LOVE&PEACE(町医者のつぶやき)

LOVE&PEACE(町医者のつぶやき)

横浜で呼吸器科の開業医をしている打越暁です。2008年に開業し、現在楽しく診療中です。今までにない癒しのクリニックを作る、という夢に向かって邁進中です。世界が安心平和調和で満たされますように。

にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ ←応援よろしくお願いします!


クリニックに行こう!(開業と町のホッとクリニックを目指す呼吸器内科医の奮闘記) ←こちらもポチっと応援お願いします!


◆クリニックの公式ページに行くには下のロゴをポチっとクリックしてください。
クリニックに行こう!(開業と町のホッとクリニックを目指す呼吸器内科医の奮闘記)  ←打越メディカルクリニック ドキドキラブラブ音譜

いのちの力を高める 9つの呼吸法/文芸社
¥1,050
Amazon.co.jp

¥819
Amazon.co.jp
よい呼吸 悪い呼吸―呼吸器科医の考える呼吸と健康/文芸社
¥1,050
Amazon.co.jp

呼吸を変えれば元気で長生き (新書y)/洋泉社

以前森林療法をご指導いただき、

昨年忘年会で仲良くなった

まっすーさん、こと枡田智さんの新刊、

「じぶんでできる左脳過剰の静め方」

という本が、かや書房さんから出版されました。

 

まっすーさんの本はこれで2冊目ですね。

1冊目の「もう左脳に振り回されない」も、

左脳過剰、思考過剰で苦しむ人にとっては、

救いとなる本でしたが、

今回の左脳過剰の静め方は、

その本がさらにパワーアップした感じで、

とってもいいですね。

 

とにかくまっすーさんの解説は分かりやすいですし、

特に今回の本は、誰でもがすぐにできる具体的な方法が

ちゃんと書いてあって、本当にいい本です。

 

日々過剰な思考で苦しんでいる方には、

ぜひおすすめしたい本ですし、

本の処方ができるなら、

外来で処方したいくらいの、薬本だと思います。

 

前著、そして今回の本でも書かれていますが、

まっすーさんは、若いころから

不安や憂鬱感に苦しんでおられたようなんですが、

30代の半ばころに、ジルボルトテイラーさんの

「奇跡の脳」という本に出会って、

そこから3日間で長年の苦しさから解放されて、

あっという間に右脳回帰しちゃったような方なんです。

 

奇跡の脳のことは、読んでおられる方も多いと思いますので、

詳細は省きますが、

作者のジルボルトテイラーさんはハーバード大学の脳科学者で、

突然脳出血を発症して、左脳側の機能が働かなくなる

という体験をします。

その結果、思考が消え、言葉も、時間の感覚もない中で、

深い安らぎや幸福感、いわば悟りのような感覚を味わう

という体験をします。

 

その体験を通じて、

論理的な思考や言葉をつかさどる左脳側でなく

感じ感覚、直感の右脳優位に生きることで、

人は真に安らぎと幸せの中で生きられるということを、

実体験をもとに科学者の視点で書かれた名著です。

 

この本を読んだまっすーさんは、

長年苦しんできた不安や憂鬱、悩みや苦しみの原因が、

過剰な思考、左脳過剰が生み出している

ということに気づくんですね。

 

思考は確かに生きていく上で必要なことだけれど、

それが過剰になってくると、

今ココでない、

過去や後悔や未来の予測不安で頭がいっぱいになり、

どんどん苦しくなってくるわけです。

 

特に、現代社会は、思考が過剰になる要素に溢れています。

感じる方の力がどんどん弱って、

思考ばかりがどんどん過剰になってくる。

今、現代人の多くが、思考過剰、左脳過剰で苦しんでいるんですね。

 

ではどうやって、その左脳過剰、思考過剰を静め、

右脳優位、感覚優位で生きていくかなんですが、

まっすーさんがたどりついた大きな二つのメソッドが、

マインドフルネスと森林療法です。

 

これまでもマインドフルネスの本はたくさん出てますし、

僕自身もたくさん読んできましたが、

今回のまっすーさんのマインドフルネスの解説は、

もう本当にわかりやすいです(太鼓判)!

