ウメの小説置き場
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アキラ×シキ 小説

(…っ!シキは?)

アキラは目が覚めてすぐに部屋を見回す。

シキの住みかに連れてこられて数日が経っていた。

初めは手足に鎖をかけられ完全に拘束されていたが、今日はそういった物がついて

ない。

(もしかしたら逃げられるかもしれない…)

重くだるい足をベッドから降ろし、ゆっくりと扉に向かった。鍵は掛かっていない。

耳を澄ませてみたが、何の音も聞こえなかった。

(外か…)

今頃、また適当な誰かを切っているのだろう。

シキが帰ってくる前にここを抜け出さなければいけない。…しかし、その前に、自分

の護身用のナイフが必要だ。

シキはあれをどこに隠したのだろう?

「シキの…部屋」

自分が閉じ込められていた部屋とは別にシキの部屋があるはずだ。きっとそこにナ

イフもあるのだろう。

扉を開けて、暗い廊下に出る。廊下はひんやりとしていて、なんの気配も感じなかっ

た。やはりシキは外にいるのだろう。

そしてアキラは突き当たりの部屋に入った。誰もいない。

その部屋には机とベッド、そして戸棚があるだけで、生活感が感じられない部屋だっ

た。

取り敢えず、棚を漁る。

「…あった!」

ナイフは案外早く見つかった。棚の中にはナイフ以外にも手錠とピストルと…


「何の用だ?」

「…っ!」

振り向くと、シキが立っていた。身の危険を感じて、とっさに手に取ったものはピスト

ルだった。

「動くなっ!」

シキに銃口を向ける。珍しく驚いた顔をするシキ。

「日本刀を置け!」

「…ほぅ。この俺に命令するとはいい度胸だな」

「黙れっ!」

立場としてはこっちの方が有利なのだ。いくらシキが刀を早く動かしたとしても距離

がある以上、銃には負けるだろう。

シキはおとなしく刀を置いた。
「これで両手を拘束するんだ」

シキに手錠を投げる。シキの表情に変化はないが、うっすらと笑っているようにも見

えた。

「…駄犬は懐かない、か。…もっと見張るべきだったな。」

諦めたようにシキは自分の手に自ら鎖をかける。アキラは正直いい気味だと思っ

た。

今までアキラがシキに勝ったことはない。いつもシキに、力で屈服させられていた。

そんなシキに刀を捨てさせ、手錠を掛けさせたのだ。勝ったも同然だ。


「いい機会だから、俺が味わった苦痛をあんたにも教えてやるよ」

まずはシキの腹に思いっきりの一発をお見舞いする。今まで殴ってきた奴らは、こ

の一発だけでもノックアウトだった。

だが、シキはうめき声の一つさえあげなかった。

「ムカつく…」

「何がだ?」

「なんで、あんたはいつもそうやって飄々としてられるんだ。今だって、いつ殺されて

もおかしくないんだぞ…」

やはり"イル・レ"というだけのことはある。しかし、この状態でいつまでもデカイ態度

がもつはずもない。

次は顔を殴ってやろう、アキラがそう思った時、


「お前はもっと俺に苦しんで欲しいか」
「あぁ」

「面白い。…少し遊んでやる」

シキは手錠をかけられたまま器用に自分のベルトを外す。そしてズボンを脱ぐと、次

は上の洋服をめくりあげた。

「…なっ何だよ?」

「いつもと逆のことをするだけだ。お前が味わった苦しみを俺にも味わってほしいん

だろ?好きなだけすればいい」

「……していいんだな?」

アキラは恐る恐るシキの体に触る。シキはいつもよりも体が熱い気がした。

腹から下にむけて手を滑らせ、そこにあるものを触ってみた。

「…っ」

滅多にこの行為の時に声を出さないシキが小さく呻いた。

「気持ちいか…?」

「ああ」


シキでも素直になるときがあるのだな、と思った。

アキラはふといつもされていた行為を思い出す。

シキは好きな時に好きなだけ俺を抱いた。ヤるだけやって始末は俺にさせた。

つまりそれは、シキが俺を都合のいい玩具として扱っていた、と言うことなんじゃない

か?

(…やっぱりシキは嫌なヤツだ…)

「やられた事をやり返すだけだ。文句は言うなよ」
「っ、う…っ」

アキラはシキに壁に手をつけさせて、後ろからいきなり自分のものを挿入する。

もう理性などない。

あるのはシキへの怒りとシキを屈服させる事への好奇心だった。

手錠をしたシキは抵抗するのでもなく、アキラを受け入れた。

「…やるじゃないか」

「あんたの時はもっと激しかった。だから…」

「っ…うぁ、あっ…」

アキラは無我夢中で腰を揺らす。部屋には淫らな水音とシキの喘ぎが響いた。

「っぁ…あぁっ」

アキラよりも先にシキが果てる。いつもならあり得ない事にアキラは驚いたが、シキ

をいじめてやるにはいい材料だった。

「先にイったな…そんなに良かったか?」

「…」

「俺はまだだから、あんたもう一度イけよ?」

そして、再び腰を動かし始める。同時に右手で、シキのものを弄ってやる。
シキを負かすのが、こんなに気持ちの良いことだとは思わなかった。シキは初めて

のことには弱いようだった。今も、ただ快感に溺れているだけだ。

シキの意外な一面をみれた気がして、少し嬉しくなった。

シキの中は心地よく、アキラは闇雲に腰を打ち付け、歯止めがきかないくらいだっ

た。

「っあ…うっ」

「くっ…あぁ」

ほぼ同時に2人は果てる。シキは壁に寄りかかり、荒い息を吐く。

アキラはシキの中から自身を引き出し、ズボンの中にしまった。

しばらく沈黙が続いたが、アキラが口を開く。

「…どうして逆の事をしようと思ったんだ?」

「遊んでやると言ったはずだ」

「でも…」

アキラが顔をあげると、目の前には日本刀が突きつけられていた。

「っ!」

「立場が戻ったな」

ピストルはいつの間にか部屋の隅まで蹴飛ばされていた。シキの手錠も床に落ちて

いた。


「最初から、このつもりだったのか!」

「そうだ。この俺に油断するとは、やはり馬鹿だな」
刀の先がアキラの首に当てられる。

「…何が望みだ」

「自分の部屋に戻れ。最初から躾直してやる」

【END

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