ノーベル化学賞 | umetarouのブログ

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子どもにも説明できる!ノーベル化学賞は「夢の分子のレゴ」!CO2から透析治療まで救う新素材MOFとは?

 

こんにちは!今年のノーベル賞は本当にすごかったですね!生理学・医学賞に続いて、日本人として二人目、ノーベル化学賞に輝いたのが、京都大学の北川進(きたがわ すすむ)先生です!

化学って、私たち子育て世代には一番遠い分野に感じますが、実はこれ、私たちの未来の暮らしや、ママ世代が気にしている地球環境問題に直結する、とんでもない発明なんです!

今回は、北川先生の偉大な発見「MOF(モフ)」について、親しみやすく、そして「旦那さんにもドヤ顔で話せる」くらい簡単に解説していきますね!


 

1. 「夢のレゴブロック」で空気のゴミを片付ける!

 

今年のノーベル化学賞の受賞理由は、北川先生が開発された「金属有機構造体(MOF:Metal-Organic Frameworks)」の設計と合成です。

 

簡単に言うと、北川先生は、金属と有機物を組み合わせて、自由自在に「分子レベルの穴」をデザインできる、全く新しい素材を発明したんです。

 

この分野は、医学部出身の坂口先生とは異なり、北川先生は工学部出身の化学者として、モノづくりの根幹から世界を変えようとしています。

 

このMOFの最もすごいところは、わずか1グラムでサッカー場ほどの表面積(穴の壁の面積)を持つことができる点。

 

この超巨大な表面積を使って、特定の気体や物質だけを効率よく吸い取ったり、貯め込んだりできるんです。


 

2. ガスの貯蔵と選別は、地味だけど超重要

 

なぜMOFがノーベル賞級の発明なのかというと、これまで難しかった二つの課題を一気に解決できるからです。

 

一つ目は**「ガスの貯蔵」。

 

例えば、次世代エネルギーとして期待される水素ガスは、貯蔵が難しく、高圧ボンベは危険で効率も悪いという問題がありました。MOFは、この燃えやすいガスを安全に、高密度で、安定した形で保持する**ためのカギを握っています。

 

二つ目は**「ガスの選別(分離)」**。

 

地球温暖化の原因となるCO2を、排出ガスの中からコストをかけずに分離して回収する方法が、世界中で求められていました。

 

従来の素材(活性炭など)では、穴の大きさがバラバラで、必要なガスだけを選ぶことができませんでした。北川先生のMOFこそが、この課題にブレイクスルーをもたらしたのです。

 

ちなみに初期は「もろいんじゃない?」「燃えやすいんじゃない?」という課題もありましたが、先生の研究によって実用に耐える安定性が確保されました。


 

3. 簡単に言うと:MOFは「機能付きスカスカスポンジ」

 

MOFは「分子でできた、カスタマイズできるスカスカのスポンジ」です。

 

このスポンジは、金属イオン(ボルト)と有機分子(つなぎ材)というレゴブロックのようなパーツでできています。北川先生は、ブロックのサイズや組み合わせ方を調整することで、「小さな穴が開いたスポンジ」や「大きな穴が開いたスポンジ」を、狙い通りに作り分ける技術を確立しました。

  • 小さな穴(ポア):「CO2だけを通すふるい」として使えば、大気中のCO2だけを効率よくキャッチできます。

  • 大きな穴(ポア):高密度で安全に「水素ガス」を貯蔵できます。

この**「目的に合わせて穴を設計できる自由度の高さ」**が、MOFを「夢の材料」たらしめている理由です。

穴のサイズや形を変えることで、役割(機能)が全く変わってくるというわけです。


 

4. 今後、医療と私たちの生活にどう関わる?(明るい未来と仕事の話)

 

MOFの応用先は多岐にわたりますが、特に私たちの生活と健康に直結するのは以下の二点です。

 

(1) 環境問題の救世主

 

CO2の効率的な回収が実現すれば、地球温暖化対策に大きく貢献します。また、乾燥した空気中の水分だけを吸着して、太陽熱で飲料水を取り出す技術など、水不足解消の分野にも役立つと期待されています。これは子どもの未来を守る上で、非常に大きな希望です。

 

(2) 透析治療を根本的に楽にする!

 

そして、腎不全の治療にも応用される可能性があります。腎臓が悪くなり透析が必要な方は、体内の**尿毒素(老廃物)**を除去しなければなりません。

 

MOFの超吸着力を使えば、従来の透析や薬よりも、老廃物だけをピンポイントで、大量に吸着できる高性能な治療薬や、小型の人工腎臓の開発につながる可能性があります。

 

坂口先生の研究は「免疫細胞そのものを直す再生医療」につながるため、ひょっとすると将来的に病気がなくなって、医療の仕事が減っちゃうかも…なんていうユーモラスな不安も生まれますが(笑)。

 

北川先生のMOFは、**「透析という医療技術そのものを、新しい材料で効率的に進化させる」**という、技術のブレークスルーを提供してくれます。

これは、今、治療に励んでいる患者さんやその家族にとって、間違いなく明るい未来ですよね。


 

5. まとめ

 

北川先生の発見は、地道な化学研究が、いかに私たちの日々の生活や、地球規模の課題解決に貢献するかを教えてくれました。

 

「分子でできたカスタマイズ可能なスポンジ」MOFの誕生は、私たち自身の未来を「デザイン」するための新しい武器を与えてくれた大偉業です。

この素晴らしいニュースを、ぜひご家族みんなで話題にしてみてくださいね!