 

まっすーさんの定義では、マインドフルというのは、

今ここに意識がある、

ということです。

 

五感や呼吸、身体感覚をちゃんと感じていて、

思考にとらわれていない状態です。

今ある五感の感じ感覚や呼吸って、いつでも今ココなんですね。

そこに意識をおく、ということです。

 

逆にマインドレスというのは、

今ここに意識がない

ということです。

 

意識がいつも過去や未来の、

今ここにない想像の世界にあります。

五感や身体感覚に意識が向かず、

いつも思考にとらわれています。

現代人は、いつもこのマンドレスの状態なんですね。

 

日常の中で、このマインドフルネスを実践することで、

今ココの感じ感覚、五感や呼吸に意識を向けていき、

思考に苦しむ世界から脱していくことができるというわけです。

 

具体的なマインドフルネスの方法が、

この本の中にいくつか紹介されていますが、

特にお勧めなのが呼吸瞑想ですね。

 

まずリラックスして座って、そっと自分の呼吸に意識を向けます。

決してコントロールしようとせずに、自然な呼吸をただ見つめます。

途中で思考が現れても、ただ気づいて、放っておきます。

そして、また呼吸に意識を向けていく。

そんな感じのマインドフルネスです。

 

思考に気づく、手放す、感じる、

この3つのステップが

過剰な思考を静めるのに最も大事なステップになります。

 

これはどの方法でも共通していますが、

思考に気づいて、その思考の中身に入らずに放っておいて、

さらにそこから、感じる方、五感や呼吸に意識を向けていく。

この3つが大事なんです。

 

思考がわいてきて気づいて放っておいても、

すぐにまた思考はわいてきます。

ただ手放そうとしても難しいわけです。

そこで、今ここの感じる方に意識を向けるんですね。

感じる方に落としどころがあると、思考に戻りにくくなるんです。

 

呼吸瞑想を始めて、思考が出たら、そこに気づいて放っておいて、

また呼吸に意識を向ける。

その繰り返しなんです。

 

この呼吸瞑想、僕も昔からやっていて、

いろんな瞑想法や呼吸法をやってきましたけど、

一番思考が静まりやすい気がしています。

 

呼吸瞑想以外にも、この本の中には、

身体を感じるボディスキャン、

歩きながら一歩一歩に気づいていく歩行瞑想、

見る、聞くをただ感じる五感瞑想、

などが紹介されています。

 

ぜひこれらの中から、

自分に合ったマインドフルネスの方法を見つけて、

日常の中に取り入れていただくといいと思いますが、

僕が今回この本の中で特に紹介したいと思ったのが、

ポストメディテーション

です。

 

ポストメディテーションってことば、

僕もこの本を読むまであまりなじみがなかったんですが、

要は、先ほど紹介したメソッドのように

一定時間座って行うようなものではなく、

もっと簡単で、気軽にその場でできるような瞑想のことで、

まっすーさんは、

呼吸を3回感じるって方法と

五感に5秒間意識を向けるっていう方法を紹介しています。

これ、意外にいいんですね。

 

ある程度の時間、静かに座って

マインドフルネスを実践するのもいいんですが、

日常の中でふと現れるモヤモヤした感情や思考に対して、

このポストメディテーションをこまめにすることが、

とっても効くんです。

 

よく、こういうワークやメソッドは、

質よりも量、時間よりも頻度

って言ったりしますけれど、

思考ってうっかりするとどんどんはまっていきますから、

日常で気づいたら気軽に呼吸や五感に向ける

っていうのが、とってもいい気がします。

 

それにしてもまっすーさん、いい本を出してくれました。

この本で紹介されている、マインドフルネスと森林療法、

これもう思考過剰に対する処方箋としては

最強の組み合わせです。

 

考えすぎで苦しんでいる方、

左脳過剰、思考過剰で苦しんでいる方は、

この本を読んで、実際に日常の中に組み入れてみてください。

実践していくうちに生きづらさから解放されてくると思います。

 

あと、まっすーさんは

瞑想指導や森林療法の講座もやっていますので、

興味のある方はぜひ参加されてみてくださいね。

 

 

今回は、この辺で、ではまた~

突然ですが

パーフェクトデイズって映画、

ご覧になりましたか?

