耳をすませば -7ページ目

08Oct
- 牛田くん in せんくら2024②（2024.10.5）
  前記事の続きです。『牛田くん in せんくら2024①（2024.10.5）』行ってきました。2924年10月4日（金）～6日（日）仙台クラシックフェスティバル2024せんくら｜仙台クラシックフェスティバル｜2024せんくら…ameblo.jp地下鉄の駅で友人と別れ、夜の公演までまだ時間があったのでホテルにチェックインしました。荷物を置いて、部屋で少しだけゆっくりしてから次の会場へ。日中は半袖でもいいくらい暑かったけれど、さすがに10月の夜の仙台は昼間よりずっと涼しくなっていました。今度の会場、太白（たいはく）区文化センターは初めて行く場所。さっきのイズミティ21と同じ地下鉄南北線にありますが、仙台駅を挟んだ反対側の「長町」という駅にあります。イズミティ21のあった泉中央駅から実に14駅も離れています。夜の仙台駅はやっぱりかっこいい。前からこんなのあったかな？長町駅でたくさんの人が降りたので、人の流れに乗って行ったら会場に着きました。駅からすぐのビルをエスカレーターで上がっていったところにありました。図書館や市民センター、会議室など市の複合施設の一部のようです。「楽楽楽ホール」と書いて、「らららホール」と読むのね。ロビーには、子供達の描いた絵や手作りの小さな家などがありましたが、土曜の夜の公共施設だからなのか、どこかひっそりとした雰囲気で、あんまりフェスティバル感がありませんでした。太白区文化センター楽楽楽ホール（544席）（画像お借りしました）座席数はさっきのイズミティ21より少ないけれど、3階席までありました。舞台も客席も、オレンジ色の木の壁客席の椅子はピンク色です。舞台の上にはスタンウェイ。調律師さんが調律を行っているところでした。舞台の向かって右側に、大きな花が飾られていました。菊や百合、秋の花やススキをあしらって、下の方には頭を垂れた稲穂もあります。素敵！ピアノは、舞台の割と奥寄りに置かれている印象でした。ピアノの向こうにスタンドの台。おそらくマイクが置かれているのでしょう。ということは、今回もトークがあるのね！プログラム《牛田智大ピアノ・リサイタル》♪吉松隆：ピアノ・フォリオ…消えたプレイアードによせて（1997）♪シューマン：クライスレリアーナ実は、今回のせんくらで、私が一番楽しみにしていたのはシューマンのクライスレリアーナ。今年の2月、3月のリサイタルで牛田くんが取り組んだ、この難解で複雑な大曲を、年明けあたりから自分なりに予習してました。いつもリサイタルツアーで同じ曲を聴き重ねていくうちに、牛田くんが曲をどんどん自分のものにしていく様子を目の当たりにしたり聴く側の私自身もまた曲との距離が縮まるのを実感出来るのがいつも楽しみなんです。特に去年のリサイタルで演奏されたシューマンのピアノソナタ第1番。一貫性がなく掴みどころがないのに色彩豊かで人間的で私にとって牛田くんが演奏するシューマンは、どうしようもなく魅力的で言いようのない親しみと体温、愛おしさを感じてしまうんです。だから、牛田くんが超大作と言われるクライスレリアーナに、どんなふうに取り組んでいくのかそれを聴く自分が何を感じ、どんな景色を見てどんな風に距離を縮めていくのかをとても楽しみにしていました。けれど水戸・浦安・金沢の3回だけこの曲を聴いて曲との距離が縮まる前に、私はリサイタルに行けなくなってしまいました。7月の霧島音楽祭で演奏すると知り、是非聴きたいとチケットを取ったけれど実家のことでたくさん休みを取ってしまった私は、この日お休みを取ることが出来ませんでした姉の遺品の中に、この曲のＣＤと楽譜がありました。ブーニンが弾くクライスレリアーナ。1ヶ月ほど前、一度だけ聴いてみたけれど、せつなくなって途中でやめてしまいました。せんくら当日の朝まだ家族が寝ている家のリビングで小さな音で聴きました。ケースもライナーノーツも、黒い煤で部分的に汚れたままです。余裕がなくて、今まで手に取ることもなかった楽譜のページを初めてめくってみました。なんと、一曲に38ページ！譜面を見ても、もはや私には暗号です😵せめて最初の方にある解説を読んでみようと、小さな声で音読していたらまだまだ寝てると思ってたジャックが起きてきちゃったいいや。今さら詰め込まなくても。もうすぐ牛田くんの演奏でやっと聴けるんだから。私の場合、頭でっかちになると感性が鈍る気がします。個性の違ういろんな要素が織り込まれ、まるでパッチワークみたいだと感じたクライスレリアーナ。最後に聴いてから7ヶ月。牛田くんはどんなふうにこの曲を自分のものにしてるのかな。あ、すみません。なんかちょっと話がそれました昼間の演奏会は、開演ギリギリまでガヤガヤと賑やかでしたが夜の演奏会の客席は、昼間のそれよりは静かめでした。客席の照明が暗くなり、木の扉が開いて登場した牛田くん。昼間と同じ黒のＴシャツとスーツです。手には鮮やかな明るいブルーのタオルを持っていました。前髪が随分伸びて大人っぽく見えます。トークは演奏前にありました。皆さま、こんばんは。今日は仙台クラシックコンサート2024にお越しいただきありがとうございます。今日私は、シューマンの「クライスレリアーナ」という曲を演奏させていただきます。この曲は、シューマンがまだ若い頃に作られた作品ですが、シューマンの一番の大作と言っても過言ではないと言われている曲です。シューマンの、どちらかというと負の感情が盛り込まれています。その「負の感情」とは、脆さでもあり、だからこそ美しさでもあります。今日はそんな作品の素晴らしさを、皆さまと共に共有出来たら嬉しいです。よろしくお願いします。こんな感じでした。トークを終えるとピアノの前に座り上着のボタンをはずしてまるで瞑想に入るように、彼が集中するのが分かりました。朝からずっとクライスレリアーナのことを考えていて、今もクライスレリアーナの紹介を聴いた私は紡ぎ出された水滴のような音色に「そうだ！1曲目は吉松隆さんの『ピアノフォリオ…』だった！」と、我に返りました。どうしても「水」を連想させるこの曲。滴り落ちる音の雫が、日本庭園の水琴窟（すいきんくつ）のようにホールに反響します。音が増え、色彩を帯びる音色。水に垂らした一滴の絵の具が、ゆっくりとたゆたうように広がっていく様を見ているみたい。緑…　　　赤…　　　　　　青…やがて、音楽はダイナミックに展開し晩秋の寺院の階段を上り詰め見えてきた門のその先に広がる鮮やかな紅葉のようでした。なんという世界観…。音楽は　余韻を残し束の間の白昼夢から覚めるように静かに気配を消しました。はあ～。思わずため息が漏れるようなこれはまさに『芸術』。弾き終わると、立ち上がることもなくまた静かに集中して身体ごと　心ごと生まれるべき一音を探り出すように構えに入りました。シューマン：クライスレリアーナああ、待ってました！冒頭から激情の川に流されるような　この曲の始まりを。堕ちていく恐怖と嘆き垣間見える光と救済。第2曲の、太い旋律で奏でられるメロディはどこか懐かしく郷愁を誘います。子供の頃、夕陽を眺めながら聴いた町内放送の「夕焼け小焼け」のように。さあ、おうちへ帰ろう、また明日。ご飯を食べよう。家族が待ってるよ。童心にかえって故郷を懐かしんでいると左手の低音が甘い愛の囁きのようで大好きなソナタ1番のアリアを連想します。ああ、シューマンだ…(T_T)仄暗い蒼い炎がゆらゆら揺れるような第3曲。深海から見上げる水面の揺らぎは、ソナタでも私が感じた「グラン・ブルー」。この独特の「ゆらぎ」が好き。やがて、消えたと思った残り火がいつしかメラメラと再燃して自ら破滅に向かうかのように、熱く激しい怒りの炎が燃えました。「ゆらぎ」は、第5曲でも登場します。迷い　孤独…あっちに行ってはこっちに傾く心の中の独り言。昼間のガラ・コンサートの時よりもくっきりとした音色が美しいと感じます。まどろむような第6曲。表情を変えながら繰り返すフレーズは、やはり懐かしく、恋しい。まどろみから覚醒したような第7曲は抑え込んでいた感情の吐露。狂気　憎しみ　焦り　嫉妬…。やがて我に返ったように聖歌のように穏やかになると「アーメン」と祈るように静かに終わりました。気がつけばすっかり曲の世界観に入り込んでしまい胸がキリキリと苦しくなりました。半年前、「パッチワークのよう」だと思ったこの曲を牛田くんは見事に芸術的なタペストリーに仕上げ「磨き上げる」というよりも、より生々しく熱と体温を持って魂の奥深くに訴えてきます。ああ、胸が痛い。辛くて苦しい。ヒリヒリする。もっと俯瞰的に聴けるかと思ってた。それでも感じる、この曲の根底に流れる悲しいくらいの優しさと愛…。ああ、苦しかったんだろうなあ…。再び小さな炎がいくつも見えるような第8曲。緩やかになったり　突然走り出したり自分で自分の感情がコントロール出来ないみたいに。牛田くんの右手と左手が、何度も何度も交差します。さらに情熱を帯びて　慟哭するように爆発するように盛り上がったあとで再び小さくなった炎がふっと姿を消して音楽が終わりました。数秒間のの空白のあと、湧き上がる拍手。ああ…。言葉にならない。あまりの生々しさに人間の持つ「業」に打ちのめされました。カーテンコールで再度舞台に登場しピアノの前に座った牛田くんが構えた手は…ああ、シューマンソナタの第2楽章「アリア」です！どうしよう、ダメだ。少し前から私、この曲を聴くと自動的に涙が出ちゃうんです。クライスレリアーナを聴きながらシューマンと自分を重ね（図々しくてスミマセン）そして、姉と重ねなんかもう、心の中が収集つかなくなっていたんです。実は、姉の遺品から、仙台にまつわるものがたくさん出てきました。むすび丸のキャラクターグッズとか木の宝箱に入った仙台行きの切符とかスマホの電源を入れると画像の中に、仙台の七夕祭りとか私が2年前訪れた、国際センター駅前の羽生くんのパネルとかなぜか11月に牛田くんがコンチェルトを行う、東京エレクトロン宮城の建物とか…。姉にとって、どうやら仙台はとても大切な場所だった。だから今日、私は姉も一緒に仙台に連れて行こうと思って家を出ました。いろんな感情が溢れてきてしゃくり上げないようにするのに必死でした。大好きな牛田くんのアリアの演奏を、堪能する余裕もなく目を開けることも出来なかった。今日私、はじめてコンサートに姉の服を着てきたんだよ…。少し前、従姉とピアノの話をしていたときに言われました。「芽々ちゃんは、もっといろんな人の演奏を聴かなきゃダメだよ。」ううん、いい。いらない。特にこのシューマンのアリア。牛田くんの演奏で初めて知った曲。私はこの曲が本当に大好きだけどこれから先、一生牛田くん以外の人の演奏で聴かなくていい。というか、聴きたくない。なんかもう、いろんな感情がごっちゃになって放心状態のまま地下鉄に向かいました。まるで“湯あたり”みたいに、曲にあたった感じ。地下鉄南北線のホームで流れる「荒城の月」。どうしてこんなに寂しい曲を使うんだろう。寂しくて　寂しくてだけど早く一人になりたかった。というか、姉と二人になりたかった。今回、家を出る前から実はずっと葛藤してました。姉にとって大切な人に、連絡した方がいいのだろうか…。会った方がいいのだろうか…。でも、会って一体どうするんだろう。互いに傷をなめ合うように寂しさを共有したって、どうしようもないじゃないか。その人は私の中に姉の面影を探すかもしれない。余計その人を辛くさせてしまうかもしれない。その人にはその人の、これからの人生があるし私にも私の生活がある。第一、亡くなったからといって姉にも大切なプライバシーがある。頭の中がグルグルしすぎて駅前のアーケード通りで新鮮なお刺身でも食べようかと思ったけれどお昼に新幹線で手まり寿司を食べたし、何を見ても食指が動かずそれよりも早くホテルの部屋に戻りたくなってそばかラーメンか迷った結果仙台ラーメンの店に入りました。去年駅地下で食べた仙台ラーメンは、なんか邪道っぽかったしね(^^;)（なぜかハンバーグが乗っていた）お店に入ったら、店内はテーブル席ばかり。近付いてきた黒いＴシャツの店員さんに「一人でも大丈夫ですか？」と訊いたけど、答えずにキョトンとされてしまった。ハッ！間違えた！店員さんじゃなくて、トイレから戻ってきたお客さんだった！「ごめんなさい」と謝って、奥のカウンター席に進んだけれどその人の仲間達がツボに入ったらしく、ずーっと笑ってる声が聞こえてきてモー、穴があったら入りたかったこちら、本物（？）の仙台ラーメン。豚骨ベースのこってり味でした。食べ終わってレジで会計してもらったら「1760円です」えっ？！ラーメン一杯が1760円？仙台はホテル代も高いけど、ラーメンもこんなに高いのか？！…と思ったら、店員さんのミスで2人分請求されてました。あー、びっくりした。そんなこんなでこのモヤモヤした、グチャグチャした気持ち。負の感情が織り込まれているというクライスレリアーナを聴いて私自身、ずっと負の感情に蓋をしてきていたということに気付いたのはホテルの部屋に戻ってからでした。多分、牛田くんのクライスレリアーナを真っ正面から受け止めることでその蓋が突然はずれ、いろんな感情が溢れてきたのかもしれません。いやー、びっくり。なんだかとても衝撃的な夜でした。（個人的な内容を書いてしまったので、何日かしたら一部削除するかもしれません）（しないかもしれません）③へ続く…
07Oct
- 牛田くん in せんくら2024①（2024.10.5）
  行ってきました。2924年10月4日（金）～6日（日）仙台クラシックフェスティバル2024せんくら｜仙台クラシックフェスティバル｜2024せんくら｜仙台クラシックフェスティバル2024の公式サイトですsencla.com昨年、一昨年に続き、牛田くんがせんくらに参加するのは今回で6回目。昨年の記事『牛田くん in せんくら2023①』行ってきました。2023年9月29日（金）～10月1日（日）第17回仙台クラシックフェスティバル20239月1日に茅ヶ崎でスタートを切った、この秋…ameblo.jp『牛田くん in せんくら2023②』前記事の続きです。『牛田くん in せんくら2023①』行ってきました。2023年9月29日（金）～10月1日（日）第17回仙台クラシックフェスティ…ameblo.jp『牛田くん in せんくら2023③（コンサート情報あり）』続きです。『牛田くん in せんくら2023①』行ってきました。2023年9月29日（金）～10月1日（日）第17回仙台クラシックフェスティバル2…ameblo.jp牛田くんが出演するのは次の3公演。№53　せんくらピアノ・ガラコンサート10月5日（土）13：45～14：45仙台銀行イズミティ21 大ホール№43　牛田智大ピアノ・リサイタル10月5日（土）19：00～19：45太白区文化センター楽楽楽ホール№56　牛田智大ピアノ・リサイタル10月6日（日）14：30～15：30日立システムズホール仙台　コンサートホール去年までは、1日1公演ずつだったり、公演は2日でも朝早かったり夜遅くまでだったりで遠方から行くには2泊3日が必須でしたが今回は土曜日2つ、日曜日1つで時間もいい感じ。これは助かりますね～♪昨年・一昨年は開催会場が日立システムズホールと太白区文化センターの2箇所でしたが、今年は3年ぶりにイズミティ21が復活。改修工事が終わり、リニューアルオープンしたようです。牛田くんの公演は、3つとも会場が違います。天気予報によると、土日の仙台はくもりマーク。なら、傘はいらないかな、と思って玄関のドアを開けたら小雨が降ってました今回私、実家に何度も何度も帰っていたお陰でJREポイントがたくさんたまりポイントを使ってグリーン車にグレードアップしてみました(〃∇〃)きゃー久しぶりに乗ったグリーン車はやっぱり快適せっかく窓際の席にしたのに、窓ガラスが汚れているのだけがちょっと残念東京駅でお弁当の手まり寿司を買って、ウキウキしながら食べようとしたら醤油がこぼれて膝に置いていたバッグに飛び散りましたぴえんグリーン車の乗客にふさわしいエレガントな淑女として優雅な振る舞いをしたかったのに、大慌てでガサゴソとウェットティッシュをバッグから出して弁当そっちのけでキツツキのようにバッグをトントンつついて醤油を落とすはめに新幹線の中で、はじめてパンフレットを熟読しました。今回も、仙台に住むペンフレンドに会いたくて、少し前に連絡をしたら今回は彼女も牛田くんが出演するピアノ・ガラコンサートのチケットを購入したとのこと。今新幹線で向かってますとLINEをしたら10:45からの津田裕也さんのリサイタルを聴くために、日立システムズホールに来ていますとのこと。ガラ・コンサートのあとで合流しましょうということになりました。到着しました、仙台駅。乗ってきた「はやぶさ」と「こまち」が連結していたので鉄オタ気分で激写。なんか、オスとメスの新幹線がチューしてるように見える私は心が汚れているのでしょうか？（//･_･//)名前だって「はやぶさ」と「こまち」って男子と女子っぽくないですか？仙台駅の構内は天井が高く広々。いつ来ても物産展などのイベントなどで賑やかです。新幹線の改札を出て、この広いスペースを見下ろすと「ああ仙台来たな－」って思うんですよね(*^.^*)予報通り天気はくもり。仙台駅周辺の移動は、もうこのペデストリアンデッキなしには考えられませんね。ホテルに荷物を預け、地下鉄南北線で会場に向かいます。この、地下鉄乗り放題の一日乗車券がお得。地下鉄の構内に、いつも山積みになっているせんくらのパンフレット、今年は既にありません。今日最初の演奏会は、地下鉄南北線北の終着駅にある「仙台銀行ホールイズミティ21」。私は2016年に来たことがあるようですが、ほとんど記憶にありません(^^;)入口に近付いて、なんとなく思い出しました。どなたの描いた似顔絵でしょうね？太田弦さん、似てる♡牛田くんのは、なかった～。会場時間になったので、2列に並んで大ホールへ。仙台銀行ホールイズミティ21 大ホール（1450席）（画像お借りしました）淡いグレーの壁　赤い座面のシート舞台の天井から、「仙台クラシックフェスティバル20214」の看板がぶら下がっていました。中央には割とコンパクトなスタンウェイ。後方には2段のひな壇と椅子、譜面台。入れ替わり立ち替わりで様々なコンサートが行われているので、このあとのオーケストラの演奏会のためのセットと思われます。プログラムワオ・コーポレーション　スペシャルコンサート《せんくら　ピアノ・ガラコンサート牛田智大・小井土文哉・阪田知樹》[牛田智大]♪ショパン：24の前奏曲より　第13番～第24番[小井土文哉]♪ドビュッシー：ベルガマスク組曲より「月の光」、2つのアラベスク♪プロコフィエフ：悪魔的暗示[阪田知樹]♪ラフマニノフ／阪田知樹変：ヴォカリーズ♪プロコフィエフ：ピアノ・ソナタ第3番客席はガヤガヤと賑やかでした。誰でも気軽に参加出来る、街をあげての音楽の祭典。まさにそんな感じです。開演時間になると、客席の照明が暗くなり、客席のおしゃべりも静かになりました。トップバッターの牛田くんが登場しました。黒いスーツに黒いＴシャツ手にマイクを持っています。ピアノの椅子の向こう側に立つと、右手にマイクを持ち、左手はピアノの角に着いたまま話し始めました。皆さま、こんにちは。ピアニストの牛田智大です。今日はせんくら、仙台クラシックフェスティバル2024にお越し頂きありがとうございます。今日は小井土文哉さんと阪田知樹さんという素晴らしいピアニストの方達と一緒に演奏会をさせて頂きます。私が演奏するショパンの24の前奏曲は、ショパンの作品の中でもパリ的な要素の強い作品だと言われています。そういう意味では、このあと小井土さんが演奏されるパリの作曲家ドビュッシーとも共通点があり、今日はお二人が演奏されるプロコフィエフ、ラフマニノフというフランス、ロシアの作曲家の素晴らしい作品を皆さんと一緒に共有し、楽しい時間を過ごせたらいいなと思います。だいたいこんな感じでした。ピアノの前に座ると、ジャケットのボタンをはずし、静かに構えに入りました。ショパン：24の前奏曲より第13番～24番。久しぶり…。牛田くんがこの曲をリサイタルで演奏していたのは、まだ彼が十代の2018年です。その後もこの中からピックアップして、アンコールで聴く機会は何度かありましたが通しで聴くのは本当に久しぶり。持ち時間の関係だと思いますが、最初が第13番というのもまた新鮮でした。24曲の中では、そう印象が強いわけでもない嬰ヘ長調のこの曲。優しい曲です。どこか懐かしく遠い夏の日を思い出しました。中学の夏休みの部活。吹奏楽でパートごとに別れて練習した頃の光景が、ふと脳裏に浮かびました。デビューした頃からそうですが右手だけで高音を弾いている時の胸の前あたりで左手を軽くグーに握る優しげな仕草が好きです。24の前奏曲は、個人的に第15番の「雨だれ」以降の流れが好きでしたが今まであまり注目したことのなかった、遠い日の日なたの匂いがするような第13番と短いけれど濁流のような第14番の新たな魅力を知りました。ピアノの音色はどっしりと太くおおらかで男性的な印象でした。途中から、牛田くんの頬が微かに紅潮したように見えました。おかえり、牛田くん…。綺麗に後ろに流れるサイドの黒髪は、ピアノのように黒くて艶々です。短調で激しい第16番は、これぞ本領発揮！というような素晴らしさでした。ものすごい速さで指が鍵盤の上を駆け巡り風を切り裂くように。暗闇から獲物を狙うように。元々私は長調の曲が好きですが牛田くんの24の前奏曲は、短調が好きです。牛田くん自身も、この小品集の中で短調をより好んでいるのではないかという気がします。時々アンコールで牛田くんがこの曲の中の短調を弾くと「おっ、ちょうど今欲しかったの！」と嬉しくなることがあります。それは例えば、仕事で疲れたときや食事のあと濃いブラックコーヒーが急に飲みたくなるみたいに。そして、何気ない日常の中で、ふと思うことがあります。切り込んでくるような牛田くんの鋭いショパンの短調が聴きたい…。ゆっくりしたテンポで重々しい荷物を背負うような第20番は「ウーーン」と低く唸るような牛田くんの吐息が聴こえてきました。前屈みになって、ピアノに顔を近付けて演奏する牛田くんは今日も私の場所からは、アルファベットの「Ｅ」の形でした笑あ、来た来た！最後の曲。多分無意識に待っているドラマチックで破滅的な終末。激しさのあまり、轍（わだち）を外れて転がっていく制御のきかない車輪のように。最後は判決を言い渡す裁判官のようにギロチンのレバーを引く死刑執行人のように太く強い低音で1回　2回…少し間をあけて3回。胸に楔を打ち込み残酷な余韻を残して演奏が終わりました。あっという間だった～！素晴らしかった～！すっかり引き込まれ、世界に入り込んでしまいました。挨拶をして牛田くんが舞台から姿を消すと入れ替わりにすぐ小井土さんが登場しました。今日も飄々としてるというか、落ち着き払ってるというか。紺色のシャツに紺色のスーツ。舞台前方ギリギリの位置まで来て客席を見渡すと、こんな感じの挨拶をしました。皆さんこんにちは。ピアニストの小井土文哉です。今日はお越し頂きありがとうございます。普通はこのあと「お忙しい中」とか「足元の悪い中」などと続きますが、今日は特にネガティブな要素がないので…。強いて言えば湿気がある、というくらいでしょうか。会場から笑いが起こりました。ピアニストは普段は一人で活動しているので、このような機会はなかなかありません。今日演奏するドビュッシーとプロコフィエフは一見全く共通点がないようですが、実は二人にはいくつか共通点がありました。二人とも親日家で日本が好きだったこと。そして、ドビュッシーは音楽の美しさをとことん追及し、プロコフィエフは斬新な音楽をとことん追求し、どちらも自分のスタイルを貫く個性派でした。（表現、ちょっと違うかもしれません）小井土さんが話している間に、後ろの方でスタッフがピアノの椅子を交換しています。見たところ、さっき牛田くんが弾いていた椅子と、そう変らないような気がするのですがピアニストそれぞれ、ちょうどよい高さなどのこだわりがあるのでしょうね。何しろ、牛田くんの椅子はいつも低いしね。ドビュッシーの「月の光」も「ベルガマスク」も、とても美しかったです。この透明すぎないピアノの音色が、ドビュッシーの世界観にピッタリ。うっとりと聴き惚れてしまいました。それにしても、小井土さんの演奏姿は姿勢がいい。まるで背中に板でも入れているかのように背筋がまっすぐです。ピアノに覆いかぶさるように弾いていた牛田くんの「Ｅ」と比べると小井土さんは「Ｉ」。（どうでもいい考察）プロコフィエフの「悪魔的暗示」は、確か牛田くんが中学生の時に演奏しています。けど、まったくこの曲を聴いた印象がない。あれ、プロコじゃなかったのかな？そんなにいろんな作曲家が「悪魔的暗示」を作るものかしら…？悪魔と言うより、可愛らしいグリム童話みたい。赤ずきんちゃんとか、ヘンゼルとグレーテルが出てきそう。（あとで気付きましたが、これは2つのアラベスクの2曲目でした（//･_･//)　）立ち上がってお辞儀をすると、今度こそ悪魔的だわ！めちゃくちゃ悪魔的！そしてすごい超絶技巧。うわー、すごいな。ドビュッシーとは全然違う世界観！小井土さんの演奏は、何度か聴いたことがありますが彼もまた、実力派の素晴らしいピアニストですね。悪魔的暗示は、突然消息を絶つようにフッと終わりました。やっぱり弾いてましたよ、牛田くんもこの曲。なんと、14歳の時に。↓その時の記事。まったく参考になりませんが(^^;)『牛田智大くん　山梨リサイタル』３月３０日、山梨コラニー文化ホールで開催された、牛田智大くんのリサイタルに行ってきました。中２の牛田くん、最後のコンサート。３月は、１６日の長野、１９日の…ameblo.jp多分、私めが初めて書いたコンサートレポです(///∇//)小土井さんが姿を消すと、すぐさま阪田さんが登場しました。小井土さんも阪田さんも、あまりにすぐに出てくるからちょっとコントみたい。昨年も一昨年も、トモハルのヤツ、じらしテクを使ってなかなか登場しなかったけど今日はトップバッターだものね。阪田さんはテラテラ素材の丈の長いシャツと、黒いゆったり目のパンツ姿でした。ベレー帽をかぶせてパレットを持たせたらアトリエで絵を描くのも似合いそう。エナメルの靴が黒くてピカピカです。少し前の阪田さんって、こういう写真が出回ってましたけど今目の前にいる阪田さんは全然雰囲気が違います。肩ぐらいまで伸びたさらりとしたヘアは、素敵女子風で私よりも女子力高い感じ。確か2年前のせんくらの時からこんな雰囲気だったけど（右端は仙台の星・津田裕也さん）だんだんシャツの裾が長くなってきたなー、などと衣装に注目していたら阪田さんのお話をちゃんと聞くのを忘れちゃいました昨日の夜、ここイズミティホールでシューマンのコンチェルトを演奏して、明日は太白区文化センターで山根一仁さんとデュオ・リサイタルをします、という話をされていたと思います。あと、ご自身は作曲や編曲もしているという話と、2曲目のプロコフィエフのピアノ・ソナタ第3番は、「古い手帳から」という副題がある、というようなお話しだったかと…。お話ししている間に、やはり後ろでスタッフが椅子の交換をしていました。ラフマニノフのヴォカリーズは、阪田さんの編曲。優しく　柔らかく　包み込むような演奏が素敵でした。去年のせんくらで牛田くんもグリャズノフ先生が編曲したヴォカリーズを演奏しました。阪田さんの優しく静かな編曲も素敵。そして、一滴のインクの雫が徐々にスケールを広げ、豪雨のようにドラマチックに展開していったグリャズノフ先生の編曲も素敵だったな。このあたりから、なんだかとても心地よくなってきて絶対寝てないはずなのにプロコのソナタのことをほとんど覚えていませんm(_ _)m阪田さんが演奏を終えて舞台袖の方に行くと扉の向こうの舞台袖で、ニコニコしながら拍手で阪田さんを迎えている牛田くんの姿が見えました。最後に牛田くんを筆頭に、小井土さん、阪田さんの3人が揃って舞台に登場しました。黒っぽい衣装の3人が並ぶと、背丈がちょうど同じくらいで並んでお辞儀をすると、頭を下げるタイミングも上げるタイミングもほとんど同じでみんなニコニコしていて、とても温かな空気が会場を包んでいました。退場するとき、いつものコントのような譲り合いが始まりかけましたが今回は牛田くんが割とあっさりと観念したように一番先に舞台に向かいました。小走りに走る様子が素敵でした。やっぱりせんくらっていいなあ小井土さんのＸより今年もせんくらへ！辻彩奈さんとのデュオ2公演と阪田知樹さん、牛田智大さんとのガラコンサート、素晴らしい方々とご一緒させていただき幸せな時間でした！聴衆の方々の暖かいながらも集中度の高い雰囲気は、せんくらならでは。皆さまありがとうございました！ pic.twitter.com/5a6K8rzp1z— Fumiya Koido 小井土文哉 (@fumiyakoido) October 6, 2024ね、背丈同じくらいでしょ？ね、みんなイケメンでしょ？ね、阪田さん女子力高いでしょ？終演後、1年ぶりにペンフレンドと再会しました。よかった。相変わらず綺麗で凜としてて元気そう。本当は今年3月15日、仙台の電力ホールで牛田くんのリサイタルがあったとき彼女のお昼休みに一緒にランチをする予定でした。奇しくもその日は彼女のお誕生日だったので、短い時間でもお祝いしたかったんです。けれど、直前に私の実家があんなことになってしまって、行くことが出来ませんでした。真っ先にお悔やみの言葉と共にお見舞いを送ってくれた彼女。彼女も、元気な私の顔を見て安心したようでした。リニューアルに伴ってオープンしたという2階のカフェでお茶をしました。もう既に何度もここを利用しているのだそう。窓が明るく、店内にも緑がたくさんある素敵なお店でした。クラフトビールがお勧めらしいのですが、今飲むと夜の公演起きてる自信ないしなあ…(;^ω^)彼女は昨日の阪田さんと仙台フィルのシューマンコンチェルトと、今日の午前中の津田裕也さんのベートーヴェン3大ソナタを聴いたそうです。前回会った時、「私が中学生の時送った手紙を全部捨てて～！じゃないと恥ずかしくて死ぬ」と言われていたので今回物置から出てきて、もったいなかったけど処分したよ、という話しもしました。文通を始めた頃彼女が送ってくれた鳴子こけしも見つかって、我が家のパワースポットに仲間入りしています。地下鉄の駅まで送ってもらって、バイバイしました。②へ続く…。
01Oct
- 9月のこと・お祓い・姉の夢
