~北へ~(439)80日目⑪ 武田八幡神社Ⅱ | どちて坊やが隠居をしたら~日本国でも毎日が徒然~

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「野宿でもお腹に肉のつく身哉」

日本一周・全県に足跡を目標に、車中泊やキャンプをしながら、
大好きなラーメンを食べ、100名城を中心にした城めぐりや
神社仏閣に参拝し御朱印を頂く、旅の絵(写真)日記です。

 
             北関東・東北・北海道・上信越 編 ~北へ~(1)1日目①は、→こちら





新羅三郎義光の曾孫(源)信義は元服の際、ここ八幡神社において
祖父である義清の武田姓に復し、甲斐武田氏が発祥したとされ、以後
武田家の氏神として崇敬を集めた神社です。



舞殿から再び石段を上がると拝殿です。



ご祭神は、
中殿:誉田別命
右殿:息長足姫命
左殿:足仲津彦命
相殿:武田武大神   の四柱で、ございます。

       
              石垣の上に鎮座する本殿

   
重要文化財 (左)
武田八幡神社本殿
                 昭和四年四月六日指定
 武田八幡神社はもと武田八幡宮と呼ばれた。社記によれば、往古この地に武田王をまつる宮社があったところへ、弘仁十三(八二二)年二月 勅命により、九州宇佐八幡宮を勧請して王の宮社に合祀し、武田八幡宮と称したのが起りで、のち貞観年間(八五九~八七六)に京都石清水八 幡宮を社中に勧請した。新羅三郎義光いらい甲斐源氏の尊崇が厚かったが、ことに義光の曽孫信義は武田の郷に居館を定めて武田の太郎と名のり、当社を氏神とあがめて崇敬のかぎりをつくした。のち三百余年を経 て天文十(一五四一)年、武田晴信(信玄)が甲斐の守護になると、当 社本殿の造営に着手し、同年十二月二十三日に早くも落成した。
 本殿は三間社流造・桧皮葺で、身舎は桁行三間・梁間二間、柱は円柱 を用い、組物は通肘木つきの和様出組として軒支輪を設け、組物間の中 備は間斗束である。頭貫の先端は木鼻をつけ、室町期の特色を見せる。 正面三間は幣軸構えとして金箔押しに八双金具で飾る両開きの板唐戸を つけ、扉の両脇の方立面を埋める松・竹の透彫装飾は豪華絢爛である。 壁は板で、周囲には刎高欄つきの縁をめぐらし、両側に脇障子を備える。 正面には昇高欄つき階段を設け、向拝前面に浜床を張る。向拝三間は面 取り角柱で、組物は桁行外方にだけ二手先となる通肘木つきの連三斗組 をおき、中備えに透彫の装飾を入れた蟇股を飾る。妻飾りは虹梁大瓶束 で、屋根は桧皮葺の切妻造りで、前方の流れを延長して向拝屋根とした いわゆる三間社流造りをなす。本殿全体は木割が雄大で、しかも装飾的 意匠にすぐれた室町時代の特色を示し、武田氏興隆期の力強さを誇る遺 構として貴重な有形文化財である。 -案内板より


 県指定文化財 (右)
武田八幡神社末社若宮八幡神社本殿
                  昭和三十六年十二月七日指定
 若宮八幡神社は、一間社流造り、桧皮葺身舎の 桁行一・五メートル、梁間一・二メートルの小建 築で沿革や建築年次も定かでない。しかし、様式や手法の上からは桃山末期から江戸初期の遺構と推定される。
 細部についてその特色をあげれば、身舎は出組斗栱に支輪をそえた取り扱いであるが、支輪の屈曲状態、木鼻の繰りと施された絵様、中備に配し た各蟇股の脚の形態と脚端の若葉化、挿入された彫刻意匠、幣軸の形、妻飾りでは虹梁の渦状紋、 派出された若葉の形、大瓶東の結綿。向拝では柱の面の大きさ、虹梁の木鼻の形態、手狭の輪廊と側面に示された絵様等がみられ、桃山末期ごろの優れた姿がのこされている。  -案内板より


          
   若宮八幡神社本殿(末社)          武田八幡神社本殿

  

甲斐源氏四代当主であり、武田氏の初代 武田信義は、当社背後の山に
白山城を築き、韮崎を本拠地としたといいます。

        


鉄柵横の踏み跡をたどると、

 
 為朝神社
為朝神社は、鎮西八郎源為朝を祀った神社で、元歴元年甲辰年武田太郎信義が社殿を建立し、為朝の画像と大長刀を納め神霊を祀った。後文化十三丙子年三月源氏の直系深沢文兵衛源直房等がその衰頽を憂い、昔日の面影を再現したものである。古来、疱瘡除けの神として四方民の信仰厚く、遠近より賽する者多かりしが、明治維新後種痘の実施と共に参詣者も跡を絶つにいたった。戦後再び人文地史美術研究のため詣う人が日をおって増加している。

  昭和五十六年十月   韮崎市観光協会 -案内板より



 為朝神社覆屋

       
     為朝神社                 為朝木像


        
         武田八幡神社 御朱印
         (武田八幡宮)









                               つづく







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