 

僕の大好きな映画で、

2回映画館で観ましたし、

そのあとも配信で3回くらいは見ました。

 

役所広司さん演じる

公衆トイレを清掃する清掃員さんのお話で、

毎日ルーティンのような生活をしているんだけど、

満たされている、満足して日々を過ごしている、

そんな静かなお話なんです。

 

一緒に行った奥さんは、

フーンという感じだったので、

わかる人には刺さるけど、

そうでもないっていう人も多いかもしれませんが、

僕にとっては、本当に刺さる映画なんですね。

 

 

何がいいかっていうと、

僕が今興味のある

悟りとかノンデュアリティとか右脳回帰とか、

そういった話をまさに体現されているような主人公で、

本当の幸せってこうかもなっていうことが

しみじみ伝わる映画だからなんです。

 

映画の中で特に印象的なシーンがあって、

役所広司さん演じる平山さんが、

毎朝ドアを開けて家の外に出る際に

空を見上げて、少し微笑むんですね。

 

晴れていても曇りでも

空を見上げて、にこっと微笑む。

 

このシーンが、とてもいいんです。

 

ただ、その日の空を

外の空気を

感じている

味わっている

そしてそこに喜びを感じている。

 

こういう感覚って、

忙しく頭の中が思考でいっぱいだと、

なかなか感じにくいですよね。

 

言葉も、思考もはさまずに、

ただ、今の瞬間を感じる、味わう。

そこに、言葉もなく、

喜びで満たされている。

 

その感じが出ていて、とってもいいんです。

 

映画の中では、

主人公の平山さんが、

空だけでなく、

木や

木漏れ日や

こどもや

老人を

やさしく見ているシーンがたくさん現れます。

その目が、実に温かいんです。

 

 

 

現代社会って、

特に都会で生活していると、

どんどん感じる力って弱っていきます。

 

日常で五感に入ってくる刺激は、

音にしても視覚情報にしても、

現代社会はとても強いです。

 

全ての刺激をそのまま受け取ってしまうと、

どんどんしんどくなってくるので、

僕たちは無意識の間に

いわば意識の門をつくっていて、

入力を抑えたりしています。

 

線路や踏切の近くに住む人が、

住んでいくうちに音が気にならなくなってくるのは、

この意識の門を閉じているからなんですね。

 

(この辺の所は、僕のお知り合いの

桝田智さんの御著書「もう左脳に振り回されない」

が超お勧めです)

 

自然から離れ、

人工物に囲まれ、

スマフォ、SNS等から大量の情報を入れて、

僕たちは知らぬ間に

どんどん感じる力が弱ってきてしまいます。

 

 

感じる力が弱ってくるとどうなるか。

 

相対的に、思考の量が増えていくんです。

 

感じる力と、思考はシーソーのようになっていて、

どちらかが減るとどちらかが増えるしくみ。

なので、思考がどんどん過剰になってきます。

 

では思考が過剰になるとどうなるか。

 

思考はいつも、今ココでない、

過去か未来のことを考えます。

過去の後悔や未来の予測不安でいっぱいになってきます。

恐れや不安が増えていきます。

 

思考はいつも、わけること、分類、が得意です。

私と他者、私と対象、私と全体。

どんどん切り分けていって、

私という個の意識がどんどん強くなってきます。

 

私という個の意識が強くなると、

私の問題、私の責任...という感じで、

どんどん私にまつわる問題が深刻化していきます。

 

僕たちの悩みや苦しみの原因は、

いつでも思考過剰、左脳過剰が原因なんです。

 

思考は、確かに大切な働きです。

でもそれが過剰になってくれば、

どんどん苦しくなっていきます。

 

 

 

今現状で、生きづらさや息苦しさを感じているなら

まずは一旦思考の世界から離れて、

感じる方に意識を向けていくことが大切なんですね。

 

 

 

感じるって、別に難しいことじゃないんです。

今ある感じ感覚に、すこし意識を向けるだけでいいんです。

 

見えるもの、聞こえるもの、におい、味、触れるもの。

 

そういった五感に、

ちょっと意識を向けてみるだけでいいんだと思います。

 

平山さんのように、

空を見上げて、言葉や思考を挟まずに

ただ感じる。

 

外の風を、そのまま肌で感じる。

ただ、それだけでいいんですね。

 

