ここからの↓↓続きです。
娘の誕生日月にはコペンハーゲンから逃亡しようと考えていたサラマ
私には「お招きいただいた人たちのうちの何人かを選んで招く」という行動にそれほどにも抵抗があったのでした。
いや、誰しもが「仕方ない」と理解していると知ってるよ?!でも嫌だったんだよう
しかも、
ひと家族(我が家)主催で自宅以外で開催することになると、全員を呼ぶ金銭負担もさることながら、万が一に子供が体調を崩したりなどしてその家族が出席できなくなった時、代わりにパーティを仕切れる人がいなくなるというリスクがありませんか?
近年、病児を他人様の家庭に預けにくい以上、どこの家庭でも単体で会場を取り押さえた大型パーティを開くのって勇気がいると思うんですがどうでしょう。
が、なんと、ケニ子マブダチのVちゃんのママがこんなことを言ってきたわけです
ニコレッタはたまに話題にするVちゃんの妹でして、ケニ子やVちゃんと同じ幼稚園に通っております。
だよね?
だって私、幼稚園のお便り確認したもの。
1月生まれはケニ子だけだったはずだよ。
…でもちょっとまってよまってよ。
1月にニコレッタの誕生日会、やるつもりなの?
サラマ「え、日程まで決まってるってことは会場すでに押さえてるってことだよね?」
ママ友「そうよ」
サラマ「すごいね!私もケニ子の誕生日会をひらこうとネットサーチしたんだけどさ。見るところ見るところ高すぎて我が家が招きたい人数考えると手が出なかったよどうしてもゲストに限りが出てきちゃって、だったらいっそのこと誰も招かないのがいいかな、とか思ってさ」
ママ友「ふふふ、しかし私は穴場を見つけたんだな、これが。会場代3万円で子供何人招いてもいいような屋内プレイグラウンドなのよ」
なんだと!?
このコペンハーゲンで人数も時間も無制限で会場代3万円だと!?
んなわけねーだろ!!!アンタ計算間違いしとるだろ
でもサラマ、ピピピッと考えた。
もしこの金額が勘違いでなかったら?
私が共同開催者になって半分負担すれば、あなたのところも1万5千円ですむよねぇ?
人数無制限で定額ならば、私たちがこれに乗っからせてもらって園児全員を招待する方向にしても、あなたの金銭的負担は当初の予定からそこまで増えないってことになるんだよね?
もしも、もしもよ。
夫が出張にいってしまいしかもデンちゃんが当日に体調崩したりした場合でも、ケニ子だけを会場に送り届け、ケニ子を彼女たち家族に任せて、ケニ子は皆に祝ってもらい、私は家でデンちゃんの看病ができる。
最悪我が家全員が不参加になるにせよそれば我が家が運が悪いと諦めるとして、約束の通りトータルコストの半額を払うのであれば彼女たちにも迷惑はかからず、なおかつニコレッタが会場にいてくれさえすれば他の招待客は誕生日会のために空けていたその予定がドタキャンになることはない。
これ、私が乗っかって園児全員呼んでも誰も損しないヤツなんじゃ…?
ニコレッタの園でのお友達関係についてよく知らないけれどしょせん30人しかいない園なので皆が顔見知り。
ニコレッタだって園の全員からお祝いしてもらってなんの不都合があるでしょう
全呼びに問題があるとしたらばそれはママ友同士の微妙な人間関係
うちの幼稚園イタリア人だらけだし、もしかしたらこのママさんにも合わない苦手な人がいて、全園児招待は気が進まないかもしれない?
安易に乗っかる前に彼女のそういう意向もきちんと確認せねばなと、サラマ、逸る気持ちを押さえてこう聞いたんです。
「じゃあさ、じゃあさ。その誕生日会、うちの子以外だとだれを招待してる?」
そしたら、ママ友、ゆるぎない態度で、
ちょ…あんた!!!
マ…マンマミーア!!!
昨年の夏頃、ケニ子は毎週土曜日に通っていた日本人学校補習校幼稚部を辞めました。
ケニ子自身が、週に一度だけ日本語のお友達と過ごすために補習校に行くのよりも、日常をともにしている園の友達と土曜日に遊びたいと言うので、補習校は辞めて学校の友達とプレイデイト組むようにしたのです。
というわけで、
日本人学校に通わなくなった夏からなんとなくユルく土曜日にプレイデイトを重ねてきたVちゃん(とニコレッタの)ママ。
彼女は私のイメージするところの典型的なラテンヨーロピアンの女の人でですね。
不愛想というかクールというか、なんでもスパッとした言い方するんですよ。
私、スペイン人女性の振る舞いを知らなかったら「きょ、きょわい」と尻込みしてたかもしれません。
が、一枚皮をめくると「将来ドーラに成長する覚悟は決まっている」系の情に厚いママなんですよ。
イタリア人たち自身が「イタリア人とスペイン人は似ている」と認めるところであるように(しかしイタリア語の方が耳当たりが柔らかいよね)彼女も声の出し方に一切媚を含まないというだけで、会話の端々に温かさがにじむ人だな、ということはなんとなく感じてはおりました。
私はもともと子供の人間関係にどうこう言うタイプではないと思うんですけれども、Vちゃんとケニ子が時折揉めるのを聞いてもあまり気にしないですむのは、このママさんの裏表のない態度、気取らない態度対して基本的には信頼を置いているからなのでした。
サラマ、人付き合いにおいては「恋に落ちる」的なタイミングって重要だと思っています
恋っていうと一般的に男女間の惹かれ合いを想起する単語ですよね、となると男女間でない場合にはどういう言葉を代用していいのかわからないでみなさんには想像で補完していただきたいのですが、
生活していると、時々、思ってもみないタイミングで、関わる人の素敵な一面を垣間見る機会に遭遇することありませんか?
彼女の態度にはそういうテのインパクトがありました。
もともと嫌いじゃないママさんでしたよ。
でも、この日まで、彼女は気の合うママ友のうちの一人という認識でした。
このプレイデイトで彼女がラピュタのドーラ風に「何言ってんだい、みんな呼ぶに決まってんだろ」と言い切ったのを聞いて、私は魔女宅のウルスラ風に「いいね、私そういうの好きよ!」と思ったのでした
というわけで、パーティ当日に続きます。
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Vちゃんの話↓↓
あっ…そういえばVちゃんとケニ子の揉め事について、ひとつ書きかけのまま放置になっている投稿があったのでした