シリーズ『手放しモノ語り』、19回目となる今回はお土産やプレゼントなどを包んでいる包装紙のお話
ぼし子は以前、プレゼントの包装紙を雑に破いたことを友人に指摘されたことがあります
今回はそんな包装紙に関するお話です
ぼし子が実家に住んでいるころ、県外に住んでいる親戚がよくお土産をくれたのですが、一緒に住んでいた祖母が必ず包装紙を丁寧に剥がし、綺麗に畳んで保管していました
それを見て、包装紙は丁寧に剥がすものだと思ったぼし子
ぼし子も祖母と同じように包装紙を丁寧に剥がすようにしました
保管しておいた包装紙は、よく小学校の工作で使いました
月日は流れ、社会人になったぼし子
包装紙を工作で使うことはもうないし、必要になったら100均などでいくらでも手に入ります
また、アメリカなどでは包装紙をあえてビリビリに破いて喜びを表現するというのをテレビか何かで知りました
そのため、包装紙を丁寧に剥がすことも、綺麗に畳んで保管しておくこともなくなりました
そんなある日、地元の友人たちと誕生日プレゼントの交換をしました
みんなでその場でプレゼントを開けることに
ぼし子はプレゼントの包装紙をビリビリとまではいかないものの、ビリーっと破いてプレゼントを開けました
それを見ていた友人から
「ぼし子って、そういうところ意外と雑だよねー」
と指摘されてしまいました
ぼし子その場では「ごめん、そうなんだよー」と言いましたが、内心ではすごくもやもやしていました
包装紙はどうせ捨てるものだし、丁寧に剥がす必要ある
テープを剥がすのが面倒だし、破いちゃった方が早いじゃん
それに、アメリカではあえてビリビリに破いて喜びを表すんだから、適当に破くことは別に悪いことじゃないし
その時のぼし子はそう思いました
しかし、今はそうは思いません
そもそもここ、日本だし
包装紙をビリビリに破いて喜びを表現するのは、あくまでの外国の文化です
それに対し、日本では頂き物を相手の前で開けることは失礼とされ、相手の前で開ける必要があるときは、丁寧に開けて感謝の気持ちを表します
それが日本の文化
それなのに、あの時のぼし子は包装紙を雑に扱ったことを外国の文化を盾にして正当化しようとしていたわけです
プレゼントの包装紙を雑に扱ってしまい、友人はきっと嫌な気持ちになったでしょう
友人よ、あの時プレゼントの包装紙を雑に破いてごめん
包装紙は丁寧に剥がしたとしても、捨てることには変わりありません
しかし、「捨てるモノでも丁寧に扱う」というのは、日本の素敵な文化だと思います
今では、包装紙は必ず丁寧に剥がすようにしています
日本の文化、大切にしたいです
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