ちゃお!

 

ご訪問頂きありがとうございます。

 

イタリアのふくらはぎ辺り
小さな田舎町に住む
でこしゃんです。

 

5年前に27週5日 904gで出産した
娘の出産について振り返っています。

 

NICUに身長が150cmにも満たないような

小柄で可愛らしい
一人の看護師、Cさんがいました。

 

Cさんは何だかいつも楽しそうに
赤ちゃんのお世話をしていました。

 

面会に行くと、ちょうど
Cさんが娘のケアをしてくれているところでした。

 

Cさんは優しく娘のお世話をしながら

何気なく


かわいこちゃん

と話しかけました。

 

ものすごい衝撃でした。

 

 

親の私が娘を可愛いと思うのは分かる。

 

でも、
こんなに小さくて
こんなにやせていて

管や機械をたくさん付けていて

 

赤ちゃん=ぷくぷくふっくら柔らかい
というイメージから遠い娘が、

 

他人の目から見て
本当に可愛いものなの?

 

驚いた私にCさんは言ってくれました。

 

私はNICUに来て7年になるの。

 

毎日小さな
赤ちゃんのお世話ばかりしているせいか、

 

正期産で生まれた赤ちゃんを見ると
大きくてびっくりしちゃう。

 

私にとっては
このくらいの赤ちゃんが

 

本当に、可愛くて可愛くて
たまらないのよ

 

Cさんはそういうと
また、保育器の中の娘に向かって

 

ねー、かわいこちゃん。

と話しかけました。

 

 

娘がNICUでお世話になっていた3か月間、

小さなお子さんのお世話をしている

たくさんの看護師さんを見てきました。


看護師さんの中には

 

MISSHA 体位変換をする時
MISSHA オムツを替える時
MISSHA 痛みや不快感を伴うケアをする時

 

何かをするたびに必ず声を掛けて

小さな命への慈しみと敬意をもって

ゆっくり丁寧に

お世話をしてくれている人もいました。

 

反対に、
「仕事をこなしている」だけの

 

物や小動物へ「作業」を施しているかのよう

看護師さんも少数ですが見かけました。

 

娘は必要があって
私から離れて保育器の中にいるけれど

 

こんなにやせた、小さな娘を
可愛いと思って

 

かわいこちゃん、と話しかけながら
お世話をしてくれている看護師さんが

ここにいる。

 

すごい衝撃と感動を覚えて

NICUを後にしました。

 

困難に立ち向かって

大きくなろうとしている娘を

 

親から離れて、

保育器という箱の中に入れられて、

かわいそうだ

 

と思うのはやめよう、と思いました。

 

「かわいこちゃん。」

今思い出しても胸がいっぱいになります。

 

Cさん、ありがとうございます。
貴女が娘にかけてくれた


「かわいこちゃん」

ということばは

 

5年半経った今も

私の心の中で

 

そしてきっと、

娘の記憶の奥でも
豊かに響き続けています。


*******************

いつもありがとうございます。
ポチッと応援していただけると嬉しいです。

 


にほんブログ村

*******************

 

NICUに入ってから

(1) リスクと隣り合わせのいのち

(2) 呼吸を忘れる赤ちゃん

(3) お腹にいない、腕の中にもいない

(4) 娘のためにできる、たった一つのこと

(5) 赤ちゃんの泣き声で目覚めたい

(6) 搾乳とNICU漬けの日々

(7) 1000gの大台に乗った日

(8) 義父母が会いにやってきた!

(9) 誕生日が…2つ?!

(10) 何か月?と聞かれたら

 

Ciao! ちゃお!