  雨上がり百日紅（サルスベリ）模様のマンホールの蓋を百日紅の花びらが彩っていました。先日、姉が亡くなってから、初めて姉の夢を見ました。正確には、夢の中で姉の姿を見ていません。姉が東京の我が家に泊まりがけで遊びに来て帰ったあと、置き手紙が置いてありました。習字紙のような薄くて大きな白い紙に並んだ文字とイラスト。それを両手で持って、どんなに目を凝らしても何故かなんて書いてあるのか読めません。読めない代わりに、姉が伝えたいことのメッセージだけを感じ取ることが出来ました。メッセージは3つ。「ありがとう」「あなたは素敵」「応援してるよ」目が覚めてからしばらく、姉が亡くなったことをすっかり忘れてしまっていてゆっくりと覚醒していく中であ、そうだ。姉はもう亡くなっているんだ。ということとそういえば、初めて姉の夢を見たな、と。不思議と寂しさは感じませんでした。亡くなった人の夢を見るのは、その人が成仏したからだ、というようなことを聞いたことがあります。そうなのかな、とネットで調べてみたら亡くなった相手に執着していたり、相手の死を受け入れられない間は、その人の夢を見ないというようなことが多く記載されていました。その日は何故か眠くて眠くて午後からお昼寝したのにまだ眠くて、いくらでも眠れました。そんな話をお友達の紅茶さんにしたら「今日は満月なので、眠いらしいです」と、教えてくれました。そっか…。今回は備忘録も兼ねた個人的な記事になります。ご興味のある方、よかったらお付き合いください。あらためまして、皆さまこんにちは。今日から10月ですね。2024年の上半期も終わり折り返し地点を過ぎました。9月は牛田くんのリーズ国際ピアノコンクール出場がありましたが私個人的にも、今までゆるくしてもらっていた仕事のシフトが元に戻りそんな中、自分の実家に3回、ジャックの実家に1回帰省したり思いがけないトラブルがあったりして、かなりハードな1ヶ月でした。義父が危篤で長くないという知らせが入ったのは8月の終わり。義妹から届いたベッドの上の義父の動画は、信じられないほど痩せ細って無精髭が伸び3年前、妹がＬＩＮＥのビデオ通話で見せてくれた、亡くなる時の父にそっくりでした。若い頃からヘビースモーカーだった義父が肺がんと診断されたというのは昨年聞いていましたがこの夏コロナに罹患し、高熱が続いて急激に体調が悪化したとのこと。「間に合わないかもしれない」と言いながら、ジャックが一人で帰省しましたが「なんとか持ちこたえた」とのことで胸をなで下ろしました。翌週、ジャックと娘と3人で、義父に会いに行きました。病室のベッドで横たわる父は口の中が荒れて入れ歯を入れられず、口から食事が出来ないそうで点滴をしていましたが数日前の動画が嘘のように意識もハッキリして関西のおっちゃんらしくベラベラと喋り続けるのですが入れ歯が入っていないため、ほとんど何を言っているのか分からず(^^;)それでも、私達を見て嬉しそうに両手を叩いたり拳を突き上げてガッツポーズしたりしてました。結婚前、初めて挨拶に行ったとき「俺は万年青年や」と言って笑っていた義父。さすがのガッツです。その回復力と、枯れ枝のように痩せてもユーモアを失わない関西人魂に感動しました。信州が「避暑地」と言われていたのはいつの時代でしょう？と疑いたくなるほど今年の9月の長野は暑く電気の通らない実家で作業をするのは大変でしたお向かいのおばちゃんがくれたクールネックリング（正式名称は知りません）を首にかけ帽子の中に保冷剤を入れても30℃を越える暑さと私の体温で、あっという間にぬるくなります。窓を開けていても、暑い空気しか入ってこない家の中は蒸し風呂状態。汗が首や顎を伝って、ぽたぽたと何粒も床に落ちました。解体業者さん達が打ち合わせに来たときも「外で立ち話をするのもなんですから」と、煤臭い家の中に招き入れて居間で打ち合わせをしたのですがワイシャツを着ている業者さんの顎から、閉め忘れた蛇口のように滴り落ちる汗の雫。すみません、すみません、と　あまりに申し訳なくて酢飯を冷ます寿司職人のように、両手に団扇を持って彼らに風を送りました少し間があくと、見る見る伸びている庭の雑草。気になっていたのはＴさんも同じだったようで長靴を持参して、本格的に敷地中の雑草を取り除いてくれました。どうせ更地にしてしまうと分かっていてもせめてそれまでは、綺麗にしておきたい。そんな思いをくみ取るかのように、いつも素早く行動してくれるＴさん。本人曰く、雑草を見ると取りたくてウズウズするのだそう。Ｔさんが草むしりをしている間、父が書斎で愛用していた木製の本棚をせっせと拭きました。珍しく、Ｔさん自ら「よかったらもらっていいですか」と申し出てくれたものです。上下二段式の、シンプルな古い書棚。2階の父の書斎から1階の廊下に移動してハサミとかガムテープとか輪ゴムとかいろんな物を置くのに使ってました。あらためて拭いてみたら雑巾が煤で真っ黒に。中の本や書類は処分したけれど、本棚にかまってる時間がなかったんです。そのうち見慣れてしまって、「黒くて汚れた棚」として私達の中で定着してました。どうせ使ってもらうなら、せめて綺麗にしてあげよう。そう思って洗剤をつけたり、ハブラシでこすったり何度も何度も丁寧に拭いたら見違えるように綺麗になって最初は「農具を置くのに使いたい」と言っていたＴさんも「こんなに綺麗な棚を外に置くのはもったいない。家の中でお気に入りの駅伝の雑誌を置くのに使います」と。Ｔさんのお陰で庭はすっかり綺麗になりました。そうそう、この大葉。高校生の頃、母によく「柔らかい大葉を摘んできて」と言われて夕方採りに庭に出ました。近所に家族でやっている手作りの小さなお豆腐屋さんがあってそこにタッパーを持参して、作りたてのお豆腐を買いに行きました。豆腐は固めでずっしりと重くそのお豆腐に、刻んだ大葉を乗せてお醤油かけて食べるの、おいしかったなあ。花をつけた茗荷（ミョウガ）があっちにもこっちにも。こんなに採っちゃった(≧▽≦)花が咲くと、そろそろ旬も終わりなんだって。虫に占領されて、諦めていた無花果（イチジク）。あるとき、たまたま通りかかった母の友達が「毎年お母さんからたくさんいただいてコンポートを作ってたの。青いのでいいからいただいてもいい？」と。どうぞどうぞ、喜んで！とハサミを渡して好きなだけ持って行ってもらいました。数日後、出来上がったコンポートを持って母の施設に届けてくれたらしい（＾＾）泊めてもらう、おばと従姉の家の玄関に花がなかったのを思い出して庭の花を切って持っていきました。大葉と茗荷は従姉に。うわあ、こんなに素敵に飾ってくれたこの細長い枝の花は、「水引（ミズヒキ）」と言うのだとＴさんが教えてくれました。母の施設のそばの田んぼの稲も、こんなに実って頭を垂れています。このあと収穫されてました。駅のホームのぶどう棚を見に行きました。もうすっかり色づいています。こっちは白ブドウ。どちらもワインに使う品種らしい。すいかの集荷が終わった頃、今度はＴさんが、実家で作っているというシャインマスカットを送ってくれました。袋には「巨峰」って書いてあるけどね笑うわあ！高級品。贅沢だなあこの黄緑色の美しいこと食べる宝石だね　おいしかった～！プルーンもこんなに。今年はフルーツ天国です家の庭の栗の木になったという栗もたくさんいただきました。栗って大好きなんだけど皮を剥くのが大変外側の固い鬼皮をむいただけで包丁を持った手が痛くなります。渋皮のこれを見ると…この頃の牛田くんを思い出しちゃう(〃∇〃)固い実に密着した渋皮を向くのはさらに大変。むき終わった頃には指の感覚がなくなってましたまずは、栗ごはんめちゃめちゃおいしかった～！そして、生まれて初めて作ってみた栗の渋皮煮渋皮むかなくていい分簡単かと思いきや、重曹入れて、何度も何度も茹でこぼすのね。時間はこっちの方がかかるかも。このワインみたいな色は、渋皮から出る自然の色なのね。これを見た娘が、「うわあ、栗の温泉だ」って笑とってもおいしく出来たよ採ってきた茗荷を粕漬けにしてみたら（左上）正直イマイチ。固くて歯に挟まる(^^;)おかしいな。昔おばあちゃんが作ってくれたの、おいしかった気がするんだけどな。それより、聞いて皆さま。お向かいさんがくれたクールネックリング（正式名称不明）この前帰った時、ピンクのやつがちょっと歪んでるな、と思ってたの。けど、特に気にせず首にかけて使ってたんだけどそのうち暑さで溶けてきて結局汗ダラダラ。そして、突然首の周りが強烈に痛痒い。柔らかくなったそれをバッグに入れて持ち帰り出して見たら、なぜかバッグが濡れている。ん？もしかして漏れてた？流しの所で力を加えると、ぴゅーっと勢いよく水が飛び出した。小さな穴が空いてやっぱり漏れてたみたい。そのままゴミ箱に捨てるわけにも行かず、中の水を全部ぴゅーぴゅー出してから捨てました。とにかく汗を流したかったので、そのあとお風呂に入って出てきたら首の周りが真っ赤になってる！日焼けなんてもんじゃなく、汗がポタポタ垂れた胸の谷間（ないけど、一応）まで続いてる。そして、モーレツに痛くて痒い！リングの中身が汗と一緒に身体についたのか！同じ頃、キッチンから「シンクがゼリーで詰まってる！」というジャックの声が。あ、そういえば、このクールネックリング（仮名）、28℃で凍るとか書いてあったような…。シンクで水と一緒になって固まっちゃったんだ！大変！排水溝が詰まっちゃう！慌ててお湯をせっせと流しました。そして、蟹のように赤い私の首と豊満な胸の谷間…。一晩寝たら今度はピンク色に腫れ上がり左側の首に深くて太い皺が3本ほどクッキリ。痛い！痒い！キモい！がしかし、皮膚科に行ってる暇もなくそのうち皮が突っ張ってきて一週間くらいするとポロポロと皮がむけました。この夏、みんな気軽に首にかけてたけどクールネックリング（仮名）…恐ろしい子…！もう10月に入ったので、今年は使う機会もなさそうですが皆さまも気をつけてね先週、なぜかことごとくモヤっとしたりイラっとすることが重なりました。いや、ありていに書くならば、まさに「怒髪天を衝く」勢いで腹が立つことがありました。こんなにもいろいろ重なるなんてこれはもしかしたら私自身が低い波動を出しているからなのでは…？こういうのが重なると、身近な家族にも優しくなれず不満タラタラの被害者意識に傾きがち。いかんいかん！リセットしなくては。ということで、休憩時間に神社に行って汚れた己の心を浄化することにしました。神社に行こうとビルを出るためにエレベーターを待ってたらたまたま乗り合わせた男性に「その服素敵ですね」と声をかけられました。「え？ありがとうございます。安物ですよ」（バーゲンで1200円🤣）「似合ってますよ。モデルさんかと思いました」えっ？い、今、なんて…？(///∇//)今日は、いい日だ…（単純明快）あ、リアルな私を知ってる方はお分かりの通り、私はモデルっぽくもなんともない普通のオバサンです(^^;)去年の秋も、確かすごく傷ついたことがあってモヤモヤしてる時、受診した病院の受付でスカートを褒められた記憶が。どうやら私には、モヤって落ち込むと知らない人に褒められて気分がよくなる、という謎の方程式があるようです(≧▽≦)神社は秋祭りしてました。ハートの葉っぱが応援してくれてるみたいに見えたよ。さ、気分上げて行こ♡昨日、おとといとまた実家に帰省してきました。目的は、実家の解体前のお祓いです。今回私、頑張って透かしほおずきでちりめんの実の飾りと栞を作りました。母やお世話になっている人達へのプレゼントです。ちりめんの飾りは、母と従姉とＴさんに。しおりは、母とＴさんと従姉の旦那さんに。随分前、従姉にこの縮緬の飾りの写真を見せたところ「今度作って！」と言われていたんです。スポーツ鑑賞が大好きで、週に3回ジム通いをしている従姉の旦那さん、実は文章を書く仕事をしています。読書家のＴさんは、さっそく愛用してくれてます。Ｔさんがシャツの胸ポケットに入れている文庫本から栞の黄色いリボンが飛び出していて嬉しくなりました(*^.^*)さて、お祓いというものを、どのタイミングでやるものなのか、どこに頼むものなのかそもそもやる必要があるのか、全く分からなかったのですがやはり、火事があって人が亡くなった場所となると、解体後更地にしたときの土地売却の際大きく関係してきそうです。それに、姉が亡くなってから、いろいろ分からないながら出来る限り丁寧にやりたいと思ってここまで来た私としては絶対にやりたいと思っていました。いろいろ調べてみたところ、神社にお願いするのが一般的だということで神社から宮司さんに来ていただきました。事前に用意しておいてくださいと言われたのは、お米、新しい塩、お酒、水、野菜。お米は約1合を深めのお皿に入れて、塩も同じく。お酒はカップ酒か小さな瓶のもの、水は水道水でＯＫ。野菜は何でもいいのでお盆の上に乗せて、それらを台の上に乗せておいてください、とのこと。野菜は、Ｔさんが自宅で作った物を持ってきてくれました。白いナスだ！49日の時のように、あれこれ試行錯誤しながら並べてみて準備が出来てから母を施設に迎えに行きました。「久しぶりの我が家だ」と嬉しそうな母。早めに来た宮司さんが衣装を整え、祈祷が始まった頃、解体業者さんも来てくれました。宮司さんの許可もいただいてたくさん写真撮ったのに、なんで野菜の写真しかないのかしら？と思ったらよく考えたら実家から出てきた「写ルンです」で撮ってました(^▽^;)宮司さんは、ギザギザの白い紙（紙垂=しで）のついた板や榊をいくつか持って来られました。祈祷のあと、私が米、解体業者さんが塩、母（Ｔさんが代行）がお酒を持って宮司さんのあとをついて回り家中すべての部屋や庭、玄関などに左→右→中央の順にそれぞれを撒きました。庭に出て撒いた時、イチジクの木の回りに茶色い蝶が何羽もひらひらと楽しそうに舞っていたのが印象的でした。紙垂のついた板を家の四隅にたてかけ、同じく紙垂のついた榊の枝を敷地の四隅の土に挿しました。母と私がお札を渡され「1年ほど持っていてください」とのこと。無事終わって、ホッとしました。宮司さんと業者さんを見送ったあと、母とＴさんと3人でお墓参りをして今回も母の希望で近くのコンビニでサンドイッチやお菓子を買ってリビングで食べました。素敵なお店で食事したり、もっと品揃え豊富なお店で買えば？と言っても母は、慣れ親しんだ自分の家で、施設では食べられないコンビニのものを食べるのが一番嬉しいのだそう。何度も何度も「ああ、楽しいな。幸せだな。」と繰り返す母は本当に楽しそうでもうすっかり慣れたけれど単調に感じる施設の生活の中できっとこの日をどんなにか楽しみにしていたのだろうな、と思いました。家の解体は11月の予定。今月13日の母の米寿の誕生日のお祝いを、ささやかにこの家でしてあげて本格的に片付けを済ませてから業者に引き渡します。牛田くんの室内楽ツアーの時期と重なるけれど仕方ない。やっとここまで来れたんだし「もっと親孝行しておけばよかった」って後悔したくない。春　夏を経て　秋を迎え冬が始まる前に家じまいする私の実家。あと、もう少しです。
22Sep
- ありがとう牛田くん！リーズ国際ピアノコンクールの記録【追記あり】
  終わりましたね。リーズ国際ピアノコンクール。私個人的には、3年前のショパンコンクールの時のような余裕がまったくなくて結局最後までこのコンクールのホームページをちゃんと使いこなせないまま他のコンテスタントの演奏をしっかり聴くこともないまま終わってしまいました。少し前から、我が家のテレビでＹｏｕＴｕｂｅの動画が見られるようになったのですがその操作方法もよく分かってなくて今回こそ覚えようと、水曜の朝ジャックに教わってる間にセミファイナルの結果発表が終わってました😭ショパコンの時には、入り込みすぎて　振り回されすぎて気もそぞろすぎて　日常生活もまともに過ごせず挙動不審になっては無意識に奇行を繰り返しゴリラのようにオロオロしたり虫のようにジタバタしたりしまいには、娘に「ママ、靴みたいな顔してるよ」と言われたほどでしたが（どんな顔してたんだろ、私）今回は、かろうじて人間らしく過ごすことが出来た気がします。あ、1回だけジャックに「今カブトムシみたいな顔だった」と言われましたけど😓（だからいったいどんな顔を…）そんなことはいいとして、結果は次の通り。【最終結果】第1位（金メダル）　ジェイデン・アイジク＝ズルコ（カナダ/24歳） Jaeden Izik-Dzurko第2位（銀メダル）　ジュンヤン・チェン（中国/23歳） Junyan Chen第3位（銅メダル）　カン・ニ・ルオン（ベトナム/27歳） Khanh Nhi Luong第4位　カイミン・チャン（台湾/23歳） Kai-Min Chang第5位　ジュリアン・マイルズ・トレベリアン（イギリス/25歳） Julian Miles Trevelyanヘンレ原典版賞　ライアン・チュー（カナダ/20歳） Ryan Zhuヤルタ・メニューイン賞（室内楽最優秀演奏賞）　ジュンヤン・チェンロイヤル・リヴァープール・フィルハーモニック協会賞（現代作品最優秀演奏賞）　カイミン・チャンアレクサンドラ・ダリエスク賞（女性作曲家作品最優秀演奏賞）　ジュンヤン・チェンMedici.tv 聴衆賞　牛田智大（日本/24歳） Tomoharu Ushidaだそうです。我らが牛田くんも、Medici.tv 聴衆賞を受賞。おめでとう、牛田くん！ Congrats to @TomoharuUshida, who has won over the hearts of music lovers around the world—and the https://t.co/GO2TCPLlXx Audience Prize at the @leedspiano! Welcome to the https://t.co/GO2TCPLlXx family! We can't wait to broadcast a concert of yours soon. https://t.co/kOETtbiEH7 pic.twitter.com/yBlIaSGSjj— medici.tv (@medicitv) September 21, 2024当然ですよね。演奏動画の再生回数だって、彼だけ桁違い。室内楽だって、女性作曲家だってもちろんメダルだって当然もらえるでしょうと思っていた私としては正直、欲目抜きに「それだけ？」という感想です。でも、いいんです。ショパコンの時もそうでしたけど今回はその時以上に彼の演奏は人々の心に深く刻まれたと思うから。ファイナル進出者発表後コンテスタント達が次々と彼のところに来て「あなたのシューベルトは素晴らしかった！」と言っていたという高坂はる香さんのポストやクラシック界の高名な方達が、彼がファイナルに進めなかったことについて憤慨していた、彼の音楽を高く評価していたという話を聞いて、私も溜飲が下がりました。高坂はる香さんのＸより牛田智大さん、結果は残念でしたが、室内楽奏者やコンテスタントが次々やってきては、あなたのシューベルトすばらしかった！と声をかけていたのが印象的でした。心に残る演奏、ありがとう！#リーズ国際ピアノコンクール pic.twitter.com/yki6Q4KAxH— 高坂はる香（音楽ライター） (@classic_indobu) September 18, 2024誰が何を言ったとか　再生回数云々よりも私は、牛田くんが舞台の上で、きっと「こういう演奏をしたい」という演奏が出来たであろうことコンクールという舞台を思いっきり自由に楽しんだように見えること大きな学びと実りがあったに違いないことが嬉しいです。「日本にはUSHIDAがいる」世界中のクラシックファンに、そのことを知ってもらえたことが嬉しい。本当に上質なものはきっとじっくりと時間をかけて熟成されていく。そしてきっと長く長く必要とされ愛され続ける。今回は、私がブログで皆さまに紹介やご案内をするというよりは皆さまからから教えていただくことばかりでしたけど（ありがとうございます）最後に、こちらにリーズ国際ピアノコンクールの牛田くんの軌跡をまとめておきますね。きっと抜けだらけだと思いますがm(_ _)m第一次予選　2024年4月3日　ベルリン芸術大学♪モーツァルト：ピアノ・ソナタ第4番　K.282♪ショパン：幻想曲　ヘ短調　Op.49二次予選　2024年9月12日　リーズ大学大ホール♪吉松隆：ピアノフォリオ…消えたプレイアードによせて♪リスト：ピアノソナタロ短調　S.178セミファイナル　9月16日　リーズ大学大ホール♪シューベルト：ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調　Ｄ.960♪ケイト・ウィットリー：5つのピアノ曲♪エイミー・ピーチ：ピアノ五重奏嬰ヘ短調　作品67調律師のウルリヒ・ゲルハルツさんと牛田くん、たくさんの感動をありがとう！そして、このコンクールに挑んだすべてのコンテスタントに心からの大きな拍手を！【追記】2024年9月28日　牛田くんＸより First and foremost, I would like to express my deepest gratitude to the warm audience in Leeds, to the enthusiastic audience who listened to the performance via the online platform, and to the jury professors who listened to the performance with passion for a long time. pic.twitter.com/3MgotN23LS— Tomoharu Ushida Official (@TomoharuUshida) September 27, 2024
18Sep
- お疲れ様、牛田くん。セミファイナル結果発表
  おはようございます。ぼんやりしていたら、先ほどセミファイナルの発表があったようです。え…？はい…？！しばらく頭の中が真っ白になってなにも考えられなくなりましたけど自分でも意外なくらい割と早くに冷静さを取り戻しました。あのね…結果は全く納得出来ないし悔しいし　残念だけれどもしかしたら牛田くんはファンほどには落ち込んでないのかもしれない、なんて思うんです。音楽家として彼が求めるものは「勝利」とか「評価」とか「名声」などとは少し違うところにあるような気がするから。それよりも、自分自身が水路となって偉大な作曲家達の音楽を表現し、伝えていくこと。作曲家の意図に忠実により美しい音を追究していくこと。そんなところに、彼の求めるものがあるような気がするから。二次予選も、セミファイナルも彼の演奏は本当に素晴らしかった。ピアノフォリオでは、日本にも素晴らしい作曲家がいることを世界に伝えてくれたしリストのロ短調ソナタは、今まで苦手意識を持っていた人にも、この曲の持つ魅力と展開される深遠な世界を見せてくれた。シューベルトの最後のソナタでは静謐で柔らかな作品の奥深くにある優しさ　悲しさ　痛み苦悩を乗り越えた先に見える強さと希望の光を感じさせてくれた。室内楽ではエイミー・ビーチという初めて聞く名前の女性作曲家のこんな素敵な作品があることを知ったし弦楽奏者のメンバーとアイコンタクトを取りながら完璧な調和と一体感で聴衆の心を震わせ、熱狂させた。何よりも演奏後の彼の表情を見て彼にとって100％ではなかったにしても満足のいく演奏をして彼が楽しみながら演奏することが出来たようだったことが嬉しかった。「神様からの宿題」に、彼がこの大きな舞台で堂々と向き合ったことたくさんの発見や学びがあったと言っているのを聞くことが出来て嬉しかった。彼が素晴らしい演奏家であり音楽家であることは彼の演奏を聴いた人なら、もう誰もが分かっていると思う。今日はもう、SNSを見るのをやめようと思います。3年前のショパンコンクールの時のように今頃「なぜUSHIDAの名前がない？！」という声で溢れていると思うけど3年前、必死でそれを追うことであのとき私の心は削られたから。コメント欄も、今回は閉じさせていただきます。今日はお休みで、やっと少し時間が出来たので今さらながらコンクールの勉強をしようと思っていたけれど散らかった家の片付けをしようと思います。静かに床の拭き掃除をしようと思います。高坂はる香さんのレポートを、紹介させて下さい。調律師のウルリヒ・ゲルハルツさん（リーズ国際ピアノコンクール2024）［5］｜高坂はる香（音楽ライター）今回リーズ国際ピアノコンクールで使われているのは、スタインウェイのピアノ。多くのコンクールにあるような複数メーカーのピアノからのセレクション、さらにはいくつかのスタインウェイからのセレクションというのもなく、まったく同じ１台のピアノで全コンテスタントが演奏します。そのためいつも以上にピアニストごとの音色の違い、ピアノの扱いの違いがわかりやすいはず。内田光…note.com「結果」とは別のところで牛田くんには、大きな大きな学びと実りがあったと思います。どんな経験も牛田くんは、それを糧に変える力を持っている人だと思います。お疲れ様、牛田くん。ありがとう、牛田くん。3年前は、届けることの出来ないお花を買いに行ったけど今日はこれを。Ｔさんからいただいた栗の実で生まれて初めて渋皮煮を作ってみました。やっぱり届けることは出来ないけれど。日本で待ってるね。ファンとしてあなたのことを、心から誇りに思っています。
16Sep
- ブラボー牛田くん！リーズ国際ピアノコンクールセミファイナル
  皆さま、ご覧になりましたか？ああ、本当に本当に素晴らしかった！昨日の記事で私、「牛田くんの演奏は日本時間の明日午前5時頃」と書いてしまいました。これによって、見逃してしまった方いらっしゃいませんか？いらっしゃったなら、本当にごめんなさい（ToT）今朝は2時40分に起きて、トップバッターのKhanh Nhi Luongさん（ベトナム）の演奏から視聴しました。馴染みのあるベートーヴェン：ピアノ・ソナタ第31番から始まったので牛田くんの演奏とはまた違うなあなんて思いつつコーヒー飲みながら聴きました。ショパンコンクールと違って、このコンクールは私にとって知らない曲ばかり。でも、室内楽のヴァイオリンとピアノのソナタの時、とてもいい表情をしていて演奏が終わった後のヴァイオリニストとの笑顔のハグ。演奏後の舞台裏の様子も素敵でした。コンクールをライブ配信で見る醍醐味ってこんなふうにコンテスタントの舞台裏の素顔を見られるところでもありますよね。ああ、それなのにもしも私のせいで5時に目覚ましのタイマーをセットした方がいらしたら本当に本当にごめんなさい😭牛田くんの演奏が始まったのは5時よりずっと早く4時半頃でした。個人の演奏のYouTubeもほどなくUPされると思いますが舞台裏の表情を見るなら、こちらの動画の1:32:31あたりからご覧下さい。手袋をした手をヒーターで温めている牛田くんが見れますよ。これから聴衆を感動の渦に巻き込むピアニストの姿が。そして、室内楽の弦楽奏者達にお辞儀をしてちょっと遠慮がちにハグをする演奏後のコンテスタントの姿が。ああ、なんて、なんて素晴らしい演奏。馴染みのないケイト・ウェイトリーの「5つのピアノ曲」の美しい音色。大切に大切に紡ぎ出された一音一音に魂を宿したシューベルト。静謐で　音があるのに　どっしりした静寂を感じやがて軽やかにコロコロと飛び跳ねるような音の息吹。そしてそして…たった一度しかリハーサルしてないなんてとても信じられない息のピッタリ合ったピアノ五重奏。女性作曲家エイミー・ビーチの作品は優美で　パワフルで星が降るようなささやかな美しさと血が迸るようなエネルギー。完璧な調和と一体感。あまりの素晴らしさに何度も鳥肌が立ちました。シューベルトでも、五重奏でも演奏の後に起きた拍手と歓声。ブラボーの声。画面を通して会場の熱気が伝わってきました。ああ…(T^T)ﾟ｡牛田くんったら、リサイタルの初日に新しい曲を披露する前はいつもすごーく緊張しているっぽいくせになんという堂々たる演奏。なんといういい表情。決して「我」を前に出さない牛田くんに室内楽はよく合っているなあとあらためて実感しました。この今朝の演奏だけでも涙ものなのに高坂はる香さんのＸでの演奏後のインタビュー。セミファイナル演奏後の牛田智大さん。シューベルトの最後のソナタを選んだことについて、ちょっと長めに語ります。結果にかかわらず、このステージでの挑戦が一つの大きなステップになったのだろうなと感じます#リーズ国際ピアノコンクール pic.twitter.com/cdo3r39mNs— 高坂はる香（音楽ライター） (@classic_indobu) September 16, 2024仕事の休憩時間に見ましたけど思わず泣いちゃいそうでしたよ(T^T)ﾟ｡本当に本当に神に感謝としか言いようがない。この曲を選んだのは愚かな選択だったのかもしれない。コンクールにシューベルトの最後のソナタをあげるというのは、普通の常識で言ったらよくないことだけれど私にとっては　それが神様からの宿題みたいな。最善の道ではもしかしたらないのかもしれないなあとは最初から思ってはいたんだけれどこの道を辿ることに意味があるというか。その過程にたまたまコンクールがついてきたというか。本当に、この素晴らしい舞台でピアノも素晴らしいし調律してくださったのは、私が憧れてきた偉大な巨匠達と仕事をしてきた人達だからああ、こういう音がするんだといろんな発見があったしこの作品と向き合えたことが良かったかなあと思っています。本当にありがとうございました。（中略）－　シューベルトは好きですか？それはもう好きですよ、もちろん。好きか嫌いかと言うよりはなんでしょうね。すごくいい意味での音楽家として生きる上での義務みたいなものだと、シューベルトは。好きとか嫌いとか　そういのうを少し越えて…本当に難しかった。難しかった…。おそらく演奏直後の緊張が解けた瞬間の牛田くんの生の声。堅苦しい公式のインタビューとはまた違う高坂さんだからこそ引き出せる彼の素顔。高坂さん、ありがとうございます！😭用意した答えじゃないからこそ「戦略」とか「勝つため」とはまったく別の世界観でコンクールに挑んでいる彼が彼こそが本当の音楽家だと思う。私もお昼食べた後、神社に行ってきちゃいました。神様ありがとう。とにかくありがとう！きっと多分やっとその時が来た。彼の真価に世界が気付く時が。ああ、コンクールってなんでこう胸が苦しいんだろう。なんてせつないんだろう。なんて尊くて愛しいんだろう。ファン友さんが教えてくれて私も知りました。リーズ国際ピアノコンクールの公式のトップ画が牛田くんになってるって！ダー！(T^T)ﾟ｡あ、書いてる間にアップされてました(〃∇〃)
15Sep
- おめでとう牛田くん！リーズ国際ピアノコンクールセミファイナル出場決定！（追記あり）
  牛田くんセミファイナル進出おめでとーーーっ！！！牛田くんの実力なら、心配いらないと思ってました。このところの私特にこの1週間いろんな事が立て続けにあって心にも時間にも余裕がなくコンクールの予習も視聴も全く出来ていませんでした(T_T)牛田くんの演奏だけ、リアタイで見ました。素晴らしかったですね！素晴らしかったですね！青色発光ダイオードが仄かな光を放つ舞台の上で紡ぎ出される繊細な響き。画面越しに伝わる静謐な空気と集中力。曲の繋ぎの美しさ。音色の煌めき。吉松隆さんの「ピアノフォリオ…消えたプレイアードによせて」はもとよりリストのソナタロ短調ってこんなにも繊細で美しく魅力的な曲だったっけ？と、一瞬コンクールであることも忘れ一人　夜明け前のリビングですっかり引き込まれてしまいました。客席の反応も上々だったのではないですか？ああ、やっぱり牛田くんのピアノは最高！二次予選の演奏はこちらから高坂はる香さんのXより２次の牛田智大さん。吉松隆「ピアノフォリオ」のクリスタルな輝きの弱音で聴き手を集中させ、そのままリストのロ短調ソナタへ移る、コンクール用でなくアーティスティックな詰め合わせプログラム。追い詰められたり救われたり、堂々たるロ短調ソナタ！おつかれさまでした#リーズ国際ピアノコンクール pic.twitter.com/zj4y95UTMD— 高坂はる香（音楽ライター） (@classic_indobu) September 12, 2024 ２次予選演奏後の牛田智大さん。弾きながらそんなことを感じていたのですね#リーズ国際ピアノコンクール pic.twitter.com/UW0ma4SwnH— 高坂はる香（音楽ライター） (@classic_indobu) September 12, 2024 実はこれにはテイク１がありまして。言葉に詰まっていた理由は、先にのせたテイク2を聞いてわかりましたが。みんなハイテンションのなか一人こんな感じなのが、牛田くんらしい pic.twitter.com/ozgOjoYy3K— 高坂はる香（音楽ライター） (@classic_indobu) September 13, 2024何年も前から牛田くんに取材を重ねていてきっと牛田くんも心を許している高坂さんがこんなふうに現地から小まめに報告して下さること本当にありがたいですね演奏後のインタビューで牛田くんの笑顔と共に「楽しかったです」という言葉が2回も聴けたこと。もうこちらも感無量です結果発表のあとのインタビューでの複雑な面持ちは自分が通ったのはもちろん嬉しい。けれど、あの人やあの人が通るだろうと思っていたのになぜ…？そんな複雑な思いがあったのでしょうか。自分の演奏のみならずきっと他の奏者の演奏にも冷静に真剣に耳を傾けていたのでしょうね。そして変らず謙虚な姿勢。ほんと、牛田くんらしいです。私はまだ演奏が聴けていませんが同じ日本から出場した丸山凪乃さん、残念でした😥セミファイナルに臨むのは次の10名・ソロピアノ曲・20世紀or21世紀のピアノ曲・室内楽で構成される75分のプログラムはＡとＢの2種類が用意されどちらを弾くのかは通過者発表後に審査員によって指定されるとのことですがもうそろそろ決まったのでしょうか？《追記》こちらに決まったようです.♪シューベルト：ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調　Ｄ.960♪ケイト・ウィットリー：5つのピアノ曲♪エイミー・ピーチ：ピアノ五重奏嬰ヘ短調　作品67牛田くんの演奏は日本時間の明日午前5時頃とのこと。（追記：もう少し早いかも）セミファイナルのスタートは午前3時頃。（2：45らしいです）こちらから見られますみなさま、今夜は早く寝て智に早起きして応援しましょうね。お酒の好きなそこのアナタさあ、一緒に禁酒して目覚めスッキリ頑張りましょう！頑張れ、牛田くん！
10Sep
- ＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2025年1月～3月）
  2025年1月～3月の牛田くんのコンサート情報をまとめました。なお、2024年9月～12月のコンサート情報につきましては、こちらの記事をご参考下さい。『＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2024年9月～12月）』皆さま、こんにちは。大変遅くなりました　m(_ _)m2024年9月以降の牛田くんのコンサート情報をこちらにまとめました。新情報は随時追加し…ameblo.jp2025年1月4日（土）14時開演リサイタル茂原市東部台文化会館（千葉）♪ショパン：バラード1～4番♪ショパン：アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ　ほか茂原市ピアノ協会mobarapiano.com1月5日（日）14時開演リサイタル麻生文化センター（神奈川）https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=24288121月11日（土）13時30分開演リサイタルJ:COMホール八王子（東京）J:COMホール八王子東京都八王子市のイベントホール。J:COMホール八王子のチケット販売。jcom.hall-info.jp1月12日（日）14時開演リサイタルハーモニーホールふくい（福井）https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=24305911月13日（月・祝）14時開演リサイタル北國新聞赤羽ホール（石川）�k��V��C�x��g�K�C�h�k��V��C�x��g�K�C�h�͖k��V��O��[�v�̃C�x��g�ē��ƃ`�P�b�g�̔��T�C�g�ł��B��A��y�A�|�\�A�C�x��g�A�X�|�[�c�̂Ȃǂ̃`�P�b�g��w��ł��܂��Bhk-event.jp1月18日（土）14時開演リサイタルザ・シンフォニーホール（大阪）牛田智大ピアノ・リサイタル｜ABCクラシックガイドABCがお届けする選りすぐりのクラシック音楽コンサートをまとめてご紹介する「ABCクラシックガイド」です。このページでは『牛田智大ピアノ・リサイタル』を紹介しています。イベント概要www.asahi.co.jp1月19日（日）14時開演リサイタルよこはまみなとみらいホール（神奈川）牛田智大　ピアノ・リサイタル | 神奈川芸術協会神童から日本屈指へのピアニストへと飛躍 /満を持してのショパン：バラード全４曲kanagawa-geikyo.com1月22日（水）18時30分開演リサイタルトーサイクラシックホール岩手（岩手）牛田智大ピアノ・リサイタル | IAT岩手朝日テレビIAT：岩手朝日テレビのサイトです。おすすめの番組やイベント情報など随時更新していきます！www.iat.co.jp1月25日（土）15時開演リサイタル岩国市周東文化会館パストラルホール（山口）牛田智大ピアノ・リサイタル｜やまぐち文化プログラム情報サイト［カルッチャヤマグチ］　幼い時から才能を見出され、若干１２歳でデビューを果たしてから、自己の世界観を深めながら真のピアニストとして成長を続け、国内外から注目を集めている若手ピアニストwww.cul-cha.jp1月26日（日）14時開演リサイタル鳥栖市民文化会館（佐賀）牛田智大ピアノ・リサイタル　鳥栖市市制施行70周年記念事業　 – 鳥栖市文化事業協会類いまれな才能で世間を驚嘆させる話題のピアニストが紡ぐ美しき旋律日本人クラシックピアニストとして最年少の12歳でCDデビュー。人気・実力を兼ね備えた20代の俊英ピアニストとして注目を集める牛田智大。tosu-bunka.jp1月27日（月）19時開演リサイタル川商ホール（鹿児島）鹿児島市民文化ホール｜牛田智大ピアノ・リサイタルwww.k-kb.or.jp1月31日（金）18時30分開演リサイタル焼津市大井川文化会館ホール（静岡）牛田智大　ピアノ・リサイタル｜すみやグッディピアノサイト当社が関わる、主に静岡県内のピアノ関連イベントの情報を提供いたします。コンクール、発表会、コンサート等の情報を掲載いたします。www.piano.sumiya-goody.co.jp2月8日（土）14時開演東海市芸術劇場（愛知）コンチェルタンテ(愛知室内オーケストラ／指揮：太田弦）牛田智大・三浦謙司♪モーツァルト：2台のピアノのための協奏曲ACO愛知室内オーケストラ愛知室内オーケストラは私たちが自身の手で活動の場を創り出し、皆様に音楽をお届けすることが、地元愛知の音楽・芸術活動の裾野を広げ、豊かな社会作りや地域の芸術文化の発展と向上に貢献することへつながると考えます。ac-orchestra.com3月6日（木）18時30分開演コンチェルト（アンサンブル金沢／指揮：沖澤のどか）サントリーホール（東京）♪モーツァルト：ピアノ協奏曲第24番第41回東京公演 | オーケストラ・アンサンブル金沢沖澤のどか＆牛田智大 OEKを再発見、新発見 |www.oek.jp3月8日（土）14時開演コンチェルト（オーケストラ・アンサンブル金沢／指揮：沖澤のどか）石川県音楽堂（金沢） ♪モーツァルト：ピアノ協奏曲第24番第491回定期公演フィルハーモニー・シリーズ | オーケストラ・アンサンブル金沢OEK再発見・新発見。OEKを知る沖澤の野心的プログラム。 |www.oek.jp新情報および詳細が分かりましたら随時追記していきます。間違いや抜けがありましたら、教えて下さいませm(_ _)mそれでは。(^-^)ノ~~
