2023年4月15日(土)、夜8時から神谷町にある聖オルバン教会で行われたウクライナ正教会の復活祭の前夜祭(Easter Vigil = 復活徹夜祷)に参加しました。

 

今年の西欧の復活祭は4月9日(日)であった訳ですが、西暦1054年までは全ヨーロッパで教会は1つだけでしたが、それ以後、ローマ教皇とコンスタンディヌーポリ総主教が相互に意見の相違で西ヨーロッパのカトリック教会(西方教会)と東ヨーロッパの東方正教会に分かれてしまった為、イエス・キリスト誕生についての計算式も各々異なってしまうので毎年東方正教会の年中行事はカトリック教会(西方教会)よりも一週間遅れとなっています。

 

 

そして、聖堂内の十字架はお花で装飾されていました。花束

 

 

ちゃんと復活祭の前夜祭(Easter Vigil = 復活徹夜祷)の為のしおりもありましたが、特に使用しませんでした。十字架

 

 

そして、祭壇の近くに置かれたテーブルには黄金に輝く聖典が置かれていました。

 

 

とてもシンプルな飾りつけですが、イエス・キリストの甦りがとても輝かしく思えます。十字架キラキラ

 

 

そして、各々にこちらのロウソクが手渡されました。これについての説明は、2023年4月11日(火)の記事「聖ミカエル教会での復活祭の前夜祭」でご説明したものと同じです。

 

 

 

 

東方正教会カトリック教会(西方教会)の違いは計算式が異なるだけで儀式の内容は殆ど同じです。十字架 その他には、東方正教会のミサは「トリエント・ミサ」と呼ばれる司祭が祭壇に向かって儀式を行い信者たちに背を向ける方式が主流となっています。カトリック教会(西方教会)の場合、クリスマスや復活祭でのラテン語でミサを挙げる際にだけ(ごくたまに)「トリエント・ミサ」が行われます。

 

※ 因みに、私が受洗した石川県金沢市内にあるカトリック広坂教会でのクリスマスや復活祭でのラテン語でミサを挙げる際にイタリア出身のステファノ神父さまが「トリエント・ミサ」を行って下さいました。最近では定期的に「カトリック・アクション同好会」によって行われています。

 

 

私が石川県金沢市内にあるカトリック広坂教会で受洗したのが1988年でしたので今から35年前のことになりますが、その間約15年間ドイツやイギリスで暮らし現地のカトリック教会にも通っていましたが、どの教会でも復活祭の前夜祭(Easter Vigil = 復活徹夜祷)には火を灯したロウソクを持って教会の入口付近に集まってから讃美歌を歌いながら聖堂に入るパターンばかりでした。

 

 

しかし、ウクライナ正教会の復活祭の前夜祭(Easter Vigil = 復活徹夜祷)には火が灯ったロウソクを持ちながら讃美歌を歌い、その暗闇の中聖オルバン教会の回りを歩きました。

 

 

この奥に立っていらっしゃる日本人ご夫妻(恐らく、プロテスタント教会の牧師先生と奥さま)が真っ暗な聖オルバン教会の裏庭を歩いている最中に大きな木にぶつかってしまいました。やしの木ガーン ロウソクを持っていると逆に周囲が真っ暗に見えてしまいますから。

 

 

やっぱり、ウクライナ人はクリスマスや復活祭などの年中行事には正装として各々の出身地の刺繍がされたブラウスを着用するのがルールのようです。でも、夏用とか冬用とかの区別はないように思いました。

 

 

こちらの手前に立っておられるウクライナ系アメリカ人男性は毎回ウクライナ語の讃美歌を歌って下さっています。

 

 

これらの画像は、聖オルバン教会の裏庭を歩いてから正面玄関に戻った際のものです。

 

 

こうして、今までキリスト教徒として生きてきたおかげでウクライナ正教会のポール司祭や奥さまのミサコさんとも仲良くして頂き、神さまに感謝ですね。お願い 

 

ちょっと事情について良く知らないものの、今回の復活祭の前夜祭(Easter Vigil = 復活徹夜祷)には奥さまのミサコさんが出席されていませんでした。そして、2023年4月2日(日)の「枝の主日(Palm Sunday) 聖オルバン教会」際にもミサコさんのお姿がありませんでした。今年4月から三鷹市内にある中学校で音楽教師として新しくお仕事を始められるということでお忙しいのでしょうか?奥さまのミサコさんの為にもお祈り下さい! お願い

 

 

 

下矢印 こちらの画像は、ウクライナ正教会の専属カメラマンによって撮影されたものです。カトリック教会(西方教会)のミサと異なりウクライナ正教会の礼拝では殆ど2時間以上立ちっぱなしのことが多いです。本当に脚の筋肉が強くないとできません。私の場合、最後の1時間はずっと座っていました。

 

(画像提供:St. Jude Ukrainian Orthodox Mission, Tokyo

 

 

確かに・・・色々と考えてみると、御茶ノ水にあるロシア正教のニコライ堂へ行った際もずっと立ちっぱなしでした。椅子は少ししか置かれていなかったような気がします。横浜ハリストス正教会(ロシア正教)に行った際にも座席はありませんでした。

 

 

 

 

こちらが、御茶ノ水にあるロシア正教のニコライ堂での礼拝の様子です。やっぱりカトリック教会(西方教会)と異なります。古典的な1054年以前の礼拝の方法だと「トリエント・ミサ」で行われ座席がないのだと思います。とても興味深いです。