今人です!

 

このブログは僕の所属する梅棒というチームのブログではありますが

前回の開幕戦に引き続き、個人的なレビューを勝手にお客さん目線で書いてみました。

 

時間ないかなーと思ってましたが、前回せっかく始めたので、今回も気合で!

(ナガイデスヨ!!!)

 

 

開幕戦のレビューはコチラ

 

 

 

 

あくまで自分個人が勝手にやってることですし、今後どれだけ続けられるかわかりません💦

 

完全に僕の主観で書いてますし、少しダンサー的な用語も交えた書き方になっています。

 

ダンスに全く馴染みのない方には、最速のレビューや各チームの紹介、用語集、視聴方法など、より初心者にわかりやすく書いてらっしゃる方もいるので、そちらも見てみてはいかががでしょうか。

https://twitter.com/dleague_navi?s=21

 

 

 

 

■第一生命 D.LEAGUE とは!

 

企業がサポートする9つのダンスチームが、約2分のSHOWCASEを作成して披露

審査員の得点を合計し順位を決め、順位に応じたポイント(勝ち点)をゲット

これを1シーズン(1年間)に12ROUND(12節)行い

12ROUNDのポイント合計上位4チームがプレーオフに進出

準決勝、決勝は2チームづつでの直接対決を行い、そのシーズンのチャンピオンを決定!

 

ざっと言うとこんな感じ!

 

さらなる詳細はリンクをご覧ください!

https://home.dleague.co.jp/

 

 

 

 

 

 

やはり今回も面白かった!

 

 

オープニングでいきなり、WINNERパフォーマンスとして前回優勝したSHOWを観れるのはファンとしてありがたい試みだし嬉しい限り。

一部の披露でしたが、フル尺での披露となると今ROUNDのパフォーマンスに影響すると思うので、演出としても、競技の公平性の観点からもちょうどいい塩梅だったのではないかなと思いました。

 

 

なんと言っても今回注目なのは、4人いるジャッジの中の2人が前回から交代となったこと。

MIHO BROWN氏、青山テルマ氏と半数を占める女性審査員の評価がどうなるのか。

坂見氏、黒須氏は継続なので、シーズンを通して各ROUNDの流れの中で見届けるジャッジとの違いは出るのか。

 

非常に感覚的なダンスという文化は、本来比較すること自体が難しいもの。

競技として発展させる上で最も重要なポイントだと思うので、常に注目していきたいです。

 

 

 

 

<各チームパフォーマンスの感想>

※合計点(MIHO BROWN氏/坂見誠二氏/青山テルマ氏/黒須洋嗣氏/視聴者投票)

 

 

◆出演順①.KADOKAWA DREAMS(Director:KEITA TANAKA)

77点(M16/坂13/青18/黒19/視11)…4位

 

制服をダンサーごとにアレンジした尖った衣裳。

10代の悩み、若者の叫び、をテーマとしたような作品。冒頭から一発でいじめを題材にしているのかな、と想像させるスタート。

この手の作品は物語に偏って作りがちですが、あまり説明的にならず、基本的にはダンスの技術を重視しあくまでもSHOWとして攻めていたのが好印象。ついつい伝えに行って伝わり切らずにダンスとしても物語としても中途半端になりがちなところを、終わった後にディレクターのKEITA氏自身が言っていたように、「意味は見ている人が考えてくれればいい」と計算通り割り切っていたよう。

本来はストリートダンス調のものが続いた中で披露されると効果も大きかったと思いますが、あえて出演順一発目のROUNDにこの作品を披露したことからも、KEITA氏はやはり策士であり勝負師ですね。

不利と思われるトップバッターでのROUNDを4位という高順位で乗り越えられたのはこの先のシーズンを見据えると非常に大きいですし、攻めの姿勢が引き寄せた結果だと思います。

 

 

 

 

◆出演順②.Benefit one MONOLIZ(Director:HAL)

71点(M16/坂13/青15/黒14/視13)…9位

 

前回披露したVOGUEというジャンルの要素は若干残しつつも、女性によるショーパブダンスをベースとしたいわゆる「バーレスクスタイル」で勝負。ディレクターのHAL氏がこだわりの点としてあげた通り、高いヒールにもかかわらずそれを感じさせないようなハイリスクな振り付けがたくさん盛り込まれていました。そこまで上背のない男性が全てのリフトを請け負っていたが安定感が抜群で、相当な練習量を感じました。

