近畿・四国・九州・山陰 編 ~西へ~(1)1日目①は、→こちら
熊野本宮大社から熊野川沿いを下り、熊野速玉大社へ。


熊野速玉大神(伊邪那岐神・速玉之男)と
熊野夫須美大神(伊邪那美神)を主祭神とし、
この速玉之男神の名から神社名がつけられたといわれてます。


創建年代は不詳であり、元は近隣の神倉山の磐座に祀られていた神で、
現在地に祀られるようになったのもいつ頃かはっきりしてません。
神倉山にあった元宮に対して現在の社殿を新宮とも呼びます。


八咫烏神社(やたがらすじんじゃ)
御祭神 建角見命(たけつぬみのみこと)
御由緒
当大社末社として、古くから丹鶴山麓に奉祀されていた。神武帝の道案内をせられたと古典に記され、熊野神の使者とも言われて交通安全、招福の御神徳が高い。 -案内板より


絵世界遺産 熊野速玉大社参詣曼荼羅
本日はようこそ熊野速玉大社にお詣りくださいました。
この曼荼羅は、世界遺産登録を記念して作られ、熊野速玉大社を中心に新宮の素晴らしい聖地世界を描いています。 多くの人々が心の癒しを求めてこの地に旅し、甦っていった熊野の世界へ皆さんをご案内いたしましょう。
右側には熊野川が勢いよく流れ、黒潮踊る太平洋に注ぎ、上部に権現山、その左脇に神倉山、中央から上にかけて熊野権現の象徴である御神木「なぎ」と熊野速玉大社が描かれています。
社殿の前には槍扇(国宝)が捧げられ、上皇様がお参りされている様子がうかがえます。
後白河上皇は34回、後鳥羽上皇は29回も熊野にお参りされたといいます。
神倉山は、熊野三山の神々が最初に降り立ったという霊山で(熊野権現御垂迹縁起、熊野権現縁起絵巻)、日本の初代の天皇である神武天皇も、天磐盾(あまのいわたて)とされる神倉山に登り、高倉下命(たかくらじのみこと)から聖剣を授かって、矢咫烏(やたからす)の案内で大和に入り、日本の国を治めたとされています。(日本書紀)
毎年2月6日には、白装束の男達が御神火をいただいて駆け下りる「お灯祭」という勇壮な火祭りが行われます。
熊野速玉五社は、この神倉山から初めてこの地に神殿を建てて祀られたので「新宮」といい(熊野山略記)、十二社の神々を祀り、日本で一番大きなご夫婦の御神像(国宝)はじめ、多くの国宝古神宝が伝えられています。また、熊野詣の人々は、道中の無事を祈って必ず速玉大社で「なぎの葉のお守」と「熊野牛王神符」(くまのごおうしんぶ)をいただくことを古くからの慣習としています。(頼資御熊野書記、諸山縁起)
熊野川は、川の参詣道として世界遺産に登録され、古くは本宮から新宮へは川舟で下りました。
熊野川の中ほどにある御船島も速玉大社の境内地で、10月15日、16日の大祭には、神様を乗せた御幸船が島を漕ぎ巡る「御船祭」が行われます。また、海には不老長寿の霊薬を求めて渡来したという秦の徐福も描かれています。 -案内板より


国指定天然記念物「御神木、梛(なぎ)の老樹」
当熊野権現の御神木で平重盛公御手植として知られ、幹廻り六米、高さ二十米吾国最大のなぎの巨木であります。
なぎは凪に通じ昔から家内安全和楽の信仰があり、熊野詣のしるしになぎの小枝を手折った事は古書にも見えて居ります。
なぎの実で奉製した「なぎ人形」は家内安全の御守りとして有名です。
千早振る熊野の宮のなぎの葉を
変わらぬ千代のためしにぞ折る
定家 -案内板より
御神木 梛(樹齢八百年(伝))
熊野から世界へ捧げる平和の祈り
熊野は祈りの聖地として憧れの異界であり、「梛」の葉は霊威ある熊野詣でのお守りとして昔から大切にされてきました。
熊野速玉大社の御神木、梛は、樹齢約千年、日本一の梛の大樹として崇められています。
昭和47年、沖縄が本土に復帰した年この神木の苗木が沖縄の地に植樹され、40年後、各地の農林高等学校で発見されました。
立派に根づいているその姿に沖縄の苦難の歴史が重なり、一入感慨深く、当大社宮司のもとに平和を願う心ある人々が集い、平成24年6月「世界平和の祈り」が捧げられました。
平重盛公が国安かれとお手植えされた梛の御神木は、千年の時を刻んで平和を象徴する霊木となり、訪れる人々を見守り続けています。
どうか、心静かに手を合わせ、全ての命あるものを慈しみ、世界の平和をお祈りください。
根本熊野大権現 熊野速玉大社 -案内板より


武蔵坊弁慶(龍神村在住のチェーンソーアーティスト城所啓二氏制作)
弁慶の生涯について、歴史的には謎に包まれているが、熊野別当の関係者として、弁慶の出身は速玉大神に仕えた熊野三党の一つ鈴木一族とされ、源平の戦いに出陣したとなっている
又、その最期においては、源義経の叔父である新宮十郎行家とともに源頼朝から追討を受けこの地で討ち死にしたとも伝えられている。
尚、弁慶に関係する史跡として、弁慶産家楠跡石碑と旧産屋敷の地(奥野々)に残されている鉄甲塚がある。 -案内板より

神門


神門手前の大きな狛犬

神門には「全国熊野神社 總本宮」の額と巨大な注連縄がかかる


神門ないにかかる木彫りの額
つづく
当ブログの無断使用は禁止です。
メッセージにて確認をして下さい。その上で、
文章引用・画像使用の場合は出典元URLを明記して下さい。