映画『梅田優子の告白』スタッフブログ -48ページ目

スタッフとの打ち合わせの話。その3

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深井監督が綴る『梅田優子の告白』誕生秘話。
“伝える“難しさを痛感する事になった、
スタッフとの打ち合わせ。
それでも、様々なスタッフと協力しながら
「梅田優子」を具体化していくのです。
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登場人物の気持ちの盛り上がりや感情を撮影監督に伝え、カット割りなどは撮影監督に任せました。


撮影監督とはいろいろあり、一番私に「分からない」と突っかかってきてくれた人なので、よくふたりでご飯を食べに行き、私が何を伝える為にこの脚本を書いたのかを熱く語ったのを覚えています。

彼とは、学校の実習や個人制作などでよく一緒に作品を作っていた仲なので、彼の作る世界が私と正反対なのはよく理解していました。


そんな人達と同じ作品を一緒に作る。
一人のイメージを皆で共有する。
とても大変な事でした。


伝わらない、分かってもらえないって言うのはもう絶望的ですね。
きっとそれが、最悪な事全ての発端なんです。
戦争や殺人や自殺。私が自殺せずにすんだのはそれでも分かろうとしてくれた皆のおかげです。


そうなったら私も頑張らなくては!と、分からない部分は何か違うものに例えたり、男を渡り歩く女の心理が分からなければ、男を仕事に例えてみたり、いろんなバイトをしながら本当はミュージシャンになりたい!みたいな事だよわかるでしょ?わからない?だったら次は試着室の話しようか?同じジーンズをたくさん試着してピッタリくるジーンズを探してるんだよわかる?100円ショップで無駄買いし過ぎて何が本当に買いたかった分からなくなる感覚だよ。あーもう引き出し空っぽ。こうなったら皆と一発ヤッたほうが話早いんじゃね?なんて一瞬思ったりしましたが、駄目だ、触れ合いに逃避するのは禁止、なんて、大好きな椎名林檎さんが歌ってくれたので、今のところスタッフ全員無事です。


そんな事より作品が作品だから、男の子に喧嘩売ってる様なもんなので、いかに喧嘩腰にならずに説明するかがポイントでした。


だけど皆、私の企画に残ってくれただけあり、私の発狂も、「あはは、そうだね、男ってどうしようもないね」なんて微笑んでくれたりして、逆に監督の私が、皆に上手い事、転がされた様な感じです。


やっぱり男の人は優しい人が好きです。
女は強さ、男らしさは優しさ。
スタッフの皆が男らしい人で本当に良かった!