椅子を使ったのも印象的でオリジナリティを感じさせられました。

ダンスショウとしては非常に王道的な作品で、面白いのがMIHO BROWN氏と坂見氏がKADOKAWA DREAMSと同等の評価にしたのに対して、青山氏、黒須氏は差をつけ、評価が二分された点。

膝の伸びをはじめとした黒須氏のとしての指摘はある意味最もで、個人的にはそこまで気になる部分ではなかったが、このショーを完全なジャズダンスショーケースとして評価すると、そこを指摘されてしまうのにも納得できる部分はありました。

 

 

 

 

◆出演順③.CyberAgent Legit(Director:FISHBOY)

77点(M18/坂13/青17/黒15/視14)…6位

 

前半はヒューマンビートボックスにのせてのパフォーマンス。

どの音にハメて振り付けしているのかがハッキリするので見ていて非常に気持ちがいい。

しかし間に挟み込まれるBBOY SHOSEIのパワームーブがとんでもない安定感。

作品の中であそこまで攻めた技を普通は怖くて組み込めないはず。きっちり決め切るのはすごいの一言。

ストリートダンスど真ん中的な振付をわかりやすくぶつけていくスタイル。ファットマン・スクープのDropという一昔前に無茶苦茶流行った、もはやアンセム化しているこの曲を今使って踊ることはある意味リスキーだと思いますが、全くそれを感じさせないくらい迷いなく自分たちのスタイルを貫いていて、カッコ良かったです。

 

 

 

 

◆出演順④.SEGA SAMMY LUX(Director:BOBBY)

82点(M20/坂13/青20/黒16/視13)…3位

 

赤シャツ、レザージャケット、ピカピカ手袋と、マイケルジャクソンを彷彿とさせる要素はあれど、基本はぶっかましヒップホップ。冒頭はシンプルな音から入って、わかりやすく音ハメを強調した振りで攻めて観る側の心を掴む。

このチームはとにかくフィジカルが無茶苦茶強い。アイソレーションがしっかりしていて動きがとにかくデカく、ストップがしっかり止まるのでとにかくクリア。大きく動く部分の振れ幅の上限値が高いので、その分緩急が非常に効く。

踊りながらの移動、隊形の変化が素晴らしく、ステージ上を非常に大きく使っていた印象。フォーメーションの巧みさはこのチームの大きな武器だと思いました。

ディレクターBOBBY氏の思惑通り、女性審査員が二人とも満点つけたのが印象的。

しかし個人的に興味深いのはここまで坂見氏が全て13点で全く差をつけていないこと。

 

 

 

 

◆出演順⑤.SEPTENI RAPTURES(Director:akihic☆彡)

74点(M17/坂14/青15/黒15/視13)…7位

 

このチームらしくあらゆるジャンルがミックスされた質の高いダンス。

派手な大技などはないが一つ一つのシルエット、基本的な技のクオリティが非常に高い。

中でもAKIの表情豊かかつハイクオリティなダンスが印象的。

途中からあえて表情を消して、ステップをはじめとした振り付けにフォーカスさせる手法が上手くハマっていた印象。

ここで初めて坂見氏が1点高くつけ、お、と思ったそのタイミングで審査コメントが聞けたのはよかった。

あらゆる要素が含まれすぎて、逆にファッションという評価軸では高得点をつけづらいというのが興味深かった。

コメントにもあった通り非常に難しいテクニックが振付にちりばめられているが、ダンサーのスキルが非常に高いので難しい振付には感じないという高い次元の問題発生中。

 

 

 

 

◆出演順⑥.FULLCAST RAISERZ(Director:JUN)

83点(M17/坂14/青19/黒18/視15)…2位

 

とにかくこのチームは絵になる。イケメン、マッチョ揃い。

アイドルグループを見るかのような錯覚に陥ったままショーを見始めると、しょっぱなからワイルドにぶっ飛んだパフォーマンスでぶん殴られて目が覚める。

今回は、二つの勢力の対立構造というわかりやすいテーマで勝負。これはダンスショーケースでは扱われやすい作り方なので、先にやってしまったもの勝ち的な部分がある。

クランプらしいソロムーブとセッションの要素を交えた組み立て。

他のチームが揃いの振り付けを重視するところが大多数なため、オリジナリティとして際立っていた印象。

キャップを使ったトリックも見事に決まり、フィニッシュまでエネルギッシュに振り切ったパフォーマンスが続いてとにかく爽快。

終わった後の脱衣と、SOULJA TWIGGZのブレないコメント力がお約束となりつつある。

 

