こわれもの | 耳をすませば

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ピアニスト 牛田智大さんを応援しています。

コンサートレポ、好きなこと、お花、料理、仕事、ハンドメイド、日々のあれこれ…。
自由気ままに綴っていきます♪

皆さまこんにちは。

 

 

 

 

 

とうとう関東地方も梅雨入りしましたね。

(と言いつつ今日はピーカンですが)

 

 

 

 

 

実家に帰って片付けをしている私にとって

 

梅雨入りが遅いのは、実はとてもありがたかったのです。

 

 

 

 

火事で焼けてしまった実家は電気が通っておらず

 

窓越しに入ってくる太陽の光を頼りに片付けを進めてきました。

 

 

 

洗面所もキッチンの水道も機能不全となっているため

 

唯一水の出る外の水道を使っているのですが

 

雨だと、水道を使うたびにびしょ濡れになってしまいます。

 

 

それに、

 

Tさんの軽トラに処分する家具やゴミ袋を積んでクリーンセンターまで運ぶので

 

雨だとこのゴミ出しが出来ません。

 

 

 

 

 

 

先週も火・水・木と帰省する予定でしたが

 

天気予報によると火曜日は全国的な大雨。

 

 

心配する母から

 

「大雨の予報が出てるから、明日は無理して来なくていいよ。少しは身体を休めて。」

 

と、前日電話が入りました。

 

 

 

たしかに、大雨で電車が遅れる可能性もあるし

 

東京の家でやらなければならないこともたまってる。

 

 

既に予約していた特急あずさを変更して、火曜日は家で過ごすことに。

 

 

 

 

 

キャッホー!\(^O^)/

 

 

 

 

 

 

 

実家から送ってくる荷物の片付けがなかなか出来ず

 

東京の家は段ボールの数が増えて

 

どんどん狭く煤臭くなってくし

 

衣替えもまだ出来てない汗

 

 

 

急に気持ちも楽になって

 

火曜日は荷物の片付けと衣替え、家事や掃除に精を出しました。

 

 

 

捨てるのがもったいなさすぎて、何着か持ってきた姉の服

 

季節が変わったら母の施設に送る予定の母の秋冬物の服

 

これらをしまうスペースを作るべく

 

思い切ってここ何年か着なかった衣類を処分したら気分もスッキリキラキラ

 

 

 

 

しかし、

 

張り切って動きすぎてしまい

 

最近ちゃんと出来てなかった料理も頑張ったため

 

一日終わったら超グッタリチーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、

 

 

先日私は、本当に珍しく他人にブチキレてしまいました汗

 

 

 

 

 

というのも、

 

 

実家に帰るたびに、荷物を1つか2つ東京に送るのですが

 

Tさんにお願いして着払いで発送してもらっています。

 

日中は大抵私が仕事で不在にしているので、発送日の翌日の夜到着という設定で。

 

 

しかし、前回は到着予定日に仕事が遅くまでかかることになり

 

受け取ってもらうあてのジャックは山登りで不在。

 

娘もオンライン面接とやらの時間と重なるので受け取れないとのこと。

 

 

 

運送会社に連絡をして、翌日の午前中に変更してもらいました。

 

 

 

なのに、

 

2個口で送ってもらったうちの1箱だけ、何故か変更前の日時に届き

 

たまたま娘に受け取ってもらうことが出来ました。

 

 

 

もう一つは指定通り翌日の午前中に届くだろうと

 

ずっと待っていたのに12時を過ぎても届かない。

 

 

荷物を受け取ってから用事に出かけようと思っていた私は予定が立たず、問い合わせの電話をしました。

 

 

オペレーターは「すぐドライバーからお電話させます」とのこと。

 

 

 

そのドライバーから電話が来たのは1時間後。

 

「今日の配達の予定に入ってなかったみたいで、まだ倉庫にあります」

 

 

 

 

真顔

 

 

 

夜なら届けられるというので、用事を済ませに行って、帰ってから受け取ることにしました。

 

 

ま、別に急ぐ物でもないし。

 

 

夜届けに来たドライバーさんに

 

「どうして今回みたいなことが起きたんですか?」

 

と尋ねると

 

「普通は気付くんですけど、今回はたまたま…」

 

とのこと。

 

 

 

「まあいいです。次からは気をつけて下さい。」

 

と言って料金を支払い、荷物を受け取りました。

 

 

 

 

 

 

 

今回届いたのは小さめの段ボール。

 

「こわれもの注意」のカラフルなシールがベタベタといくつも貼ってあります。

 

 

中に入っているのは、実家の物置から出てきた思い出の品々。

 

 

子供の頃使ってた陶器の貯金箱や姉が使ってたスヌーピーのグラス。

 

どこかの景品でもらって、大事に使ってたスープボウル。

 

誕生日にもらった、ウサギやペンギンのついた陶器のフォトフレーム。

 

