ようやく蝉の声も静まり、秋の予感を感じてきましたが
まだまだ暑い日々が続きますね。
今日は
非二元とかノンデュアリティ的な話を少し書いてみようと思います。
かつて、
引き寄せとか思考は現実化する、
みたいなことを勉強しているときは、
自分の思考や感情が未来の出来事や現象を引き寄せる、
と思っていたので、
目の前に起きていることは、
自分が過去感じていたことや思考が原因なんだなと思って、
できるだけ今心地いいことを考えようとか、
前向きなことを考えようとかしてきました。
それはそれで、とても役に立つ、というか、
人生を明るく前向きに生きていくうえで大事なことかな
とは思っているんですが、
人間ってなかなかいつでも心地よくいられないし、
HSPとかエンパス体質の方は、
すぐに感情が過敏というか不安定になることも多くあって、
そうなってくると心地よくいられていない自分を責めたり、
逆に苦しくなっちゃうことがある気がしています。
最近非二元とかノンデュアリテイの勉強をしていて
目の前に起きている現象とか出来事って、
本来自分が引き起こしているものではなくて、
自分がどうこうコントロールできるようなものではなくて、
全てはただ何か大きな全体の完璧な表れってとらえ始めるので、
起きたことにいい悪いという解釈がなくなってきて、
ただ起きたことを抵抗せずに
ありのまま受け止められるようになってくる気がしています。
そうすると
前のように引き寄せとか思考は現実化する、
と考えていた時のように、
いつも気分良くいようと思っていた時より、
なんか心が静か、というか安心している自分がいます。
自分では人生をコントロールできない
みたいなちょっと虚無的な感じに
最初のうちはなったりもするんですが、
少しずつノンデュアリティの発想になれてくると、
むしろそっちの方が心地いい、
というか、
何が起きてもそれはすべて全体の大きな流れ、
みたいな大きな気分になってきて安心できるんですよね。
僕は今、こっちの考え方の方が、何かしっくり来ています。
以前の僕は、
とにかく目の前に起きてきたことに対して、
過去の記憶や未来の予測からいろんな意味や感想をくっつけて
いちいちジャッジをして、勝手なレッテルをはって、
自分勝手なストーリーを思考で作って、
それに対して一喜一憂していました。
とにかく現実に対する抵抗を続けて、
結局自分自身のエネルギーを落としていました。
例えば、クリニックの仕事って、
めちゃくちゃ忙しい時とそうでもない静かな時とがあったりするんですが、
めちゃくちゃ忙しい時には、なんでまだこんなに仕事があるんだ、
もうおなかすいたなあ、早く終わらせたい、とか、
とにかく目の前の出来事にいちいち抵抗して、
イライラしたり腹を立てたり
いろんなネガティブな思考や感情がわいてきたりします。
逆に静かな時は、こんなに少なくて大丈夫だろうか、とか
人気のないクリニックなんだろうか、とか
余計なことをまた考え始めるわけです。
今でこそそんな感じにはなりませんが、
かつてはそうやって
いつも頭の中の思考をうるさくして疲れていました。
これ単に事実だけをとらえるとしたら、
今患者さんが多い、とか今患者さんが少ない、
というだけの話なんですが、
そこに余計な思考や感情をのっけて、
いろんな自分勝手なストーリーを作って、
そのストーリーに巻き込まれてどんどん没頭してしまって
余計苦しくなっちゃっているわけです。
事実だけだと何の苦しみようもないけど、
ストーリーに没頭すると苦しくなります。
目の前の現象や出来事に対して、
いちいち自分物語を作って一喜一憂しているわけですね。
ノンデュアリティを学ぶと、
出来事に対して一喜一憂することが減ってくる気がしています。
今目の前に起きていることは
もうどうしようもなく完璧な、
何か大きな存在の表れと捉えていきますし、
私という個人に起きたこと、と自分ごとに捉えなくもなってくるので、
起きたことをありのまま受け取れるようになってくる気がしています。
起きたことの事実だけに注目して、
そこに思考や感情を乗っけないことができてくる感じです。
僕たちは出来事の事実だけをとらえることが、とても苦手です。
見たまま、聞こえたまま、感じたまま、
つまり事実のまま
その状態でとどまることがなかなかできないんですね。
すぐに、そこに自分なりの考え、判断、ジャッジを加え、
そこからどんどん自分のストーリーを作っていきます。
音がパーンとなった後に、
本来は音って自然に消えていくものなのに、
音に対して、
この音は何の音だとか、
うるさいなあとか、
ずっと思考をつないで、
消えていくものをわざわざつかんで
そのことを考え続けている、
みたいな状況になっていきます。
放っておけばどんどん消えてどんどん前に進んでいくのに、
思考によって作られたストーリーの方に夢中になって、
そっちが現実のようになっていきます。
これが苦しさの大きな原因なんですね。
出てきたものを、ただの事実としてありのまま捉えて
今あるこれに抵抗しない、
そんなあり方の方が、
何か心も平和だし物事がスムーズにいく気がしています。
出来事に抵抗しない、
事実をありのまま受け入れていく、って話は
別にノンデュアリティの世界だけの話じゃなくて、
スピリチュアル系の学びの中でもいつも言われることでもあります。
全ての出来事の中に神聖さを見出しましょう、とか
今起きていることは100%必然
みたいなこともよく言われることです。
人間万事塞翁が馬、などという故事成語もあります。
雨が降ったら雨を受け入れる。
暑かったら暑さを受け入れる。
寒かったら寒さを受け入れる。
何か出来事が起きたら、その出来事を受け入れる。
目の前に誰かが現れたら、その人を受け入れる。
抵抗しないで、目の前のことをただ受け入れる。
そうすると
人生を思考でコントロールするよりも
よっぽど息楽で生きられるし驚くほど展開する気がします。
ま、ストーリーを楽しむのもいいんですけどね。
でも目の前の出来事に一喜一憂する人生に、
ちょっと疲れちゃった方、
引き寄せとか思考は現実化するといったことがうまくいかない方は、
出来事に抵抗しない生き方
というのもいいのかなと思っています。
今あるこれ、と闘わず、
くつろいじゃってみてくださいね。
今回はこの辺で、ではまた~