ちゃお!
ご訪問頂きありがとうございます。
イタリアのふくらはぎ辺り
アドリア海近くの
小さな田舎町に住む
でこしゃんです。
同じアパートの階下に住む
フィオレッラ宅で開かれた
ピッツアパーティに
呼んでもらったのは3回目なのですが、
毎回、感じること。
いろいろな家族の形があるんだなぁ。
そしてそれを
ありのままの事実として
大切な人は、大切な人として
周りも受け入れる、
そんな姿勢を感じるんです。
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今回、パーティーに参加したのは
大人8人。子ども3人。
家族ごとに見てみると…
1.フィオレッラ(同じアパートのママ友)
2.リーノ(フィオレッラの夫、再婚)
+①アナスターシア(4歳)
3.マッティーア(リーノと前妻との間の男の子17歳)
4.マッティーアの彼女
5.スザンナ(フィオレッラの友だち。つい最近離婚)
6.マッテーオ(スザンナの彼氏)
+②レベッカ(スザンナと前夫との子ども6歳)
7.夫
8.私
+③ぴっこりーな(5歳)
前回は子ども同士でよく遊んだレベッカ(右)。今回はほとんど遊ばず、大人たちと一緒にいたがりました。
■リーノはアナスターシアも大切にしますが、
同じように、
離れて暮らす一人息子の
マッティーアとも良好な関係を築き、
とても大切にしています。
そして、夏の終わりにアパートで開いた
総勢25人の大宴会にも、
マッティーアと彼女は
普通に参加していました。
■レベッカはスザンナの前夫との子どもですが
マッテーオもレベッカを
我が子のように可愛がり、
レベッカもとてもマッテーオを慕って
懐いています。
もちろん、実際の生活では
大人も、子どもも、それぞれの立場で
いろいろな苦悩や苦労、葛藤が
あることでしょう。
今回、私がスザンナの事情を知ったのも、
子どもたちが遊ぶ中で
レベッカが敏感に反応する姿があって、
フィオレッラが私に
こっそりと教えてくれたから。
スザンナが秋頃、旦那さんと別れて、
その上、
スザンナのお父さん(レベッカのおじいちゃん)が
2か月前に亡くなってしまったのよ。
だからちょっと今、敏感になっているのよ、と。
そうかー、今年は、レベッカにとって
ちょっと大変な1年だったんだねぇと私がつぶやくと
そうなのよ、とフィオレッラ。
でもそんな事情も外国人である私に
包み隠さず話してくれて、
同じ場を一緒に楽しめる。
そんな姿に、
自分の視野をぐぐぐっと広げられる
思いがするんですよねー。
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最後に一つ、付け足し。
日本人のイメージ、
アモーレの国
自由奔放なラテンの国
イタリア
ですが、
カトリックの国であるイタリアで
離婚をするのは
ものすごく大変なこと。
時間も、お金も
ものすごーくかかるそうです。
だから周りでも、
事実婚という選択をしているカップル。
子どもが生まれてから結婚をしたカップル。
長く付き合っていても結婚しない若者たち。
(失業率とも関わっていますが)
たくさんいます。
離婚の大変さは
次のような事実からもよく分かると思います。
①1970年までは、
「離婚」という手続き自体が
存在しなかったこと。
②1986年までは5年間、
1987年から2015年までは3年間も、
法的別居をする必要があったこと。
✳︎裁判所で別居手続きを経てからする別居。この手続きを経ていないと別居期間とは見なされない。
このように離婚手続きには
必ず裁判所を通さなければならないこと。
(ちなみに日本では、裁判所を通さない
協議離婚が離婚全体の9割を占めるそうです)。
③民事離婚が成立した後も、
「教会婚」は続くので
カトリック教会での
「宗教離婚」の手続きが必要ということ。
詳しくは
カネも時間もかかるイタリアの離婚、複雑な裁判手続きで「結婚も離婚も一度が限界」
https://www.bengo4.com/kokusai/n_6504/
に詳しく書かれていますので、関心のある方は見てみてくださいね。
あー、また長くなってしまいましたねー。
フィオレッラの家で見た
実にイタリアらしいものは
明日以降、お伝えしますねー。
Ciao! ちゃお!