 

 

子供時代を思い出しながら、夕暮れの倉庫でひとつひとつを一人手に取って

 

あまりの懐かしさに捨てられずに送ったものです。

 

 

 

段ボールを開けて、それぞれを包んである変色した昭和の新聞をそっと開いてみたら…

 

 

 

 

 

割れてる!ハッガーン

 

 

 

 

 

それも

 

 

3つも!ハッガーン

 

 

 

 

叫び叫び叫び

 

 

 

 

 

 

 

さすがにこれにはクレームの電話を入れました。

 

 

 

オペレーター経由で30分後に電話してきたドライバー。

 

 

しどろもどろで要領を得ず、何を言ってるのかよく分からない。

 

 

 

最後の最後に

 

「弁償します。同じ物を買って届けます。」

 

と。

 

 

 

 

 

Amazonで何か注文したのとは訳が違うんです泣くうさぎ

 

 

どうやったって どう探したって

 

あのお店で買った、私の子供時代の思い出の食器や貯金箱は手に入るはずないんです(T-T)

 

 

 

「何十年も前の思い出の品を実家から送った物です。

同じ物を探すのは相当大変だと思うし、まず無理だと思います。」

 

 

そう。こういうのをプライスレスって言うんです。

 

 

 

 

 

私はこれを笑顔でスルー出来るほどの心優しい女神でもなければ

 

これを機に値段をつり上げるカスハラのクレーマーでもありません。

 

 

 

ただの一利用客です。

 

 

 

 

電話の向こうでドライバーさんがどうすればいいのか困っているのが分かったので、提案してみました。

 

 

「では、1点千円で3点分、三千円の弁償をしていただけますか?」

 

 

そう言うと

 

「あ、三千円でいいんですか?」

 

 

と、ちょっとホッとした様子の若いドライバー。

 

 

きっともっと高額を要求されると身構えていたのでしょう。

 

 

 

「じゃ、明日届けます。」

 

と気楽に言うけれど、私は翌日・翌々日とも帰省でそのあとは続けて仕事です。

 

結局、仕事が終わった後の金曜の夜に届けてもらうことになりました。

 

 

 

「じゃ、『株式会社○○運輸宛』で、三千円の領収書作っといてもらえますか?手書きでも何でもいいんで。」

 

と、ドライバー。

 

 

 

 

…はぁ?むかっ

 

 

 

 

 

 

スミマセン。

 

人間出来てない私は、ここで堪忍袋の緒がブチッ!と切れる音を聴いてしまいました。

 

 

 

「度重なるそちらのミスなのに、どうしてこちらが領収書まで作らないといけないんですか?

領収書のフォームだったら、百均でも買えますよね?

当然そちらで作って下さい。私はサインだけします。

これからも利用させていただく予定ですから、今後同じようなミスがないようにくれぐれもお願いします!」

 

 

 

 

 

ウッキーッ!ムキームカムカ

猿くまいのしし宇宙人くん恐竜くんバイキンくん

 

 

 

 

 

青年ドライバーをビビらせてしまった…汗

 

 

 

 

彼はさらにしどろもどろになり、「分かりました」と電話を切りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金曜の夜、前日またTさんが発送してくれた荷物と共に

 

彼は封筒に入った三千円と「示談書」と書かれた会社の事務担当が作ったであろう二枚綴りの書類を持ってやってきました。

 

 

 

「示談書」かあ…汗

 

 

 

 

 

 

「示談書」にサインを書きながら

 

 

「実家で遺品整理をして出てきた、とても大切なものだったんです。」

 

 

と、言葉にしてみて

 

きっと彼には伝わらない気がしました。

 

 

怒りよりも

 

虚しさや寂しさで 力が抜けていく感じがしました。

 

 

 

 

要領を得ない謝り方をして、逃げるように帰っていくドライバー。

 

 

社会経験の少なさから来るものなのかもしれません。

 

若い時、私にもそんな頃があったような気もします。

 

 

 

 

 

今の彼にとっては

 

今回の失敗が大ごとにならないこと

 

目の前の客が面倒くさいことを言い出さないこと

 

上司に叱られたり、責任を負わされないことが最重要なのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

けれど私は ものを届ける仕事をしている方々に言いたいです。

 

 

 

あなた達が汗を流して運んでいる荷物の中には

 

お金では買えないものもあります。

 

 

 

他人にとってはガラクタでも

 

送る側・受け取る側には思い出や愛がいっぱい詰まっているものもあります。

 

 

 

忙しくて 時間がなくて 力仕事で大変なのはよく分かります。

 

 

 

けれど 

 

 

ご自分が届けているものが とても大切なものであることを

 

あなたが その重要な役割を担っているということを

 

 

どうか忘れないでいて欲しいです。

 

 

 

 

 

あなたは とても素晴らしい仕事をされているのですから。