「慣れ」と「飽き」 | 毎日が一口馬主!

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一口馬主の楽しみを365日満喫してもらうためのブログです。

筆者も一口馬主を始めた当初は、愛馬が初めて勝利を上げたり、初の新馬勝ちを経験したり、賞金が

入ってきたりと、「初めての経験と気づき、感動」の連続だった。

口取り参加などもそうである。地方競馬場迄、スーツを着て出かけて、何もなく帰ってきた日も多かった。

募集馬のツアーなどもそうだろう。初めて見た北海道のファームの景色は、晴れていて美しかった。

重賞制覇もそう。レッドリヴェールが5cm差でG1を勝った時は、生涯忘れられない感動を頂いたと思う。

 

 

それらの経験を経た後、何年もこの趣味を続けていくと、次第に「慣れ」と「飽き」が発生してくる。

筆者も7年目になり、個々の馬に対する想いが薄れているのを感じていると共に、色々な各イベント

(勝利、ツアー、故障、未勝利)に対して、感性が鈍くなってきた。改めて、この趣味を見直してみたい。

 

 

「慣れ」と「飽き」と書いたが、平たく言うと「熱狂感が去って、つまらない(=自分では突き詰められない)

部分がある」という事だろう。他の友達等と意見交換して出てきた意見を、そのまま羅列したい。

 

-       大きなレースや重賞が、思っている以上に取れない①。

-       長年の累計コストを数字で確認してみると、支出が多大で収支マイナスであり、猛省する②。

-       過去に名馬を持つことができて大変感動したが、次の名馬に中々巡り合えない③。

-       想定外の故障や、不可解なレース起用、騎手起用など、自分ではどうしようもない面が多い④。

-       最近では欲しい馬の購入も中々儘ならないし、馬単価も高騰した⑤。

-       SNS、ブログ等が発達していて、参加者の皆が勝ちまくっているような気がして、閉口する⑥

 

 

以上の点からモヤモヤと不快感があって、一口馬主の趣味自体を見直している人も多いかもしれない。

馬券の場合は、儲けたいから続けるという分かり易さがあるが、一口の目的は儲けだけではないから、この「詰まらない部分」が見えづらくなるのである。

 

 

先ず、答えやすい④と⑤から説明すると、「一口馬主は、クラブの会員になって、口数分をTK出資する

愛馬保有の疑似体験」の趣味であり、他者との共有は避けられないし、募集額も当然受け身である。

クラブの抽選の結果も運任せであり、共有の相手も選べない。

自分の1口は、他の方の39口や399~499口と共有されていて、一緒に持ち合っている。疑似体験が

この趣味の売りだから、ブログなどで「愛馬」と書くのは是と思うが、他の人にとっても愛馬なのである。

 

 

個人で馬を持てる方は、その馬に関する色々な事が専決できるが、クラブ馬の運営は全てクラブでの

専決事項であり、会員側は出資金を払い込んだら最後、クラブだけが馬への指図権を持っている。

会員の意見通りには、馬について決められない。一方で、個人馬主の方々は全てを専決できる反面、

資金は丸々馬1頭分のリスクを負っている。同じく「愛馬」とは言ってみても、オーナーとクラブ会員の

決定的な違いである (これは、本ブログの読者の方なら、誰しも周知のお話)。

 

 

この④と⑤は、この趣味のシステム的にそうなっているのだから、個人ではどうしようもない点だ。

もっとも昨今は、各クラブのクラブ馬の活躍が本当に目立っている。その点は、一口馬主側にとって

良い環境だし、仮に④の馬の運営に対して不満が積もれば、クラブ自体を見なおす選択肢はある。

但し、いずれにせよ「他の方との共有の趣味」だという事を、最初の前提で確認しておきたい。- 続く

 

 

(書ききれない為、申し訳ないですが次へ。写真は、昔からの馬で思い入れの深いグランドサッシュ)