相変わらず毎日暇なんで、読書に新聞 活字の虫になっている僕。
我が家にいると、悠長に読書なんかしてられないんで、丁度いいんだけどさ?
今日の新聞に面白い記事があった。
日本が誇る、ノーベル文学賞作家 川端 康成が22歳の時に書いた恋文 ♡
写真もあったので、解読してみよう!
しっかし、汚い字だな?
前に、三島由紀夫の手記も読んでみたことがあるんだが、あちらの方は旧漢字だらけだし、固有名詞も古い。 1の事を10ぐらいに引き伸ばして書くんで、読めたもんじゃなかったけどさ?
では、読んでみましょうか。
僕が十月の二十七日に出した手紙見てくれましたか。 君からの返事がないので毎日毎日心配でぢつとして居られない 手紙が君の手に渡らなかったのか、お寺知られて叱られているのか返事する ? 困ることがあるのか、もしかしたら病気ぢやないか本当に病気ぢやないのかと思ふと夜もねむれない。 とにかく早く東京に来るやうにして下さい。 恋しくて恋しくつて
早く ? よ来いと僕は何も手につかない。 二十七日に出した手紙にはいろいろ詳しく書いたが、あんなことは君の都合でどうでもよろしい。 僕は君のいう通りにして上げる。 早く何とか思ふ通り返事して下さい。 唯、一人で旅することは僕が心配だし心細いから止めて下さい。 必ず迎えに行く。 そして汽車に乗れたらそれでよろしい。 東京に来てからのことで心配なことあるなら それも君の思ふ通りして上げる。厭なことなぞ決してさせない。 父様の方は安心していなさい。 台湾の方も僕が責任持って好くしてあげる。 実に話したいことが山ほどある。考えてみたが急なことだし思い通りにならない。 そんなことは辛棒して下さいね。 誰が何と云ったって僕を信じていらっしゃい。 君の思ふ事は何でも承知してあげる。 早く手紙下さい。 毎日どんなに暮らしているかと手紙が来いと泣き出すほど気にかかる。 僕は十日前後に必ず行く。 知れてもいいから汽車にさへ乗れたら大丈夫だ。君が悪く人から ?か はれる所は僕が皆代わりに受けてあげる。お父様の方は安心していらっしやい。 病気ぢゃないか。病気なら病気と葉書だけでも下さい。 思ふ通り書いて下さい。
(?マークは解読不能or写真切れ )
この手紙は大正10年10月下旬に書かれたとみられ、この頃まではラブラブだったけど、11月には (ある非常)を理由に、一方的に婚約を破棄されちゃった!
婚約相手だった伊藤 初代は、その理由を話すぐらいなら、 死んだ方が幸福でせう。 と、不信感と恨み節を残す始末!
墓場まで持って行く。ってやつだね?
いったい何があったんだろ?
今、書きながら改めて読むと、お前、頭大丈夫け? みたいな書き方だしな?
君の好きにしてイイよ! 後の事は任さんかい ♡的な、嫌味ったらしい金持ちのボンボン風な書き方だしよ?
まぁ、ある意味作家って、ちょっと変な人が多い職業だしな?
フョードル•ドストエフスキーに影響された新感覚派。
日本の美をひたすら表現した。
昭和47年4月16日 神奈川県逗子市の逗子マリーナにある自宅兼仕事部屋で変死。
自殺説と事故説がある。
ちょっとそこの貴女!
こんな手紙が届いたら、どう思いますか?
だいぶんお寒い文章だが、康成さんの純愛は届いたでしょうか?
僕がもし女性なら、たぶんってか、絶対無理!だな。