06Sep
- 牛田智大さん『協奏曲の夕べ』@東京オペラシティ（2024.9.3）（コンサート情報あり）
  行ってきました。2024年9月3日（火）19時開演牛田智大協奏曲の夕べモーツァルト＆シューマンの心を謳う（東京フィルハーモニー交響楽団／指揮：飯森範親）東京オペラシティコンサートホール（東京）ゆっくり進んでいた台風が温帯低気圧に変わり、この日の東京は朝から昼過ぎまでスコールのような土砂降りでした。私はこの日17時30分から歯医者の予約が入っており間に合うかしら？とちょっとドキドキしながら診察台で大きな口を開けてました。実は、前々回の予約の時、疲れて15分だけ家で横になったつもりが深く眠ってしまって気付いたら予約時間を過ぎており前回の予約の時はすっかり忘れていて他の予定を入れてしまってダブルブッキング。歯科衛生士さんからの電話で初めて気がつきました「困った患者」リストに絶対入っているに違いない私ああ、本当に申し訳ない…夕方には雨も上がり、外は生暖かい空気。ホールに向かうこの通路を歩くとき、いつも気分が高揚します。ロビーでは牛田くんのCDやみなとみらいのリサイタル等のチケット販売などがありファンからのお花も飾られていました。シックな色調で素敵です。東京オペラシティコンサートホール（1632席）（画像お借りしました）この、オレンジ色の木の明るさが懐かしい。そうだった。今年3月のリサイタルは、私来られなかったんだ。プログラムなんかすごくないですか？この大きな牛田くんの巨匠感。または、魔法のランプから出てきて飯森先生の願いを聞いてあげる煙の巨人🤣Program♪モーツァルト：交響曲第9番　ハ長調 K.73♪モーツァルト：ピアノ協奏曲第20番　ニ短調　K.466　　　　～　～　休憩　～　～♪シューマン：ピアノ協奏曲イ短調 Op.54舞台中央にはオーケストラ用の椅子が並び、既にど真ん中にスタンウェイが置かれていました。椅子は先日の京都の時と同じ2本足タイプです。1曲目がオーケストラだけの交響曲で、しかも序曲的な短いものではなく、第4楽章まであるしっかりした曲なのにこのピアノの存在感。プログラムの写真の巨匠感といい、『牛田智大協奏曲の夕べ』というタイトルといい今夜の主役が「ピアニスト：牛田智大」であることを物語っている気がします。向かって右側で、コントラバスの方達が音出しを始めました。座席からぐるりとホール全体を見渡すと懐かしい場所に戻ってきたような気がして落ち着きます。ちょうど11年前の9月7日、私はここで牛田くんのピアノと出会いました。オーケストラの方達が登場して、会場から拍手が起こります。男性陣は夜の正装燕尾服。マエストロも登場。サラサラのヘアが印象的でした。モーツァルト：交響曲第9番モーツァルトらしい軽やかな長調。まとまりのある弦の音色がとても美しい。なんとモーツァルトが13歳の時に作られたというこの曲。やっぱり天才なんですね。演奏会の幕開けにふさわしい華やかで上品な音楽を聴きながらもしもモーツァルトが100年遅く生まれていたらどんな曲を作ったのだろう、と考えました。好まれ求められる、いわゆる「受ける音楽」という枠を取り外したのなら案外短調の激しい曲を書いたりしたのかな。自由奔放な型破りな曲を作ったのかな。交響曲が終わり、黒い手袋をした男性スタッフがピアノの蓋を持ち上げました。このスタッフが登場した時、ソリストの登場と間違えたのか、パラリと一瞬拍手が起こりました。白い頭の年配のコンマスが、立ち上がりピアノの「ラ」の音を鳴らします。オーケストラが一斉に音を出す、割と長めのチューニングの時間突然心臓がお腹に降りて来てコトコトと鳴り出しました。ああ、なんか私まで緊張してる…。登場した牛田くん。サッパリした黒い髪。そして、明るく爽やかな笑顔です。あ！見たことない衣装。ダークスーツの中はいつもの黒のハイネックではなく白いシャツ。衿先が折り紙のように小さく折り返されたウィングカラーです。胸には白いポケットチーフ。そっかー。最近室内楽や大勢とのコンサートでちょっと陰の人っぽくなってたけど今日は夜の演奏会でアラジンの巨人になるほどの主役。正装でキメてきたんですね！ウィングカラーの白シャツとシュッとしたシルエットの黒いスーツは細身の牛田くんをさらにシュッと見せてちょっと福間洸太朗さんに似てる気がしました。モーツァルト：ピアノ協奏曲第20番短調のこの曲の冒頭は、オケのみの演奏がしばらく続きます。低く垂れ込める雲のように不安を掻き立てる弦の音色。時々風に乗って聴こえてくる小鳥のさえずり。膝の間に両手を落として俯いていたピアニストは左手で紺色のタオルをピアノの上に置くと、構えに入りました。なんてしなやかで優しい音色。柔らかくて触るともろく崩れてしまいそう。絶叫のようなトリルで始まるカデンツァは、それまでひた隠しにしていた胸の内の独白を聴いているようでした。今まで見せていた社交的な微笑みの内側の不安や怖れ。誰かにすがりたい。けれど結局自分の中で答えを見つけ出し敢えて孤独を選択するような。第二楽章は、優しい子守歌。ううん、これは愛の歌。愛しい人を思う切なさと憧れ。寂しさと幸福。抑えきれない激しい感情と自己嫌悪。やがてまたうっとりと夢見るように胸に温かく広がる幸福の余韻を残して優しく着地しました。この曲を聴いて恋の要素を感じたのは初めてかもしれません。たった今までのゆったりしたロマンスはどこに行ったんかい？と言いたくなるほど突然せわしなく不穏に変わる第三楽章。鼓動のような小刻みなヴァイオリンの音色が再び不安を掻き立てます。牛田くんは、タオルを半分くらいに折って額や目の辺りの汗を拭っていました。やがて、ピアノから高速で紡ぎ出される音色は第一楽章の冒頭の脆さが嘘のように芯を持ち激しく情熱的に駆け抜けます。徐々に進化・成長していくような音の変化と広がりは一人の人間の成長物語を見ているみたい。牛田くんの胸から踊るように白っぽい布が飛び出してこの時初めて彼がネクタイをしていたことを知りました。後半の独奏は、まるでピアノ1台で紡ぎ出す交響曲のようでした。ああ、すべてが内包されている…。明るく華やかに盛り上がりフィニッシュ。立ち上がり、マエストロと握手をし両手を膝につけて深々とお辞儀をしました。沸き上がる会場。鳴り止まない拍手。カーテンコールで登場し、オーケストラを讃えるように笑顔で手をかざしました。後半のシューマン：ピアノ協奏曲ピアノの前に座ると、マエストロに視線を送り軽く頷いてすぐに鍵盤に両手を乗せました。第一楽章オケが奏でるクララのフレーズが、イメージしていたものより明るく緩やかだと思っていたら続くピアノの旋律に胸がキリキリと締め付けられました。黒い夜空に浮かぶ青い月からこぼれる涙のしずくのよう。いつもは川面のきらめきをイメージする部分は今日は満天の星空のよう。ドラマチックな第一楽章のフィニッシュに先月の倉敷で拍手が起きたのが分かる気がします。第二楽章いつも森を想像してしまいます。朝露に輝く朝の森ゆったりした三拍子を弦楽器が奏でる部分はなぜか楓の木から滴り落ちる琥珀色の樹液を連想しました。甘くて茶色い森の木の蜜。とろりと蜜のように艶やかな音色。第二楽章が終わりを迎え第三楽章への助走を始めたと感じる瞬間ワクワクを通り越してゾクゾクします。さあ、夜が明ける！新しい朝が来る！今日の牛田くんの演奏はどこがどうだと言えないけれど何かまたひとつ突き抜けたような印象を受けました。そして音色が明るい。伸びやかで、生き生き・ピチピチしてて。きっと彼は、この夏とても豊かな時間を過ごしたんだろうな。泉のように湧き出てこぼれ出す幸福感。ああ、なんて幸せなんだ。心から幸せだ。こんなふうに幸福に身を浸しきってこの曲を聴けるのはもっとずっと先のことだと思っていました。感情に飲み込まれるというよりは　どこか俯瞰的に「よかったね」と自分に声をかけたくなりました。なぜか懐かしいと感じるオペラシティ。明るいオレンジ色の木のホール。フィニッシュと同時に立ち上がりマエストロに駆け寄る牛田くん。女性の声で、いくつものブラボーの声が上がりました。スタオベする人の姿が何人も。指揮台の上から、ねぎらうように称賛するように牛田くんの方をポンポンと何度も叩くマエストロ。自ら手を差し出して、コンマス・副コンマスと握手。正面に向き直って　深々と長い長いお辞儀。顔を上げた牛田くんの表情は明るくてそしてなぜか少し幼く見えました。おめでとう、牛田くん！ありがとう、牛田くん！ああ、なんて幸せな夜なんだ。カーテンコールで登場すると握った両手を顔の高さまで上げて微笑みながらオーケストラに拍手を贈りました。アンコールあ、この曲は倉敷のアンコールで聴いた吉松隆さんの「ピアノフォリオ…消えたプレイアードによせて」。やっぱり水…。でも、倉敷の時と微妙に印象が違う。透明な水に浮かぶ青い一枚のもみじの葉。もう何十年も前女優の秋吉久美子さんが、テレビのトーク番組で「プールに入って水の中に潜ると　水ようかんの中のもみじになったような気分になる」と言っていたのを思い出しました。今、まさにそんな気分。水ともみじそれから青紫の空に流れる天の川。牛田くんがONTOMOに載せてくれた霧島の星空を思い出しました。倉敷で聴いた時の方が、どこかひっそりした印象でした。ホールの大きさに合わせたのかな？とも思ったけれど席数で言うと倉敷の方が多いんですよね。席数と言うよりも、ホールの構造なのかもしれません。オペラシティの天井は　空に向かって三角形に突き上げるようだから。ところで「プレイアード」ってどんな意味だろう？とあとで調べてみたらフランス語でギリシャ神話に登場する女神アルテミスに仕えた7人の姉妹を意味する言葉。そして冬の夜空に特に輝く美しい星団。あ、イメージ遠くなかった…(〃∇〃)会場は熱く沸き鳴り止まない拍手に応えて何度もカーテンコールで登場してくれました。2階席、3階席、Ｐ席に笑顔で丁寧に挨拶する牛田くん。とってもいい表情。最後に飯森マエストロと並び、舞台中央に立った時拍手の音が一際大きくなり　まるでスコールのようでした。オペラシティの大男は、まだ暑い夏の空気を裸体に纏い、夜の空を見上げてました。ジャパン・アーツＸより #牛田智大協奏曲の夕べ。#飯森範親 & 東京フィルと共にモーツァルトとシューマンの心奥へと迫る演奏に拍手万雷。アンコールに #吉松隆の「ピアノ・フォリオ・・消えたプレイアードによせて」を演奏しました。ご来場ありがとうございました！#JAアンコール pic.twitter.com/EHMu6HJj2X— ジャパン・アーツ(Japan Arts Corporation) (@japan_arts) September 3, 2024　　　　　　　　　　　　コンサート情報です。2025年1月18日（土）14時開演リサイタルザ・シンフォニーホール（大阪）牛田智大ピアノ・リサイタル｜ABCクラシックガイドABCがお届けする選りすぐりのクラシック音楽コンサートをまとめてご紹介する「ABCクラシックガイド」です。このページでは『牛田智大ピアノ・リサイタル』を紹介しています。イベント概要www.asahi.co.jp1月25日（土）14時開演リサイタル岩国市周東文化会館パストラルホール（山口）牛田智大ピアノ・リサイタル｜やまぐち文化プログラム情報サイト［カルッチャヤマグチ］　幼い時から才能を見出され、若干１２歳でデビューを果たしてから、自己の世界観を深めながら真のピアニストとして成長を続け、国内外から注目を集めている若手ピアニストwww.cul-cha.jpこちら、とうとう文字数制限を超えてしまい追加出来ません。今しばらくお待ち下さいm(_ _)m『＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2024年9月～）』皆さま、こんにちは。大変遅くなりました　m(_ _)m2024年9月以降の牛田くんのコンサート情報をこちらにまとめました。新情報は随時追加し…ameblo.jpコンサートの翌日から長野に来ています。初めて帰省先でブログを書きました。今朝の空皆さま、よい一日を！(^-^)ノ~~
02Sep
- 私の粕床
  9月になりましたね。今日の東京は、久しぶりの洗濯日和でした。皆さま、台風の被害は大丈夫でしたか？被害に遭われた地域の方、心よりお見舞い申し上げます。先日、義父が危篤状態になり家族ももうダメだろうと諦めていましたがその後、流動食だけど食事をとれたという嬉しい知らせが！現在は点滴で栄養を摂っているけれど周囲の呼びかけや話すことに反応しているとのこと。自分の実家のことばかりに必死で、義実家をおろそかにしてしまっていた自分を少し反省しました。台風も温帯低気圧に変ったようだし、週末には会いに行こうと思っています。同世代の友人達と話をすると親の介護や施設の話認知症や病気の話今、自分達はそういう年代なんだなあと実感します。今年も透かしほおずきが完成しました。本当は中にちりめんの実を入れた飾りを作りたいのだけどそこまでの時間はまだ持てません。現在第二弾も作成中。先週、電車のチケットは取ったものの台風来てるしどうしようか迷ったのですが結局帰省してきました。カッパとレインブーツ持って行ったけど雨は降ったりやんだり。涼しくてかえって作業がはかどりました。今や実家の庭は草が伸び放題。昆虫天国となってます。物干し竿のところに、黄色と黒のシマシマの蜘蛛が毎回巣を張っていて庭を通るたびに引っかかりそうになって怖いんです小学校の低学年の時、学校の敷地でかくれんぼしていてポプラの木の後ろに隠れようとしたらクモの巣があることに気付かずに顔面からクモの巣に飛び込んでしまい顔の上を大きなクモが高速で這い回り顔も頭も粘ついた蜘蛛の糸でベタベタになるという忌まわしい過去がある私もう二度とそんな目にあいたくないので、庭の通り道にある蜘蛛の巣は、その辺の枝や棒で撤去します。一本ずつ透明な糸をはずすたびに、あわてふためく蜘蛛に申し訳ないなあ、と思いながら少し前、あんなに豊作だった無花果。赤く熟れた実もあるにはあるのですが近付いてみるとこの通り。たいてい鳥か虫にやられてます。木のそばに行くと、大きな蜂が威嚇するようにブンブン羽を鳴らします。それでも諦めきれなくて、まだ赤くないけど柔らかそうなのを一つもいで口元に近付けたらお尻の穴みたいなところから、小さな茶色い虫がわらわらと一斉に這い出てきました。うぎゃあ！っと悲鳴を上げて放り投げてしまったもはやこの庭はもう自然界のもの。人間が手出し出来ない感じ…。あとで見たら、私が放り投げたイチジクがちょっと可愛くて、思わず写真を撮ってしまいました(*^.^*)お母さんに持っていってあげたかったんだけどなあ…。母は今回も、首を長くして私達を待っていました。玄関のベンチで背筋を伸ばして座る姿を見て、我が母ながらシャンとしてるなあ、と思います。しばらくすると、お隣さんもやってきて「いつも美味しいスイカをくださるお兄さんに」と、今度はティッシュに包んだ千円札をＴさんに。塩をかけられたナメクジみたいに小さくなって恐縮するＴさん。Ｔさんは、毎回切って冷やしたスイカをタッパーに入れて、私と母に差し入れに持ってきてくれます。さらに、サーモスのポットに入れた氷や自宅で凍らせた私の分のクールネックリングまで保冷バッグに入れて。お向かいさんが私とＴさんに、と2人分プレゼントしてくれたリング。「俺は大丈夫だから」と、両方私に使わせてくれます。こんなに親切で　嫌みがなくて　タフで気持ちのいい大人がこの世に存在するなんて…。私より一回り以上年上で元教師のＴさんは上から目線の物言いをすることが一切なくいつも丁寧に敬語で接してくれて、私のお願いする通りに動いてくれます。私の話にいつも誠実に耳を傾けてくれて新しい発見にいつも「勉強になりました」「面白い！」と好奇心に満ちて楽しそう。Ｔさんとの再会に　Ｔさんの協力にどんなに感謝してもしきれません。手作りのうちわをプレゼントしたら、とっても喜んでくれました。先日は、用事を済ませた後、予約した母の面会時間まで少し時間に余裕があったので差し入れするお菓子を買いに行ったスーパー「ツルヤ」をゆっくり散策することが出来ました。ここのジャム類がものすごく充実していることは以前にも書きましたが友人のお土産に買ったりんごバタージャムが大好評でその後、友人も私も何度もリピートしています。今朝もトーストに乗せて、シナモンかけていただきました。バターが入っているせいか、普通のりんごジャムとは一線を画す美味しさです。ほかにも好評だというくるみのペーストとハニーナッツ。くるみはまだ開封していませんが、ハニーナッツがすっっごく美味しい！広い店内をゆっくり見て回ると、ツルヤオリジナル商品があっちにもこっちにも。特に充実してて驚いたのがワイン。店内のあっちの端からこっちの端まで一列まるごとずらり。さすがワインどころです。ラスクも好評だと聞いて、お菓子コーナーを探したけれど見つからず店員さんに訊いたら、イメージよりかなり大きかった(≧▽≦)買ったときはこの倍くらい。ポテトチップス並みに膨らんでました。今回、店内に入ってまず目に飛び込んできたのがこちら。巨大な酒粕と瓜。めっちゃ気になる～！(///∇//)「気になるなら買ったら？」とＴさん。「でも3㎏ですよ？」と躊躇する私に「荷物と一緒に送ればいいじゃないですか。」そうなんです。まだまだ実家にたくさん残されている姉の楽譜やＣＤ・食器などを帰るたびに大きなダンボールに詰めて東京に送っているんです。買ってしまった…(///∇//)翌朝、庭に出て雨戸を開けていたら昨日無情に取っ払った蜘蛛の巣が、見事に再生されています。そっかあ。諦めずにまた頑張って巣を張ったんだね🥺うるうるなんかもう敵わないな。この小さな虫の一途さには。この日からもう邪魔しないことにして気をつけてよけるようにしました。とっても繊細で芸術的な蜘蛛の巣、残念ながらiPhoneのカメラ機能では撮ることが出来ませんでした。夕方、Ｔさんが帰ったあと、一人で作業をしていると「○○さーん！」と、外で実家の苗字を呼ぶ女の子の声。学校帰りのＴちゃんでした。長野県の夏休みは他県に比べると短くて、先週の月曜から新学期。それでも長くなったんですよ。私の頃は約3週間。その代わり、秋には「中間休み」1月の終わりには「寒中休み」がありました。昔は農家が多かったので、秋の「中間休み」は稲刈りのお手伝い冬の「寒中休み」はお菜洗い（野沢菜漬け作り）等のお手伝いのための休みの名残りと聞いたことがあります。そして、今はもうないそうですが国語・算数・理科・社会・音楽・図工全教科が1冊になった「夏休み帳」「春休み帳」なるものがどの休みの時にもありました。水色のランドセルを背負って、ピンクの水筒を肩から下げたＴちゃんと、またちょっとおしゃべりをしました。前回Ｔちゃんからもらった手作りネックレスをしている私を見て「あ、してくれてるんだ」と、ちょっと照れくさそうで嬉しそう。ちょうど祖父の遺品を広げて見ていたところで「戦争の頃のものだよ」と説明したけれど今ひとつピンと来てない様子でした。「あ、ここのおうちはいいけど、知らない人に誘われても簡単に家にあがっちゃダメだよ。」と、一応大人として釘を刺したら「うん、大丈夫。いい人そうなのわかるから。」だって(*^.^*)作業を終えて、従姉の家に向かう途中、神社でお参りしました。子供時代の私を、きっと一番よく知ってる神様がいる場所。実は一度だけ、ここで巫女さんのバイトをしたことがあります。家も大分片付いて、一分一秒を惜しみながら作業する必要もなくなり解体業者も決まりました。まだまだ細かな手続きや処分しなければならないものはありますが。「何合目ですか？」とＴさんに尋ねると「もう9合目と言っていいでしょう！」と。台風も気になったので、早い時間の電車を取り直し、お昼前には実家を出ました。前から気になっていた駅の立ち食い蕎麦でお昼を食べることに。券売機で「おすすめ」だったのは、なんと「信州鹿肉そば」。さすが、イナゴやザザムシ食べる県(^^;)鯉を食す長野県には、鰻屋さんみたいに普通に鯉屋さん（食用）があるんですよ。私はとろろそばにしました。見て！この麺の色。10割蕎麦でしょうか？めちゃくちゃ美味しい！壁を見上げると、石塚英彦さんや塚地武雅さん、なぜか貴乃花親方等、有名人のサインがズラリ。そんなに有名なおそば屋さんだったとは！このおそば屋さんの面白いところは売店を挟んで改札の並びにあるので改札の内側からも外側からもおそばが食べられること。待合室の一角にあるので、どんぶりを席に持って行って待合室の椅子で食べている人もたくさんいます。とってもおいしかったので、また是非リピートしたいと思います(^^)一足早く秋のビールを味わいながら帰路に就きました。今回もすいかと一緒に荷物が届きました。3㎏の酒粕と瓜も入ってます。では、ぬか床ならぬ粕床を作ってみようと思います。きゃー、なんかドキドキしますね(〃∇〃)売り場にあった紙を参考にしました。今回はこの半分の量で酒粕　500ｇ砂糖　75ｇみそ　35ｇ塩　15ｇ酒　25mlみりん　15ml綺麗に洗った手でかき混ぜます。混ぜてるうちに、ひんやりしっとりきてきてすごく気持ちいい♡ONTOMOマガジンでも、「毎日ぬか床を触ると手がキレイになるらしい」と牛田くんが言ってましたね。牛田智大「音の記憶を訪う」 #5｜室内楽に取り組むにあたって考えること。そして梅雨に始めた新しい趣味人気実力ともに若手を代表するピアニストの一人、牛田智大さんが、さまざまな音楽作品とともに過ごす日々のなかで感じていることや考えていること、聴き手と共有したいと思っていることなどを、...ontomo-mag.com一体それ以上手を美しくしてどうするつもりなんでしょうそういえば、私の好きなドラマ「おっさんずラブリターンズ」でも男2人でぬか床をこねくり回してるうちに指と指が触れちょっと「」な雰囲気になったシーンがありました。「芽々ちゃん、僕のぬか床一緒にかき混ぜてみない？」「ともくん、ぬか床もいいけど信州産の粕床なんてどう？」「あ、いいね。じゃ、手を入れるよ。うひゃー気持ちいい！」「ほんと、冷たくて気持ちいい！癒やされるね。」ひんやりと冷たい粕床の中で、ふいに触れる指と指。「あっ…」いつしか絡み合う指と指。「芽々ちゃん…」「ともくん…」ブーーッ！！ハッ！すみません。すみません！m(_ _)m久々に悪い癖が…こんなゴツい関節の私の指に、二度とロマンチックな出来事など起こることはないでしょうささ、現実に戻って瓜を切りますよー。瓜を買ったの人生で初めてです。メロンみたい。仲間ですもんね。スプーンで種を掻き出して、塩をすり込みました。水分をよく拭き取って粕床の中へ。酒粕にお砂糖を混ぜて、昔母がよく作ってくれたきゅうりの粕もみも作ってみました。懐かしい。子供の頃大好きだったんです、これ。でも、ジャックと娘は「酒がキツイ」とあまり食べませんでしたこの日のメインは、同僚に教えてもらったお好み焼き風豚バラキャベツ焼き。豚バラはカリカリに、キャベツは甘くなっておいしかったです。すいかも切りました。巨大なすいかを切るのは結構な大仕事。マグロ同様「解体」と言っても過言ではないと思います。そして、切り離した固い皮がビニール袋にぎっしり。重さの半分以上が、この外側の皮ではないかと思います。実は、酒粕を買うときから、あることを思いついてたんですよ。この、毎回捨ててしまうすいかの皮、粕漬けにしたら美味しいんじゃないかと。緑の固い部分を取り除き、赤い果肉が多めに残っている皮をカットして、瓜と同様に漬けてみました。上からもピッタリ。にんじんでもやってみました。一晩経ちましたよ。まず、瓜。瓜から水分が出てしっとりしています。懐かしい！子供の頃、こういうのがよく食卓に出ていたのを思い出しました。食べてみたら、ああ実家の味！すいかはどうかな…？お、おいしい！赤い果肉がシャキシャキと甘くジューシーで、本家の瓜をはるかに凌ぐ美味しさです！ちょっとしつこくなりそうだったので、人参は酒粕を洗い落として食べました。ああこれも懐かしい味…。いやしかし、スイカの皮の美味しさにびっくり。革命的ですよ、これは。牛田くんにも教えてあげたい…。（↓牛田くんのぬか床）鶏胸肉も漬けてみたので、今夜焼こうと思います。我が家のリビングには、あと一個、すいかがゴロンと転がっています笑これが今年最後かな。あまりにおいしかったので、終わっちゃったらすいかロスになりそう…。ONTOMOマガジン、待望の第7弾が出ましたね！牛田智大「音の記憶を訪う」 #7｜ルバートとはなにか　霧島の自然の中で考えたこと人気実力ともに若手を代表するピアニストの一人、牛田智大さんが、さまざまな音楽作品とともに過ごす日々のなかで感じていることや考えていること、聴き手と共有したいと思っていることなどを、...ontomo-mag.comルバートの話、岡山時代の話、霧島の話どれもとても興味深く読み応えがありました。そして、今回もカメラマンさんの優秀なこと！音楽の話も興味深いけれど、こんな素顔の牛田くんが見られるのは、ファンとしてはとっても嬉しいですそんな牛田くん、とうとう明日は東京オペラシティで2大コンチェルトに挑みます！牛田智大協奏曲の夕べモーツァルト＆シューマンの心を謳う | クラシック音楽事務所ジャパン・アーツクラシック音楽事務所ジャパン・アーツ牛田智大協奏曲の夕べモーツァルト＆シューマンの心を謳うwww.japanarts.co.jp明日は東京雨の予報です。遠方よりいらっしゃる方、気を付けてお越し下さいね。それでは。(^-^)ノ~~
26Aug
- ロームミュージックファンデーションスカラシップコンサート（2024.8.25）
  行ってきました。ロームミュージックファンデーションスカラシップコンサート京都公演2024年8月25日（土）14時開演京都コンサートホールアンサンブルムラタ（小ホール）時間の関係で、サクッとしたレポ記事になりますm(_ _)mこのところ、実家のあれこれで余裕のない私はなんの予備知識もなくこの日を迎えてしまいましたそもそも、「ロームミュージックファンデーション」とか「スカラシップ」とか言う言葉の意味も理解できておらず「牛田くんが、音楽を学ぶ若者達を支援する団体の奨学生で、その奨学生達による合同演奏会」という程度の認識でしたが、合ってます…よね？(^^;)この頃日付も曜日もよく分からず、前日ファン友さんに指摘してもらうまで、24日（土）の開催だと思ってました。そして、なぜか開演時間も15時からと勘違い…家出たとき、お土産入ったサブバック忘れたことに気付いて取りに戻ったのにそのバッグの中に肝心なお土産入れるの忘れてた…「忙しすぎるからだよ」と、優しいファン友さん達はフォローしてくれましたが、最近の私の勘違いや物忘れはシャレにならないレベル確かに本当に忙しいので、行かなければいいのですが牛田くんのピアノは、私にとってエネルギーの源なんです。実は、ここに来て急に義父危篤の知らせが入り前日、もう間に合わないかもしれないと言いながら、急遽ジャックが帰省しました。この時点で、私も京都行きは無理だと思い、喪服の準備をしようとしていたところ帰省したジャックから「なんとか持ちこたえてるから、予定通り行っておいで」という連絡が。と、言うわけで、行って参りました。他の出演者も牛田くんの演奏曲さえもちゃんと把握出来ておらず行きの新幹線の中で、せめてブラームスのチェロ・ソナタ第1番を聴いて予習しようと思っていたのですがイヤホン耳に入れて聴いても、新幹線の轟音で何も聞こえず(TωT)途中、大雨が窓を叩きつけたりして心配になりましたが、京都に着いたときは晴天でした。ファン友さんと合流して、おそば屋さんでお昼ご飯。にしんそば、美味しかった♡八ッ橋が添えられていました。京都コンサートホール正面のこっち側から入るのは久しぶりです。この会場で開催される3回目のコンサートの今日は最終日。すべて「完売御礼」。すごいですね！今日の会場は大ホールではなく村田ホールだとファン友さんから聞いて「え、なぜに『村田』？個人名？」と、変なところで軽く動揺しましたが、カタカナの「ムラタホール」でした(^^;)（あとで調べたところ、建設資金提供等後援をしている「村田機械」の社名からつけたらしい）なんか、何から何までダメ過ぎて、書いていて自分がイヤになりました(T_T)京都コンサートホールムラタ（小ホール）（510席）私、小ホールに足を踏み入れたのは初めてです。うわあ、なんて素敵なんでしょう。プラネタリウムみたい。そして、舞台と客席が六角形になっています。椅子の座面は落ち着いたブルー。大ホールでは京都の引き戸のように木の縦線模様だった舞台周辺の壁は、こちらは格子模様です。客席後方には何台ものカメラがセットされてました。そうだ。今日はライブ配信（アーカイブも）があるんですよね。プログラムすみません。打ち込む余裕がないので、拡大してご覧下さい。m(_ _)m写真の下に、お一人お一人の演奏曲の聞きどころが書いてありました。ところで、プログラムやチラシに使われている、お花のト音記号のロゴ、とっても素敵じゃないですか？なんか既視感あるなあ、と思ったら…私の持ってるレターセットに似てました。こんな一筆箋もあったわ。花とト音記号！なんて素敵なんでしょうオマケ「シェーッ！」（『リトル・ピアニスト』より）開演時間になり、最初にロームミュージックファンデーションの方から挨拶がありました。お偉いおじさんが出てくるのかと思ったら、パンツスーツを着た若く美しい女性でした。以下、ざっくりとした感想になります。20名の若き音楽家の方達が、ソロやアンサンブルで10組演奏し、途中2回の休憩がありました。女性はそれぞれ美しい衣装に身を包み、男性は黒いシャツやスーツ。どの方も実力が素晴らしく、こんなに充実した演奏会が千円で聴けるなんて申し訳ないくらいでした。アンサンブルは皆さん息がぴったりで、音色がそれぞれに美しい。演奏が終わったあとの笑顔は、まさに今回のテーマ『輝き』そのものでした。第一部で印象的だったのは、ソロのピアノでモーツァルトのきらきら星変奏曲（「ああ、お母さん聴いて」による12の変奏曲）を演奏した中川優芽花さんでした。衣装も黒のパンツスーツに黒のリボンというシンプルなスタイル。メガネをかけて、顔にかかる髪もふわふわとナチュラル。オルゴールのように楽しげな音色は光を放って様々な色彩に変化しなんと言っても演奏している彼女の表情がとても自由で楽しそうで、見ているこちらまで幸せな気持ちになりました。水面を滑るミズスマシのように始まったラヴェルの弦楽四重奏は涼しげで心地よく、先日実家から出てきた古いヴァイオリンを弾いてみた時のことを思い出しました。私には、錆びたノコギリみたいな音しか出せませんでした(^^;)牛田くんとチェリストの柴田花音さんのデュオが演奏したのは、ブラームスのチェロ・ソナタ第1番第1楽章と、ショパンのピアノ協奏曲第1番第2楽章。黒っぽいＴシャツの上に黒いジャケットを着て、にこやかに登場した牛田くん。髪がさっぱりと短くなってました。iPadのような薄い電子機器を譜面台に置いた柴田さんに対し水色の表紙の紙の楽譜を右手に持ってました。この日、舞台の上にあった2台のピアノはどちらもスタンウェイ。椅子は、見慣れた四本足タイプではなく、横から見ると大文字の「Ｉ」のように見える二本足タイプでした。それよりも私は、柴田花音さんの美しさに釘付け…キラキラの銀色のドレスは結構大胆に胸元が開き動く度にビーズのようなキラキラがあちこちに反射します。