家の中や仕事中でもすぐにできます。

おしりと椅子の接する面の感じに、

ちょっと意識を向けてみる。

足の裏と地面の接する感じに、

少し意識を向けてみる。

 

そんな感じで、五感に意識を向けてみるって、

思考の世界から離れる上で、とても大切なんです。

 

呼吸に意識を向けるのもいいですね。

呼吸は、いつも、今ココの呼吸です。

ちょっと前の呼吸も、少し先の呼吸を感じることは出来ません。

五感と同様、いつでも今ここに戻してくれます。

 

今ここ、って、本来何にも問題がないはずなんです。

今この瞬間の五感や呼吸、身体の今の活動に、

問題を見つけることは、けしてできないはずです。

問題はいつもで思考が生み出しています。

今ここにない、過去や未来のことで、

問題を作り上げていきます。

 

ですから、

過剰な思考、左脳過剰で苦しんでいる現代人は、

五感や呼吸に意識を向けることで、

少しずつ思考の世界から距離を取って、

感じる力を育てていくのが大切なんだと思います。

 

 

 

五感や呼吸って、

ある意味退屈です。

当たり前すぎて、どんどん忘れ去られていきます。

でも、ここに、

僕たちの目指す、本当の幸せの扉が

隠れている。

 

本当の幸せって、

思考では絶対に到達できないもの。

思考の届かないところにあるもの。

ただ感じ、味わうもの。

 

いくら何かを獲得しても

いくら難しい勉強をしても、

何かの名誉を得ても、

何かの地位を得ても、

感じる力がなければ、

いつまでたっても満たされない。

 

何よりも

感じる力を、

育てたいものです。

 

しかも、それは、

今この瞬間にできること。

 

いつでも、

五感、呼吸は

僕たちのそばにあります。

思考ではなく、

そちらと仲良くなっていきたいですね。

 

映画の中の平山さんのように、

自然に、とくに意識する事なく、

ただ空を見上げて

ニコっとできるようになれたら

いいですね。

 

今回はこの辺で、ではまた~

 

 

 

 

先日、奥さんから

そろそろ銀婚式だね~

って言われ、

え~銀婚式???

と驚いちゃいました。

 

結婚したのが2月末で、

もう25年も経っているってことなんです。

 

銀婚式って、

勝手なイメージで

すごいおじいちゃんおばあちゃんって感じだったので、

自分たちがもうそんなことになっていることに

かなり驚いてしまったわけです。

(っていっても、もう結構おじいちゃんの分類かも)

 

でも、まあよく続いたものです。

大学1年の時からの付き合いなので、

付き合い自体はもう30年くらいになります。

 

九州の大学で初めての一人暮らし同士。

二人とも同じ神奈川出身で、

偶然にも同じマンションの上と下。

同じ部活に入り、

いつの間にか付き合うようになりました。

(うっ、なんだか書いていて異様に恥ずかしい)

 

それからすんごい時間がたっています。

途中色んなことがありましたが

(だいたい忘れておりますが)、

まあ、今だに仲は良いようです

(年1くらいすんごい喧嘩もしますが)。

 

まず何でもよく話します。

隠し事はまあ無いです(向こうはどうかわかりません)。

お互い友人は少ないですが、

一番気の合う同士って感じもあります。

 

性格は真反対。

趣味もほぼかぶらず。

なんでつながったんだろう。

 

基本明るく何でも引きずらないタイプなので、

僕が本当にきつい時期も、

普通に日常を形作ってくれて

何だかたくさん助けられました。

 

普通の日常が、どれだけありがたいことか。

 

そのときの感謝は

とても深く僕の中に残っています。

 

最近よく思うのが、

何でもない時間、

たわいもない時間、

そんな見過ごされがちな時間の中に、

たくさんの幸せが隠れているってこと。

 

うーむ

やっぱり

書いていて、どんどん恥ずかしい。

(なんで書いてるんだろう)

 

ま、最近もう恥ずかしいなんていうのも、

どうでもいいかなって思えてきています。

全部ありのまま出してもいいなって。

だからYouTubeでも顔出ししちゃったし、

藤井風さんの歌も歌ったりしちゃってますからね。

ま、いいんです。

 

これまでも恥の多い人生でした。

これからも多くの恥があるでしょう。

 