 

 

 

◆出演順⑦.avex ROYALBRATS(Director:RIEHATA)

86点(M17/坂14/青19/黒16/視20)…1位

 

まずこのチームは毎回入場が抜群にかっこいい。

今回は黄色がモチーフ。ベネフィットワンモノリスと同様に椅子を使った振付。

音楽的、振付的にはセガサミールクスよりむしろこちらがマイケルジャクソン要素強め。

このチームは派手な大技などを入れるわけではないが、やはりシンプルなノリや簡単な振付であえて見せる時こそ、このチームの強みであるファミリー感やニュアンスの揃いっぷりが際立ってくる。

主人公を立てつつ、適度な物語性とダンスのエンターテイメント性が両立されていてバランスが非常に良かった。

全く世代ではないはずの今の若い子にとってもダンスを始めたきっかけになる程多大な影響を与えているマイケルはやはり偉大だと感じました。

しかし、4人の審査員の点はバラついた印象。刺さる人を選ぶが、刺さる人には深く刺さる、ということか。

 

 

 

 

◆出演順⑧.KOSÉ 8ROCKS(Director:ISSEI)

77点(M17/坂15/青18/黒15/視12)…5位

 

テンションが高いこのチームには不釣り合いともいえる静かな入場。

和をテーマに据えて、非常にシンプルなブレイクビーツの一曲使いで勝負。

音楽がシンプルだとよりダンスそのものにフォーカスされるので、技の凄さ、ステップの細かさが際立っていた。

上からのカメラをうまく使ってォーメーションの変化を伝える工夫もありました。

やはり組技や大人数でのタイトなコンボはこのチームの十八番。とにかく安定感抜群。

まだまだネタ数はつきそうにない。

このチームは唯一、DirectorのISSEIがパフォーマーとして参加をしているチームなので、この点が他のシーズンが進むにつれて影響を及ぼしてくるのかどうかが個人的に気になっている。

 

 

 

 

◆出演順⑨.USEN-NEXT I'moon(Director:Ruu)

72点(M18/坂13/青17/黒10/視14)…8位

 

本日3組目の椅子を使ったショーケース。その中でも一番効果的に活用していた印象。

やはりとにかく女性の力強さ、ガールズパワーを感じる作品。

パイプ椅子でやるには心配になるような激しい上り下りや大技も飛び交っていて終始ドキドキハラハラ。

途中本を使ってミュージカルシーンの一場面のような要素を入れたりと、構成も凝っていて非常に巧み。

しかし坂見氏と黒須氏というレギュラー審査員の点が伸びず、今後のROUNDでどう印象を覆していくかが見所。

スキル重視で見ると評価しづらい、という審査評でしたが、彼女たちの作品ならではのスキルももちろん存在しますし、女性だけのチームにもかかわらずパワーで勝負しているという唯一無二のオリジナリティーは、ハマれば強力なアドバンテージになるので、いずれこういった評価も覆して欲しい。

 

 

 

 

 

◆ROUND 2の順位

 

1位.avex ROYALBRATS(86点) 

2位.FULLCAST RAISERZ(83点)

3位.SEGA SAMMY LUX(82点) 

4位.KADOKAWA DREAMS(77点)

5位.KOSÉ 8ROCKS(77点) 

6位.CyberAgent Legit(77点)

7位.SEPTENI RAPTURES(74点)

8位.USEN-NEXT I'moon(72点)

9位.Benefit one MONOLIZ(71点) 

 

 

上記のような結果になりました!