色白で上品な顔立ちと佇まい。ちょっと吉高由里子さんっぽい感じかな。なんという美男美女の組み合わせ。ブラームス：チェロ・ソナタ。あ、これ、上村文乃さんと演奏した曲だった。（気付くの遅すぎ😓）もうこんなんじゃ、私ファン失格じゃん😭見た目の女性的な美しさとは裏腹な男性的な厚いチェロの音色。それを引き立て包み込むような透明なピアノの音色。上村文乃さんとの演奏会の時は遠くからだったので今回は目と耳で、音色と柴田さんの美しさにただただ魅了されました。もう年甲斐なく嫉妬するのはやめよう…（//.. //)2曲目のショパンピアノ協奏曲第1番第2楽章。どっしりとしたチェロの音色でこの曲の旋律を聴くのはとても新鮮でした。穏やかに語りかけてくるチェロの音色はなぜか会ったことのない祖父の声を連想し優しく包み込むようなピアノの音色は故郷の夕暮れを連想しました。毎週のように帰省して　実家解体に向けて片付けをしている私。Ｔさんが帰ったあとの夕暮れ一人で庭の大きな石に腰掛けて飲むペットボトルのお茶や枝からもいで子供のように齧りつく無花果の実。そんな自分の姿を客観的に空の上から見下ろしているようで…。6人家族だったのに一人でこの家を看取ろうとしている自分。折に触れ、この石に姉妹三人で腰掛けて写真を撮ったのにたった一人で枯れた紫陽花を眺めている自分。もうすぐ切られてしまう木々。どかされてしまう石。寂しくて　恋しくて　せつなくて遠くから故郷への思いをつのらせたショパンと帰る家を失う自分とを重ねて思わず涙が溢れました。音楽的なこと、技術的なことは、相変わらずいつも以上に書けません。ごめんなさい。個人的に残念だと感じたのはピアノについた手垢が結構目立ったこと。会場によっては、ピアノを移動させるとき手袋をして運ぶところが多いのですが今日のスタッフはほとんどが素手。女性の方が一人だけ黒い手袋をしていました。こんな美しいホールの美しい照明の下で艶々の黒いピアノに着いた手の跡って角度によって結構目立つんですよね。スタッフの方達が一生懸命移動させているのは分かるのですが奏者と同じように、ピアノもピカピカな状態で晴れ舞台に立って欲しい。第三部は、唯一歌声を披露したテノールの吉田一貴さんが圧巻でした。声量といい、熱量といい人間って、こんな素晴らしい楽器になれるのか！とあらためて感動しました。同じ演奏会の中で披露しているけれど楽器演奏家の練習や技術を磨く過程と声楽家のそれとは、かなり違うんだろうな、と。あ、でも、管楽器とかに近いのかな…？何年か前のニューイヤーコンサートで、オーケストラの演奏のあとでテノール歌手が歌を披露したとき指揮者の大友直人さんが「全部持ってかれた」的なことを冗談混じりに言っていたのを思い出しました。歌い終わると、男性の声で、いくつか「ブラボー！」の声が上がりました。パンフレットに谷昴登さんも書かれていましたが、最後のシューマンピアノ四重奏曲の第3楽章のメロディの美しさに魅了されました。シューマンって、なんて甘く美しい音楽を作るんだろう。クララを思って作ったのかな…。プログラムがすべて終わると出演者全員が舞台に登場して一列に並び、挨拶をしてくれました。みんなの顔が嬉しそうに楽しそうに輝いていて冒頭の挨拶でロームミュージックファンデーションの方もおっしゃっていたようにこの華やかな輝きの陰にはお一人お一人が今日まで積み重ねてきた努力や歴史があるのだと思ったら胸が熱くなりました。ありがとう！みんな、頑張れー！そして、少し前までは大人達の中に一人混じっていた少年ピアニストがいつの間にか同世代の音楽家達と切磋琢磨している姿にやっぱり胸が熱くなりました。牛田くんは、手をかざしたり拍手を送ったりして仲間達を讃え女性陣やほかの共演者達に順番を譲り拍手をしながら一番最後に袖に入っていきました。ああ、盛りだくさんで素晴らしい演奏会でした。やっぱり音楽っていいなあ。アーカイブチケットはこちらから↓ロームスカラシップコンサートVol.50Programhttps://12do.co.jp/pg261.html※プログラムは上記URLからご覧いただけます。M.ラヴェル:ラ・ヴァルス(2台ピアノ版)　尾城杏奈[ピアノ]、谷口知聡[ピアノ]C.フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調 M.7 より第1楽章　落合真子[ヴァイオリン]、戸澤采紀[ヴァイオリン]、田畑音葉[ヴィオラ]、泉…curtaincall.media終演後、ファン友さん達と軽く打ち上げをしたのですが、外はものすごい雨。なんと、京都駅に着いたら大雨による水浸しで一部通行禁止。在来線も新幹線も一部運休してました。自由席のチケットだったので、遅れて到着した新幹線に乗ったら運良く座れました。けど、スピードを落とした新幹線が線路で渋滞になり、通常より約1時間遅れてやっと東京に到着。おかげで持っていた小説1冊読み終わりました。今朝起きたら、こんな綺麗な朝焼け。ベランダに出てみたら、涼しい…。昨日の夜から、無性にあの川沿いを走りたかったんです。久しぶりに朝活してきました。先日、この川で恒例の灯籠流しがありました。留学から帰ったばかりの娘と二人で行ってきました。きれいでした。それでは。(^-^)ノ~~
22Aug
- 秋色あじさい
  今朝、Ｔさんから今年4回目のスイカが届きました。大きいんだよ～！包丁を入れると、かすかに夕立前の遠雷のような音がします。今年ほど、たくさんすいかを食べた贅沢な夏はありません。こんなに大きいのを一人で食べたよ(〃∇〃)黒い種、白い種…牛さん模様の種！我が家のマンションの敷地のあじさい。最初は薄緑やがて白くなり淡いブルーに色づいて徐々にまた薄緑に。植木屋さんが、一斉に敷地の植栽の剪定を行っていたその日1輪だけもらってきました。その日、夕方買い物に行くときに見たらすっかり剪定された紫陽花の枝に花は一つもなく私はすごいタイミングでこの花を我が家に迎えることが出来ました。そのせいでしょうか。この夏の暑さの中1ヶ月経ってもこんなに元気。私には、偶然だけど切られる寸前に助け出してくれた私に「ありがとう」って頑張って咲いてくれてるように見えてけなげで愛おしくて仕方ない。1ヶ月半を迎える頃、さすがに葉っぱが萎れてきました。そして先週、とうとう枯れてきた。花びらを両手で包むように触ると、カサカサと音がします。ドライフラワーに変身中だったのね！葉っぱを切って、花瓶の水を捨てました。本来私、ドライフラワーはあまり好きじゃないけれどこんなに頑張ってくれたあなたは特別。最後までちゃんと見届けるからね。それにしても、紫陽花の色の変化ってすごいなあ。黄緑で始まり、黄緑に還る。なんだかちょっと、人間の一生に似てるような気もします。今年も作成中の透かしほおずき現在こんな感じです。昨日までまた、実家に帰省してました。今回もやることがてんこ盛り。まずは、『国庫債券』とやらの再発行手続き。年一回、それを郵便局に持って行くとお金に換金してもらえたらしいのですがどんなに探しても見つからず母の記憶も曖昧なためそれがどんなものか分からないまま市役所に聞いても郵便局に聞いても分からないと言われ粘りに粘って徹底的に調べ尽くし　日銀担当者との連絡までこぎ着けてなんとか再発行してもらえることになりました。なんとこれ、母がまだ1歳だった頃支那事変で戦死した祖父の遺族に対する弔慰金だったんです。手続きは受取人である母本人でないと出来ないとのことで施設に外出許可をもらってＴさんの車で迎えに行きました。5月に入居した時、ちょうど田植えをしていた施設の隣の田んぼの稲はもう黄色く色づいて、頭を垂れ始めていました。施設の入口で、首を長くして私達を待っていたのは母ともう一人、母と仲良くなったお隣さん。ニコニコしながら私達を出迎えてくれて私の袖を引っ張って少し離れたところに連れて行き「いつもあなたのお母さんからいろいろいただいてるから」と、私の手に千円札を2枚、強引にねじ込みました。いやいや、施設に入っているご高齢の方からいただくわけにはいきません。けれど頑として譲らず、すごい力で私の手に握らせます。受け取ってしまった…あとで母に聞いたら、母より5歳も年上とのこと。90代の方からおこづかいをいただくなんて…でもきっと、どうしてもそうされたかったのでしょう。この二千円、私にとっては10万円くらいの重みがあります(T_T)母の部屋には、前回私が持って行ったほおずきが飾られていました。これを持って行ったとき、母は「あっ！」と声を上げ、それはそれは嬉しそうでした。夏はお花がすぐ枯れちゃうからね…。ほおずきの隣には、随分前に持って行った庭のフサスグリがありました。もうすっかり萎れてるのに、きっと母はこの赤い実に癒やされていたんだろうな…。郵便局で一緒に手続きをしてセブンイレブンでサンドイッチやおにぎり、デザートやお隣さんへのお土産のお菓子を買って実家の居間で3人でお昼を食べました。変化がほとんどないという施設の食事に飽きたのか、しきりに「おいしい」「幸せ」と繰り返す母。髪は柔らかなグレーで、頬はピンク色。メイクをしていないのに、今まで見たことないくらい綺麗な肌をしています。5ヶ月前のあの日、チリチリに焦げた髪と、火傷をしてガーゼだらけの顔を見て胸が潰れそうになったことが嘘のよう。Ｔさんがタッパーに入れて持ってきてくれた冷やしたスイカをお隣さんと一緒に食べると言って嬉しそうに施設に戻っていきました。午後は住宅メーカーさんが来て解体の見積りの確定した数字を教えてくれました。庭のいちじくは、食べられそうなのが数個。この白いのはニラの花？このイチジク浣腸（オイ！）みたいなのは、「ギボウシ」という名前だそう。「漢字は偽の帽子？」と言ったら違うと笑われました(^^;)正解は「擬宝珠」。まず読めない。ミョウガの花。小さな水芭蕉みたい。たくさん採れたよ～！柿の実もなってます。あんなに綺麗だった紫陽花の花ももうすっかり色褪せてます。それよりも、見て下さい！紫陽花の上に…黄色と黒のシマシマの蜘蛛。危うく引っかかるところでしたよ。うぎゃああああ！他にも、一見お米をこぼしたかと思うような大量なアリの卵とか熟れたいちじくに群がる無数のカナブンとか恐怖の光景があちこちに散りばめられています冷房も扇風機もない家の暑さとトイレのドアをはずして以来、煤の臭いと共に漂うトイレの香りとのダブルパンチで前回熱中症のように頭痛と吐き気に襲われてしまった私。今回はいいことを考えつきましたたまたま見つけたいい香りの蚊取り線香を焚いたら煤とトイレ臭は気にならなくなりいつも被っているキャップに保冷剤を入れたら暑さもかなり軽減天・才・…カモ…🦆(///∇//)しかし、いつもお手洗いを借りているお向かいさんが午前中いっぱい出かけてしまいなんとか我慢をしていたけれど、限界が近付いてきてガムテープとダンボールを買いに行ったホームセンターのトイレに飛び込んだのですが無事に用を足して手を洗いながらふと鏡を見たらそこには水森亜土ちゃんばりにデカい帽子をかぶったオバサンが…。（分かる方、同世代(*^.^*)）いけない！頭の中に、デカい保冷剤仕込んだままだった…(￣▽￣;)鏡もなく、せっせと作業していたので、意識してなかった自分のビジュアルの酷さにびっくり作業を終えて、従姉の家に向かう途中咲いていた花。なんて可憐なピンク色。この可愛らしい実はなんだろう。そのうち色づくのかな？従姉夫婦はとっても仲良しでおおらか。特にご主人が従姉のことが大好きなのがよく分かる。私も小さい頃、この従姉のことが大好きで、この道を一人で歩いてよく遊びに来ました。いつも優しく遊んでくれた従姉。彼女のことが大好き過ぎて、1年生の時彼女の名前のタイトルで作文を書いたくらい。中学の時は音楽の教育実習に来てくれたから、私は嬉しくて自慢で仕方ありませんでした。大人になっても変らず穏やかで優しい従姉。従姉のことが大好きな旦那さん。Ｔさんとはまたタイプが違うけど、いつも優しく自然体で楽しそう。女姉妹で、子供の頃からお兄さんに憧れていた私はこの年になって、2人の頼れるお兄さんが出来たような気分お盆を過ぎると、信州の夜は涼しくて過ごしやすい。秋の虫まで鳴き始めていて寝苦しいどころか、とても快適に眠れます。朝になるとミーンミーンと聞こえる蝉の声も東京のジージーというクマゼミの声より2℃ほど涼しげ。今回、後回しにしていた祖父の遺品の箱を開けてＴさんと一緒にじっくり見ました。いろんな貴重な物がたくさんありました。ドラマでしか見たことないような、大きな日の丸に書かれた婦人会の寄せ書き千人針のたすき　軍隊手帳　ボロボロの腕章亡くなった時に個人を識別するための鉄製の認識票（ドック・タグ）祖父が使っていた（と思われる）木のお箸訃報を知らせる電報家系図…戦地から祖母に宛てた手紙には、まだ1歳の母と、お腹の中にいる叔母を思う言葉も綴られており妻と幼い子供を残し、24歳という若さで散った祖父の無念さを思うと涙が出ました。部隊の伍長だったという祖父の死を扱った当時の新聞記事もいくつかあり祖父のおかげで80年以上経った今でも母が弔慰金を受け取ることが出来るのだと思うとあらためて、このお金の重みとありがたさを感じました。前々回、帰り際に気付いた食器棚の上の収納スペースから出てきた大量のいろんなものもほとんど片付いて今回は食器棚の扉と居間のカーペットをはずしてクリーンセンターに持って行きました。「そろそろ終盤って感じですね。いつも遠くから大変ね。」軽トラの荷台を見て、受付の女性がねぎらってくれました。私も、ようやく終わりが見えてきたような気がします。昨日、Ｔさんが帰ったあと、一人で作業をしていたら「○○さーん！」と、私の旧姓を呼ぶ声が。気のせい？と思いつつ出て行くと小学校3年生の近所のＴちゃんでした。「あのね、渡したいものがあるから、ちょっとだけ待っててくれる？」そう言うと家の方にダッシュして、すぐに戻ってきました。この前会った時より日に焼けたＴちゃんの手には、ビーズのネックレスが。「私が作ったの。この前のお礼です。」私に…？う…う…ウレスィ～！(TωT)いつも帰省するときは、煤の汚れが目立たないように黒っぽいＴシャツなので、さっそく付けてみました。「長さも変えられるようにしてみたの。」「ありがとう。嬉しい。大事にするね！」と感激する私と両手でハイタッチしてスキップするように帰っていったＴちゃん。なんかもう、孫を愛でるおばーちゃんの気分…👵実家の火事で、失ったものはたくさんあるけれど得たものもまた、数え切れないくらいあると感じる今日このごろ。すっかり枯れてしまった庭の紫陽花。でも、近付いてよく見ると、なんとも言えない味わい深い色をしています。満開の時期を過ぎて、アンティークカラーに染まる秋色あじさい。この花を見ると、3年前のショパンコンクール二次予選結果発表のあと思わず家を飛び出して、花屋さんで作ってもらったアレンジメントを思い出します。『牛田くんの人間力』牛田くんのTwitterが、すごいことになってます。ショパンコンクールに向けてさまざまな場所で応援してくださった皆さま、お力添えをくださった皆さま、本当…ameblo.jpあの時から、ずっと好きな花。一つ切って持ち帰ることにしました。信州の夏は短い。駅に着く頃、もう暗くなってました。駅前の葡萄は、もうこんなに色づいてたよ。我が家へようこそ。あらためてこうしてみると、とっても綺麗。見事な秋色あじさい。とってもお似合い。仲良くしてね。25日（日）に京都コンサートホールでスカラシップコンサートが開催されるロームミュージックファンデーションのＸより【スカラシップコンサート出演者メッセージ㉗】本日ご紹介する奨学生は牛田智大さん！スカラシップコンサートを楽しみにしていたと語る牛田さん、今回はチェロの柴田花音さんとデュオで出演します✨ チェロ編曲版でお届けするショパンのピアノ協奏曲、ピアノソロとまた違った魅力をお楽しみ下さい💁‍♀️ pic.twitter.com/bJhVKL8lM9— ロームミュージックファンデーション (@RohmMusic_F) August 16, 2024それでは、また。(^-^)ノ~~
13Aug
- 牛田智大さんシューマンコンチェルト in 倉敷（2024.8.11）（コンサート情報あり）
  行ってきました。2024年8月11日（日）14時開演倉敷管弦楽団第50回定期演奏会倉敷市民会館（岡山）倉敷。牛田くんが、くらしき作陽大学でロシアの先生方から音楽を学び、中学・高校時代を過ごした特別な場所。実は、ワタクシも、10年前に一度だけ訪れたことがあります。『～くらしき作陽大学を訪ねて～』みなさま、こんにちは。お盆、いかがお過ごしですか？久しぶりに故郷の家族に会いに行く方。反対に迎える側の方。いつもと変わらない日常を過ごしている方・・・。様々だ…ameblo.jp岡山県倉敷市を訪れるのは今回が人生二度目。前回は家族旅行の一端としてジャックが運転する車で行きましたが、今回とうとう牛田くんの演奏を聴きに訪れることに！ガイドブックを買いましたが実家のあれこれや仕事で開く時間もなく行きの新幹線の中で初めてちゃんと読みました。「牛田くんが青春時代を過ごした場所」というのを別にして岡山県のイメージとしては・城下町・桃・ジーンズ・藤井風…といったところでしょうか？今回の演奏会、1500円ととてもお安い上に電子チケット。そして、全席自由席。いったいどんな感じになるんでしょう。新幹線は先日の地震の影響で、一部の区間で速度を落として運転したため倉敷に10分ちょっと遅れて到着しました。倉敷駅ホームの壁は城下町風です。駅構内のレトロな灯りがいい感じ。外は夏晴れのいい天気。朝6時台に家を出たものの、既に時刻は12時過ぎ。倉敷駅から会場の倉敷市民会館までは徒歩20分とのこと。先週実家で熱中症っぽくなった私としては、駅からタクシーに乗ろうと思っていたのですがウロウロした末、やっと見つけたタクシー乗り場にはタクシーの姿が1台も見えず、並んでる人多数歩いて向かうことにしました。うわあ、綺麗なマンホール！藤の花でしょうか？あ、こっちは違う色。シブ目のデザインのもあります。なんか可愛いキャラのヤツも。鉄色バージョンハッ！いかんいかん。マンホールオタクぶりを発揮している場合ではない(^^;)今日は自由席だった。今頃既に長蛇の列が出来てるに違いありません。でも、ま、いっか。私、実は座席争奪戦があまり得意ではないのです(^^;)2000席ほどあるらしいし、チケット持ってるのでどこかには座れるでしょう(^^)城下町っぽい雰囲気になってきました。倉敷らしい和テイスト。店先のだるまさんが歌舞伎メイクをしています。あ、暑い…方向音痴の私。スマホで地図アプリを見ながら日傘をさしながらキャリーケースを引き摺りながら暑い上に、手が2本じゃ足りない…タコになりたい…あ、こんなのもある。ケンホロウ…？ポケモンキャラらしい。やっと到着したときには、汗だくのドロドロでした外観も建物内も、昭和レトロな感じのとても素敵なデザインです。館内には既に沢山の人がいて、結構混乱してました。整理券を配っていると聞き、2階の広間のようなスペースへ。今回演奏会と同じくらい楽しみにしてたのが岡山在住のファン友さんとの5年ぶりの再会です。久しぶりに会えて大感激広間でなんとなく整理券番号順に並んでいましたが、途中整理券が足りなくなったとかでバイトらしき女の子がしきりに謝ってました。運営側がここまでの混雑を予想してなかったのでしょうか。うちの娘と同じくらいの年頃の女の子が、必死で説明したり謝ったりしてる姿を見て気の毒になるのと同時に、とても立派だわと感心しました。倉敷市民会館（1974席）（画像お借りしました）2010年にリニューアルしたそうですが、開館したのは昭和47年。あちらこちらに昭和の名残りが感じられ、懐かしさと斬新さが混在しています。淡いグリーンの椅子　灰色のレンガのような壁木の色合いが美しい天井の模様は、私の実家の廊下の床によく似ていました。よく見ると天井の両端に鉄製？の金色の鳥のモチーフ。随所にモダンな拘りを感じるこのホール、倉敷出身の建築家・浦辺鎮太郎さんの設計だそうです。舞台の上にはたくさんのオーケストラ用の椅子と譜面台が並び、左側にハープが2台。かなりの大所帯のようです。ハープの女性2人が音出しを始め外の暑い空気をそのまま持ち込んだような会場に、涼しげなBGMが響きました。オーケストラの団員の方々が登場して席に着くと私の席から見える舞台は「黒くてギッシリ」という印象でした。なんというか、重量感を感じます。若い奏者もいますが、全体的に年齢層が高めな印象です。開演時間を少し過ぎ、舞台の照明が明るくなると白木の壁の凹凸が、木彫りのように浮かび上がりました。演奏前に、倉敷市長の挨拶がありました。40代くらいの女性市長。溌剌としたよく通る声で、スポーツキャスターのような印象の方でした。岡山県および倉敷市が後援というこの演奏会。地域ぐるみのイベントなんですね。プログラム♪ブラームス：大学祝典序曲　作品80♪シューマン：ピアノ協奏曲イ短調作品54　～　～　休憩　～　～♪ベルリオーズ　幻想交響曲　作品14（指揮：寺岡清高／ピアノ：牛田智大）実に18ページにもわたる、手作り感と思い入れ溢れるプログラム。曲解説も1曲ずつ団員の方が書かれていて分かりやすく、過去の定期演奏会の曲目一覧やチラシの変遷なども。オーケストラ出演者のページには、紅白歌合戦のように名前の横の（　）に出演回数を示す数字が入っており一番下に「Mascot character くらっカン（2）」とありました。牛田くんに抱っこされて、緊張してるこの子ですね裏表紙にくらっカンのプロフィールが。カワセミの新種だったのね。右下のQRコードを読み込むと、上の抱っこしてる写真が見れますよ♪（多分）指揮者の寺岡さんが登場しました。早稲田大学第一文学部卒業という、音楽家にしては珍しい経歴の持ち主です。スタンドカラーの黒い上下の衣装の胸に、赤いポケットチーフが鮮やかでした。ブラームス：大学祝典序曲こんなタイトルのブラームスの曲があることを初めて知りました。マエストロの「早稲田大学文学部卒」というのを目にしたばかりだからなのかタイトルに「大学」とついているからなのか、マーチのような祝賀モードの曲調の中に知性と力強さを感じました。そして、さっきから「黒い」と感じていた視覚的情報が男性陣が普通のネクタイではなく、蝶ネクタイをしているからなのかな、と気付きました。それとも、黒い衣装の女性陣の布の量が多いのでしょうか…。（超どうでもいい考察）1曲目が終わり、舞台中央に運ばれてきたのはスタンウェイ。いつものように黒牛田スタイルの牛田くん。手には黒っぽいタオル。舞台の上が、さらに黒っぽくなりました笑登場しながら、50回という節目の演奏会を祝福するようにオーケストラに片手をかざす牛田くん。彼のこういうところ、相変わらず素敵ですシューマン：ピアノ協奏曲ドラマチックにピアノが急降下して始まりました。そして奏でられるオーボエのもの悲しげなクララの主題。嘆くようなピアノの音色。やがて夕焼けに染まり走り抜けていく川の流れのように。音楽は明るく力強く盛り上がるのになぜだろう。その中に垣間見える切なさ　寂しさ　狂おしいほどの愛おしさ。調子や声色を変えて行ったり来たりする心の襞（ひだ）。カデンツァでは、大輪の白い百合の花を連想しました。闇夜で光るように浮かび上がる清らかな白い百合。そして、そっと寄り添ってくれるような夕焼けの色。泣きはらした重い瞼を斜め横から照らすように。後半は夜空。黒々とした空から降りそそぐ無数の流れ星。ザワザワする胸騒ぎに、逆に心が落ち着くような不思議な感覚。再びオケと融合し、ドラマチックな第一楽章のフィニッシュを迎えると、客席からたくさんの拍手が起こりました。座ったまま左手を胸に当て、それに応える牛田くん。第二楽章は朝の森。ぴょんぴょん跳ねる子ウサギの後ろ姿。立ち止まり柔らかな毛に覆われたクローバーの葉を囓り小さな物音にビックリしたように動きを止めて慌てて去って行く。そんな光景が目に浮かびます。すとん、と滑り降りるように次の幕を開ける第三楽章。躍動する力強い生命力。牛田くんの弾くシューマンにいつも感じる血の通った人の体温。そんな中、時々登場するクララの主題はどこか悲しい。暗闇で母の名を呼び続ける、迷子の子供の悲鳴のようにも聴こえます。体温を感じるからこそ今日私はずっと、あることを考えていました。前日、姉にとって大切な人の存在を知り、その人と繋がったんです。電話が繋がらないことを心配して、その人が姉宛に書いた手紙が転送されてきました。ちょうど姉のスマホを解約するために、とっくに切れてしまったスマホを充電したときLINEにあった名前と同じでした。姉のプライバシーに立ち入ってはいけない気がして、ずっと後回しにしてきたスマホの作動。怖かったんです。うまく言えないけれど。短い手紙の文面からも　その人が姉を大切に思ってくれていることが分かりました。その人に姉の死を伝えなければならない。でも、きっとその人を打ちのめしてしまう。今日までに辛いことはたくさんあったけれどある意味最も辛い仕事でした。その人と交わしたLINEでの短いやりとりの中で遺品整理をしていたときのいろんなことが腑に落ちました。びっくりするくらい何年も前から互いに支え合ってきたであろうその人と姉が離れても8000通以上の手紙のやり取りをしていたシューマンとクララに重なりました。返信が途絶えその人を打ちのめしてしまった罪悪感に苛まれていると「お花代を贈りました。お姉さんの好きな花を買ってあげてください。涙が止まりません。」と。その人は、姉の部屋で死んでいた小さな魚のことを心配していました。姉のスマホに保存されていた写真を見たら小さなヒレを細かく動かして泳いでいる薄桃色の魚の動画がありました。あまりの可愛らしさに涙が出ました。魚を庭に葬ったことを伝えた私は二度もその人に残酷な報告をしなければなりませんでした。ごめんなさい。ごめんなさい…。演奏が終わり湧き上がる拍手の中、立ち上がりマエストロに駆け寄る牛田くん。あっちこっちでスタオベする人の姿が見えます。トントンと称賛するように彼の肩を叩くマエストロ。コンマス、副コンマスに自ら手を差し出して握手を交わすと深々とお辞儀をして　何度もオーケストラの方に手をかざしました。退場しようとする牛田くんに舞台袖から女性が登場して花束を渡しました。受け取って握手をする牛田くん。赤い花　白い花　赤いドラセナの葉っぱ。花束を見た途端突然涙がこみ上げてきました。『お姉さんの好きな花を買ってあげてください』せつなくて　せつなくてこの感情をどうしていいか分からなくなりました。アンコールを弾くために牛田くんがピアノの前に座ったときどうか私の大好きなシューマンのアリアじゃありませんように、と心の中で祈りました。絶対号泣しちゃうから。5年ぶりに再会して今隣に座ってる何も知らないファン友さんを驚かせるわけにはいきません。交差しない牛田くんの両手が紡ぎ出したのは水…。初めて聴く曲です。とっても繊細なピアニッシッシモ。ラヴェルっぽいけど違う。「和」の要素を感じます。真夏の倉敷の石畳に、柄杓から飛び出す打ち水の雫をスローモーションで見ているみたい。涼やかな音色が会場に静かに広がって 5℃ほど温度が下がったような気がしました。なんて美しい曲。なんて美しい音色。そして、今日の倉敷に、なんてマッチしているんでしょう！吉松隆さんの『ピアノフォリオ　消えたプレイアードによせて』という曲でした。素晴らしかった～！(T^T)ﾟ｡牛田くんの端正で透明な演奏がシューマンで感傷的になっていた私の感情までニュートラルに戻してくれたようでした。両手を上げて渾身の拍手を贈ったら半袖から出ている二の腕の肉が勝手にアイデンティティーを持ってブルブル揺れてもはや私の支配下にはないことを実感しました休憩時間、あたたかなお見舞いの言葉をかけてくださった方がいました。すごく、すごくありがたかったです(T-T)後半の幻想交響曲は、プログラムの解説を読んだだけでも既に面白く「幻想」は「幻想」でもアヘンによる不健康な「幻想」なのだという程度の知識しかなかったのですがこんな物語性のある楽しい曲だと初めて知りました。それでも、地域の管弦楽団の定期演奏会という和気藹々とした雰囲気を見ていると吹奏楽団に入っていた姉の演奏会に行ったことなどを思い出してしまい終始ちょっと辛かったです。オーケストラのアンコールはありませんでしたがマスコットキャラクターのくらっカンが最後に登場しました。マエストロが手にはめて連れてきて指揮台の譜面台の上に座らせたのですがグラグラしてなかなかまっすぐにならずやっときちんと座れたときには会場から拍手が起こりました。くらっカン、きっと緊張したんですね(*^.^*)終演後、ちょうど今ライトアップしている日本三大庭園の後楽園に連れて行ってもらうことになりました。きゃ～、ウレスィ！その前に、岡山ラーメンで腹ごしらえ。そういえば、お昼を食べてなかったのでお腹ペコペコだったんです。しょうゆベースで美味しかったです。チャーシューも美味♪駅前には、猿、犬、キジを連れた桃太郎像。現在定位置から引っ越し中らしいです。こちらはバンカラな恰好した学生の像このアングル、なかなかいいいでしょう？後楽園の前には鶴のポストがありました。広々とした美しい庭園向こうの方に岡山城が見えます。日没間近の空が神々しい庭園なのに田んぼがあります。珍しいですね。睡蓮畑ごしの夕陽。綺麗！この隣の広々とした芝生に座って、ピクニックみたいに脚を投げ出してくつろぎました。外が暗くなるにつれ、庭園のあちこちに明りが灯ります。暑さも和らいで来て、いい感じ。幻想的～　その名も『幻想庭園』色鮮やかなプロジェクションマッピング下を見ると花火の影芝生のベンチでビールを飲みました。2人でお会いするのは初めてなのに、いろんな話をしました。家族のこと　仕事のこと　自分のこと…。開放的な外の空気が、心も開放的にするのでしょうか。気付いたときにはバスが発車した直後で、岡山の町を2人で歩きました。突然現れた岡本太郎の作品『躍進』近くで見たらすごい迫力でした。あ、マンホールが桃太郎夜の岡山は、とても幻想的和と洋、古さと新しさがバランス良く調和しています。倉敷駅前のここは、アンデルセンのイメージなんだって。今気付いたけど、こんなに星が綺麗だったのね。翌日、ファン友さんが車でホテルまで迎えに来てくれました。今日はどこに行きましょう、と話していてふと目に入った看板は『浴衣　レンタル　￥3300～』いいかも！(///∇//)だって、ファン友さん、絶対絶対着物が似合いそうなんだもん♪ほぼ強引に説得して、2人で浴衣を着ることに。倉敷の街を浴衣で散策…お土産屋さんの2階に行くと、いろんな浴衣や着物グッズが並んでました。一番安いエリアから選ぶことに(≧▽≦)浴衣着るの、いつ以来だろう。自分にどんなのが似合うのかさっぱり分からないけれど、レトロモダンな感じにしようかな、と黄色と白の生地のを選びました。そういえば、私の好きな朝ドラヒロイン、『カーネーション』の糸子も『虎に翼』の虎子も黄色系の着物が多い。（『らんまん』のスエちゃんはピンク系）茶色い帯と緑の帯締めも選びました。ちょっとひまわりみたいなイメージかな(*^.^*)わりとササっと決めた私に対しさっきからほとんど口をきかないファン友さん。も、もしかしてイヤだった…？怒ってる…？と、思ったら、めっちゃ真剣に選んでたー！🤣それにしても、直感で深く考えず決めた私と違い彼女は自分のことをよーく分かってる。彼女が決めた、白地に青と紫の朝顔と紫の帯、すっごく彼女のイメージに似合ってるさすが、女子力高い人は違うわ～（尊敬）髪もアップにしてもらって、着付けをしてもらいました。着付けの途中、スタッフさんが帯を下に置いたとき、裏に何やら模様が見える。こ、これは…！なんと、私の選んだ茶色い帯の裏面が赤い「アレ」だったんです。「こ、こっちを表にしたら変ですか？(///∇//)」大丈夫みたい。なにせ私が勝手に決めたテーマはレトロモダンだしね。けど、黄色系の浴衣に赤い帯、帯締めが緑だと信号みたいなので、帯締めは黒に白い石がついてるシンプルなのに替えました。コホン(*v.v)｡あの～、お目汚ししてもよろしいでしょうか…？（//･_･//)↓↓↓↓なんと、偶然ピアノ柄だったんですよ～！（全身は自粛します）それよりも、お顔を隠すならとＯＫいただいたので、美しいファン友さんをご覧下さいませ。↓↓↓このスタイルの良さ、控えめで上品なチョイス、美しいポージング。たおやかな物腰。『柳腰の美人』って、こういう女性を言うんでしょうねえ～やっぱり私の目に狂いはなかったわ！倉敷の街には、私達のように浴衣を着て歩く女性やカップルがたくさんいたので特に目立つこともなく私達も気楽に美観地区を散策しました。もうこの年になると、写真に写るのがイヤでいつも景色ばっかり撮っていたけれど滅多に着ない浴衣を着たら2人でハイテンションになってしまいあっちこっちで互いに写真を撮り合っちゃいました(*^.^*)どこを切り取っても絵になる街、倉敷。（↑これ、畳のヘリの布）フラッと入った小径に、偶然ファン友さんが前から気になっていたというイタリアンがありました。前菜のフルーツサラダ。桃もメロンも美味しかった～楽しくて　美味しくて　幸せで日常を忘れて、すっかり満喫しました今、我が家は実家から送った物で溢れかえっているので「知足安分」。もう物は増やすまい、と物欲をなくし昇華したはずのワタクシでしたが牛田くんが住んでいた玉山のだるまと聞いて瞬時に俗物へと戻りました。心なしか、牛田くんに似てるような…(〃∇〃)イケメン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コンサート情報です。2025年1月12日（日）14時開演リサイタルハーモニーホールふくい（福井）1月13日（月・祝）14時開演リサイタル北國新聞赤羽ホール（石川）�k��V��C�x��g�K�C�h�k��V��C�x��g�K�C�h�͖k��V��O��[�v�̃C�x��g�ē��ƃ`�P�b�g�̔��T�C�g�ł��B��A��y�A�|�\�A�C�x��g�A�X�|�[�c�̂Ȃǂ̃`�P�b�g��w��ł��܂��Bhk-event.jp2026年3月28日（土）14時開演コンチェルト（日本フィルハーモニー交響楽団／指揮：尾高忠明）ソニックシティ（埼玉）♪ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第5番「皇帝」６公演セット券 (sonic-city.or.jp)(^-^)ノ~~