でも、

何だかそんなダメな自分を

ありのまま受け止めてくれる人がいれば、

なんだか大丈夫な感じがしています。

 

今回は、この辺で、

ではまた~

 

先日たまたまYouTubeをみていたら、

霜降り明星のせいやさんの動画が流れていて、

どうも最近ずいぶん不眠で困っているようなんですね。

目の下にクマができていて、

最近眠れない、

助けてくれっていうような動画で、

なんか見ていてつらくなっちゃったんですが、

せいやさんのように頭の回転が良くて、

しかも、何かのバラエティ番組で

驚くほど記憶力もいいというようなことも話題になっていて、

それじゃあ、相当思考過剰、左脳過剰になりやすいだろうな~

って思ったんですね。

頭の中の思考がなかなか消えずに、ぐるぐるが止まらないと、

やっぱり睡眠に影響してきます。

僕も経験しているので、よくわかります。

 

不眠で本当に苦しい場合は、

心療内科や専門家でちゃんと相談されるのをお勧めしますが、

まず不眠に陥っているときの多くが、

思考過剰、左脳過剰である、ということにいったん気づいて、

そこから離れることがとても大切な気がしています。

 

僕の場合は、本当に苦しい時は、寝れない、食べれない、

考えることは不安なことでいっぱい、という感じで、

自分が医者だけになかなか相談できる人もいなくて、

相当つらかったですね。

 

前にもこの辺の話は書いていますが、

僕の場合は半年以上まともに眠れなかったですね。

布団に入ると、余計頭の中の思考がフル活動するような感じでした。

その当時のことはあまりにツラすぎて記憶もあいまいですけど、

結局2年くらいかけて、何となく戻っていった感じです。

 

その当時は少しの間、眠剤も飲みましたね。

僕は医者なんで薬のことはある程度信頼はしていますが、

自分には本当に合わなくて、

飲むと自分が自分でなくなるような、

気分のアップダウンが激しくなるような不安定感があって、

なかなかつらかったです。

 

これはあくまで僕の場合なので、

クスリにあまり抵抗感を持ちすぎないでいただきたいですが、

やっぱり、薬を飲む場合はちゃんと専門家と相談しながら、

上手に効果と副作用のバランスをとって

治療していかなくてはいけないと思います。

 

不眠とか不安が苦しいのは、

なかなか人に相談しにくいってことなんです。

僕はなんでも家族には話す方ですが、

寝れなくなってしばらくは相談できなかったですね。

こういうことって、

人からどう思われるか、とか、心配されるのも苦しい、

という感じで、自分だけで抱えちゃう人

けっこう多いんじゃないかと思います。

 

僕の場合はやっぱり奥さんに相談して、

日々の体調を伝えたり、

仕事のことなどで負担を減らす工夫をしていくことができて、

それだけでもだいぶ楽になりました。

 

今の時代、不眠、不安、うつというのは、

ある意味時代の招いた現代病で、

自然との接点がへり、身体を使った活動が極端に減っていき、

頭脳活動ばかりがどんどん増えていって、

思考過剰、左脳過剰の結果、誰でもがなりうるもので、

もはや個人の問題ではない気がしています。

 

ですから、しんどくなってきたなら、

できるだけ早く、周りの人や専門家に

助けを求めたほうがいいと思います。

 

僕が、しんどい時期にまずしたことは、

やっぱり体からのアプローチですね。

走るのは初めしんどかったので、

少しずつ歩くようにしました。

寝れないとかなり体力的にもしんどいので、

本当に無理なく少しずつ始めていきました。

身体を動かすと、身体の方に意識が向くので思考が収まりやすいです。

身体に適度な疲れがあるのも、思考過剰にはいいんですね。

 

あとお風呂やサウナにもその当時よく入りましたね。

水って、からだだけでなく、

心をほぐしてくれる作用があると思います。

以前お会いした瞑想指導者の枡田アキラさんからは

水というのは一番身近な自然で

心が緩みやすいってことを教わりました。

確かに、お風呂やプールって、境界があいまいになって、

大きな全体に包まれる感じで、リラックスできるんですね。

 

あと意外によかったのは、整体です。

骨をバキバキするようなやつではなくて、

歪んだゆがみを優しく戻していくような感じの整体は、

気持ちよさもあって、吉祥寺の方まで1年くらい通いましたね。

後から考えると、この背骨のゆがみを正すって

心の問題にとても有効な気がしています。

 

