新たな出発 | LOVE&PEACE(町医者のつぶやき)

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横浜で呼吸器科の開業医をしている打越暁です。2008年に開業し、現在楽しく診療中です。今までにない癒しのクリニックを作る、という夢に向かって邁進中です。世界が安心平和調和で満たされますように。

少し遅ればせながらのご報告です。

4月28日に、

おかげさまでクリニック開業16周年を迎えました。

 

これまで何事も持続することがなかなかできなかった人間なので、

よく16年もクリニックやってこれたなあって思うんですが、

僕自身の力というよりも、

クリニックにご縁があってこられた患者さんや

スタッフ、家族のおかげだなあと、本当に思います。

僕の力ではないなあと、本当にそう思います。

 

ありがたいことですね。

 

で16年間の区切りで、

地域の医師会をやめることにしました。

医者をやめるんじゃないですよ、

医師会をやめるって話です。

 

皆さん医師会ってなんだかわからないかもしれませんが、

開業した内科系のクリニックは、

ほとんどがこの医師会に所属していて、

年会費を払って、地域の区の医師会にまず入って、

自動的に県の医師会にも所属する…形になるわけです。

そうやってクリニック同士で連携して、

地域医療に貢献するような仕事をしたりするわけです。

 

具体的には、休日診療所の当直を、持ち回りで数か月に一度入ったり、

いろんな部会があって、広報活動や講演会なんかもやったりしています。

 

診療報酬の改正の時とか、医療行政に関する情報を

いち早くメールで送ってもらったり、

クリニックにとっては、助かるシステムでもあるんですね。

 

ただ、僕は、どうも、

そういう組織のようなものに所属するのが苦手で、

そもそも病院をやめて開業したのも、

そういう組織の中で生きることに

強い違和感や息苦しさを感じてやめた人間なので、

この医師会の中でも、なんとなく違和感や息苦しさを感じるようになったので、

今回16周年を機に、やめることにしました。

 

別に特別、医師会の何かが嫌だったとか喧嘩した(笑)

というわけではありませんが、

やらなきゃいけない義務みたいなものが意外に多かったり

意外にお付き合いが必要だったりして

ちょっと僕にはそれが息苦しくなっちゃったんですね。

 

ただ医師会の仕事って、

地域医療にとってはとても大切なものでもあると思っているので、

たんに、僕自身が合わなかった、というだけの話です。

 

医師会をやめると

最新の行政の情報が得られにくくなったり、

公費で行なう健康診断や

インフルエンザワクチンなんかができなくなってしまい、

公費の健診やワクチンを期待する患者さんに

ちょっとご迷惑がかかるかもしれないんですが、

その分、僕のやれることを膨らませたいと思っていますし、

僕の決定を、家族も、スタッフも、受け入れてくれたので、

ちょっと僕自身いろいろ不安もありますが、

自分の魂の声に従って、

今回やめることにしました。

 

僕はどうも最近、自分の直感とか魂の声に従わないと、

ものすごく元気がなくなってくるのがわかるので、

魂の声に従わざるを得ないというか、

そんな体質になってしまっています。困ったものです。

 

これからクリニックをどうするか、というのは、

いつも考えていることですが、

僕はこれからの時代、医療もどんどん変わっていいと思うし

クリニックもどんどん個性を出していっていいんじゃないかって思います。

多様な医療、多様なクリニックがあっていいように思います。

 

僕は人が真に健康につながるならば、

いろんな方法を視野に入れていいと思っています。

 

僕自身、西洋医学以外のことで、

さまざまなワークやスピリチュアルなアプローチで

こころや魂を癒していったという過程がありますので、

あらゆるアプローチにもオープンでありたいと思っています。

 

僕は人には本来治る力があると思っています。

 

医者がやれることなんて、たかが知れていると思っています。

ただ、できるだけ、

その人の治る力をサポートできたらいいなと思っています。

そんなクリニックを、これからも模索していきたいと思っています。

 

クリニックという場で、

もっといろんな事やりたいなって思います。

今の図書コーナーをもっと充実させたい(本屋化?)ですし、

大好きな多肉植物を扱ったり、

音楽ライブみたいなものができたりしたら

楽しいなって思ったりもしています。

 

自由に、楽しんで

新しいクリニック像を思い描いていきたいと思っています。

 

これからも、よろしくお願いします。

では、また~