溶連菌 尿検査 | umetarouのブログ

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溶連菌、治ったと思ったら…忘れちゃいけない「アレ」の話

 

先日、うちの子どもたちが次々に溶連菌に感染しまして。

喉の痛みから始まり、高熱、体中のブツブツは出ませんでしたが…もう、病院通いと抗生剤の内服は慣れたものです。

 

やっと7日間のお薬を飲み終え、「これで一安心!」と胸をなでおろしていたんですが、かかりつけの先生から。「内服終了後の1週間後に、尿検査を持ってきてくださいね」と。

 

溶連菌だからいつものあれね。

 

と、

 

もしかして、「なんで?」と思ったママさん、パパさん、いるんじゃないでしょうか。今回は、そんな溶連菌感染後の尿検査について、先日先生から聞いた話を交えながら、わかりやすくお話ししていきますね。

 

治ったのに、なぜ尿検査が必要なの?

 

抗生剤をしっかり飲み切れば、溶連菌は体からいなくなるはず。それなのに、なぜわざわざ尿検査をするのか。

 

それは、ごくごくまれにですが、溶連菌が引き起こす恐ろしい合併症があるからなんです。

 

その名も**「溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)」**。

 

名前がちょっと難しそうですが、要は「溶連菌感染後に腎臓のフィルター部分(糸球体)に炎症が起きちゃうこと」です。

 

かかりつけの先生もおっしゃっていましたが、発症するのは「100人やって1人出るか出ないか」というくらいの確率だそうです。かなり低い確率ですよね。

 

ただ、もし発症すると、むくみ高血圧、肉眼でもわかるような血尿(コーラのような色)が出ることがあります。

この病気の怖いところは、症状がほとんどなく、本人も気づかないまま進行することがある点です。

 

そして、最悪の場合は慢性腎不全に移行してしまうことも。

 

だからこそ、「念のため」の尿検査がとても重要なんです。

 

尿検査で何がわかるの?

尿検査では、主に以下の2つをチェックします。

  • 潜血(尿に血が混じっていないか)

  • たんぱく尿(尿にたんぱく質が混じっていないか)

これらは、腎臓に炎症が起きているサインです。

 

私自身、子どもたち3人分の尿検査を提出したときは、ドキドキでした。「もし何かあったらどうしよう…」と不安になったのを覚えています。僕は透析に関わる看護師なので、余計にそう思っているかもしれません。

 

でも、結果は3人とも「異常なし!」。本当にホッとしました。

 

先生からは「溶連菌の治療がちゃんと行われている日本では、この病気は本当に減っているんですよ」と教えてもらいました。抗生剤をきちんと最後まで飲み切ることが、この合併症の予防にもつながるんですね。

 

尿検査はいつ、どうやって提出するの?

 

一般的には、抗生剤を飲み終えてから2〜4週間後に尿検査を行うそうです。

かかりつけ医で相談してください。

提出方法は、病院によって様々です。

  • 自宅で採尿し、病院の指定日に持っていく

  • 自宅で採尿し、郵送で提出する

  • 病院で採尿キットをもらい、指定された日時に持っていく

など。

 

もし、子どもがまだ小さくて自分で採尿が難しい場合は、おむつにつける専用の採尿バッグを使うこともあります。これも病院で相談すればもらえることが多いので、安心して大丈夫です。

 

尿検査を忘れずに!そして、こんな症状が出たらすぐに病院へ

 

先生のお話を聞いて、私自身、尿検査の大切さを再認識しました。

 

たかが尿検査」と思うかもしれませんが、「たかが」の中に「もしも」が隠れているかもしれません。

 

かかりつけの先生が言うには、慢性腎不全が見逃されることもあるそうです。心配しすぎる必要はありませんが、指定された時期には忘れずに提出しましょう。

 

そして、尿検査の有無にかかわらず、もしお子さんに以下のような症状が見られた場合は、すぐに病院を受診してください。

  • まぶたや顔が腫れぼったい、むくんでいる

  • 尿の量が減った

  • 尿の色が、コーラや紅茶のような濃い色になった

 

まとめ

 

溶連菌は本当にやっかいな病気ですが、きちんと治療すれば怖くありません。そして、治療後の尿検査は、さらなる安心を得るための、大切なステップです。

 

「もう元気なのに…」という気持ちはとてもわかりますが、子どもたちの将来の健康のためにも、ぜひ忘れずに尿検査を提出してあげてくださいね。