そういえば、最近CS60っていう、特殊な器具を使って、

身体全体に充ててマッサージをするような施術を受けてきて、

僕自身はとてもいい感じでしたね。

興味のある方はCS60って検索してみてください。

 

いずれにしろ、心の事って、心で解決しようとしても難しくて、

身体からアプローチするっていうことがとても大切な気がしています。

(ただ、もちろん体を動かすのもしんどい時期もありますので、

けして無理はしないことですね。

個人差もありますし、どんなにいいと言われることでも、

自分がどう感じるのかを一番に考えてください)

 

そうやって、身体を動かしたり、

家族や職場のスタッフに支えられながら、

何とか回復に向けてもがいていたんですが、

そんな時期に読んだ本の中に、

<思考は本来の自分ではない>

ということが書かれていたんですね。

これは、僕にとってかなりインパクトのある言葉でした。

 

その当時はいつも思考ばかりで、

頭の中はネガティブな思考がぐるぐるしていて、

完全に思考と一体化していました。

思考と「わたし」がくっついていたんです。

頭の中に勝手にわいてくる思考=わたしそのもの

これってもしかすると違うかもな、って

ハッと気づけたんですね。

これって、大したことのないように思えますが、

思考の世界でずっとグルグルしているときに、

このことにちゃんと気づけるって、実は大事なことなんです。

 

そこから少しずつ、

思考と距離を置くことができるようになった気がしています。

思考は脳の中から勝手に湧いてくる単なる現象ってことに。

 

その後、瞑想とか呼吸法などを取り入れながら、

いろんな学びの中で、ネドじゅんさんという

突然覚醒した(悟った)主婦さんの存在を知って、

(まだ知らない方はYouTubeやAmazonを検索してね)

苦しさ、生きづらさは過剰な思考、左脳過剰が原因で、

その過剰な思考を止めること、

頭の中をぐるぐるする自動思考を止める事で、

本来の安らぎや平和が得られるってことを学んでいきました。

 

具体的には、自動思考に気づいたら呼吸や身体へ意識を向けていくことで、

少しずつ左脳過剰から脱していくことができていったように思います。

 

もちろん、今でもちゃんと眠れなかったり、

不安になったりすることもありますが、

まあ、そういう時期もあるよね、って軽く考えられるようになって、

前のように何日も引きずるようなことが減った気がしています。

 

やっぱり、不眠にしても不安や自律神経の乱れにしても、

左脳過剰、思考過剰が、とても大きな原因になっていると思います。

ネガティブ思考が頭の中をぐるぐるする、

自動思考が止まらないことで、

さまざまな心身の不調が出てくるんだと思います。

心と体はつながっていますから、自動思考で心に負荷をかけることは、

身体にもじわじわ負担をかけていくんですね。

様々な不調につながっていくわけです。

 

やはり、そこから脱していくためには、

自動思考を止めて、右脳モードにシフトしていくことが

とっても大切なんですね。

 

特に現代人は、多くの人が左脳過剰に陥っていて、

少なからず自動思考に苦しめられていると思います。

 

大事なことは、自動思考に気づいて、いったん距離を取る

ってことが大事ですね。

不眠不安に陥っているときは、自動思考がぐるぐるしていますから、

まずそのことに気づく。

 

そこで、その思考を消そうとか無くそうとか解決しようとすると、

どんどんその思考の中身に入っていって、

またぐるぐるが止まらなくなりますから、

まず気づいて(思考の中身に入らずに)

そこから距離を取るんです。

 

どうやって距離をとるかは一番確実なのが、

五感とか呼吸とか身体感覚とつながることです。

 

具体的には、僕は個人的には

ネドじゅんさんの勧めるエレベーター呼吸

(呼吸をしながらエレベーターの床が首からお腹の下まで

上下に動くのをイメージする呼吸法)がいいですね。

いつでもどこでも誰でもができる簡単な呼吸法です。

最初のうちはとにかく暇さえあればエレ呼を繰り返すんです。

筋トレのようにエレ呼を繰り返すことで、

少しずつ思考のぐるぐるから離れていきます。

 