03Aug
- すいか・無花果・土方焼け（コンサート情報あり）
  皆さま、こんにちは。気がつけば暦は8月。暑い毎日、いかがお過ごしですか？外ではヤツらがジージー鳴き始めとうとう昨日、今年初めての「恐怖の死んだふりビビビ攻撃」を受けました　o(><；)oo思わず悲鳴上げちゃったそして、とうとうこの方が私の所にお越しになりました。きゃー！待ちわびてましたよ、渋沢さん。「10000」の文字が赤くてデカい。一瞬ニコライ堂かと思ったこの建物は、東京駅丸の内駅舎なのね。ちょっと秋田犬みたいなお顔の渋沢さん、これからもじゃんじゃんうちにいらしてね～！相変わらず毎週実家と東京を行き来して、JREポイントをコツコツ増やしている芽々でございます。いつか貯まったポイントで、牛田くんの遠方のコンサートにグリーン車で行きたい(*^.^*)あまりにも長野と東京の往復を繰り返し、2つの人生を同時進行しているような毎日なので最近では朝目覚めると、ここが東京の家なのか、長野の実家なのか、従姉妹の家なのか一瞬分からなくなります。実家に泊まることは、もう二度と出来ないけれど…。パリオリンピックも始まって、連日盛り上がってますね。私の地元からも、金メダリストが誕生しましたよ！おめでとう、出口クリスタ選手！前から駅の改札前には等身大パネルが置いてありましたが私が帰省している間に金メダリストになり、帰る時には首にメダルがかかってました。でも、カナダ代表の選手なんですよね。そのカナダ、今娘が留学に行ってます先週実家に向かった日、いつも駅まで迎えに来てくれるＴさんはご近所さんの畑の収穫のお手伝いのため、午後から来て下さるとのことでした。東京は晴れだったのに、従姉妹から「こっちは午前中大雨だよ」とのＬＩＮＥ。ならば急ぐこともないやと、前々から気になっていた駅で途中下車してみました。上諏訪（かみすわ）駅この駅のホームには、なんと天然温泉の足湯があるんです！平日朝のすいてる時間。こんな風になってました。靴・靴下を脱いで裸足の足を温泉にチャポンいい湯だぁ～ここ、元々は足湯ではなく本当の温泉風呂だったそう。特急あずさに乗っていると、駅のホームに時々気になるものがあります。山梨市駅の桃下諏訪（しもすわ）駅の大縄塩尻駅の葡萄棚も名物の一つでしょう。6月には、まだほんの小さな粒だった駅前の葡萄棚の葡萄も7月の初めには、花嫁さんの綿帽子のような白いぼうしをかぶせてもらいどんどん実が膨らんで…今週とうとう色づき始めました。実家の庭の無花果（いちじく）の実もはち切れんばかりに大きくなって色づいてました。さっそく食べましたよ。先週よりも甘く柔らかくなってます。Ｔさんが脚立にのぼって収穫してくれました。こんなにいっぱい！無花果は切り口から白い汁が出て、手につくとベタベタして洗ってもなかなか取れないさっそくお向かいさんと叔母、母のところに持って行きました。Ｔさんも従姉夫婦も無花果は苦手なんだって。無花果は好き嫌いが分かれるフルーツですよね。私は大好きだけど。父も姉も好きだったので、お墓参りをしてお供えしました。先日仏壇の魂抜きや姉の新盆・父の三回忌の法要が済んでちょっと一区切りついた実家。今までは、比較的被害の少なかった場所の片付けをメインに進めてきたけれどＴさんと、「被害の酷いところを片付けてみましょうか？」という話になりました。真っ黒だし　真っ暗だし　煤だらけだし　なんかグロいしちょっと及び腰の私に対して、やる気満々のＴさん。火事現場の奥は私もちゃんと足を踏み入れたことがなくなるべく目に入れないようにしてました。ここは業者に片付けてもらうものだと勝手に思い込んでた…。懐中電灯で照らしながらトングを使っておそるおそる焼け焦げたりドロドロに溶けた何かの破片を取り出す私。マスクを二重にして臨みました。暑い。苦しい。煤臭い…電気が通っていないので、明かりはもちろん、冷房も効きません。お向かいのおばちゃんが買ってくれた凍らせたネックリングを首にかけてても汗がダラダラ垂れてくる溶けて焼け焦げて変形したドアを開けようとするＴさん。「ええ～、やめましょうよ。無理ですよ。」「出来そうです。やってみます。」ドライバーで金具をはずし、ドアをどけてどんどんその先に進むＴさん。グローブした手で、辺りに散らかった黒焦げのあれこれを直に掴んで、私が広げたゴミ袋に次々放り込んできます。「これは何？」「あ、○○か！」熱にやられて原形を留めてないものばかり。ああ、ここだけはあの日から時間が止まってる。言葉にならない…。ほぼすべてを運び出して、下の瓦礫に混じった硝子の破片を拾い出しほうきとチリトリで素早く片付けていくＴさんはこんな嫌な仕事を生き生きと楽しそうにまるで、未知の世界を探検する少年みたい。やっぱり、神…(T^T)ﾟ｡　ジーン一通り片付いたときには、二重にマスクをしてたのに2人とも顔が煤で黒くなってました。「ああ、スッキリしましたね。なんで今までここを片付けることを思いつかなかったんだろう。」ほんと…。でも、当初はあまりにも全体が酷すぎてどこから手を着けていいのか分からず途方に暮れてひとつずつ手探りで出来ることを続けてきたらやっと今、ここに辿り着いたんだよね。もしかしたら変形したアレやコレはずっと待ってたのかもしれない…。暗くて怖い場所から助け出してもらうのを。Ｔさんといると、不可能なことなんてないような気になります。かき集めた細かな瓦礫や灰を布や紙袋で隠してゴミ袋に入れて真っ黒に焼け焦げたドアや煤まみれのチェストをクリーンセンターに運びました。すっかり顔なじみになった受付の女性が「今まで実家の解体のための片付けだと思ってたけど、火事だったの？！」と。そして、なぜか、ごめんなさいと謝ってくれました。作業の男性達もビックリした様子。Ｔさんに向かって「お父さん、あんまり頑張りすぎて身体壊さないでよ。」と、口々に声を掛けてくれます。ふふふ、みんな知らないな。Ｔさんのパワーとエネルギーを。ムクゲ　タチアオイ　ノウゼンカズラ…車での行き帰りの道すがらＴさんが夏の花の名前を教えてくれます。見たことはあるけど、名前を知らなかった花ばかり。ムクゲタチアオイノウゼンカズラこれらの花を見るとＴさんは夏を実感するそうです。私ならひまわり、朝顔あたりかな…？山に登るので、天気の変化に敏感なＴさん。晴れてても、飛行機雲が残る時と、すぐ消えてしまう時の違いも教えてくれました。これは前から秘かに私が疑問に思っていたこと。やっぱりそうか。上空の湿度が高いと飛行機は白い線を描き、カラっとしてるとすぐに消えてしまう。午前中に収穫を手伝ったというトウモロコシと、カットして冷やしたスイカを持ってきてくれました。トウモロコシはお向かいさんや叔母のところへ。スイカは私が一人占め(≧▽≦)甘くておいしい～！梅雨明けして、天気がいいと、外の水道で洗ったものがすぐ乾きます。それはありがたいんだけど、焼ける…キャップかぶって首にタオルを巻いて、腕に日焼け止め塗ってるけれど絶対私、土方焼けしてる…(-_-;)（死語？）ゆったり座ったり横になったりする場所もなく時間がもったいないからお昼もコンビニで買ったパンやおにぎりをささっと食べて朝から暗くなるまで約10時間。私、いつの間にこんなガテン系に…？(;^ω^)（これも死語？）ところで、長野県には観光客に人気のスーパーがあります。それがここ、ツルヤ。広くて安くて品揃えが豊富。野菜も肉・魚も新鮮。最近ではオリジナル商品や信州のお土産品などもたくさんあって県外や海外からの観光客にも人気なのだそう。私もコロナで帰省できなくなるまでは夏の帰省の度に母や姉とよく来てました。今までは、母に差し入れるお菓子や果物を東京で調達していたけれどツルヤで買った方が安くて新鮮。なんで早く気付かなかったんだろう…(^^;)従姉妹達が毎朝パンに塗っているのもツルヤのオリジナルジャム。軽井沢界隈で人気らしい。ジャムコーナーに行ってみると…想像以上の品揃え！しかも！レアなジャムがいっぱい。くるみ、きんかん、ラ・フランス…なんと、ほおずきまで！久しぶりにツルヤの中を歩いていたら姉と一緒に来たときのことをふと思い出してせつなくなりました。お盆に私が里帰りすると、2人でよく夕飯の材料を買いに来ました。お刺身とか、地元料理の山賊焼きとか、おつまみとか、お酒とか…。ワクワクして、嬉しくって「どれにする？」って互いにちょっと高揚した気分で…。「喪失感」や「寂しさ」は、いつもこんな日常の中で突然やってきます。もっとお店の中をゆっくり見たかったけど、Ｔさんが歩くの速くて…(^^;)けど、買ってしまった…(///∇//)国産れもんバターは従姉のおすすめ。ほおずきジャムって、どんな味だろう？おそるおそる、ヨーグルトに入れて食べてみました。あ、美味しい。甘さ控えめです。去年、八ヶ岳で食べたフルーツみたいな、あの黄色いほおずきですね。去年の夏は、深大寺のハッピーゲートをくぐりに行ったけれど今年はそんな余裕がありません…と思ってたら、先日出勤するときに商店街の柱に、ちょうどこれを取り付けているところでした。うわー！今年はこんなことしてくれるんだ（私のために？）透かしほおずき、今年も製作中。久しぶりに職場に行くと、同僚に「声がデカイ」と注意されました「芽々ちゃん、ここには耳の悪いお年寄りはいないんだから、声を落として」と。そうなの。ただでさえヒソヒソモードでしゃべることの多い私の職場。田舎でお年寄り相手に大きな声で話してるのが、ついクセに…いつものように休憩時間に母に電話をしたら、なんだか声がはずんでる。お隣さんと仲良くなって、今から母の部屋で一緒にお茶とお菓子を楽しむんだって。既にお隣さんが来ているようで、楽しげな会話が聞こえてきます。こんな華やいだ母の声を聞くのは久しぶり。よかったー。母にお友達が出来てそして、Ｔさんからこんな立派なすいかが届きました！きゃあ～、二つも！(≧▽≦)デカい！重い！嬉しい！収穫を手伝ったお礼に、少しの傷や割れがあるはねだしを毎年たくさん分けてもらうそうでそれを知合いに贈るのがＴさんの恒例行事なんだって。「今年から、芽々さんもリストに入れてもいいですか？」「いいですか？」その奥ゆかしさは国宝級（芽々子心の俳句）まるごとなんて、いつ以来だろう。うまく切れるかな～？うわー、皮が薄くて中が真っ赤！Ｔさんおすすめの食べ方は、思い切って皮を厚めに切り、食べやすい大きさに切ってタッパーに入れて冷やす。冷やす前に待ちきれなくて食べちゃいました(〃∇〃)（↑実家から持ってきたガラス皿）甘い！美味しい！幸せ～！2つも食べきれないので、大きい方を義妹の家にあげました。庭で採った無花果も持ってきました。案の定、ジャックは食べません。無花果って不思議だよね。名前の通り、花が咲かなくて、この中の果肉みたいな赤いのが花なんでしょ？よく見るとちょっとグロいしね。食感も独特で、「ジューシー」とか「フルーティー」とか言うよりは、生でジャムを食べてるみたい。今週また帰省したら、垂れ下がるほど重く実ってました。そして、鳥や虫にかなりやられてます。先週採りすぎちゃったかな(^^;)お店で売ってるみたいには、なかなか綺麗なのは出来ないですねえ。それでも今年の無花果は、今までにない大きさだと母も叔母も言います。そういえば、昔庭にあったプルーンの木も毎年おいしい実をつけていましたがある年、卵ぐらいの大きさのが山ほどとれて、びっくりしていたら次の年に枯れてしまったそうです。もしかしたら、この無花果の木ももうすぐ切られてしまうことを知っていて最後の力を振り絞って頑張ってるのかもしれない…。裏庭からミョウガがとれました。最初はどれかよく分からなかったけど、長く伸びた葉っぱを分けると根元から顔を出してます。まるで筍みたい。よく父が採ってくれたけど、自分で採るのは初めてです。こんなにあったよ！スーパーで売ってるふっくらしたお母さんみたいなのと違ってとんがったヤンキーみたい🤣Ｔさんが採ったのは、長くて花がついてるのもあります。冷奴に乗せていただきました。家中の襖やドアを取り外してクリーンセンターに運んだので家は広々とスッキリしたけれどトイレが臭う…(^^;)Ｔさんは、今度は長靴と登山用のヘッドランプを持ってきて焼け焦げた瓦礫地帯をさらに片付けてくれました。廊下に敷いてあった長いカーペットもはずしてゴミに出しました。土足で歩き回っているうちにカーペットの毛の中に土や煤、汚れが溜まりそこを歩いた足で畳を踏むと畳が汚れてしまうんです。掃除機使えないし、カーペット取っ払って床にした方が、ほうきとチリトリできれいにできるね、ということになって。それにしても、この家はカーペットが好きだなあ寒さ対策なのでしょうか…？カーペットをはずす時、恐ろしい量の煤と埃が飛び散りました。今回もマスクを二重にしていたけれど目にも入って白目まで黒くなりそう…むき出しになった床は、カーペットのあったところの境目がクッキリ。そうなると、汚れた部分がとても気になります。Ｔさんと2人で、廊下と階段の床の雑巾がけをしました。あまりにも汚れていて、雑巾はあっという間に黒くなり、乾いた床は白くなります。雑巾がけを3回繰り返しました。小学校の掃除の時間を思い出しますね、なんて言いながら。私はやっぱり、拭き掃除が好きみたいです。特に今の実家は、拭けば拭くほど目に見えて綺麗になるしなぜだか心が整う気がします。そういえば、娘がまだ小さくて、子育てでイライラしたときはいつも雑巾で床を拭いて自分の心を鎮めてました。今週は、この家を建てたハウスメーカーさんに来てもらって見積りをしてもらいました。解体業者さんも含めて4人で来てくれて今後のこの家や土地のいろんな可能性や方向性を一緒に考えてくれました。思っていたよりも、内部の鉄筋などはダメージを受けていなかったそうですが仮に修繕したところで、住みたい人もなかなか見つからないでしょうし解体費用よりもずっと高くつきます、とのこと。そうだよね…。うん、もういいんです😢Ｔさんが帰ったあと、外の水道で洗い物をしていたら小学生の女の子が声をかけてきました。彼女とは、前に一度お話ししたことがあります。ＫさんのところのＴちゃん。今年3年生になったと前言ってたはず。姉の49日の法要を終えて、近所に挨拶回りをしたときに「うちの子供が小さいとき、お母さんによく遊んでもらいました」と、こちらの胸が痛くなるほど泣いてくれた若いお母さんがいたんです。Ｔちゃんは、そのお母さんのお子さんです。「外がキッチンなの？」「外しかお水が出ないの。」「○○さん（母）はもうここには住めないの？」「うん。今施設にいるよ。」「近くにアパートがあると思うよ。うちのお母さんに相談してみたら、なんかいい方法を知ってるかもしれない。」じ～ん…「おうちの中、入ってみる？」と言ったら、「待ってて！お友達に借りてたこれ（キックボード）返してくる！」と、走り去って、今度は息を切らして自転車でやってきました。Ｔちゃんも、玄関で「おじゃまします」と、土足であがるのをためらって「うわー、天井が真っ黒なんだね…」でも、怖くはないみたい。好奇心旺盛な様子の彼女に、あちこち部屋を見せてあげました。そうだ。物置から出てきた昔の宝物がまだあったはず。「何か欲しいものある？これどう？」小さなプラスチックのケースに入ったアンモナイトの化石を見せると「そんな高価な物もらってもいいの？」と、目がキラキラ。ほかにもないかな？と探してガラスの球体に入ったクリスマスツリーのオーナメントと、タッパーに入れた4本のビードロをあげました。「これはきっとお母さんが好き。これはお父さん。お兄ちゃんはきっとこれ。」紙袋に入れてあげると「こんなにたくさん、ありがとうございます。お邪魔しました。」と、玄関でペコリと頭を下げました。「気をつけて帰ってね。」「うん。おばちゃんも気をつけて帰ってね。」小さなお友達が出来ましたさて、帰ろうかな、と家の中を見回ってふとキッチンとリビングの間の食器棚の上に扉があることに気がついた。あれ？こんなところに収納あったんだっけ…？と、開けてみたらキッチン用品とか、箱に入った食器とか、いろんなものがひしめき合っている。い…いやああああっ！また6合目から4合目に戻った感…あ、ＴさんやＴちゃんのことばかり書いてしまいましたけどこっちのＴさんのことだっていつも考えてるんですよ(〃∇〃)牛田智大「音の記憶を訪う」 #6｜マエストロ・プレトニョフとの夏の思い出　そしてピアニストにとっての「技術」の話人気実力ともに若手を代表するピアニストの一人、牛田智大さんが、さまざまな音楽作品とともに過ごす日々のなかで感じていることや考えていること、聴き手と共有したいと思っていることなどを、...ontomo-mag.com出ましたね。ONTOMOのWebマガジンのコラム『音の記憶を訪う』第6弾。あの～、すみません。写真が可愛すぎて、内容が頭に入ってこないんですけど…(///∇//)ずるいわずるいわっ！ただでさえ、ピアノを弾かなくて頭の弱い私には難しいのにアイスより先に、こっちが溶けそうだわっ😆…何度でも読もうっと(〃∇〃)　　　　　　　　　　　　　　コンサート情報です。2024年10月29日（火）13時30分開演コンチェルト（札幌交響楽団／指揮：永峰大輔）札幌コンサートホールKitara（北海道）♪シューマン：ピアノ協奏曲タナカメディカルグループ主催札幌交響楽団招待コンサート2024 | 札幌交響楽団 Sapporo Symphony Orchestra-「札響」2024年10月29日（火）13:30～ / 札幌コンサートホールKitarawww.sso.or.jp2025年1月5日（日）リサイタル麻生文化センター（神奈川）https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2428812『＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2024年9月～）』皆さま、こんにちは。大変遅くなりました　m(_ _)m2024年9月以降の牛田くんのコンサート情報をこちらにまとめました。新情報は随時追加し…ameblo.jp(^-^)ノ~~オ・マ・ケ私の昔の段ボール箱から出てきたガラスのピアノなんて素敵な宝物を持ってたの！？と、あの頃の自分のセンスを褒めてあげたい。アナタ、将来大変なことが待ってるよ～😅
22Jul
- 魂抜き・新盆・三回忌
  暑中お見舞い申し上げます。10年に一度の猛暑だという今年の夏皆さま、いかがお過ごしですか？備忘録もかねて個人的な記事になります。ご興味のある方、お付き合いください。先週私のところにも、とうとうこの方がお越し下さいました。↓↓↓北里柴三郎さん！きゃ～！いらっしゃいませ～！思ってたよりもお早いお越しで(〃∇〃)すごいよすごいよ、新しいお札。裏面にはザッパーン！と葛飾北斎。「1000」の文字が大きくて、まだ見慣れてないからちょっと子供銀行みたい(*^.^*)「あっ！ホーンテッドマンションみたい！」と従姉妹が発見したホログラム。ほんとだ。角度を変えると顔の向きが変わる。すごいわ～！現代日本の印刷技術。そしたら、昨日…津田梅子さんも！スーパーのセルフレジのおつりとして登場しました。なんか、お得感！(≧▽≦)裏面は藤の花。この、うるさすぎないシンプルで奥ゆかしい感じ、ステキ！ホログラムには、虹色の手まりが浮かび上がります。すごいわ～！なんというデザイン性の高さビューティフォー・ジャパン！渋沢栄一さんのお越しも、お待ちしておりまーす(///∇//)さて、私は相変わらず、毎週帰省しています。Ｔさんの協力のもと、家の中や収納スペース、物置や家の周りもかなり片付き不要なゴミの処理も進み障子や襖もはずしクリーンセンターではもはや顔パスに(^^;)梅雨の最中は、なるべく天気のいい日を選んで行きました。でも、天気のいい日は暑い電気が通らないので、エアコンも扇風機も使えません。従姉妹が水筒に氷を入れて持たせてくれてお向かいのおばちゃんが首を冷やすリングを私とＴさんのために買ってくれました(T-T)炎天下、お墓の掃除に行って草むしりした時や外の水道で洗い物を続けたあとなどは時々立ちくらみを起こします😵雨が降ったら涼しいけれど、外の水道しか使えないのでびしょ濡れになります。先日は、夕方からスコールのような土砂降りになりトイレを借りにお向かいに行くのさえ出来ないほどで雨が小降りになるまで待ちましたが、かなり自分との闘いでしたまだまだ整理しなければいけないものがたくさんありますがその一つがが写真類。1ヶ所に集めたら、山ほどありました懐かしい写真、見たことのない写真、成人式や結婚式のアルバム。見始めるとキリがないので、なるべくのめりこまないように気を付けながら、いらないものを処分しましたがここにも煤（すす）が着いていて、落とそうとすると逆にアルバムの白い紙が汚れたりして途中でイヤになりました写真屋さんで受け取る写真入れが、時代を感じて面白かったですよ。南野陽子観月ありさ西田ひかる岡田奈々みんな若ーい！(≧▽≦)そんなある日、実家のポストに某不動産からお手紙が入っているのを見つけました。我が家だけに宛てたものではなく、手書きものをコピーしたものなのですが「中古住宅を売却の予定はありませんか？」という主旨のもの。そっか…。裏口から見ると、無残な火災の爪跡が残っているのですが表からだと、注意しないとよく分からないくらい綺麗な状態なので普通に人が住んでいると思われたようです。今まで「早く解体して更地にしないと、事故物件の建物をいつまでも残しておくのは近所迷惑」そんな思いでせっせと片付けに励んでいましたがリフォームしてどなかたに住んでもらうという選択肢はないだろうか…。部分的に焼けていて、煤だらけの家は別として父が庭師の資格まで取って木々の剪定をし母が毎日水をやり、草花を愛でていた庭を潰すことを考えると私の胸も潰れそうに、なんとも悲しくなるんです。面会のたびに、庭の花を摘んで持っていくと、母はとても喜んでくれます。紫陽花房すぐりイチジクの実も、少しずつ大きくなってます。もしも建物をすっかり綺麗にして水道や電気も修繕して誰かがここに住んでくれたならお墓参りなどで母を施設から連れ出したときに外側からでも母がこの庭を眺めることが出来る…。火災があった場所とはいえ今はＳＮＳ等で世界発信できる時代。世界中のどこかにはそういうことをまったく気にしない人もいるかもしれないし日本の田舎が好きな人がいるかもしれない。この庭を気に入って、草花を愛でてくれる人がいるかもしれない。ふと、そんなことを思いついてＴさんに話してみたところＴさんも大賛成すっかりワクワクしてしまい不動産に見積りに来てもらいました。その結果私もＴさんも都合のいい妄想を繰り広げていただけで現実は非常に厳しいということが分かりました　チーンそうだよね。そうだよね。私にとって愛着ある実家でも他人からしたら「事故物件」。いい加減、へんな執着や感傷や感情移入は捨てなくちゃね…今も煤で汚れた何かを拭くたびに雑巾に黒い煤が着くのと引き換えに元々の綺麗な色が顔を出すたびに「ごめんね、ごめんね。熱かったよね。怖かったよね。」と、家のあちこちの1つ1つが可哀想で仕方なくなるんです。ドライにならなければいけない場面で情に引きずられてしまう…。これは昔から私の悪い癖で、病院で働いていた時に注意を受けたことがありました。だけど一つだけ嬉しかったのは見積もりのためにあちこち写真を撮って帰る間際不動産屋さんが連れてきた若い業者さんが「たくさんいろんな物件を見てきましたが、こんなに丁寧に大切に片づけられている家は初めてです」と、真顔で言ってくれたこと。ジ～ンよし、わかった。そうとなったら、次のステップに進まなくては。姉の四十九日の法要をしてもらった時、お寺さんに以前教えてもらったとおりまずは仏壇を引き取ってくれる仏具店を探して魂抜きの法要を行うことに。この家で行う最後の法要。せっかくなので、父の三回忌と姉の新盆の法要も一緒にしていただくことにしました。四十九日の時、方丈様が母のことをとても心配して下さっていたので施設の外出許可をもらって母も参加することに。きっと、いい気分転換になるでしょう。妹にも声をかけましたが、体調不良とのことで今回も不参加。方丈様に当日必要なものを教えていただいて最後のお客様を迎えるべくご先祖様や祖父母、父、姉を送り出すべくTさんと二人、前日から掃除と会場作りに精を出しました。既に土足で出入りしている実家。「お墓の前で納骨の法要をしていただいたときのように、立ったままの法要になると思います」と方丈さまに伝えると「出来れば椅子を用意しておいて下さい」とのこと。随分前に煤で真っ黒になった仏壇を綺麗に拭いたつもりでしたがあらためてもう一度拭くとまだまだ汚れていたことが分かりました。仏壇が置かれた祖母の部屋には大きなホットカーペットと絨毯が敷いてありその上を土足で消防士さんや私達が歩き回っているのでとても汚れた状態ですこの際絨毯を取ることにしたのですが絨毯の下にホットカーペットその下に絨毯その下にござどれもそれぞれ長い画鋲で留められています。なんなんでしょうか？この家は…(-_-;)やりすぎちょっとキノコ狩りみたいで面白いね、と言いながらたくさんの画鋲をはずして、十二単並みのござやカーペットをすべて取り払ったら登場した畳の真ん中に、四角い掘りごたつの小さな畳がありました。おばあちゃんのおこただ！急にきれいな畳になったので、靴のまま踏むのにいちいち罪悪感を感じるようになってしまいましたそれからただ黙々と玄関のドアや下駄箱窓ガラスや床を拭きました。襖も障子も取っ払っちゃって壁も天井も煤だらけだけどせめて心のこもったおもてなしをしたい。少しでも　母に心地よく過ごして欲しい。無心になって拭いていたら突然ゾーンに入ったような不思議な感覚になりました。そのときハッキリと、自分がなぜこうしているのか　どうしたいのか分かった気がしました。いずれ壊してしまう家だけど出来る限り綺麗にしてあげたい。最後まで大切に見届けてあげたい。それが私の役目。私が小学生だった頃、建て直したこの家。父はそれはそれは楽しみにしていて建て替えの間間借りしていた家から自転車でここまで来て土台を組む様子　塀が出来る様子たくさん写真を撮っていました。完成した年の夏休み家の前で撮った家族写真が住宅メーカーの新聞広告に載りました。紙面の四分の一を占める大きさで「みんな、いい顔」というキャッチフレーズだったと思います。夏休み明け、クラスメートにからかわれて恥ずかしかったけど家を訪れる人達が「素敵なお家ね」って褒めてくれるのが嬉しかった。ピアノの部屋の音符の模様のカーテンとか陽当たりのいいおばあちゃんの部屋の縁側とか父の書斎の大きな木の机とかこの家には、家族の、特に両親の夢が詰まっていました。もうあれから何十年も建って何度か増築や改装を繰り返しそして、この春残念ながら住めなくなってしまったこの家。効率とかお金に換算したら無駄だったり意味のないことなのかもしれない。でも、私にはやっぱり譲れないことなんです。私にできる範囲で奇麗にしてから葬ってあげることが。「心をこめる」ということが。Ｔさんが帰った後土で赤く汚れた玄関の石のタイルを拭きました。昔は大きなモップで拭いていたけれどモップは火事でなくなってしまいました。玄関をモップで拭くのは、月交替で私達姉妹の仕事でした。ゴロゴロと荷物を引きずって従姉の家に向かう途中の家の薔薇の花が今日もきれいでした。年下の従姉が、法事用にこんなにたくさんの花を職場から持ってきてくれました。うわあ～！信州の夜は湿度が低く心地よく疲れのせいか、ビールを飲んだせいかこの夜私は８時間半も眠りました(^^;)Ｔさんはいつも、朝８時に従姉の家まで軽トラで迎えに来てくれます。でも、法要当日は普通の軽で来ました。母をお迎えに行くから。法要は１２時からなのに私たちはソワソワと落ち着かずもう一度あちこちを磨いたり仏壇にお供えを飾ったり。前日、仏壇の掃除をしていたら、法事用のお膳セットが出てきたので早速使いました。この日のために、Ｔさんが煮物を作ってきてくれました。ご飯もお吸い物も家から持ってきてくれました。お漬物は、お向かいのおばさんが作ってくれた奈良漬けです。父の四十九日の時、全部スーパーの総菜コーナーで調達したのが心残りだったので嬉しかったです。お花を入れた花瓶は、畳の上に置くとグラグラしちゃうので、いろいろ考えた末、お皿に乗せました(^^;)玄関には、庭の紫陽花を。仏壇の横のちゃぶ台に、先日祖母の部屋の天袋から出てきた祖父の写真と父の写真、姉の小学校の入学式の写真を並べました。姉の最近の写真が見つからず、一番可愛かった頃の姉の姿をを母に覚えててほしかったんです。母の手作りの赤いツーピースとフエルトのベレー帽をかぶってランドセルをしょった小さな姉が、甘えるように後ろの母と両手をつないでいます。（祖母の写真を忘れていたことにあとになって気づきました）父の好きだったどら焼き姉の好きだったボンタン飴お花の形の干菓子これでいいのかな。相変わらず手探りで分からないことだらけ。あとになって「きゅうりの馬とナスの牛を作ればよかった」と反省しました。母を迎えに行き、家に連れてくるといとおしそうに庭の草花を眺め奇麗になった玄関や、下駄箱の上の紫陽花の花にいちいち声をあげて喜んでくれて準備の整った仏壇の部屋の変わりように感激のあまり涙ぐんでました。冷たいお茶をコンビニで買ってきて方丈様と母におしぼりを用意しました。到着した方丈様は、家に土足のまま上がることを最初ためらわれ仏壇のある畳の部屋に入る時もとてもためらわれていました。座布団の代わりに仏壇の前には方丈様用のピアノの椅子母は昔ダイニングで使ってた椅子Ｔさんは物置から出てきた小さな折りたたみ椅子私のはお風呂用の椅子きっとこんなの前代未聞です(^^;)背もたれのないピアノの椅子に腰かけると方丈様は黙ってお膳の器を台からおろし台をひっくり返して朱色の面を出すとそこにお膳を戻してご飯の上にお箸を立てました。ぎゃっ！私、台を反対にしてたんですね(/ω＼)夏用の生地とはいえ重ねの着物の方丈様に申し訳なくて後ろからうちわで風を送りました。最初に姉の新盆の法要続いて父の三回忌の法要最後に仏壇の魂抜き。パチンパチンと指を鳴らすのはくり位牌に魂を移すときにもやっていたのでこの音を合図に魂は移動するのでしょうか？法要が終わるとしばらく雑談をしました。私は、この若い方丈様のお話を聞く時間がとても好きです。そして、私たちの話にもとても興味深そうに耳を傾けてくださいます。方丈様を見送ったあと３人でお墓参りに行きました。施設から、買ったものなら食べてもいいと許可をいただいたのでコンビニに行ったら、母はとても嬉しそうに目を輝かせていました。アイスクリーム、杏仁豆腐、そばめしのおのぎり…。施設には売店なんてないもんね。家に戻って、お昼を食べながら母は何度も「幸せ」と繰り返しました。よかった…。Ｔさんが、ニコニコしながら「おかあさん、おかあさん」と母に話しかけてくれます。３時くらいまでという約束だったので名残惜しそうな母を施設に送っていきました。家を出るとき　母は「バイバイ、またね。」と、玄関の紫陽花を撫でました。施設の敷地に、こんな素敵な百合の花が咲いていました。お隣の部屋の人とお友達になったというので荷物を運びがてら挨拶に行ったらとても感じのいい上品な方でした。足りないことだらけだったけど無事に法事が終わってホッとしました。これでまた一区切り。次の日、庭の無花果（イチジク）の木を見たら、なんと！鳥が実をついばんだ跡が！え？もう熟してたの？よく見てみたら大きな実があります。触ると柔らかい。ああ、残念！昨日母に食べさせてあげたかった。仏壇に供えてあげたかった。大きなのを２つ取って、お向かいさんに持っていきました。Ｔさんは昔から無花果があんまり好きじゃないんだって。私も大きなのを１つもいで、外の水道で洗って庭の石に座ってかぶりつきました。美味しい！(≧∇≦)子供の頃、よく無花果の木によじ登って、熟れた果実を食べました。子供に戻ったような気持になって今年初めての無花果をむさぼっていたら仏壇を引き取りに、仏具屋さんが到着しました。食べかけの無花果を慌てて口の中に押し込んでゴリラのようにモグモグしながら対応する羽目に…🦍駅に向かって歩いていたら、蓮の花が咲いていました。こんなに近くで見たの初めてかも。東京の家に戻ると、３週間前にもらったマンションの敷地の紫陽花が、まだこんなに元気に出迎えてくれました。もらった時（↓）よりも色が濃くなった気がします。「ただいま～」と、紫陽花の頭をぽんぽんしながら私はやっぱり母の娘なんだな、と思いました。
14Jul
- サントリーホール「こども定期演奏会」より（2024.7.14）
