黒に染まる自分の心―
俺は、いつからこんな人間になったのだろう?
人に嫌われたくない- 一緒にいたい・・・。
ただ、それだけのために俺は-
いつも変わらない学校。 そこに通う、中学2年の俺、斉藤悟
は平凡な毎日を送っていた。
中学は、自分の家から遠く離れているところにある私立学校
だ。 いままで、小学校で仲のよかった奴はみんな、近くの中
学校へ行った。
1人だった。 でも、寂しくはなかった。 今までを知ってい
る人たちがいなければその分、自分の本性を知らない者が多
い。 だから、俺は自分に嘘を付き続けた。
そうすると、無口になる。 それが原因なのか、クールなイメ
ージが形作られて、意外にも女子にモテた。 自慢じゃないが
彼女もいる。
平穏な日々だった。
でも・・・・あいつがくるまでは・・・・
中学2年になった頃、1人の転入生がやってきた。 小島渡
小学校の時同じクラスで、班も同じになったことがある。 俺
はあせった。 自分の過去がばらされるんじゃないかっ
て・・・・・
「ねぇ~。渡君って、昔、悟君と同じ学校だったんだよね。
どんな子だった?」
その質問が出たとき、俺はいすから思いっきり立ち上がった。
「そうだな~、今とそんなに変わってないのかな~。 昔のこ
とだしあったの今日が久しぶりだったから・・・・」
「そうなんだ~」
俺は少し驚いた。 小学校の頃の俺は、泣き虫ですぐ先生にす
がってた。まさに幼稚だったからだ。
その日の放課後。俺は渡を屋上に呼び出した。
「なんで、俺のことかばったんだ?」
「あぁ、あのことか 昼に言ってた・・・」
渡はフェンスにもたれ掛かって見下すような感じで
「当然、お前を揺すって金を巻き上げるつもりだからだよ」
「・・・・?」
言葉を失った。 渡は昔はそんな奴じゃなかった。いつも普通
で、成績がよくてみんなから注目されていた。 何でこんなに
変わってしまったんだろう。自分でも、予測がつかない。
「何で・・・そんなに・・変わってんだよ!」
唐突に聞いた。
「そんなん、お前と一緒だろ。 お互い様だよ」
渡は、そういって胸倉を掴んできた。
「早く、金出せよ!」
俺は、しぶしぶポケットの中にあった財布の中から1000円
札を出した。
「ふん・・・・っ」
渡は、そのまま屋上を後にした。
「あ。 この事いったら、お前の昔のことばらすからな」
その捨て台詞に、俺の今までの人生が終わった気がした。
なんで、なんであいつが・・・・・・・
「くそ・・・・っ」
あいつなんか・・・・あいつなんか・・・・・
死ンデシマエバイイ―
どこかで、そう告げる言葉が聞こえた。しかし、周りには誰も
いない。
悟は、そのまま君が悪くなって家に帰った。
部屋に戻ると、1人の少女が窓から侵入していて悟るを待って
いるかのようにたっていた。
「誰だ!」
「・・・・・・私は、あなたの願いをかなえに来たの。」
「願い?」
「そう、願い。 屋上で言ってたでしょう? 死ンデシマエバ
イイって」
俺は、はっと目の前の少女を見た。手には長い日本刀。普通に
していればかわいい女の子なのに・・・・・
「なんで、君がしってるんだ」
「私は、人を殺す存在なの。 あなたは、殺してほしいんでし
ょ?」
「殺す存在・・・・・・・死神とか?」
「まぁ、それに近いかな?」
死神・・・・・本当にいるなんて・・・・でも、そうすれば俺
の過去が漏れる可能性も低くなる。
「本当に殺してくれるのか?」
「うん。」
彼女はうれしそうにうなづいた。
俺は、そのまま少女に頼んだ。
その夜、少女は殺しに行ったのか? それとも・・・・・
次の日、渡の机には花がおかれていた。
先生からの説明で、渡はころされた。
俺は、唖然とした。
本当にあの少女が・・・・・・
俺は何も言わずに普通の毎日をすごす・・・・
そして、俺はうそをつき続ける・・・・・
このまま・・・・・ずっと・・・・・・