(画像提供:Jerusalem Post - Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages )

 

 

2023年12月14日(木)に投稿した記事「クリスマスの奇跡を期待するユダヤ教徒たち?」でもユダヤ教徒たちがローマ教皇に神頼みをしているとお伝えしましたが、また再び、しかし、今回はイスラエル首相夫人であるサラ・ネタニヤフ首相夫人(Sara Netanyahu)がユダヤ教徒でありながらローマ教皇に図々しくも神頼みをしたとの記事「Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages」が Jerusalem Post から伝えられました。

 

 

下差し このサラ・ネタニヤフ首相夫人ってどのような方なのかお知りになりたい方はWIKIの説明文をお読み下さい。彼女のご両親もユダヤ教徒で全くキリスト教徒とは無関係な方であることは明らかです。

 

 

 

下差し それにしても、このサラ・ネタニヤフ首相夫人って何かしら的外れというか、ローマ教皇に責任転嫁するような行為をせず、まず最初に直接ご主人であるネタニヤフ首相に停戦するよう頼み込む方が先かと思うのは私だけでしょうか?

 

しかし、実のところ、そういうことではないようなのです。まず最初にサラ・ネタニヤフ首相夫人の個人的なご意見もお聞きしたいところですが、イスラエル全体で見てみるとイスラエル国内でキリスト教を支持する国民の数が増えつつあるという統計が出ているとのことです。イスラエルの Central Bureau of Statistics (イスラエル総務省統計局) が伝えるところによると「Israel's Christian population is continuing to soar ever higher as persecution builds elsewhere in the Middle East, year-end figures from the CBS reveal. (中東の特定の地域でのユダヤ教徒に対する迫害が強まる中、イスラエルのキリスト教徒人口はこれまで以上に急増し続けていることが、CBSの年末統計で明らかになった。) 」とのことです。これだけだとキリスト教を支持するイスラエル人の胸の内は分かりませんが、イスラエル人がユダヤ教徒であることに自ら疲れてしまったということでしょうか?早く言えば、ネタニヤフ首相もイスラム教徒もどっちもバカだがキリスト教だけがこの世で唯一のまともな民族であると考えるからこそローマ教皇に頼りたい気持ちが出てくると考えても良いかも知れません。

 

(画像提供:Central Bureau of Statistics)

 

そして、そのイスラエルの Central Bureau of Statistics (イスラエル総務省統計局) が伝える情報が本当なのであれば、サラ・ネタニヤフ首相夫人もその中のお一人なのかも知れませんね。

 

新約聖書がユダヤ教徒の訴えかけている御言「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。(マタイ11:28〜30)」を聞いて、一時停戦なく続けられているガザ戦争の最中にユダヤ教徒として生きることに疲れ果ててキリスト教に惹き付けられるユダヤ教徒が増えたということなのかも知れないです。そして、特にハマスに人質として誘拐されたイスラエル人のご家族の方々によるネタニヤフ首相に対する怒りも爆発していますからね。

 

(画像提供:マタイ福音書11節28節から30節)

 

私の個人的な意見としては、そりゃ~、ユダヤ教徒がキリスト教に改宗してくれたら嬉しいですよ。それもイスラエルを狂わせているネタニヤフ首相がキリスト教に改宗してくれたならパレスチナの地に平和が再びやってくるかも知れないのですから。しかし、この世界のガン細胞であるイスラム教を撲滅するのが重要というか。そうですよね、最も嬉しいのは世界中のイスラム教徒がキリスト教やユダヤ教に改宗してくれることです。だから、イスラエル国民は恐らくですが、ネタニヤフ首相とイスラム教徒の両方に苦しめられることに疲れ果てたのではないでしょうか。そして、次々とイスラエル兵が戦死し今日までに合計で167人のガザ戦争に出兵したイスラエル人男性が亡くなっています。この世界で最も優秀なイスラエル人たちがこのような戦争によっていなくなってしまうことは何よりも悲しいことですし、ネタニヤフ首相に殺されたと言っても過言ではないでしょうね。

 

下差し 勿論、ヨルダン川西岸の入植地で暮らすユダヤ教徒がパレスチナ人に対する嫌がらせを止めるべきなのは確かですが、本当に平和を望むのであれば自分で復讐してはいけないのかも知れません。停戦ですね。もうこれ以上イスラエル兵が戦死するのを避ける為にも、そして、残っている人質全員を解放する為にも。

 

 

 

下差し それでは、この Jerusalem Post の記事「Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages」をささっと和訳したいと思います。

 

 

 

<記事の和訳始め>

 