  皆さまこんにちは。本日こちらの演奏会に行って参りました。2024年7月14日（日）11時開演バークレイズ証券会社特別協賛東京交響楽団＆サントリーホール2024シーズンこども定期演奏会第90階音楽は時代に乗って「鍵盤楽器のエポック」行って参りましたが、レポ記事を書く時間がありません会場には、ちびっ子達の姿満載の楽しく素晴らしい演奏会で牛田くんはシューマンピアノ協奏曲の第1楽章のみを演奏しました。今回はブログを書かないつもりでしたが、プログラムにQ＆Ａが掲載されていたことと少しトークがありましたのでその部分のみ備忘録も兼ねて牛田ファンの皆さまにシェアさせていただきますねプログラムＱ．初めて行ったコンサート、子どもの頃の思い出に残るコンサートを教えてください。Ａ．初めてコンサートに行ったのは2歳の時です。日本ではふつう、小学生にならないとコンサートを聴きにいくことができませんが、私が子供のころに住んでいた中国の上海市では2歳や3歳の子どもでもコンサートを聴くことができたので、私もたくさんのコンサートを聴きに行きました。ピアニストの上原彩子さんが演奏されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はいまでも記憶に残っています。Ｑ．好きな言葉はありますか？Ａ．ドイツの詩人ゲーテの「急がずに、しかし休まずに」という言葉をいつも大切にしています。たとえばコンサートが近くなって、コンサートで演奏する曲の準備だけをしたいと思うようなことがあっても、もともと自分が毎日やると決めている練習曲などを欠かさないことが、結果として自分の成長につながるということを心に留めておくようにしています。Ｑ．音楽家になってよかったなと思うのは、どういうときですか？Ａ．音楽をするためにたくさんの時間を使えることです。もちろん生きていれば好きなことだけでなく色々なことをしなければなりませんが、それでも日々ほとんどの時間を音楽について考えることに費やせることに感謝しています。　演奏後、司会の坪井直樹さん（テレビ朝日アナウンサー）とのトークもありました。うろ覚えですが、だいたいこんな内容だったかと思います。「12歳でデビューした牛田さんも、今年で25歳。立派に成長されましたね。実は私にも25歳の息子がいます。12歳でデビューされて、いかがでしたか？」「先輩方に、音楽家としての道しるべを見せていただくことが出来ました。」「ピアノという楽器の魅力はどんなところだと思いますか？」「音が消えていくところだと思います。弦楽器などは、奏者が出した音をコントロールすることができますが、ピアノの音は一度出したら消えていくだけです。そこにピアノの良さがあると思っています。」「おお！後ろの演奏家の方達（オーケストラ）も今の言葉を納得しながら聞いていた感じでしたね。」「12歳でデビューした当時は、学校もあったし、ピアノのほかにも勉強とかやらなければいけないことがありました。印象的だったのは、小学校5年生の時大縄飛びをやったのですが、私はとても苦手でなかなか飛ぶことができませんでした。担任の先生はとても厳しくて、スパルタ式に出来るように何度も指導されました。よく考えてみたら、大縄飛びもピアノも、『出来ないことを出来るように努力する』という意味で同じではないかということに気付きました。」「子供の皆さんへのメッセージがあったらお願いします。」「好きだと思うことを突き詰めて下さい。」私の聞き漏らしや表現の違い、解釈の違いなどあるかもしれませんが印象としてはだいたいこんな感じでした。大縄飛びの話は、初耳ですね。もしや牛田くん、トラウマなんじゃ…(^^;)牛田くんは今日もスーツに黒ハイネックの黒牛田スタイル。この前見た時より、髪が黒かった気がします。ウェーブした前髪は相変わらず長く、目にかかるくらいでした。眉の濃い牛田くんに黒髪はとてもよく似合い、男っぷりをさらに上げてました。こちらからは以上です。(^-^)ノ~~
08Jul
- 牛田智大さんピアノ・リサイタルin 岐阜・京都（2024.7.6,7）
  2日続けて行ってきました。牛田智大ピアノ・リサイタル2024年7月6日（土）14時開演サラマンカホール（岐阜）梅雨とは思えないうだるような真夏日新宿駅も東京駅も外国人観光客でごった返してました。新幹線で名古屋駅に着いて、まず向かったのは忘れ物センター。愛三文化会館の室内楽の演奏会に行ったときに名古屋駅で落としてしまったケース入りのPASMO6日ぶりに無事回収いたしましたー！今回の会場「サラマンカホール」は、10年前当時14歳の牛田くんが「チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番」を初披露した特別な場所。この曲が大好きな私。大好きな少年ピアニストの大好きな曲の初披露に立ち会いたくて仕方なかったのですが当時学校勤務で土曜日も仕事だったためその日は私の担当する行事が入っており、どうしても行くことが出来ず悔し涙を呑みました。悔しくて　残念すぎて　その数日後、自分を慰めるために都内でこの曲を演奏しているコンサートを探し、上野まで聴きに行きました。ちなみに、その時のソリストは、黒岩航紀さん。当時私はまだブログを始めていなかったのですがこの記念すべき牛田くんのチャイコン初披露に足を運び、それをブログに書いている人がいました。みずみずしい文体と豊かな表現力。何よりも、牛田くんへの愛に溢れていて何度も何度も読み返し、羨ましさと感動で胸が熱くなり、涙が出てきたのを憶えています。『2014.03.08　サラマンカホールにて①』（記事の一部を削除・訂正しております）牛田くん　凄かった！！チャイコフスキー　：　ピアノ協奏曲　第１番　変ロ短調第１楽章　ホルンの下降音が鳴り響く導入部そし…ameblo.jp（リブログ許可いただきました）これからほどなくして私もブログを始めましたが、まさか10年後、このブログの著者ちゃんしーさんとこのサラマンカホールで牛田くんの演奏を隣同士で一緒に聴く日が来るなんてあの頃の私は、夢にも思っていませんでした。岐阜駅は思っていたよりもずっと大きな駅でした。駅前には黄金の織田信長像ファン友さん達と合流して、郷土料理のお店で地鶏の親子丼をいただきました。おいしかった～♪会場へは駅からバスで行きました。ホワイエで、ピアノ愛好家によるピアノリレーというイベントが行われていて、とてもあたたかく素敵な雰囲気でした。ホール前になんかすごい石の彫刻があります。近付いてみて、その技術の高さと細やかさにビックリ。岐阜市とスペインのサラマンカ市は交流があり、この素晴らしいレリーフは、サラマンカ大学と大聖堂にある石造を模したもの。ホールの名前の由来は、ここから来ていたんですね。サラマンカホール（708席）（画像お借りしました）ご覧の通り、とても美しいホールです。木のぬくもりと、白い石の壁。天井から下がるシャンデリア。ルネッサンス様式の内装は、まるでヨーロッパの立派なホールのよう。舞台正面にあるパイプオルガンの上で、3人の天使がラッパを吹いています。華やかな木彫りの縁取りといい、ボーリングのピンのような手すりの形といい、なんて凝ったデザインなんでしょう！舞台の上にはスタンウェイ。背もたれのある椅子は、前の2本が猫足のような装飾になっていました。プログラム♪ラヴェル：ソナチネ　嬰ヘ短調 M.40♪ブラームス：ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5～　～　～　休憩　～　～　～♪グバイドゥーリナ：シャコンヌ（1962）♪シューベルト：ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D960予習をする余裕がなく、チラシに載っているラヴェルとシューベルト以外を知らなかったので、またブラームスソナタが聴けると知ってとても嬉しかったです(TωT)先日、ファン友さんから、こんな素敵なものをいただきました。サラマンカホールの会報誌巻頭の牛田くんのインタビュー記事に、10年前のチャイコン初披露の時の思い出やワルシャワでの生活、愛読書などと共に、今日初披露する「シューベルト：ピアノソナタ第21番」について書かれていました。シューベルトソナタ第21番は10代の頃から憧れてきた作品です。今回サラマンカホールの素晴らしい音響の中で演奏できることをとても嬉しく思っています。シューベルトの音楽の素晴らしさは、その調和の美しさにあります。端正に進む古典は的な時間軸、そして決して広くないダイナミックレンジのなかで、ロマン派のようなある種の「歪み」を利用することなく最大限に深い感情を表現するという意味で、音楽の最高到達点だと感じさせられます。20代半ばに、この偉大な作品と対峙できることがとても幸せです。登場した牛田くんは今日も黒タートルとスーツの黒づくめスタイル。今日1曲目のラヴェルのソナチネも初披露です。ラヴェルというと、なんとなく務川慧悟さんのイメージがあります。牛田くん初披露のラヴェル：ソナチネは涼しげで　細やかにカットされた宝石のようで人を寄せ付けないような透明さというよりはぬくもりのある柔らかな繊細さがありました。水…。猛暑の中を移動してたどりついた会場の空調の涼しさと共に心地よい清涼感が会場を満たしました。弾き終わって立ち上がると挨拶をして、一度袖に戻る牛田くん。初披露の日、いつもそうであるように、今日もちょっと表情が固めです。久しぶりに聴ける牛田くんのブラームス。繊細なラヴェルから一転し、ダイナミックな音色が会場に響き渡った瞬間私は紺色の海の上を滑るように飛ぶ一羽のカモメになりました。ああ、嬉しいな。久しぶりの友人に再会したような気分。2年前の9月のリサイタルのプログラム。シューベルト、シューマン、ブラームスのソナタ。このプログラムのどの曲も本当に好きでした。反り立つ岩と打ち付ける波。だけどあの頃とはまた少し印象が違います。自由度が増し、いい感じに力が抜けているような。この曲の始まりと終わりは、私の中では深い海の色のイメージでしたが今日はそこに、琥珀色のエッセンスが混ざっているように感じました。前に聴いた時は第1、3、5楽章が特にお気に入りだったのになぜか今日は第2、4楽章が印象的でした。第2楽章は優しく優しく寄り添うように視界に入るパイプオルガンの天使のように「ここにいるよ」「そのままでいいよ」「ちゃんとあなたの行いを見ているよ」そんなふうに、誰かがそっと耳元で囁いてくれたような気がして背中を押すとか、大きく手を広げて抱きしめるとか言うよりはただ静かに隣にいてくれるすべてを受け入れ　肯定してくれるそんな、ささやかであたたかなぬくもりを感じました。雨宿りしながらただ雨がやむのを待っているみたいで正直ちょっとつまんないな、と今まで思っていた第4楽章は力強くダイナミックで惹き付けられました。岐阜に着いたあたりから、少し頭痛がしていて休憩時間に頭痛薬を飲みました。なんだろう。疲れかな？あ、もしかしたら新幹線の中で眠ってしまいその時にビヨーンと横に伸びていた首の筋から来てるのかもしれない。ONTOMOのエッセイの中で、牛田くんが「移動中に絶対寝てはならぬ」と書いていたけどホント、こんなことがあるから牛田くんは気をつけているのね。ものすごくエネルギーを使う演奏会が続く中、惰眠を貪ることも出来ないなんて。なのに、お気楽に聴くだけの私ったら…(TωT)うるうる休憩後、席に戻るとピアノに譜面台が置かれ、譜めくり用の椅子が置かれていました。室内楽でもソロで演奏したグバイドゥリーナのシャコンヌ。譜めくりは珍しく男性スタッフでした。最初に聴いた時は衝撃だったけどだんだん免疫が出来て馴染んできました。なんとなく流れが予測できるようになってきたけれど絶対に覚えられないし鼻歌とか歌えない(^^;)聴きながらずっと、1枚の絵が頭に浮かんでいました。ピカソの『ゲルニカ』。先日、実家の片付けをしていたら、母の書棚から、絵はがきのたくさん入ったファイルが出てきました。あまり気にしたことがなかったのですが、母は美術館巡りがかなり好きだったようです。亡くなった奥さんの影響で、美術館巡りが好きになったというＴさんと絵画の話になりました。昔、ヨーロッパを旅した時に、絵の前で動けなくなってしまった経験が一度だけある、と。なんの絵ですか？と訊くと、「ピカソの『ゲルニカ』」と。1937年、ナチス・ドイツ軍に無差別爆撃を受けたスペイン北部バスク地方の小さな町ゲルニカ。罪の無い市民が巻き込まれ、2000人が命を落とした殺戮の様子を象徴化して描かれた絵だそうです。「ピカソが好きなわけでもない。絵が気に入ったわけでもない。だけどどうしてかあの絵の前に立ったとき、目が離せなかった。絵の前から動くことが出来なくなってしまった。」と。分かる気がします。死んだ我が子を抱いて泣き叫ぶ母親、天に救いを求める人、狂ったようにいななく馬…。敢えて当時珍しいモノクロで描き、血の色を見せないことで、逆に戦争の悲惨さを伝える効果を与えているのだとか。ああ、おんなじだ。絵画も　音楽も。意図的な不協和音。恐怖を煽るようなフォルティッシモと不安をかき立てられる脈略のないメロディ。好きなわけじゃない。心地いいわけでもない。でも、この破壊的な衝撃に手足を絡め取られたように身じろぎ出来ない。まるで、自分が体験した記憶を呼び覚ますように巨大な絵画の前で立ち尽くしているような気持ちになりました。最後の曲、初披露のシューベルト　ピアノ・ソナタ21番。背中を丸めた牛田くんがまるで、我が子を生み出すかのように大切に大切に一音一音をこの世に送り出します。優しくそっと、震える心に毛布をかけてくれるように。10年ほど前、私の好きな脚本家、坂元裕二さんの『問題の多いレストラン』というドラマがありました。辛く理不尽な思いを経験し、傷ついた女の子達にエ－ルを送るような内容のドラマだったと記憶しています。その中で、冬の公園で女の子3人（松岡茉優、高畑充希、二階堂ふみ）が身体を寄せ合って座っているシーンがありました。「何を聴いてるの？」イヤホンで何かを聴いている女の子に、別の子が声をかけます。「シューベルトピアノ・ソナタ21番。」片方の耳からイヤホンをはずして、相手の耳に入れてあげる女の子。社会の中で頑張って、傷ついた羽を抱えうずくまるような彼女達がまるで1個のパンを分け合うようにして聴くシューベルト。普段クラシックなど聴くようなタイプではないような彼女達をそっと包みこむ音楽。そんな、とても素敵なシーンだったと思います。（これがシューベルト21番だったというのは、随分前ブロ友さんに教えてもらいました）それから、緊急事態宣言が出て、世界中が不安に包まれていたコロナ禍に浜松国際ピアノコンクールの公式サイトから、牛田くんが英語で発信してくれたメッセージ。あの動画の冒頭のBGMにも、この曲の第一楽章が流れていました。毛布みたいな　絆創膏みたいなこの曲。今日会場に来て、プログラムを読んで、シューベルトが亡くなる直前に書き上げた最後のソナタだったと知りました。第二楽章に入るとこのおおらかな包容力の根底には「痛み」があったのだ、と。苦しみ、葛藤、受容やがて雲間から射し込む一筋の光のような救済…。黒い衣装に身を包み背中を丸めて慈愛の音楽を奏でる牛田くんの姿を眺めながら10年前、ここでチャイコフスキーコンチェルトの演奏をした牛田くんに思いを馳せました。第三楽章はテンポが速くなり、モーツァルトのように音色がコロコロ転がって最後は何かを突き抜けたように、力強く終わりました。沸き上がる拍手。立ち上がり、両手を膝に当てて、深々とお辞儀をする牛田くん。天使が見守るぬくもりあるこのホールに、この曲はなんて似合うのでしょう。ここサラマンカホールで、牛田くんのこの曲の初披露の日に立ち会えたことを、心から幸せに思います。2階席の人が、身を乗り出すように立ち上がり、大きな紙を掲げているのが見えました。私の所からは見えなかったけれど「ブラボー」って書いてあるのかな？カーテンコールで何度か登場する牛田くん。牛田くん、気付いて！見てあげて！さっきから今日のアンコールは何かな？と思ってました。今日のプログラムは4曲すべて作曲家が違うけど、多分この4人ではなさそう。ショパンかな？それともモーツァルト？モーツァルト：ピアノ・ソナタ第4番第2楽章でした。ああ、なんて美しいこの音色！今日のピアノのこの響き、プログラムに入ってなかったのがもったいないくらいモーツァルトにピッタリです。拍手に応えてまた舞台に牛田くんが登場しどうやら2曲目のアンコールを弾くためにピアノの方に向き直ったときご褒美をもらう前の子供のような気持ちになりました。彼がピアノの前に座り、両手を上げて構えた瞬間パブロフの犬のように涙が溢れてきました。シューマン：ピアノソナタ第1番第2楽章。ああ…。(T^T)ﾟ｡言葉にならないくらいもうこの曲は私にとって特別です。施設の部屋の窓の外に向かって私の名前を呼んでいる母の姿を思い浮かべたら次々と目から涙がこぼれました。明日の朝、ホテルの部屋から母に電話をしよう。父の愛した実家の庭。三姉妹で並んで座ってよく写真を撮った大きな石。この前帰ったとき、石の横でひっそり咲いていた薄紫の花…。愛しさと　懐かしさとせつなさと　寂しさとこの感情を全部ひっくるめるとやっぱりこの言葉しか出てこない。ありがとう！さて、このあともちょっと長くなりそうですよ。時間がないのでなるべくサクっと行きたいと思ってますが書きたいことがあるんです。それは、コンサートの後、ファン友さん達と長良川の鵜飼いを見に行ったこと。「長良川で船に乗って鵜飼を見よう！」と、素敵な提案をしてくれたのも、調べて手配してくれたのもみんな親切なファン友さん達で無知と忙しさで、そう聞いてもまったくイメージの湧かなかった私は申し訳ないくらい何もせず、ファン友さん達におんぶに抱っこでしたあ、今回もマンホールだけはバッチリ撮りました(〃∇〃)鵜なんですよ鵜！それと鮎。まさに今から私達が行く所。地理感覚も全く分からず他力本願なまま着いた場所は、だるま並みに私のテンションを上げました。なんて風情のある場所！山のてっぺんに見えるのは岐阜城。あんな高いところにあるんですね。これから私達が乗る船が並んでいます。船の中で食べるために、ビールやつまみ、鮎の塩焼きを買いました。乗船前に、鵜匠（うしょう）さん（＝鵜を使って魚を獲る人）の説明を聞きました。（Ｐさん撮影）こんなカメハメハな恰好をしてるけど、立派な国家公務員で日本に6人しかいないそう。鵜って、こんなふうに黒いんですね。そしてとっても可愛くておりこうさん。日暮れと共に、涼しくていい風が吹いてきます。乗った船の提灯に灯りが点き、始まりを知らせる花火が上がりました。やって来ましたよ。紐で繋がれた鵜たちと鵜匠さんを乗せた船。鵜は一生懸命川に潜って鮎を捕まえています。鵜を引き揚げて鮎を次々船の中に吐き出させる素早い鵜匠さんの動き。最後は6艘の船が1列になって鮎を追い込みます。漁が一通り終わると、私達の船のすぐ隣に来てくれて、鵜が船の縁に上がってくれました。2羽ずつペアになって仲睦まじくじゃれてます。彼らはこの大仕事を追えた後で、やっと今日最初のご飯がもらえるのだそう。しっかり言うこと聞いて、お仕事して、偉いね。鵜がさっき捕ったばかりの鮎を見せてもらいました。大小様々。大きいものは宮内庁に献上されるそうです。夜風が心地よく、とっても楽しく幸せな夜でした。最近は一人で遠征することが多くなっていたけれど、大勢でこんな風に集まってワイワイやるのは浜コン以来。牛田くんが繋いでくれた大切なご縁です。皆さん、本当にいつもありがとう。2024年7月7日（日）14時開演京都コンサートホール（京都）チラシ裏面も素敵です。京都コンサートホール（1833席）昨日のサラマンカホールはヨーロッパの雰囲気でしたが、今日のホールは和の雰囲気。細い木の板が縦に並ぶ壁は、京都町屋の引き戸のよう。正面には直線的なパイプオルガン。白い天井がちょっと不思議な感じなのでよく見てみたら三角や四角の突起物がたくさんあって、その中に照明があります。Ｐ席は販売しなかったようで、人の姿はありませんでした。今日のピアノはスタンウェイ。椅子は背もたれのないタイプです。プログラム♪ラヴェル：ソナチネ　嬰ヘ転調　M.40♪リスト：ピアノ・ソナタロ短調 S.178～　～　～　休憩　～　～　～♪グバイドゥーリナ：シャコンヌ（1962）♪シューベルト：ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D9602曲目、昨日のブラームスに替わってリストのソナタロ短調。めちゃくちゃ久しぶりじゃないですかー！優しい音楽に続きアナウンスが流れました。シーンと静まりかえる会場の空気。舞台の上で佇むピアノ。何かとても神聖なものを見ているようで、こんなにたくさん人がいるのに何故か澄み切った空気は朝の神社のようでした。舞台の照明が絞られて、確固たる存在感を放つピアノを見ていたら『孤高』という文字が頭に浮かびました。再び舞台が明るくなって、登場しました、牛田くん。昨日と同じく黒牛田スタイル。手にも黒いタオルを持っています。挨拶をして椅子に腰掛けると、少し位置を調整してペダルに両足を乗せ両膝の間に脱力した手を挟むようにして軽く目を瞑り　集中力を高めるようにして弾き始めました。ラヴェル：ソナチネ私はラヴェルの作品をたくさん知りませんが今のところ、私の知っているラヴェルの曲を聴いて頭に浮かんでくるのは「大自然」とか「運命」とか「情熱」とかではなくどちらかというとお洒落な人工物。鏡とか、ガラスの香水瓶とか、ベルベットを敷き詰めた宝石箱とか。色で言うなら淡い水色、ピンク、薄紫。泥臭さなど微塵もない、フランスらしい洗練されたイメージです。牛田くんの奏でるラヴェルの印象は、繊細だけど構成する一音一音が厚い。それから、「水」。薄いガラスの鉢の中で、涼しげに泳ぐ小さな魚。昨日より、ちょっと表情が柔らかいかな。実は私、今日の演奏会の発売日当日バタバタしていてチケット取るのをすっかり忘れていたんですそんな私に、心優しいファン友さんが、ご自身が取った良席を譲ってくれました。それも、いろいろ大変なことがあった私への「お見舞い」と言って。(T^T)ﾟ｡2曲目のリスト：ソナタロ短調。膝の間に両手を置いて、弾き始めるまでの集中の時間が結構長かったです。短く不気味な低音から始まるこの曲。突然勢いよく飛びかかる獣のようなフォルティッシモ。十代の頃、牛田くんがこの曲を弾いていたときいろんな解説をしてくれました。ゲーテの「ファウスト」が題材になっているとか所々で登場する美しいメロディは可憐なマルガリータのテーマだとか。なので、当時私は少しでもこの難解な曲を理解するために新潮文庫「ファウスト」の上下巻を購入して一生懸命読みましたけど、富士山で言うところの9合目ほどで挫折し(^^;)手塚治虫の漫画「ネオ・ファウスト」を読んでみましたが、途中で手塚先生が他界してしまったため最後の方は白紙になっていて結末が分からず(TωT)レンタルショップで見つけた映画「ファウスト」は、あまりのグロさと後味の悪さに観たことを激しく後悔し結局のところ、ふんわりとイメージは分かったようでいて、理解し切れていないままなのです牛田くんの演奏で忘れられないのは、2019年10月の浜松国際ピアノコンクールの浜コン入賞者凱旋コンサート。あの時は、あまりの迫力に度肝を抜かれ、魂を抜かれ、ただただ圧倒された渾身の演奏でした。（リブログしようと思ったら文字数オーバーでした😓）あれ以来、久しぶりに聴く牛田くんのリストソナタロ短調は、もうキレッキレでした！重すぎず　軽すぎず　ローストした香ばしいアーモンドみたい。そして、牛田くんが語り部となって、物語を聴かせてくれているみたいです。話しているのは、フード付きのマントを着た不気味な老婆。長いかぎ鼻だけがフードから飛び出していて、表情はよく見えません。「さあ、これから物語を始めるよ…」老婆はボソボソと低音で話し始めます。そして展開されていく物語。おどろおどろしかったり、人間の醜い欲望が渦巻いていたり。そんな中、オアシスのように挟み込まれる可憐な美少女マルゲリータのテーマ。この曲、こんなに面白くて魅力的だった…？牛田くん、今もあの頃と同じ解釈で演奏してるのかな？なんかもう、すっかり曲を飼い慣らしているような印象です。なんというか、「腑に落ちる」という言葉がピッタリな感じ。再びボソボソと、現実に引き戻す老婆の低い声。「終わると思ったのかい？まだまだこれからだよ。」イヒヒと笑った口許から飛び出す黄色い前歯。隣の歯は抜けています。再び展開される物語。なんなのこれは！もうすっかり引き込まれ、完全白旗。お手上げです。「これで物語は終わりだよ。」不気味な口許でニヤリと笑う老婆の最後の一音。その一音を、牛田くんは　とてもとても大切に扱って最後の幕を引きました。「ブラボー！」の声が飛びました。ビックリしたー！なんという進化。なんという深化！室内楽始めたり　エッセイ書いたり　コンクール出たり留学生活と演奏活動を両立させながらの多忙な中で人知れず彼はどれだけ作品と真剣に向き合い探究し磨き上げてきたのだろう。もう想像を絶します。同じぐらいの世代のピアニストが同じような曲でリサイタルを行うけれど人によっては練習をほとんどせず、本番のフィーリングを大切にする演奏家もいます。どちらがいいとか悪いとかではなくその人それぞれのスタイルだと思うのですが同じぐらいの値段でチケットが売られて演奏会が開催される。だけど、彼の演奏の背景にあるこの一音一音の重み。こんなに中身の濃い音楽を私達は享受しているなんて。なんかもう泣けてくる…。(T^T)ﾟ｡後半のグバイドゥーリナ：シャコンヌは、今日も譜めくり担当がついていました。牛田くんは時折譜面に目をやるけれどもうほとんど暗譜している様子。見ていると、なんだか難しいゲームを攻略している少年のようでちょっと楽しそう。実は牛田くん、こういう曲結構好きなのでは…？デビューした頃の、身体を左右に揺らしながらヒナステラの『アルゼンチン舞曲集』を演奏していた白いセーターの少年時代を思い出しました。しかしこの曲は、もう途方もなく難曲です。今回私の席からは、手元がよく見えたのですがこの曲がこんな指の動きで生まれているのか！と工場見学に来て感動している小学生のような気持ちになりました。無駄がなく、美しい。まるで魔法だわ…。終わると立ち上がって笑顔で挨拶をし、一瞬胸の前で手を合わせ、譜めくりの人に「ありがとう」と言うように微笑みました。最後のシューベルト。シャコンヌは、座って割とすぐ弾き始めたのに今度は座ってから弾き始めるまで、随分長い「間」がありました。きっとそれだけ、牛田くんにとって大切で集中が必要な曲なのでしょう。生まれてくる無数の音。あなたたちは本当に幸せね。こんなにも慈しまれ　尊重され　愛されて。一言で言うなら「慈愛」。でも、そんな一言では片付けられない深みがこの曲にはあります。2年前のリサイタルでシューベルトのピアノ・ソナタ第13番を聴いたときなんて清廉潔白で素直な曲を作るのだろうと思いました。まるで初めて恋をした中学生のようで清く正しく美しい校歌のようで。そして、亡くなる前の20日間で書き上げられたという最後のソナタ。31歳という若さで他界したシューベルトに「晩年」という言葉はふさわしくないような気もするけれど成熟し洗練されてはもちろんいるけれどそれでも苦悩の末何かを悟り、昇華するような明るい優しさに手垢の付いていない音楽を貫いたシューベルトという人物に感動しました。そして、同じくらい牛田智大というピアニストに感動しました。アンコールは、今日もモーツァルトのピアノソナタ第4番。でも、今日は第一楽章でした。昨日も絶品だったけど、今日のモーツァルトも絶品です。どの作曲家のどの曲も、もうそれぞれに最高すぎる(T-T)そして、アンコール2曲目。あ…。シューマンピアノ・ソナタ第1番第2楽章。2日続けて聴けるなんて！(T-T)ああ、どうしてだろう。この曲を聴くと　私は感情の蓋が開いてしまう。もう私、泣ける場所まで来たんだな…。と思うとまた泣ける。そして心の中でまた繰り返す。ありがとう。ありがとう。ありがとう。私はこの人の音楽にこの人の存在に今までどれだけ救われてきただろう…。会場が明るくなって立ち上がり今日この席をプレゼントしてくれたファン友さんの顔を見たらまた「ありがとう」でいっぱいになって涙が出てしまった(T-T)メチャメチャ長くなってしまってすみません。忘れられない演奏会の一つになりました。心からの感謝をこめて。
01Jul
- 7月突入！3つのコンサートと慌ただしい日常
  えっ！なんですって…？もう7月…？いつの間に…？暦（こよみ）…恐ろしい子…。ああ、そういえば、この前久しぶりに休憩時間に神社を訪れたら、茅の輪くぐりの輪っかがありました。もう今年前半が終わったということなんですね。びっくり。私は相変わらず忙しくしています。そんな中、先週は、26日（水）の浜離宮、29日（土）の横浜、30日（日）の愛知と3つのコンサートに行ってきたのですが、いつものようにじっくりコンサートレポを書いている余裕がありませんかといって、まったく書かないのもなんとなく気持ち悪いので日常のあれこれに織り交ぜながら、備忘録として超駆け足でざっと書きとどめておきたいと思います。6月29日（水）19時開演ひばり弦楽四重奏団＆牛田智大浜離宮朝日ホール（東京）ここ、浜離宮朝日ホールには特別な思い入れがあります。10年前、私が牛田くんのコンサートで2回目に足を運んだホールだから。まだブログを始める前のことでした。洋菓子研究家の今田美奈子さんの講演と、当時14歳の牛田くんのリサイタルというコラボで当日はロビーにお人形さんがドレスを纏ったケーキや繊細な砂糖菓子が展示され焼き菓子と、レシピ付きのお姫様の物語の本が配布され客席ではオシャレなお帽子をかぶったセレブなご婦人方が「ごきげんよう」と挨拶を交わし合っていました。その3ヶ月前、娘に聴かせるために行ったオペラシティのリサイタルで雷に打たれてしまった私あの日から、寝ても覚めても頭の中は少年ピアニストのことばかり。自分はヘンタイなのか？とちょっと不安になりながらも(*^.^*)指折り数えてこの日を待ち続けたあの頃のことを今でも憶えています。当日は仕事で、家を出る前に知ったのですがこのホールのある場所、3月に引っ越したジャックの会社の超ご近所でした。今日から始まる牛田くんの室内楽プロジェクト第二弾ちょこっと予習をしてみたのですが最初の数分で、視聴をやめてしまいました…😓苦手かも…そして、先日の山形の時疲れてほとんど寝てしまった私は今日も自分のことが全く信用できません(T-T)仕事を終え、まっすぐ会場に向かったらちょうどいい時間。プログラム♪グバイドゥーリナ：シャコンヌ（1962）♪弦楽四重奏第8番　ハ短調　Op.110♪ピアノ五重奏ト短調　Op.57予感は的中。牛田くんソロの、グバイドゥーリナ。暴力的で不協和音の連続に、疲れている私はメッセージ性を感じる余裕もなくひたすら睡魔と格闘していました。2曲目の四重奏も同じくあまり心地よいとは思えずけれど、こんなふうに室内楽をちゃんと聴いたことがほとんどないので新鮮でお一人お一人の音色の美しさが際立っているなあ、とは思ったのですがとにかく寝ないようにするのに必死で…せっかく来たのに、このホールにまた来られたのになんて失礼な客なんだろう自分は！と自己嫌悪になりました後半になると、少し覚醒してきました。音楽も最初の2曲に比べると楽しいしソロ・リサイタルとも、コンチェルトとも違う少人数だからこそ生まれる親密な空気感。中学・高校時代の吹奏楽部時代を思い出して仲間と一緒に演奏する楽しさや喜びを思い出しました。演奏されているひばりの方達の雰囲気も、なんというかちょっと可愛らしくて「牛田智大と愉快な仲間達」みたいな感じで、秋の森で演奏している動物たちを連想しました。が、四重奏の後ろに配置されたピアノで演奏する牛田くんの姿が私の所からは全く見えず時々下の方からペダルを踏む靴の先が見えるくらいでした。アンコールは、打って変わって楽しい曲で長調好きな私としては、アンコールが一番よかったです。公演が終わって、「すごくよかった！」というファン友さんの声を聞いたりSNSで絶賛するコメントを読んだりすると、なんて自分は音楽性が低いのかしら、とちょっと悲しくなりました終演後は、ジャックと待ち合わせをして、ジャックの職場の近くで夕ご飯を食べました。もうほとんどのお店がオーダーストップで、居酒屋くらいしか開いてなかったけどジャックの会社がこんな都会のお洒落なビルにあることにビックリしました(^^;)汐留の夜景。左が築地市場跡地、右側が浜離宮庭園です。6月29日（土）14時開演華麗なるコンチェルト・シリーズ【第24回】素晴らしきモーツァルト（神奈川フィル・ハーモニー／指揮：太田弦）久しぶりに渋谷から東横線に乗ったら、なんだか複雑でよく分からない。地下5階…？！浜離宮の時乗った大江戸線もかなり地下深く潜るけど、東横線も大概ですね(￣▽￣;)プログラム♪モーツァルト：ホルン協奏曲第4番編ホ長調（ホルン：安土真弓）♪モーツァルト：ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」イ長調（ヴァイオリン：大江薫）♪ピアノ協奏曲第24番ハ短調（ピアノ：牛田智大）それぞれ違う楽器でモーツァルトの協奏曲。なんて素敵な演奏会！私の席からはホール全体が見渡せて、天気のいい日の横浜ということと、オールモーツァルトということもあり晴れ晴れと開放的な気持ちになりました。先日のグバイドゥーリナやショスタコーヴィチがちょっと暗かっただけに…(^^;)先日の浜離宮は、開演前のアナウンスの前にクリスタルボウルのような音がしましたが今日のみなとみらいホールは中国のドラみたいな音で始まりました。実は、レポ記事を書く気がなかったので、注意深く聴かなかった分自由で心地よくモーこれを機にレポ記事書くのをやめてもいいかも、とかちょっと思ってしまったくらいです。言い方は変ですが、もっと無責任に　ただ受け身に楽しんでもいいんだよなあ、と。牛田くんのピアノ協奏曲は一番最後でした。第一音を紡ぎ出す瞬間の牛田くんは身も心も呼吸もすべてこれから紡ぐ音楽に捧げ憑依するかのように見えます。黒々と葉の生い繁った夜の森の奥深くに足を踏み入れて行くようなコンチェルト24番。厚い雲がたれこめるようなオーケストラの演奏が、どこかベートーヴェンっぽいな、といつも感じます。最初に生まれたピアノの一音は　夜の湖にひらりと落ちた一枚の桜の花びらのようでした。繊細で　寂しげで　悲しそうで…。第1楽章のカデンツァは、黒々とした夜の湖面に映って揺らめく白い月の光のよう。そして、中枢神経が麻痺してくるような、媚薬のような不思議な魅力があります。アンコールはモーツァルトのピアノ・ソナタ第4番の第2楽章ではないかしら？となんとなく思っていたら、的中しました！コロコロとまあるいたくさんの音が　卵ボーロみたいに嬉しそうにこぼれて転がって跳ねています。ああ、幸せな時間だなあ…ホールのすぐそばにはみなとみらいコスモワールド。小学生の頃、牛田くんがお父さんと一緒に乗ったという大きな観覧車が見えます。横浜のマンホールはベイブリッジ。日本丸バージョンもありました。まだ明るかったので、歩いてハンマーヘッドに向かいました。朝放送していた『旅サラダ』で、牧瀬里穂さんが鎌倉を散策して『クルミッ子。』を食べているのを見て母に買っていってあげたくなったんです。