いつものように堤防で釣りをしていた
真夏の太陽が
東京湾の向こう
ビル街へ
静かに沈んで行く
沈むにつれ
空の色、海の色が刻々と変わるのを
ただ眺めていた
やがて
都心のビル街が明るくなって来た
目を凝らして見ると
パッとつく灯りもあれば
中〜高層ビルは少しずつ灯るところもあり
さまざまなだった
いろんな人がいる。
今この瞬間、
何万人という人たちのそれぞれの行動が
見えるようだった
「みんな働いてるんだよな〜
「これからどうしよう?
それは自然に浮かんだ疑問だった
これがきっかけとなり
その後の人生を大きく変えることになるとは、
この時点では思いもしていなかった
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この半年というもの、毎日のように
自然の中で自由気ままに過ごした。
理想的な生き方をしているのに
だから楽しいはずなのに
夢に見た生活ができているのに
、、、実際は退屈で虚しかった
これからどうしよう?
これからどうしよう?
これからどうしよう?
ふと、
「基本に立ち帰れ」
と言う言葉を思い出した。
自分の基本って?
学生時代、
いちばん大切にしていたことは?
自分のことなのに
なかなか思い出せない
10ヶ月前まで
・何をしていたのか?
・何を考え、どんな気持ちでいたのか?
忘れている自分
入社以降のことしか思い出せなくて
もどかしかったけれど、
考え続けた。そして
いちばん大切にしていたもの
追い求めていたものを考えた時に
ようやく思い至ったのは、
「幸せのカギ」を探していたこと
しかもそれが途中になっていたことだった。
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なので、再開しようと思った
「幸せのカギ」を突き詰めようと思った
1年以上ブランクができたけれど、
手持ちの本を見直したり
図書館に調べに行くようになった
つづく