北関東・東北・北海道・上信越 編 ~北へ~(1)1日目①は、→こちら


一関八幡宮への参拝を終え、一関駅へ。

松竹(一関駅前)
「一関ソースかつ丼」発祥の店として有名な「松竹」
とうに開店時間を過ぎていますが、暖簾が出ていません。
駐車場に車を停め店舗を覗くと中で働く従業員が見えたので開店時間を
聞くと「座敷の予約で手一杯だから30分後位に開ける」との事。
急ぐ旅でもないので駐車場で待ってて良いか確認して待つ事に。
1時間ほど寝てしまい、慌てて店に行くが、「まだ時間がかかる」との事。
同じタイミングで来店したお客人に教えて頂いたお店に行く事にした。
教えて頂いた店に向かう途中「名馬 大夫黒」の碑が建っておりました。
めしの後に行こうとしていたので幸運。でも場所が違う。

大夫黒は、藤原氏三代秀衡が義経公の出陣の際に贈った名馬で、
以後、義経公と共に戦った馬です。
あの「一の谷の合戦」の鵯越えで活躍したことでも知られる馬です。

で、めし屋に到着。

小角食堂(一関から西へ。千厩町の商店街の中)
ソース+和風だし(蕎麦出汁)+醤油+砂糖(みりんか?)で作られたと思う
硬めの餡をカツにかけることにより、カラッと揚がったカツの食感を損な
う事なく旨い。程よい厚さのカツも豚臭くなく脂身もサラッとしており、
中々モノ。蕎麦は取り立てる程ではないが、冷水で良く〆られていて良い。
当たりの店でした。

あんかけかつ丼そばセット
食後に向かった先は、室根山(標高895m)八合目に
鎮座します「室根神社」です。

約1290年前に大野東人が蝦夷討伐の祈願所として和歌山県の
紀州熊野大社より分霊が奉られ、その後は、室根山周辺の
群落の鎮守として崇められております。


坂上田村麻呂や源義経公も参拝にあがり祈願した神社です。

室根神社で行われる大祭は、1300年あまり昔から今なお、古式豊か
に伝承され続ける神の勧請を再現する祭です。
この室根神社特別大祭(国の重要無形民俗文化財)は、旧暦の閏年の
翌年に行われます。ですので、4年に1回ないしは3年、または2年に
1回の開催となる東北の奇祭です。


室根神社特別大祭では、本宮、新宮の両神輿へ御魂移しが行われた後、
幾百の勇壮な男たちが二手に分かれ、それぞれの神輿を担ぎ、山の
道なき道を下る「御神輿お下り」が行われ、そして、2基の神輿は
競いながら高さ8メートルに設置される仮宮への先陣争いをします。

同大祭の特徴は、祭りを仕切る主催者がいない事。
準備も、神社側から指示はなく「神役(じんやく)」と呼ばれる
重要な役どころの人々が、それぞれ受け継いできたことを実行する。
「神役」は、おおむね同じ家系の人々が世襲で受け継いできた。
こうして、古くから伝わる本来の姿を、そのまま再現し続けてきた。

本宮

金の鈴

本宮本殿


本宮(手前)新宮(奥)
つづく