売り切れでした。テレビ効果でしょうか…(T-T)最近、前のように手放しで演奏会を楽しめない理由の一つに、母への思いがあります。山形で、さくらんぼが売られていると、果物好きな母に食べさせてあげたいと思う。でも、すぐに届けに行けないし、母の部屋には冷蔵庫がない。美しい景色を見ると　母にも見せてあげたいと思う。美しい音楽を聴くと　母にも聴かせてあげたいと思う。ほとんど毎日母に電話をしていますが、先週2日続けてかけられない日がありました。その次の朝、出勤前に電話をしたけど20コール鳴らしても出ない。お昼休みにもかけたけどやっぱり出ない。もしかして、スマホの存在を忘れてしまったのでは…？私との電話以外、スマホの使い方を知らない母。バッテリーがなくなったのに、充電の仕方を忘れてしまったのかも…。仕事帰りにまたかけたら、今度は出ました。朝も昼も、モタモタしていてうまく電話に出られなかったそう。「なんかね、最近急に虚しくなっちゃって…。窓から見える山や田んぼに向かって、○○ちゃん（私）の名前をいつも呼んでるの。そうすると、会えなくてもすぐそばに○○ちゃんがいて、守ってくれてるような気がして」えー…？母が窓の外に向かって話しかけるのは亡くなった祖母でもなく　父でもなく　姉でもなくこの私なんだ…。（まだ生きてるんですけど…(^^;)　）昔はあんなに気が強くて、私、怒られてばっかりだったのに。話しているうちに駅に着き、電車が来たので一度電話を切りました。電車に乗ってる間に、Amazonで「大人の塗り絵」と折り紙の本を注文しました。変化のない施設の部屋の生活で　ぽっかりしてしまうのは分かる気がする。でも、もしかしたらそれは、母が安全な場所に身を置いている証拠でもあるのかもしれない。私に出来ることは限られているけれどもしも実家がこんなことにならなかったら私はずっと親孝行をする機会を持たずにいたのかもしれない。なんか　皮肉だな。あ、すみません。もう一つのコンサートのことを書いてませんでした。6月30日（日）14時開演ひばり弦楽四重奏団with牛田智大愛三文化会館もちのきホール（愛知）26日のプログラムと同じです。愛知でコンサートがあると、ほぼ毎回大学時代の親友Ｍちゃんに会います。学生時代から、彼女にはなんでも話せるし、大好きで大切なお友達なんです。なので、Ｍちゃんに会うのをとっても楽しみに、早めに家を出ました。東京駅でちょっと時間が余ったので駅構内のお店を見ていたらこんなものがありました。『ベートーベン　月光』という名前のアクセサリークラシックの曲とアクセサリーのコラボだなんて！『ドビュッシー　月の光』『月光』よりも柔らかめのブルー。月を浮かべる夜空の色なのね。『ブラームス　ピアノソナタ1番1楽章』茶色…？　残念ながら私ソナタ1番はよく知らないけど、第3番なら海の色だわ。『ラヴェル　亡き女王のためのパヴァーヌ』ああ、ちょっと分かるかも。この真ん中の薄紫。『モーツァルト　ピアノ協奏曲第23番2楽章』きゃー、分かる分かる！私の中でモーツァルトは黄緑色か黄色♡『バッハ　ゴルトベルク変奏曲』そうなのね。私の中ではもう少しカクカクした形かな。『ショパン　ノクターン20番（遺作）』なんてツウなんだ。この儚い透明な色。うんうん。『バッハ　シャコンヌ』え、こんな感じ？あ、でもわかるかも。教会のステンドグラスのイメージがある。ではクエスチョン。これはなんの曲でしょう？↓↓↓↓↓答え：『ムソルグスキー：展覧会の絵』でしたー！（実はタイトル写すの忘れた笑）などと楽しんでいたら、また新幹線がギリギリでした(^^;)Ｍちゃんは、もうすっかり行きつけになった、いつものお店で待っててくれました。話したいこと、聞いて欲しいことがたくさんたくさんあったから、時間が足りなくなりそうでスマホのタイマーかけておしゃべりしました。いつもいつもありがとう。大好きだよ会場は、東海道本線の「共和」という駅にありました。東京は曇りだったけど、名古屋は朝から雨だったみたい。あ、ついいつものクセで…(^^;)駅から徒歩10分。ファン友さん達と合流し、人の流れに乗って歩いて行ったら到着しました。愛三文化会館建物の前に巨大な椅子がありました。ちょうど隠れてしまったけど、下には銀色の椅子があり、背中に「王様の椅子」と書いてありましたへえ～、この地域では今が七夕なのか。…って、もうすぐ七夕じゃん！（恐ろしい子！）プログラム♪グバイドゥリーナ：シャコンヌ（1962）♪弦楽四重奏第8番　ハ短調　Op.110♪ピアノ五重奏ト短調　Op.57ちょっと私、このプログラムには軽度のトラウマが…(^^;)が、しかし4日前に聴いた時と全く印象が変わってました。かなり暗い照明の中で演奏された1曲目のグバイドゥーリナ。最初聴いた時は、子供がピアノをメチャクチャに叩いて遊んでるみたいな曲だと思ったけどこんな不協和音の連続なのに、音にほとんど濁りがありません。ペダルの踏み加減、打鍵の深さ、指と足を離すタイミング全てが研究され、一番美しい音を探し出して弾いている感じ。いろんな色を混ぜた絵の具は濁るはずなのになぜだろう。牛田くんの出す音は、一音一音が鮮やかです。耳心地のよい美しいメロディよりも、実はこういう曲ってものすごく難しいのではないでしょうか？やっぱり牛田くんってすごい！地響きのように唸るような音を放つピアノは国家とか軍隊とか、何か大きな一つの組織となって、ものすごい力で前進しているかのようでした。1曲目が終わり、スタッフの女性2人がピアノの位置を移動しました。最初は少し後ろに下げて、その前に4つの椅子を置いたのですが結局ピアノを壁際まで運んでいきました。1曲目よりも、かなり明るい照明で演奏されたショスタコーヴィチの四重奏。なんでしょうね。この4人が登場すると、なんだかにっこりしちゃうんです（＾＾）四重奏は、お一人お一人の音色が本当に美しくさすが、皆さんそれぞれ活躍されている方々だなあ、と。休憩時間、ロビーには小学生ぐらいのお子さんの姿もチラホラ。このちびっ子達は、今日の曲をどう受け止めたのだろう、とちょっと気になりました(^^;)意外と好きだったりして…。後半の五重奏、とってもよかったです。牛田くんの冒頭のピアノの強い打鍵が岩を砕き割れた石の表面が黒曜石のように光を放って輝いていました。旋律を奏でるピアノが物語のようでちょっぴりコミカル。どことなく和の要素も感じられ第一楽章はこのまま大河ドラマのオープニングに使えそう(≧▽≦)シュッシュッポッポと蒸気機関車が近付き遠ざかって行くようだったり心地よいチェロの音色が雨だれのようだったり全楽章が終わった時は、一冊の冒険物語を読み終えてそっと表紙を閉じたような気持ちになりました。今回が2回目の牛田くんとひばり弦楽四重奏団さんのセッションはとても自然で、もう何年も前から一緒に活動してるみたい。浜離宮の時は靴の先しか見えなかった牛田くんの姿も、今回私の席からはバッチリ見えました。4日前は、グバイドゥーリナもショスタコーヴィチも素人の私には100年早かったわ！と打ちひしがれましたけど食わず嫌いはいけませんね。とても勉強になりました。アンコールはもうただ楽しくてやっぱり音楽はいいよな、楽しいよな、と嬉しくなりました。ファン友さん達と軽く食事をして解散しましたがワタクシ、今回もやらかしてしまいました…PASMOを紛失してしまったんです明日乗る特急あずさ、このPASMOがないと乗れないのに朝からあれこれ調べて連絡し結局あずさはキャンセルして紙の切符を取り直しました。そして、たったさっき、名古屋駅から「お預かりしています」という電話が！よかった～！（どなたかオッチョコチョイが治る薬知りませんか？）一昨日、雨の中、朝活してきました。…というか、お散歩してるうちに降ってきました(T-T)でも、雨の中のお散歩も悪くなかったです。濡れたけどね雫が光る葉っぱ新しい命先生に叱られてうなだれてる生徒達みたいなオシロイバナ地面にたくさんの白い落とし物色鮮やかな苔敷石の形に生える草黄色いキノコ一列になって行進だ♪満開を過ぎた紫陽花の色が実は味わい深くてとても好き。紫陽花の花言葉は「移り気」。我が家のマンションの敷地の紫陽花。蕾が開き初めた頃はこんな黄緑色でやがて真っ白に。そのうち薄紫になってきて今はこんな色。毎日楽しみにしているのですが、今日通りかかったら、なんと業者の人達が敷地の植物を剪定してる！朝からガーガー聞こえたのは、この音だったのか！大変！紫陽花も切られちゃう。休憩中の植木屋さんに、思い切ってお願いしてみました。「あの…この紫陽花の花、一輪もらってもかまいませんか？」「あー、全然かまわないッスよ。」ヤッター！ちょうど従姉妹にもらった花がほとんど枯れてきちゃってたの。まさか我が家にお迎えできる日が来るなんて！しかしデカいなー。レタスくらいありますよ。＜サイズ参考画像＞というわけで、明日から帰省してきます。まとまりのない記事でごめんなさい。(^-^)ノ~~
28Jun
- ＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2024年9月～12月）
  皆さま、こんにちは。大変遅くなりました　m(_ _)m2024年9月以降の牛田くんのコンサート情報をこちらにまとめました。新情報は随時追加していくつもりですが、ＸやInstagram等のファンの方の情報の方が早くて正確かと思いますので(^^;)、是非そちらも参考になさって下さい。なお、2024年6月～8月のコンサート情報につきましては、こちらの記事をご参考下さい。『＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2024年6月～）』皆さま、こんにちは。牛田くんの新しいコンサート情報が続々出てきました。毎度のことですが、前記事が容量オーバーになったため今回もところてん方式で2024年…ameblo.jp９月３日（火）１９時開演コンチェルト（東京フィルハーモニー交響楽団／指揮：飯森範親）東京オペラシティ（東京）♪モーツァルト：ピアノ協奏曲第20番♪シューマン：ピアノ協奏曲牛田智大協奏曲の夕べモーツァルト＆シューマンの心を謳う | クラシック音楽事務所ジャパン・アーツクラシック音楽事務所ジャパン・アーツ牛田智大協奏曲の夕べモーツァルト＆シューマンの心を謳うwww.japanarts.co.jp10月5日（土）13:45開演せんくらガラ・コンサート(牛田智大・小井土文哉・阪田知樹)仙台銀行ホールイズミティ21｜大ホール（宮城）【53】せんくらピアノ・ガラコンサート牛田智大・小井土文哉・阪田知樹 | せんくら｜仙台クラシックフェスティバル｜2024せんくら｜仙台クラシックフェスティバル2024の公式サイトですsencla.com10月5日（土）19時開演リサイタル太白区文化センター楽楽楽ホール（宮城）♪シューマン：クライス・レリアーナ【43】牛田智大ピアノ・リサイタル | せんくら｜仙台クラシックフェスティバル｜2024せんくら｜仙台クラシックフェスティバル2024の公式サイトですsencla.com10月6日（日）14時30分開演リサイタル日立システムズホール仙台｜コンサートホール♪J.S.バッハ/ブゾーニ編:コラール前奏曲「主よ、われ汝に呼ばわる」♪シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番【56】牛田智大ピアノ・リサイタル | せんくら｜仙台クラシックフェスティバル｜2024せんくら｜仙台クラシックフェスティバル2024の公式サイトですsencla.com10月12日（土）15時開演室内楽（コントラバス：加藤雄太/弦楽四重奏：カルテット・アマービレ）入善コスモホール（富山）♪ショパンピアノ協奏曲第1番♪ショパンピアノ協奏曲第2番六重奏で聴くショパン・ピアノ協奏曲|入善町六重奏で聴くショパン・ピアノ協奏曲~牛田智大室内楽プロジェクトVol.32024年10月12日（土曜日）午後3時開演（午後2時30分開場） www.town.nyuzen.toyama.jp10月13日（日）14時開演室内楽（コントラバス：加藤雄太/弦楽四重奏：カルテット・アマービレ）大阪狭山市文化会館SAYAKA HALL(大阪）♪ショパンピアノ協奏曲第1番♪ショパンピアノ協奏曲第2番牛田智大室内楽コンサート in SAYAKA | SAYAKAホール（大阪狭山市文化会館）【公式サイト】大阪府大阪狭山市にあるSAYAKAホール（大阪狭山市文化会館）は各種ホール、会議室などを備えた文化施設です。公演・イベント情報、施設紹介、ご利用方法など。www.osakasayama-bunka.jp10月14日（月）15時開演室内楽（コントラバス：加藤雄太/弦楽四重奏：カルテット・アマービレ）岡崎シビックセンター（愛知）♪ショパン：ピアノ協奏曲第1番♪ショパン：ピアノ協奏曲第2番【予定枚数終了】コロネット　ベスト・クラシック牛田智大室内楽プロジェクト「六重奏で聴くショパン・ピアノ協奏曲」 | 岡崎市シビックセンター【予定枚数終了】コロネット　ベスト・クラシック牛田智大室内楽プロジェクト「六重奏で聴くショパン・ピアノ協奏曲」のご案内です。www.civic.okazaki.aichi.jp10月22日（火）13時30分開演室内楽（コントラバス：加藤雄太/弦楽四重奏：カルテット・アマービレ）東京オペラシティ（東京）♪ショパン：ピアノ協奏曲第1番♪ショパン：ピアノ協奏曲第2番六重奏で聴くショパン・ピアノ協奏曲～牛田智大室内楽プロジェクト Vol.3～ | クラシック音楽事務所ジャパン・アーツクラシック音楽事務所ジャパン・アーツ六重奏で聴くショパン・ピアノ協奏曲～牛田智大室内楽プロジェクト Vol.3～www.japanarts.co.jp10月29日（火）13時30分開演コンチェルト（札幌交響楽団／指揮：永峰大輔）札幌コンサートホールKitara（北海道）♪シューマン：ピアノ協奏曲タナカメディカルグループ主催札幌交響楽団招待コンサート2024 | 札幌交響楽団 Sapporo Symphony Orchestra-「札響」2024年10月29日（火）13:30～ / 札幌コンサートホールKitarawww.sso.or.jp11月4日（月・祝）14時開演第12回浜松国際ピアノコンクールオープニングコンサートコンチェルト（富士山静岡交響楽団／指揮：高関健）アクトシティ浜松中ホール♪シューマン：ピアノ協奏曲オープニングコンサートジャン・チャクムル＆牛田智大×富士山静岡交響楽団｜イベントカレンダー｜アクトシティ浜松アクトシティ浜松公式ホームページ。静岡県浜松市。アクトシティで開催される様々なコンサートやイベントのご案内。貸出ホールや会議室等のご紹介。www.actcity.jp11月24日（日）14時開演コンチェルト（仙台市民交響楽団／指揮：小林研一郎）東京エレクトロンホール宮城（宮城県民会館）♪グリーグ：ピアノ協奏曲仙台市民交響楽団宮城県仙台市で活動しているアマチュアオーケストラ仙台市民交響楽団のホームページです。演奏会のご案内のほか、団員募集、活動内容について掲載しております。サイトリニューアルしました。よろしくお願いします！shiminkyo.jimdofree.com12月21日（土）13時開演リクルートスカラシップコンサート紀尾井ホール（東京）♪メンデルスゾーン：ピアノトリオ第1番ニ短調作品49（前田妃奈（Vn.）、佐藤晴真（Vc.）、牛田智大（Pf.））※オンラインチケットありコンサート情報 - 公益財団法人江副記念リクルート財団www.recruit-foundation.org新情報および詳細が分かりましたら随時追記していきます。間違いや抜けがありましたら、教えて下さいませm(_ _)mそれでは。(^-^)ノ~~
26Jun
- 上村文乃＆牛田智大デュオ・リサイタル in 山形（2024.6.23)（コンサート情報あり）
  行ってきました。２０２４年６月２３日（日）１５時開演上村文乃＆牛田智大デュオ・リサイタル山形テルサテルサホール（山形）元々は行かないつもりで、今回の山形は見送ろうと決めていました。でも、先日ヤマハホールで聴いた上村さんの無伴奏チェロ組曲と、牛田くんの夜想曲がとっても素敵だったのでそして、この演奏会が、このお二人のデュオ・リサイタルの最後だと知って（たった３回しかないんですね！）ちょうど仕事もお休みだったので急遽チケットを取りました。けれど皆さま今回全くまともなレポが書けませんので期待度０％でお読みくださいねなぜならワタクシ疲労が蓄積して、ほとんど眠り姫状態だったのであります大宮方面に行くとき、何かと遅れることの多い新幹線や新宿スカイライナー。５月の軽井沢の時も、カモシカが新幹線とぶつかるというレアな事故によりダイヤがかなり乱れたので、今回は余裕を持って早めの新幹線を予約しました。今年１月に訪れた山形。『牛田智大さんモーツァルトピアノ協奏曲第20番 in 山形（2024.1.19)』途中まで書いた記事が、アプリの不具合なのか見事に全部消えていて心折れましたが気を取り直して書きたいと思います（ToT）行ってきました。2…ameblo.jp『山形の朝（コンサート情報あり）』前記事の続きです。『牛田智大さんモーツァルトピアノ協奏曲第20番 in 山形（2024.1.19)』途中まで書いた記事が、アプリの不具合なのか見事に全部消…ameblo.jpあのときは、マエストロの「牛追い」という言葉に軽く傷ついたり期待しすぎたホテルの牛柄部屋がショボかったりと、ちょっと残念な思いもしたけれど翌日には駅周辺を散策して、古い建物が残る素敵な街並みを満喫し次に来たら訪れたいと思った場所もいくつかありました。でも、今年もとうとう遅めの梅雨に突入。ならばあんまり外をうろつけないので、どこかのカフェでまったり過ごすことにしよう。最近本当にせわしない毎日で、ゆったりした時間が取れてないからたまにはいいかも（＾＾）この日、東京は朝から土砂降り。でも、山形の天気予報をチェックしてみたら、ちょうど到着する頃から曇りマークになってますラッキー！よし。市内を散策しよう！と、行きたい場所をあらためてピックアップしました。ここもいいな。あそこもいいな。あ、このカフェも行ってみたいな…と、意気込んでいたものの大宮に向かう埼京線の中で爆睡ハッと目を覚ましたらちょうど大宮駅。慌てて電車を降りました。あぶな～新幹線の中では、１月にもらってきた「やまがたそばマップ」を広げ、お昼を検討。山形のソウルフードらしい「冷たい肉そば」を前回食べ損ねてしまったので、ぜひともチャレンジしてみたい。でも、肉そばが食べられるお店は結構駅から遠い木の箱に入った板そばも美味しそう。新幹線の車窓から見える景色は故郷とどこか似てるけど押し迫るような山の圧迫感がなくて、より広々とした印象です。到着しました、山形駅。あれ？まだ雨が降ってる…(^^;)私が乗ったつばさ号、車体にこんな可愛いさくらんぼ（それともりんご？）と稲のイラストが。ホームの足元にもさくらんぼと紅花のイラスト。観光キャンペーンをやっているらしい。たしかに、前回来たときより駅に活気がある気がします。電車の発車のメロディは、山形交響楽団が演奏してるんだって。まずはお目当てのおそば屋さんへ向かうことに。会場のある西口の駅前には、やまぎん県民ホールがあります。今日の会場「山形テルサ」はもう少し先。駅前に大きなホールが２つもあるなんて、さすがオーケストラを抱える町。目指したおそば屋さん、思ってたより遠くにありました。雨の中を２０分ほど歩いて到着。そば処三津屋本店大箱に乗った迫力ある板そばが有名らしい。↑１２玉乗ったこれは５人前。半分の６玉なら女性一人でも食べられると店員さんが教えてくれたので半分のを注文しました。ついでに、おろしなめこと桜エビのかき揚げも。細長い木の箱に入った「板そば」は山形ならではのスタイルだったのね。来ました～！箱がでかい！小学校の教室の机くらいある😅しっかりコシがあって美味しい♡アツアツでサクサクのかき揚げも、ほろほろと口の中でほどけるよう。完食したけど、お腹いっぱい…(*^.^*)食べるのと歩くのに思いのほか時間がかかり、気付けばもうすぐ開場時間。あと３つくらい行きたいとヌルいことを考えていた私には時間の観念と計画性が欠如しているようです(^^;)雨の中、ウロウロする気にもなれず会場へ直行。小中学生くらいの親子連れの姿がたくさんありました。どうやら音楽教室の生徒さん達が招待されているようです。山形テルサテルサホール（806席）（画像お借りしました）このホールで、牛田くんは７年前、山響さんと「ショパンピアノ協奏曲第１番」を演奏しています。『牛田智大くんのショパンピアノ協奏曲第１番 in 山形』日本全国津々浦々、１億３千万人の牛田智大ファンの皆さま！わたくし、行ってきましたよ！２０１７年９月３日（日）１５：００～山形交響楽団　第２６３回定期演奏会…ameblo.jp茶色い木と黒いシートの落ち着いた色調のホール。舞台中央に高さ15㎝くらい、1メートル四方ほどの正方形の木の台が置いてあり背もたれのあるピアノ椅子が客席に向けて置かれていました。前回私がお二人のデュオ・リサイタルでうかがったヤマハホールよりもかなり広めの舞台の真ん中にぽつんと一つ椅子が静かに置かれている様子は、なんだか可愛らしい印象でした。向かって左側にピアノ。牛田くん用の低い椅子と、おそらく譜めくりの人が座る椅子が置かれています。プログラム♪バッハ：無伴奏チェロ組曲第1番ト長調ＢＷＶ1007（上村文乃）♪ブラームス：チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38（上村文乃＆牛田智大）　　　　～　～　～　休憩　～　～　～♪ショパン：2つの夜想曲 Op.62（牛田智大）♪ショパン：チェロ・ソナタト短調Op.65（上村文乃＆牛田智大）早めに席に着いたので、プログラムの曲解説を読んで予習しようと思っていたけれど、チラシ風のこのプラグラムは表面のみの印刷で、曲解説はありませんでした。持ってきた本を読んでいるうちに、またもや睡魔に襲われてしまいました相当疲れが溜まっているのは自分でも自覚しているけれど、このホールの落ち着いた雰囲気が、なんとも心地いいんです。場内アナウンスの声で我に返って目を開けるまで、どうやら私はかなり本格的に眠っていたみたい先日の堺で、裏アナウンスを牛田くんが担当するというサプライズがあったので、今回も期待していた方がいらしたかもしれませんが、アナウンスは主催のテレビユー山形の女性アナウンサーでした。いつの間にか暗くなっていたホールの照明の中、舞台がオレンジ色に明るく浮かび上がりざわついていた会場はシーンと静まりかえりました。今日はちびっ子も多いはずなのに、なんというマナーの良さ！上村さんが登場しました。肩も露わな真っ赤なドレスを着ています。色白で、とても女性的な雰囲気を持つ上村さんが椅子に座って大きく両膝を開き、チェロを置いて構える男らしい仕草とのギャップ。今頃気付いたけど、チェロって男前なんですね(〃∇〃)バッハ：無伴奏チェロ組曲。落ち着いた色調のホールによく似合うチェロの低音で雄々しく包容力ある音色。心が研ぎ澄まされます。目を瞑ると脳裏に浮かぶのは、先日見た故郷の山。黒い峰からしたたるような模様を描き、白い雪がてっぺんに残っていました。ああ、なんという心地よさもう一度聴きたかった、このスウェードのような甘すぎない音色。ハッ！拍手の音で我に返りました。寝てしまった…。寝てしまった…だって、あまりにも心地いいんだもん(^^;)次は牛田くんの登場だわ、と思いながら瞑想するように深い潜在意識に入り込んでいた頭はなかなか切り替えが出来ません。夢うつつです。スタッフの男性達がチェロ用の台をほんの少しずらしその真後ろにピアノを設置しました。蓋を立ち上げ、譜面台を立ち上げます。拍手の中、上村さんに続き登場した牛田くん。今日も黒ハイネックの黒づくめの衣装。手に持ってるタオルは、今日は黒ではなくグレー系？それぞれの椅子に座る前に、お二人はニッコリと微笑みを交わし合いました。今日も牛田くんの左後ろには譜めくりの女性。椅子に座ると譜面台の角度を少し調節して上村さんのために「ラ」の音を2回出しました。ブラームス：チェロ・ソナタお二人が集中して呼吸を合わせ、音楽が生まれる前の一瞬木枯らしが通り過ぎたような気がしました。前回聴いたときは、黒子に徹しているような印象だった牛田くんのピアノ。今日は交互に会話をするようで触発し合い　一体となって増加する熱量が艶っぽく　官能的ですらありました。チェリストの音色を引き立てるように奏でられるピアノはなんて端正で粒ぞろい。こんなピアノに支えられながら演奏したらどんな楽器の音楽家も最高の演奏が出来るような気がします。…と私、またウトウトしてしまってた最後は息もピッタリに上村さんの弓と、牛田くんの両手が同時に上がって空を切りました。拍手で溢れる会場の後方から聞こえる「ブラボー！」の声。立ち上がり、互いに讃え合うように相手に向かって片手を伸ばす二人。牛田くんの方が舞台袖に近いのに、上村さんに先を譲り牛田くんは上村さんに続いて舞台から姿を消しました。私の隣には、おそらく今回招待されてきた音楽を学ぶ中学生くらいの女の子とお母さんが座っていたのですが休憩中、お二人の会話が聞こえてきました。「すごいね！すごかったね！こんなに感動すると思わなかった」「ピアノが入った瞬間、ブワーっと世界が広がったよね」「牛田さんのピアノ、くっきりしてるのに繊細」「涙出そうになっちゃった」「またピアノ弾きたくなっちゃったでしょ？」そんなやり取りが聞こえてきたのですが他の人に聴かれるのを恥ずかしがるように、小さな小さな声で会話が交わされるこの様子1月に山形を訪れたときに乗った左沢（あてらざわ）線の電車の中の印象と同じでした。山形の人って、きっと奥ゆかしいんですね。こんな親子の会話が聴こえてくるのが嬉しくて本当はとても喉が渇いたのでロビーに行ってお茶を飲みたかったのだけれどもっと聴いていたくて席を立つことが出来ませんでした。舞台ではピアノの調律が行われ、チェロ用の台が下げられています。後半最初は牛田くんソロのショパン：2つの夜想曲。とても優しく繊細に身体全体が　存在すべてが「音」になったかのように柔らかな音色を紡ぎ出しました。この　一音一音に魂が宿るような音楽。「一球入魂」ならぬ「一音入魂」。いや、「全音入魂」です。晩年の作品でもある2つの夜想曲の1曲目は、同じく晩年の作品『舟歌』にどこか似ています。ある境地まで辿り着き諦観しているようでもう決して取り戻すことの出来ない、大切なものを慈しんでいるようで…。極上のトリルが奏でる穏やかなメロディ。2曲目は、四拍子なのにワルツのような軽やかさ。あまりにも　すべてが神々しい…そう遠くない将来日本の小さなホールではなく世界中の人が、彼のこの曲に心震わせる日が来ると思います。なんて贅沢な時間。来てよかった。聴けてよかった。私はこれが聴きたくて、今日山形まで来たのだから。ラストのショパン：チェロソナタで上村さんのドレスの赤が映り込んだピアノに刻まれたスタンウェイのロゴ。今頃意識したけど、今日のピアノはスタンウェイ。806席の今日のこのホールに柔らかく心地よく音が響きます。第一楽章では、時々夜のサロンで聴くムーディーなジャズみたいなピアノのフレーズが何度か繰り返されました。視界に入る赤と黒。互いの色を引き立て合うように。先日、実家の物置の段ボール箱から出てきた大学時代の教科書を思い出しました。私が好きだった色彩学に、「補色の関係」というのがありました。色相環で正反対の位置に来る色同士を組み合わせると、互いの色がより引き立って見えるという色の原理。こんな「図1」みたいなのを載せると、ちょっと牛田くんの連載『音の記憶を訪う』みたいですね(〃∇〃)たとえば、赤と緑のクリスマスカラー紺色の空に浮かぶ黄色い月ピアノとチェロも、まるで補色の関係のように互いを引き立て合っています。音楽はスケールを増して盛り上がり立体的に鮮やかな色彩を放ってドラマチックに終わりました。今度はかろうじて寝なかった…(;^ω^)一度舞台袖に消え拍手に応えて再登場した上村さんの手には、チェロの代わりにハンドマイクが握られています。あ、牛田くんの手にも！なんと、トークがありました(≧▽≦)トークはこんな感じでした。「今日は音楽を学んでいるお子さん達をご招待しているんですよね。楽しんでいただけたかな…？」上村さん、鈴を転がすようなとても可愛く美しいお声です。会場から大きな拍手が起こります。牛田くんに向かって「嬉しいですね」「そうですね」と答える牛田くん。「私達がいつ頃から音楽を始めたのかという子供時代の話なんかもしてみたいと思います。　牛田さんは、いつ頃からピアノを始めたんですか？」「母がピアノが趣味で、中国の上海に住んでいた物心ついた頃、家に電子ピアノがあって、ボタンを押すと音が出るから楽しくて。きっと家にあったおもちゃの中で一番面白かったんでしょうね。」上村さんよりも一歩か二歩、後ろに立ってる牛田くん。マイクと口が離れていて、あまりよく聞こえません。「私は母がフルートを吹いたり父がギターを弾いたり、家族が音楽をやっていて、子供の脳の成長にはピアノがいいらしいということで最初はピアノをやっていたんですけど、ピアノだと競争相手がとても多いので、途中でチェロに転向しました（笑）」「今日は牛田さんと私のデュオ・リサイタルの最終日なんですよね。最初が東京のヤマハホール、その次が小平。今日は3回目ですが、場所が違うと音楽も変わってきますね。いかがでしたか？」「お互いに会話するようだったり、ときに一緒になったりして、それが室内楽ならではの醍醐味ですね」「私も同じ事を思っていたので嬉しいです。」マイクを持って、何かを言いたそうに、でも何故かとても居心地悪そうな牛田くん。「上村さんのトークが素晴らしすぎて…。すごいですね！」「なんかだんだん離れてく…。怖いお姉さんじゃないんだから（笑）　私の方が、ちょっとだけ年上なんですよ。」「さて、今から演奏するアンコールの曲は…」「今日のプログラムはバッハで始まったので、最後もバッハの曲を演奏します。今日演奏したブラームスもショパンもバッハを尊敬していたので。」「バッハで始まりバッハで終わる。原点回帰ですね。」だいたいこんな感じだったかと…。上村さんが言うとおり、多分無意識に少しずつ後ろに下がっていく牛田くんは、何年か前の銀座のイベントの時と同じで、逃げ出したいのを必死に堪えてる感じでした🤣『牛田智大くんミニコンサート in 銀座山野楽器』８月１９日、東京は猛烈な暑さの晴天行ってまいりましたよ。『トロイメライ』発売記念のミニコンサート＆サイン会。東京に住んでいながら、数えるほどしか銀座に行ったこ…ameblo.jpそして演奏してくれたアンコール曲は、ヤマハホールの時と同じ「J.S.バッハ（M.R.ロザノフ編）／パストラーレヘ長調BWV590 より第3曲」でした。やはり、ラフマニノフのヴォカリーズに似た曲調で、フッと消えるような終わり方をしました。会場を出ても、まだ弱い雨が降り続いていました。ちょっと迷ったあげく、少し先の霞城公園まで急いで行ってみました。この建物が見たかったんです。でも、既に4時半で閉館してました(T-T)ネットでこのステンドグラスを見て、3月の金沢で行った、尾山神社を思い出したんです。まさかこの翌日、実家が大変なことになるなどとは夢にも思わず1年ぶりに訪れたお店「さわの」で、楽しい時間を過ごしました。マスターも変わらず元気で嬉しかった。でも、ＳＮＳでお店の宣伝をするという約束が、まだ果たせていません…(T-T)中に入ることは出来なかったけれど、この洋館（旧済生館本館）とても素敵でした。時間がなくなってきたので、大急ぎで駅に向かいました。帰りの新幹線から見えた景色。結局私は、帰りの新幹線でも、東京に着いてからの在来線でもずっとウトウトと眠り続けてましたやっぱちょっと疲れてるなあ、私　　　　　　　　　　　　　　　　　　コンサート情報です。2024年10月13日（日）14時開演室内楽（コントラバス：加藤雄太/弦楽四重奏：カルテット・アマービレ）SAYAKA HALL(大阪）♪ショパンピアノ協奏曲第1番♪ショパンピアノ協奏曲第2番牛田智大室内楽コンサート in SAYAKA | SAYAKAホール（大阪狭山市文化会館）【公式サイト】大阪府大阪狭山市にあるSAYAKAホール（大阪狭山市文化会館）は各種ホール、会議室などを備えた文化施設です。公演・イベント情報、施設紹介、ご利用方法など。www.osakasayama-bunka.jp11月4日（月・祝）15時開演第12回浜松国際ピアノコンクールオープニングコンサートアクトシティ浜松（静岡）11月24日（日）14時開演東京エレクトロンホール宮城（宮城）コンチェルト（仙台市民交響楽団／指揮：小林研一郎）♪グリーグ：ピアノ協奏曲演奏会のご案内2024年11月24日（日）14:00開演（予定）東京エレクトロンホール宮城（宮城県民会館） ●曲目● ベルリオーズ／幻想交響曲作品14 グリーグ／ピアノ協奏曲イ短調作品16 ヴェルディ／歌劇『運命の力』序曲 ●指揮● 小林研一郎 ●ピアノ独奏● 牛田智大 ●ゲストコンサートマスター● 永峰高志shiminkyo.jimdofree.com12月21日（土）13時開演リクルートスカラシップコンサート紀尾井ホール（東京）第30回リクルートスカラシップコンサート開催のお知らせ - 公益財団法人江副記念リクルート財団器楽部門現役奨学生が一堂に会し、国内外での演奏会や練習等、この1年間研鑽を積んだ成果を披露するコンサートです。www.recruit-foundation.orgこちら、文字数オーバーにより現在工事中。今しばらくお待ち下さい　m(_ _)m『＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2024年6月～）』皆さま、こんにちは。牛田くんの新しいコンサート情報が続々出てきました。毎度のことですが、前記事が容量オーバーになったため今回もところてん方式で2024年…ameblo.jp

