この馬も、「もう少し詳しい経緯の説明が欲しい」と感じていた1頭である。
ショウナンパンドラ20 1歳牡 父ロードカナロア、斉藤崇厩舎予定 1口20万円
2021.12.01 所有馬情報 在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
調教内容:週3回トレッドミルで軽めのキャンター、残りの日はトレッドミルダク
担当者「この中間も経過は順調だったことから、トレッドミルでの運動に移行しています。初期馴致から再確認していましたが、非常に素直で賢い馬なので、すぐにトレッドミルでの運動に対応することが出来ていましたね。この運動を始めてからも患部の状態は変わりなく、ここまで順調にメニューを進めることが出来ています。運動後の息遣いを聞いても、一時落ちていた体力も徐々に戻ってきた感じはありますし、さらにキャンターの負荷を強めていきたいですね。今後も大きな怪我に繋がらないよう、獣医師に定期的にチェックをしてもらいながら、馬の状態に合わせて進めていきたいと思います」馬体重473㎏
2021.11.01 所有馬情報 在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
担当者「引き続き屋内坂路コースと周回コースで調教を進めていたのですが、徐々に右前脚の疲れが目立つようになりました。念のため獣医師に詳しい検査を行ってもらったところ、種子骨に炎症を起こしていることが分かりました。ケアしつつそのまま進められないこともなかったのですが、『今後、状態が悪化する可能性もあり、先々のことを考えると早い段階でしっかりと処置を行っておく方が良いでしょう』という獣医師の見解を受け、念のため両前脚ともに種子骨に対する治療を行いました。現在はウォーキングマシンでの運動を60分行い、定期的に患部をチェックしてもらっていますが、治療後の経過は順調とのことです。今月中にはトレッドミルでの運動に移行し、年内には騎乗運動も再開できればと考えています」馬体重477㎏
2021.10.01 所有馬情報 在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
担当者「移動してきて約2ヵ月経ちますが、順調に馴致をこなし現在はコースでの調教を始めています。週3回屋内坂路コースでハロン18秒~19秒キャンター、週2回周回コースで軽めのキャンター2,500mを行っています。コース入りした直後は気持ちで走っているような動きだったものの、進めていく中で走りにも力強さが出て来て、体力面・筋力面での成長を感じますね。調教時や厩舎では精神面での成長も見られ、素直で人の指示にも従順に従ってくれるようになっています。馬体重の増加が示すように継続した乗り運動で段々と馬体は立派になってきていますし、脚元・体調面にも問題なくここまで順調に進めることが出来ていることから、今後もこの調子でしっかり成長を促していきたいと思います」馬体重467㎏
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腰フラ、ボーンシストなど予後が見えづらい1歳募集馬については、クラブの判断で
募集取り下げ(ファンド解散)をし、出資者に資金を返還する事が適宜励行されるように
なってきた。
ショウナンパンドラ20の場合、「よくある症例で治癒可能」との判断があったのだろう。
11月の月例報告時には既に治療を施した後の話であり、12月の近況でも幸い経過は
順調との報告だった。
但、出資側からは、その怪我の程度の具合までは、ブラインドでほぼ分からない。
両前脚に治癒をしたとあるが、「なぜ、両前脚までやる必要が・・・」とも感じていた。
ベターな対応として、異変が起こった時点で、出資者側にその旨の報告がなされ、
状況を共有の上、①特例として、本馬の契約解除を受け付ける対応を取るか、
②その必要が無いとの判断であれば、治癒症例等を適切に説明して「大丈夫」との
ご理解を各出資者に頂くべきではなかったかな・・・・と思う。
※昨年、メッセージソングという馬が特例対応になったが、この時は「第1次募集の
出資契約成立直後(5日以内)に発症したことを踏まえ、」という前提がついていた。
同馬が無事に走れば、何も問題ないに違いない。が、2歳1月のファンド運用期間に
入ってから、もし当該箇所の状況が悪化した際には、その時にはもう出資者の側に
損失負担が移ってしまっている。
従って11月の報告時点で、出資者の立場的には、もう少し丁寧に教えて欲しい、という
気持ちはあった (資金は既に、9月に一括払込している)。
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ショウナンパンドラ20については、上記の①特例対応をするまでの必要はない、との
クラブの御判断(意見)だろうと、一旦は受け止めている。引き続き、期待していきたい。
(最後に、シルクHCは、この手の話はかなりしっかりしている方のクラブと思っている)。
悲報関連 – 終わり