それとシンプルですが、

一瞬自分の五感に意識を向けるっていうのもいいです。

耳を澄ましてできるだけ遠くの音に耳を傾ける。

おしりと椅子の触れる感覚に意識を向ける。

 

五感とか呼吸は、いつでも今ここの事実ですよね。

思考や思考のストーリーという想像や記憶の話ではなく、

今ある確実な事実とだけ付き合うようにする。

これが、じんわり効くんです。

 

五感をただ感じてみたり、

目の前のことをゆっくり丁寧にやってみたり、

自然の多い場所で心地よさをちゃんと味わったり、

そして思考に巻き込まれたり苦しい時は、ひたすらエレ呼をして

いったん思考と距離を置く。

 

そんな感じで、

少しずつ左脳過剰から右脳モードにシフトしている気がします。

右脳モードになると、過去や未来の苦しい思考ではなく、

今ココの充足感や安心感みたいなものが感じられる瞬間が、

どんどん増えていく気がしています。

 

中には、ネドじゅんさんのように、

完全に右脳モードにシフトして悟りの境地に至る人も

今たくさん出てきているようです。

あのネドじゅんさんだって、かつてはメンタルの不調で、

家から一歩も出れない時期があったわけですから、

希望がありますよね。

 

今人知れず、誰にも相談できずに、

不眠や不安、自律神経の乱れなどで

苦しんでおられる方もおられると思います。

本当につらい時期は誰かにぜひ頼っていただきたいと思いますが、

やはりまず自分で出来ることは

<左脳過剰をまず静めること>

呼吸や五感と仲良くなる、

そこから始めてみるのがいいと思います。

 

五感や身体感覚とつながっていくと、

思考にはそんなに力がない

(野生のイルカのようにただ現れては消え去るもの)ってことに

だんだん気づけてくるんじゃないかと思います。

 

ゆっくり自分のペースで、左脳過剰から抜け出ていきましょうね。

では、今回はこの辺で、ではまた~

今日は、しあわせについて、

皆さんとシェアしたいなあと思っています。

といっても、本当の幸せとはこうですよ、

なんてとても僕には言えないんですけど、

ただ、今読んでいる金森将さんの

「ただそうあるだけ」という本の中で

とても深い言葉があったんで、

それをシェアしたいと思ったんですね。

 

金森将さんという方は、

非二元・ノンデュアリティというジャンルの著作家さんで、

バタ足ノンデュアリティシリーズという本のシリーズを4冊出されていて、

ノンデュアリティという、まだ日本ではあまり知られていない

ありのままの真実(二元でない、分離がない)の話を、

僕たちにもわかりやすく解説してくれる方なんです。

 

僕は一昨年前にこのジャンルのことを知って、

最近その領域の本にドはまりしているんですね。

 

何がいいかというと、やっぱり深い安心感があるんです。

じんわり生きるのが楽になってくる感じがあるんです。

 

色んな付焼刃的な知識や教えはあるんですが、

人が根本的に癒されたり幸福感を感じて生きるためには、

ちゃんと真実に触れていくことが大事なんだと思います。

 

でも悟りや真理の本って、何か哲学的で、どこか仏教的な話が多い。

もしくはちょっとスピリチュアル寄りすぎる話も多い。

海外の覚者の方の本も、やたらに言葉が難しい。

 

そんな悟りや真理への思い込みや敷居の高さを簡単に消し去ってくれて、

ただ、今ある確実な事実、五感と仲良くなることなんだよ、というのが、

金森さんのお話なんです。

ノンデュアリティの面白さと平和を、

とてもやさしく教えてくれる日本でも稀有な方なんです。

 

その金森さんが昨年11月、

最新作「ただそうあるだけ」を出版されたんですね。

とにかくいい本ですのでノンデュアリティのことを知らいない人にも、

とてもお勧めなんです。

 

なぜなら、全くノンデュアリティの知識とかが必要ないんです。

ただ今ある目の前の事実、

五感を感じて、自分で確かめていくって話ですから。

僕は本を手に入れてから5回くらい読み直していますが、

読むたびに気づきの得られる本なんです。

 

この本の中に、本当の幸せは、

考えの届かないところにあるんだよって話があります。

本当の幸せは考えの届かないところにある。

しかもそれは、生まれてから生きている間、

一度も僕たちから離れたことがない、

とあるんですね。

 

