初春狸御殿 | キネマの天地 ~映画雑食主義~

キネマの天地 ~映画雑食主義~

レンタルビデオ鑑賞日誌



(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。

初春狸御殿 [DVD]/市川雷蔵,若尾文子,勝新太郎
¥4,725
Amazon.co.jp


内容:狸たちを主人公に、恋あり笑いありのラブコメを、歌と踊りをふんだんに散りばめて華やかに描く和製オペレッタシリーズ。市川雷蔵、若尾文子、勝新太郎、中村玉緒らが豪華共演し、監督・脚本は狸シリーズの生みの親・木村恵吾。(Amazonより)


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



ほいっ!本日2本目―♪

ってワケで今週の若尾文子様 は、1959年製作「初春狸御殿」です!!

監督は狸御殿シリーズの生みの親木村恵吾で、シリーズとしてはこれが7作目に

あたるそうですよっと♪(°∀°)b





狸の国、カチカチ山の村娘お黒は大の孝行者だ。父の泥右衛門がカチカチ山で兎にしてやられた火傷の古きずの手当てに薬を売りに来る栗助を、憎からず思っていた。栗助もお黒が好きだった。ある日、猟師に追われて森へ逃げ出したお黒と泥右衛門は、番傘に化けた。同じく逃げこんできた狸御殿の腰元たちが、折からのにわか雨にこの番傘をさして帰った。狸御殿では、隣国の若君狸吉郎がきぬた姫との見合いにやって来るというので大騒ぎ。しかしきぬた姫は人間の夫を持ちたいと狸吉郎の到着と同時に人間社会へ家出してしまった・・・(goo映画より)




ほい、豪華スター競演の歌謡喜劇でっす♪


カチカチ山のタヌキお黒(若尾文子)は、ウサギの復讐に遭いやけどを負った父

泥右衛門(菅井一郎)のために身を粉にして働く孝行狸だ。やけどの薬を売りに来る

栗助(勝新太郎)とは互いに淡い恋心を抱いていたが、父泥右衛門の反対にあい

いまだ結ばれずにいた。

 そんなある日、カチカチ山のほど近くにある狸御殿の姫君きぬた姫(若尾文子=ニ役)

人間界の暮らしに憧れて出奔してしまう。折悪く狸御殿にはきぬた姫との見合いのために

隣国の若君狸吉郎(市川雷蔵)がやってくる手筈になっており、家老の狸右衛門(中村

鴈治郎)は窮地を乗り切るためにきぬた姫と瓜二つのお黒を当座の代役に立てる・・・

ってなお話。



・・・とここまで書いといてアレですが、「オペレッタ狸御殿」 同様この作品もストーリーなんて

どうでもよろしい!!ヽ(゜▽、゜)ノ

唄!踊り!笑い!活劇!そしてロマンス!! きらびやかな“狸祭り”をとにかく

心ゆくまで堪能すべし、そんな作品ですよー♪:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



まずは何と言っても若尾さん・雷蔵・勝新の主演御三方でしょう。

つーか純真な村娘お黒と高飛車なきぬた姫の二役を演じる若尾さん、どっちの役でも

ひたすらカワイイ~♪(///∇//)  こんなタヌキならむしろ率先して化かされたいッス!笑




キネマの天地 ~映画雑食主義~-きぬた姫
↑白黒画像しか見つからなかったのが残念。ひたすら煌びやかで可愛らしい若尾様~♪(〃∇〃)




んでもってきぬた姫(に扮したお黒)にメロメロになる狸吉郎を演じた雷蔵さんの

甘~い若君ぶりも素敵だったし、出番はさほど多くないながら勝新さんの存在感も

さすがでした。あ、あと狸吉郎と踊る姫君の一人として中村玉緒さんもちょっとだけ

出てきます♪


キネマの天地 ~映画雑食主義~-きぬた姫&狸吉郎
↑お黒と狸吉郎、甘いひととき( ´艸`)



あと他にもいろんな方が出演してらっしゃるんですが、残念ながらリアルタイム世代で無い

ワタシには名前を聞いてもわからない方のほうが多かったですねー、わかったのは

序盤に出てくる左卜全さんと腰元役の水谷良重さん、あとはカメオ的に出てきた

「和田弘とマヒナスターズ」江戸家猫八さんぐらいでした。

それとビックリしたのがカッパの美女二人組!! 緑色のかつらをつけて下は

ショートパンツ、上はバストトップに貼ったニプレスのみという、まるで昔懐かし「黄桜」の

CMのカッパ状態!!∑ヾ( ̄0 ̄;ノ  アレを実写でやるとは・・・エロ過ぎです!!笑





つーワケで総評。

唄はほとんど民謡や唱歌、踊りも日本舞踊なので、“オペレッタ”というよりは

「歌劇」と言った方がしっくり来る作品ですね。でも「証城寺の狸ばやし」など耳馴染みの

ある曲が多いですし、階段の一段一段がピアノの鍵盤になってて踏むと音が鳴る所など

とにかく華やかなので今観ても退屈する事無く楽しめると思いますよー♪

まぁ欲を言えば一節ぐらい若尾さんにも唄って欲しかったなとは思いますけどね。

ともあれ理屈抜きに楽しい娯楽作です。オススメ!!