音楽とお客様(2023/8/24) | umedastyleなAV生活

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竹スピーカーKaguyaの情報、開発裏話など、時には、脱線することも

このところ、夜、そろそろ店を閉めようかと思っているところに来客があることが多い
一昨日は、彼氏がレゲーをやっていると言う若い女性
CDやレコードを聴いていただいたけれど、やはりレゲーを聴いてもらうと、一番音の良さがわかったとおっしゃっていました

昨夜は、ギターを持った青年がやってきました
「この近くで路上ライブが出来るところはないですか?」
えきまで行くしかないでしょう、この時間に人が居るのは駅しかありません
よかったら、私の作っているスピーカーを聴いていってください

彼は、東京を出発して、日本全国を回り、その後は世界を回ると言うことでした
「未だ経験も自信もないけれど、歌を聞いてくれますか?」
と言って歌いだしたのは長渕剛
私の好みからすると、最も遠いところです
一生懸命歌ってくれたけれど、私にはそれを批評することは出来ませんでした

その内、雨が降ってきて、これじゃ路上ライブにはいけないだろう
これから世界を回るんだったら、色んな音楽に出会ったら良いんじゃないか

ラヴェル、イーグルス、ビートルズ、マイルス・デイビス、バッハ、ラビ・シャンカール
見る見る机の上はCDとレコードの山になりました

世界を回るとき、改めて日本の音楽を考えたいと言う彼に、私が聴いてもらいたいと言って取り出したのは
武満徹 ノベンバーステップス
今のJ-POPも基本は西洋音楽、音程やリズムが数学的に組み立てられている、それに対して日本の音楽は間を重視する
音、とその次の音の間
琵琶の一音、次の音が出るまでの間の緊張感
この感覚は日本人が生まれながらに持っている物
だから、武満さんの音楽は、ヨーロッパよりも日本のオーケストラが、私たち日本人にはしっくりくる

彼が世界を回って日本に帰って来た時、どんな音楽観を持っているんだろう