【 九寸帯 ( 名古屋帯 )】 30 ≪ 貝合小袖文 ≫ | umegakiorimono ときどき日記

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京都西陣の織元梅垣織物が ≪ 作り手の気持ちを伝える為に “ 西陣織帯地 ”や“ 西陣の事 ”
そして “ 美味しいお店やちょっとした出来事 ” ≫ を紹介させて頂く日記です。
 
『 和装や京都に興味のある方は、是非ご覧ください 』

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今回は九寸帯 ( 名古屋帯 )を紹介させて頂きます。

今回紹介させて頂きます柄は、安土桃山から江戸初期の慶長小袖より取材しました。
“ 鹿の子、縫い箔、摺り箔 ” といった慶長小袖の特長を “ 貝合せ ” に取り方し
格を持たせることで、九寸帯ですが色無地など幅広いお着物に合せて頂けます。

   

              ≪ 貝合小袖文 ≫ かいあわせこそでもん

   

   

“ 九寸帯 ”( 名古屋帯 ) について簡単にご説明させて頂きます。
( 説明が重複しますが、お許し下さい )

大正時代に名古屋女学校の創設者が普段着に締められていた帯で、仕立て方の一風
変わった帯が商品化され普及して、この名前( 名古屋帯 )で呼ばれるようになったそうです。

『 名古屋帯 』 には “ 織リ名古屋帯 ” と “ 染め名古屋帯 ” があります。
“ 織り名古屋帯 ” は、糸を先に染め色糸にして柄を織り上げます。
一方、染め名古屋帯は布に織ってから後で文様を染めた帯です。
弊社の九寸帯は “ 織り名古屋帯 ”です。

名古屋帯は、お太鼓結びにしたとき、二重太鼓に結べる袋帯と違って、一重太鼓になる
長さになりますので、袋帯よりはカジュアルな帯になります。
寸法は仕立前の帯幅が九寸 ( 約34cm ) で、仕立前の長さは、一丈二尺二寸
( 約4m63cm ) が標準になっています。
芯を入れて仕立てるため、帯幅を広くしたい時には好みの寸法にできるのも特徴です。

           

この “ 九寸帯 ” の最大の特徴は生地にあります。 
< 釉彩錦 > とうい弊社独自の技法を使用しています。 
< 釉彩錦 > とは、陶磁器のもつ深みある釉調を織物で表現したものです。

【 釉 】とは、素焼の陶磁器にかけて装飾と水分の吸収を防ぐ為に用いる一種のガラス質の
もので、平安期以降の陶磁器に用いられていたものです。
室町・江戸時代を通し釉(うわぐすり)の発展が、陶磁器の進化であったと言われています。

   

このような地組織を表現する為に、圣糸緯糸を通常の綾組織に組まずランダムに組織する事と
緯糸の太細や微妙な濃淡によりにより、通常の織物では表現できない素地を造り出しました。
又、通常の錦組織を組み替えて複雑に変化させている為に、非常に複元力がすぐれいる事も
この素地の特徴です。

   

上の写真は 【 別腹文 】 下を半分程隠して頂いたら、それがお腹の場所にくるイメージです

   

                         【 参考本 】

           

           

    弊社九寸帯 ” の場合、金銀の糸や箔糸を使用している為【 付け下げ 】 や
    【 色無地 】 などセミフォーマルにも合わせて頂けます。

   

色違いをご覧頂く場合は、右をクリックして下さい。 ≪ 貝合小袖文 ≫ ( グリーン地 )
色違いをご覧頂く場合は、右をクリックして下さい。 ≪ 貝合小袖文 ≫ ( 水色地 )
色違いをご覧頂く場合は、右をクリックして下さい。 ≪ 貝合小袖文 ≫ ( 白地 )

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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