これ、なかなか深い言葉だと思いませんか。

僕も、いまだにわかっているわけじゃないんですが、

とっても大事なことのように思えたので、

今日は皆さんとシェアしてみたいと思いました。

 

幸せっていうと、

人それぞれ幸せ観、幸福観ってあると思いますが、

一般的には、

何か望むものを獲得したり、

何か目標を達成したり、

そういった自分の都合が満たされることで得られると考えます。

お金のこと、仕事のこと、家族のこと、人間関係のこと、健康のこと、

みんな、自分の満たされない何か、

つまり自分の都合が満たされることで幸せを感じたりします。

 

そこではいつも自分の都合に合っているか合っていないかが問題で、

自分の都合が満たされれば幸せだし、

自分の都合が満たされなければ不幸せ。

そんな幸せと不幸せが、

シーソーのように交互に現れる感じだったりします。

さらに、一つの都合が満たされればまた次の都合…

という感じでずっと幸せ探しが続いていきます。

 

それはまるで鬼ごっこをしているような感じで、

不幸せから逃げて、幸せを求め続ける。

これって、一人鬼ごっこですから、

けっこう疲れちゃうことなんですね。

 

金森さんの言う本当の幸せって、

シーソーのように現れたり消えたりするものじゃなく、

鬼ごっこで探し求めるようなものじゃなく、

ずっと目の前にあるものなんですね。

永遠に消えない幸せのことを仰っています。

 

で、それが、考えの届かないところにある、っていうわけです。

では、考えの届かない所ってどこでしょう。

 

何にも考えが出てこない瞬間。

 

何かを見たり聞いたりしたときに、

コトバも思考も出てこない瞬間があるのって、

どうでしょう、わかりますかね。

 

例えば、

空を見上げたときに、空という名前も、青いという言葉も、

きれいだなっていう思考も現れない瞬間が、たしかにあります。

そこに、本当の幸せがある、というわけです。

 

これって、なかなかすぐにはぴんと来ないですよね。

ただ、ことばの理解とか論理である左脳的な発想から、

直感、感じる方の右脳モードに意識をシフトしていくと、

何となくこの感じがつかめてくる気がします。

五感とか身体感覚と親しくなっていくうちに、

何となくこの感じがじんわり感じられたりする。

 

空を見上げて、言葉も考えもなく、

何とも言えない幸福感に包まれたり

夕陽を見て、言葉も思考もなく、じんわり感動したり

そんな言葉も考えもない、

何とも言えない感覚に包まれる瞬間ってあると思います。

 

そういうはっきりしたものではなくても、

日常の記憶にも残らない瞬間瞬間に、

本当の幸せの種が隠れている

ってことなんです。

 

考えもせずに行っている五感の活動

無意識で行なわれている身体の活動

そんな中に実は本当の幸せが隠れていて、

たくさん見過ごしているってことなんです。

 

さらに言うと、この考えの届かない所って、

大きな全体といってもいいように思います。

根源とか源とか宇宙とか全体生命とか、

いろんな表現をされますけれど、

そういった僕たちの人知の及ばない、

考えの及ばない大きな力、大きな全体。

 

そういう大きな全体に、本当の幸せの源泉がある。

そしていつでも、生まれてから死ぬまで、

僕たちはそこから離れたことがない。

僕たちはそこにちゃんと気づくことで、

深い安心感や幸福感を実感できるんだと思います。

 

僕たちの都合が満たされたり満たされなかったりすることで、

現れたり消えたりするような見かけ上の幸せではない、

何事にも揺るがない本当の幸せが、

そこにあるんだということです。

 

まあ、あまりピンときませんかね。

僕もこんなこと書いていますが、

まだこの本当の幸せを実感できているわけではありません。

 

そもそも考えの届かない所の話ですから、

頭や思考で理解することでもなさそうです。

ただ、とっても大切な話のような気がしています。

 

ま、すぐに実感できてしまっても、

もう人生卒業ってことになっちゃうので、

それじゃあまり面白くもないですね。

ゆっくり楽しみながら、

考えの届かないところに触れていこうと思います。

 

皆さんもぜひ、この言葉の指し示すところを、

感じてみてくださいね。

 

今回は、この辺で、ではまた~