先週末あたりから 暖かくなり、各地で 早春の風物詩「スギ花粉」が 飛散し始めました。
となると、マスクなどの 「花粉症対策商品」の出番です。
周知のとおり、当年春の「スギ花粉」飛散量は、前年7月頃の 気温と日照量の影響を受けます。
すなわち 夏の時点で、翌年春の花粉症が 「キツイ」のか「緩い」のか、ある程度 読めるわけです。
さて 今季(2010年春)の場合は・・・。
前年 (2009年)7月が、長梅雨で日照不足でしたから、この時点で 2010年春の花粉症は 「緩い」 ということが予測できました。
花粉症対策の薬もマスクも、言ってみれば シーズン物ですからね。 需要をうまく予想しないと、死活問題です。
たまたま この時期(2009年の夏)に、新型インフルエンザが 巷を賑わしていました。
インフルエンザ対策にも マスクが必須ですが、花粉症のマスクとは 形式が異なります。
さて、ここで ポイントを整理します。
・ 今、2009年の夏である。
・ 来春(2010年)の花粉症は 「緩い」 と予測される。
・ したがって、花粉症マスクの売れ行きは期待できない。
・ 今、インフルエンザが流行っていて、マスク需要が高まっている。
・ インフルエンザは 冬の風物詩である。
・ 花粉症対応マスクと インフルエンザ対応マスクは、形式が違う。
皆さん、どうしますか?
もしも 皆さんが、マスク製造会社の経営者だとしたら、
あるいは 皆さんが、コンサルタントの立場で、マスク製造会社の顧問だとしたら、どうしますか?
私は 昨年夏(2009年夏)の時点で、インフルエンザ対応マスクの製造に かなり軸足を移すべきだと 考えました。
で それから半年後。
今(2010年2月)、インフルエンザの流行は ご存知のとおり、下火です。
もしも 私が、上記の経営者とか コンサルタントの立場だったら、失敗しています。
大量の在庫を 抱えてしまうわけですから。
経営判断の難しさ 恐ろしさを 痛感しますね。
勿論 企業経営者だけではなく、国家経営者(政権与党幹部)も 同じ。
この方々は、日本国家を経営することの 「難しさ・恐ろしさ」を、日々 痛感なさっていらっしゃる筈。
えっ? そんな風には 見えないって?
うーん。 そうかも知れませんねえ。
今の状態を 拝見する限りでは・・・。