先日、Amazon Prime Videoで映画「岳 -ガク-」を観ました。以前に原作漫画を読破していたので、映画がどのような世界観を描き出してくれるのか、期待に胸を膨らませていました。
小栗旬さんが演じる「岳」の魅力
主人公である「島崎三歩を演じた小栗旬さんには、ただただ圧倒されました。
原作の持つ三歩の飄々とした雰囲気をしっかりと残しつつ、小栗旬さん自身の持つ人間的な魅力と端正な容姿が加わり、私の中の三歩像がさらに深く、魅力的に昇華されたように感じます。
小栗旬さんの演技力は言わずもがなで、シリアスな救助シーンでの緊迫感あふれる表情から、ユーモラスな日常シーンでのクスッとさせるような表情まで、そのすべてに引き込まれました。
特に、山を愛し、山に生きる三歩の優しさと強さが、彼の演技を通してひしひしと伝わってきました。
山が持つ二面性:美しさと厳しさ
映画「岳」は、私たちに山の美しさと恐ろしさを同時に突きつけます。
スクリーンいっぱいに広がる雄大な山々の景色は、息をのむほどに美しく、登山経験のない私でさえ「いつかこの景色をこの目で見てみたい」と強く感じさせるものでした。特に、冠雪した山々の荘厳さや、ご来光が山肌を染め上げるシーンは、自然が織りなす芸術そのもの。私たちは、日々の喧騒の中で忘れがちな自然の偉大さと美しさを、この映画を通して改めて感じることができます。
しかし、その一方で、山が持つ厳しさや危険性も容赦なく描かれていました。突然の天候悪化、滑落、雪崩。救助隊の懸命な捜索活動や、一歩間違えれば命を落としかねない状況は、山がレジャーの場であると同時に、常に死と隣り合わせの場所であることを痛感させられます。
山から学ぶこと、子どもたちへ伝えたいこと
映画を観終わった後、私の心には温かい感動とともに、ある想いが芽生えました。それは「いつか子どもたちを連れて、この山へ行きたい」というものです。
登山は、ただ頂上を目指すだけの行為ではありません。一歩一歩、自分の足で進むことの達成感。予想外の事態に直面した時の判断力。そして、何よりも自然の雄大さと畏怖の念を肌で感じること。これらは、子どもの心を豊かに育む貴重な経験になるはずです。
山の上で、子どもたちに何を話そうか。
山の美しさ、厳しさ、そして自然への感謝の気持ち。困難に直面しても諦めずに前に進む勇気。仲間の大切さ。映画「岳」が教えてくれた多くのメッセージを、私は子どもたちに伝えたい。
現代の子どもたちは、デジタルな世界に囲まれて過ごすことが多いかもしれません。だからこそ、五感をフルに使って自然と触れ合う経験は、彼らの生きる力を育む上でかけがえのないものになるでしょう。
映画「岳」は、単なる山岳救助の物語ではありませんでした。それは、人生の縮図であり、私たちに生きることの意味を問いかける作品でした。
私も、この映画を観て、新たな山の魅力を発見し、子どもたちとの未来の夢を膨らませることができました。もし、まだ観ていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、この素晴らしい世界に触れてみてください。きっと、あなた自身の心にも、新しい風が吹くことでしょう。
Amazon Prime Video リンク
はい、映画「岳 -ガク-」のAmazon Prime Videoのリンクはこちらです。
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