(画像提供:Jerusalem Post - Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages )

 

 

サラ・ネタニヤフ首相夫人はローマ法王フランシスコに対し、ハマスに影響力を及ぼし、テロ組織にガザの人質解放を促すよう求めました。

ネタニヤフ首相夫人は、これまでの数週間にジル・バイデン大統領夫人を含む世界の女性指導者33人に訴えた後、日曜日にローマ教皇宛てに書簡を送りました。

彼女はローマ教皇に対し、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の妻としてだけでなく、母親、そして女性として執筆していると語ったのでした。 彼女はローマ教皇に対し、10月7日にハマスが犯した残虐行為を思い出させました。この残虐行為には、男性、女性、子供に対する強姦や切断、さらには240人以上の人質が含まれていたのだと。

 

 

(画像提供:Jerusalem Post - Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages )

 

「残虐行為から78日が経った今もハマスは129人の男性、女性、子供を人質に取っている状態です。」と彼女は書きました。 「彼らの多くは負傷し、病気になっています。 彼らは飢えに苦しんでおり、生きるために必要な基本的な薬を与えられない人もいます。」と。

そして、次に彼女は、ノヴァ音楽祭から誘拐された25歳のノア・アルガマーニの事件を挙げました。 ネタニヤフ首相夫人は、アルガマーニ氏の母親がステージ4の脳腫瘍と闘っているのだと伝えました。

 

(画像提供:Jerusalem Post - Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages )

 

「ローマ教皇さま、この件については個人的に介入していただきますようお願い申し上げます。」とネタニヤフ首相夫人は言い、「あなたの影響力を行使して、人質全員を遅滞なく無条件解放するよう要求して下さい。」と。

 

彼女はローマ教皇に対し、赤十字に人質の面会を呼びかけるよう要請しました。

 

ネタニヤフ首相夫人はまた、ローマ教皇に対し、赤十字国際委員会に対し、人質全員を訪問し、重要な医薬品を届けるよう要請しました。

 

(画像提供:Jerusalem Post - Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages )

 

「これまでのところ、赤十字社はこれらのことに対して失敗をしました。」とネタニヤフ首相夫人は述べました。 「貴方さまが介入して下されば関係を立て直し貴重な命を救うことができる可能性があります。」と。

 

ローマ教皇フランシスコは先週、イスラエルがガザ地区で「テロ」を行っていると示唆した後、数人の著名なラビらから非難を浴びましたが、 ガザ地区にある聖家族教区教会の中庭で女性2人がイスラエルの狙撃兵に射殺されたと知らされ、同氏はコメントした。

 

「私はガザ地区から次々と非常に重大で痛ましい知らせを受け取っています。」とローマ教皇は述べました。 「非武装の民間人は爆撃や銃撃の対象となり、 そして、今回は聖家族教区複合施設の内部でも起こったのです。そこにはテロリストはいないが、修道女、家族、子供たち、病気や障害のある人々がいます。」と。

 

(画像提供:Jerusalem Post - Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages )

 

Xへの投稿の中で、ローマ教皇はガザ地区の人々への祈りと「具体的な援助」を呼びかけました。

 

「私たちは彼らを放っておきたくない」と教皇は語ったのでした。

 

南アフリカの首席ラビ、ウォーレン・ゴールドスタイン博士は、自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画の中で、ローマ公共がイスラエルの「正当な自衛戦争」をハマスの野蛮行為と比較したとして「悪の勢力と密かに共謀している」と非難しました。

 

(画像提供:Jerusalem Post - Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages )

 

イスラエルの首席ラビ、ローマ教皇フランシスコに要請


イスラエルの首席ラビ、デビッド・ラウはローマ教皇フランシスコに対し自身のコメントを撤回するよう促しました。

ラビは手紙の中で次のように書いています。

 

「ガザ地区の教会敷地内にいた2人の女性が襲撃された後のあなたの声明を聞きました。 私も、彼らの不必要な死を非常に残念に思っています...。しかし、私は一つの声明についてコメントしたいと思います。それは「テロ」です。この出来事に関するこの声明は不正確であり法外ですらあります。」と。

 

(画像提供:Jerusalem Post - Sara Netanyahu appeals to Pope Francis to help free Gaza hostages )

 

同氏は、ガザ地区の教会での女性2人の殺害は「不幸な間違い」であり、「私たちをテロリストに変えるわけではない」と述べたました。

 

<記事の和訳終わり>

 

 

(画像提供:日本経済新聞  - ローマ教皇「愛が歴史変える」 イブのミサ、平和へ祈り)