9月 秋には秋の | 京丹後の山々と空をのぞむ野菜畑から、ちいさなお話

京丹後の山々と空をのぞむ野菜畑から、ちいさなお話

大好きな野菜で食卓に笑顔と会話を増やせたらええなぁ(^v^)と京丹後に移住してきた大阪人夫婦です。農薬や化学肥料は使わず、刈り草や落ち葉の堆肥、米ぬかなどの肥料を使い、野菜や土の力を最大限に生かす農業にチャレンジ中。野菜や暮らしのこと、ちょっとお話します。

先日は、台風21号が猛威をふるい、北海道では大きな地震があり、各地で大きな被害が出ました。

天災はどうしようもないと知りながらも、被害の状況を知るとやるせない気持ちになります。

季節は秋、ですが、まだ強い日差しの日もあり、秋風が暑さを和らげてくれるここ最近の畑。

振り返れば、日照り続きの7、8月でした。
夏野菜が例年より早く終わりを迎えていきました。

人の人生は平均何十年ですが、野菜の一生はとても短く。

その一生を傍で見て、命のはかなさとみずみずしさを感じ。

秋は、燃えるような夏の季節を越えて、たまった熱をゆっくりと冷ましながら、厳しい寒さに耐えるための準備をする季節。

夏には夏の、秋には秋の、実りがあり、心身を癒し、鍛えてくれる。

季節の巡りは、人の体と心の巡りでもあるんやな、と最近になってようやくわかりました。

冬ニンジンや秋野菜の準備も徐々に進んでいます。
べか菜や小松菜、水菜に小かぶ、レタスとルッコラ、などなど。

秋は、同じものを春に育てているとわかるのですが、成長のスピードや食味が違います。

春よりゆっくり、のんびり育ちます。

作り手のわれわれと、似たようなスピードで、ちょっとホッとします。

種まきの合間に、秋の空を見上げたら、
一匹の蜘蛛が、空に昇っていました。

その姿は、なんだかどこまでも高く、どこまでも遠くに歩いていくように見えて、少し羨ましく感じ。

いつも見る蜘蛛が、ずっときれいに、力強く感じ。

それも、秋やからかなぁ、とぼんやりする午後のひとときでした。

《お知らせ》
 今月のマルシェはお休みさせていただきます。
 10月は地元京丹後や宝塚に出店予定です。
 詳しくは、後日改めてお知らせいたします  
 (^_^)/