牛田くん in せんくら2024②（2024.10.5）

牛田くん in せんくら2024①（2024.10.5）

9月のこと・お祓い・姉の夢

ありがとう牛田くん！リーズ国際ピアノコンクールの記録【追記あり】

お疲れ様、牛田くん。セミファイナル結果発表

ブラボー牛田くん！リーズ国際ピアノコンクール セミファイナル

おめでとう 牛田くん！リーズ国際ピアノコンクールセミファイナル出場決定！（追記あり）

＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2025年1月～3月）

牛田智大さん 『協奏曲の夕べ』@東京オペラシティ（2024.9.3）（コンサート情報あり）

私の粕床

ローム ミュージックファンデーション スカラシップコンサート（2024.8.25）

秋色あじさい

牛田智大さんシューマンコンチェルト in 倉敷（2024.8.11）（コンサート情報あり）

すいか・無花果・土方焼け（コンサート情報あり）

魂抜き・新盆・三回忌

サントリーホール「こども定期演奏会」より（2024.7.14）

牛田智大さん ピアノ・リサイタルin 岐阜・京都（2024.7.6,7）

7月突入！3つのコンサートと慌ただしい日常

＜保存版＞牛田くんコンサート一覧（2024年9月～12月）

上村文乃＆牛田智大 デュオ・リサイタル in 山形（2024.6.23)（コンサート情報あり）

ブラボー牛田くん！リーズ国際ピアノコンクールセミファイナル

おめでとう牛田くん！リーズ国際ピアノコンクールセミファイナル出場決定！（追記あり）

牛田智大さん『協奏曲の夕べ』@東京オペラシティ（2024.9.3）（コンサート情報あり）

ロームミュージックファンデーションスカラシップコンサート（2024.8.25）

牛田智大さんピアノ・リサイタルin 岐阜・京都（2024.7.6,7）

上村文乃＆牛田智大デュオ・リサイタル in 山形（2024.6.23)（コンサート情報あり）