設は中止となり、当地建設予定の海軍工廠は、台湾の高雄に変更されました。
昭和19年(1944)9月1日に山口県周南市の徳山湾に浮かぶ大津島に第一特別基地隊として大津島回天基地が開設され、以後、光回天基地・平生回天基地 が開設されました。続いて「大神海軍工廠」建設予定地の一部が回天特攻の基地として転用され、同年秋より、牧の内一帯を中心に基地建設が着手され、兵員 や軍技術者のほか民間技師及び作業員、中学生、朝鮮人等多くの人々が徴用されました。
昭和20年(1945)4月25日に突撃隊司令、山田盛重大佐以下兵員2,000名の構成による大神回天基地が開設されました。基地内施設として、回天神社、回天格納庫を含め舎屋51棟、魚雷調整場、変電所、浄水場施設等が整備されていました。
-日出町観光情報サイトより

回天一型改一(実物大模型)

回天の搭乗員
訓練基地として山口県中部瀬戸内海を囲むように大津島、光、平生、そして大神基地が配置され、搭乗員が募集されました。
ある航空隊での募集方法は紙片が渡され、希望する者は◎、どちらでも良い者は○、その他については無印で、5分以内に提出せよ、というものでした。他人と相談することは禁じられ、大半の者が◎を書き、「これに乗って祖国を救うしかない」と固く信じていたのです。
「回天」は伊号型潜水艦の甲板に出撃の際搭載され、潜水艦から離脱できなかったり、エンジントラブルなどによって出撃できず、無念の帰還をした者もいました。
回天の戦歴
昭和19年(1944)11月8日、大津島から菊水隊の回天搭乗員12名が3隻の潜水艦に各4基搭載してウルシー、パラオへと出撃し、給油艦「ミシシネワ」を撃沈しました。終戦まで28回にわたり出撃しましたが、詳しい戦果の確認はできませんでした。
この回天作戦での戦没者は、104名とされ、その他に 回天整備員、回天搭載潜水艦の乗組員など合計1073名にのぼりました。戦死した回天搭乗員の平均年齢は20.8歳であり、多くの若い命を失いました。
「回天」を提唱した黒木大尉(殉職後少佐)は訓練中に殉職しましたが、事故を起こした艇内で遺書としてその状況を後の訓練や実戦に生かすために対策などを冷静に分析し記録していました。
また、もう一人の提唱者、仁科中尉(戦死後少佐)はウルシー環礁出撃で戦死しており、出撃前に日記に「黒木少佐ヲ偲ブ」という一節を残しています。とくにこの二人は回天特攻の先頭に立ち、国土防衛を強く願う若者でした。
-日出町観光情報サイトより

「全長:14.75m 直径:1.0m 全重量:8300kg
最大速力:30ノット(時速約56キロ) 航続時間:2時間15分(12ノット)
弾頭炸薬量:1550kg 乗員:1名
1945年(昭和20年)4月25日に大神回天訓練基地が開設され、5月23日より別府湾を訓練海域とした訓練が始まった。訓練には『回天一型』を改良した『回天一型改一』が使用され、『回天一型』との大きな違いは、波切形状改正と潜水艦から搭乗する下部ハッチが無く陸地から出撃するものであった。
終戦間近の1945年(昭和20年)8月3日、大神基地から唯一の出撃があり、『回天一型改一』8基と隊員8名が危険海域の中無事に愛媛県宿毛湾麦が浦へ輸送されたが、発進待機命令を受けたまま終戦を迎えた。」
-案内板より

「永遠の風に 青年」「永遠の風に 母妹」像、回天模型。
後の小山に回天神社が鎮座する。

魚雷調整プール(現存構造物)
大神基地を紹介した動画
さぁ、お楽しみの時間です。

ふらり(鉄輪温泉街の北側)
昨日に続いての「ふらり」。もう一つの看板「中華そば」を食しに。
豚骨醤油は、煮干し中心の魚介を合わせたような感じがしたが、
本日の「中華そば」は、「節」が前面に出ているスープ。ほんのり
生姜が香っており、さっぱり旨い。麺は同じだと思うが、やはり、
こちらのスープの方が合っている。トッピン具も同じで旨い。
味玉入りにしたが、柔らかく仕上がり上出来。
昨日も感じたが「そつなく、キチンと仕上げた」ラーメンである。

中華そば 味玉入り+チャーシューごはんセット
つづく
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