 

今回はあまり出演順の影響を感じさせなかった印象。

というよりは、出番が頭の方のチームがなんとか奮闘し、逆に出番が後ろの方のチームがそのアドバンテージを生かしきれなかったか。

トップバッターのDREAMSが4位でこのROUNDを乗りきったのも、反対に大トリのI’moonがここで高順位を取りきれなかったのも、この後に大きく影響してくるかもしれない。

 

 

 

 

◆ROUND2を終了した上での今シーズンの総合ランキング

 

1位.SEGA SAMMY LUX 18pts

2位.avex ROYALBRATS 17pts

3位.FULLCAST RAISERZ 17pts

4位.KADOKAWA DREAMS 16pts

5位.KOSÉ 8ROCKS 12pts

6位.CyberAgent Legit 9pts

7位.SEPTENI RAPTURES 9pts

8位.USEN-NEXT I'moon 6pts

9位.Benefit one MONOLIZ 4pts

 

 

女性中心のチームが下位に沈んでいるので、ここからの巻き返しに大いに期待したい。

あと、総合1位を守っていくのも当然価値あることなのですが

Dリーグは4チームでのプレーオフ方式なので、真に注目すべきは総合4位争いです。

 

そういう意味では下位チームにもシーズンの後半までチャンスがあると言えますし、消化試合も発生しにくいので、最後の最後までドキドキしながら楽しめそうです。

 

 

 

 

<全体を通しての感想>

 

 

開幕戦では各チームの自己紹介的な作品が披露されましたが、今回のROUND2ではそこから変化をさせよう、違う一面を見せに行こうというディレクターの思惑を強く感じました。

 

・ビートボックスをはじめとした、シンプルで音数の少ない静かめの曲を使うチーム

・椅子を使ったチーム

 

が複数発生したところに、各チーム、Directorの創意工夫の姿勢が表れていて非常に面白かったです。

 

選曲を工夫するという「音楽的な変化」はストリートダンス要素が強めのチームで発生しました。ダンスのコンペティションにおいて非常に大きな要素ですし、いかに他のチームとかぶらないようにするかは生命線。今後ずっと肝になってくると思います。

 

その一方、椅子を使うといった「演出的な変化」はジャズダンス的な要素が強いチームで発生しました。(avexは例外ですが)

審査評にもありましたが、ジャズダンスは本来物語的な世界観を表現するのに強みがあり、椅子というのはそういう世界観を描く材料としても、振付に変化をつける上でも第一選択的な表現方法だと思うので、重複したのは必然とも言えます。

 

今後競技ルール内でどこまでの小道具、置き道具が許されるのか、というのも注目したいところ。

 

 

あと1点気になったのが、作品がきちんと終わる前にあおりのSE、レゲエホーンが割り込んでしまったのが複数回あったこと。

Directorも終わり方と余韻までこだわって作っているのはずなので、SE担当される方には曲の残り時間(Remain)をしっかり気にして上げて欲しいな…と思いました。

SE自体はイベントの盛り上がりとテンションを維持するのに必要不可欠でしょうし、作品終わりに間髪入れずにSE入れるのがこのイベントの味付けとして効果的だとも思っています。

ただ、次回から有観客なら終わった瞬間に歓声もあるだろうし、そこまで気にならないのかな。

 

 

あと、今回ROYALBRATSのダンサーさんの演技終了後のコメントに感情移入した視聴者は多かったのではないかと思います。

彼女の純粋さがすごく伝わってきましたし、たどたどしくも言葉を懸命につむいで語ろうとする姿に心を打たれました。

 

誤解のないように先に言いますが、作品内容は疑いなく素晴らしく、1位評価にふさわしいものでした。そこを否定する意図は全くありません。実際自分も作品も無茶苦茶良かったと思いました。

 

一つ思うのは、全チームのパフォーマンスが終わって視聴者投票だと、そういったダンサーのコメントが視聴者が投票する際の印象に影響する可能性もあると思うので、そこは改善の余地があるのかなとも思いました。

 

じゃないとみんな視聴者に嫌われないよう優等生的なコメントしかしなくなってしまう。

個人的には対決を煽るようなトラッシュトーク的な発言や、因縁が発生するような挑発的なやり取りも臆せずどんどんして欲しいし、ダンサーの人間的な部分が感じられる発言がたくさん聞きたいので。

 

せっかくインタビュータイムを設けるならそうあって欲しいし

一方で、コメントとかが影響せず、純粋な2分間のパフォーマンスの内容だけで比較し合うものであって欲しいと思いので。

 

 

 

今回は以上です!

長いのに最後まで読んでいただいてありがとうございました!

 

今後間もなく有観客になるみたいですし、盛り上がること間違いなしで非常に楽しみ!