姉の四十九日・何度も見る夢 | 耳をすませば

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ピアニスト 牛田智大さんを応援しています。

コンサートレポ、好きなこと、お花、料理、仕事、ハンドメイド、日々のあれこれ…。
自由気ままに綴っていきます♪

 

こんなタイトルの冒頭で書くのもなんですが…

 

 

 

 

 

牛田くん、リーズ国際ピアノコンクール一次予選通過おめでとう!!

 

 

 

私、まったく心配してませんでしたよキラキラ

 

牛田くんのピアノが通らないわけないもん照れ

 

 

 

 

 

 

とはいえ、

 

相変わらず長野と東京を行ったり来たりの二重生活で全く余裕がなく

 

牛田くん情報もファン友さん達から教えていただいている私あせる

 

 

 

その、情報通のファン友さんによりますと

 

一次予選の演奏動画が順次公開され、牛田くんの演奏は5月28日だそう。

 

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牛田ファンの皆さま。

 

もはや今シーズンの芽々はまったく頼りになりません(T-T)つつー

 

 

牛田くん情報は、情報の早いファンの方々のXやInstagram等を参考になさってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、

 

今回も個人的な内容を備忘録として書かせていただきます。

 

ご興味のある方、よかったらお付き合いください。

 

 

 

 

 

 

 

 

いつからか思い出せませんが

 

昔から何度も繰り返し見る不思議な夢があります。

 

 

 

 

実家で隠し部屋を見つける夢。

 

 

 

 

結婚する前も

 

結婚してからも

 

東京生活の方がずっと長くなっても

 

何度も何度も同じような夢を見るんです。

 

 

 

黒っぽい木の板の薄暗い家にいて

 

そこに私と母がいる。

 

夢の中の私は、とにかく「母の娘」として存在しているのです。

 

 

実際の実家とはまるで違う、囲炉裏があるような古民家風の家なのですが

 

そこが私が生まれ育った実家だということも

 

私がこの家の娘で、家の中には母がいる(時々祖母も)ということだけは

 

なんとなくハッキリ分かるんです。

 

 

そして、その夢の中で、私はいつも隠し部屋のような空間を発見します。

 

それは、忍者屋敷のように一見分からない小さな扉だったり

 

屋根裏や床下に見つけた階段の先だったり。

 

 

とにかく、「あるはずがない」と思っていた実家に思いがけず広い空間を見つけて

 

「お母さん、こんな場所を見つけたよ!」と

 

驚きと、「よかった」「得した」というような安堵やお得感を感じながら母に報告してる夢。

 

 

 

なんなんでしょう?この夢が示しているのは。

 

 

歯が抜ける夢  空を飛ぶ夢 牛田くんが登場する夢(///∇//)

 

これらは通常運転な感じでたくさん見るし、見ても不思議はないけれど

 

この「実家の隠し部屋」の夢だけは、昔から不思議でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年3月 自分の身にこんな大変なことが降りかかるなどと考えたこともなく

 

今まで脳天気に生きてきた私は

 

家族が亡くなったときの細かな手続きはもちろんのこと

 

葬儀や法要等に関するマナーや知識がまったくありませんでした。

 

 

姉が亡くなったのがあまりにも突然でイレギュラーだったため

 

考える暇もなく姉の火葬と納骨を済ませました。

 

 

 

忙し過ぎる毎日を過ごしていた4月の半ば頃

 

突然ふと思い出したんですよね。

 

「そういえば、四十九日ってどうすればいいんだろう?」

 

 

 

本来なら、火葬を済ませてから49日までの間は遺骨を自宅に置き

 

亡くなってから49日目に法要を行って納骨をする。

 

 

らしいのですが、姉の場合、既に納骨は済んでいる。

 

 

母やジャック、親戚の人達に相談したところ

 

「納骨の時にお経をあげてもらってるから、もうやらなくていいのでは」

 

という意見が大半でした。

 

 

お寺さんに直接相談するのはちょっとハードルが高かったので

 

納骨の時にお世話になった石屋さんに相談してみると

 

「49日をやらなかったというのは今まで聞いたことがないけれど、家族の気持ちの問題なのでどちらでもいいのでは」

 

とのこと。

 

 

 

四十九日とは、亡くなってから7日ごとに故人が己の人生を振り返り

 

極楽浄土へ行けるかどうかの最後の審判がくだされる日で

 

日程的には49日よりも早めに行った方がよいとのこと。

 

(「満中陰」とも呼ぶのだと、牛田ファンの方に教えていただきました)

 

 

 

 

 

突然で悲しい亡くなり方をした姉が

 

まだ事態が飲み込めずにあの世に行けなくなってしまったらかわいそう。

 

 

 

 

今回の一連のことはすべて 私が決めて進めてきました。

 

 

やってあげたい。

 

しっかりと心を込めてあの世に送り出してあげたい。

 

 

 

 

最終的に背中を押してくれたのは、私の大好きな松本の叔母の長男でもある従兄でした。

 

小説家兼算命学の易学者でもある従兄は、仏教のことに割と詳しかったのです。

 

 

「金銭的なことや世間的な体裁とは全く別な部分で、芽々は○○(姉)のことを大事に送り出してあげたいんでしょ?

 

是非やってあげた方がいいと俺は思うよ。○○も、きっとすごく喜ぶと思う。」

 

 

 

だよね、お兄ちゃん。

 

私本当は、背中を押して欲しくって連絡したんだ照れ

 

 

 

 

 

 

 

姉が他界してから49日目は4月28日のゴールデンウィーク。

 

でも困ったことに、4月前半仕事を休ませてもらった私は、この週ぎっしりシフトが入っていたんです汗

 

 

でも、誰かにお願いしたら替わってもらえるかもしれない。

 

 

 

お寺さんに電話をしたところ

 

29日にお寺の大きなイベントがあるため、その前の何日間かは法要を受け付けていない、とのこと。

 

 

「一般的には前倒しでやった方がいいとも言われていますが、遺族の方の送り出す気持ちが大切なので、後ろにずれても問題ないですよ」

 

と。

 

 

 

 

 

私一人でお寺を訪ね、ひっそり送り出してこようかな、とも思ったのですが

 

山奥過ぎて足がないあせる

 

 

可愛がってくれたうちの娘や、小さい頃よく遊んだ従姉妹達も行ってくれたら姉も嬉しいに違いない。

(妹は腰痛だとかで今回も不参加)

 

 

5月最初の週末は母の施設への引っ越しが既に決まっていたので

 

かなり遅くなってしまったけれど、12日に行うことに決めました。

 

 

高齢の母や叔母達には無理をして欲しくなかったので

 

ジャックと娘、参加を快諾してくれた従姉妹と達と行くことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

もうひとつ、私の頭をちょっと悩ませていたことがありました。

 

 

それは、位牌の置き場所。

 

 

 

火事当日、母が仏壇から持ち出した祖父母と父の位牌

 

私が持ってきた扉のある古い位牌

 

 

母の施設が決まるまでの期間限定と言うことで、私の東京のマンションに持ってきて我が家のパワースポットに置いて毎日手を合わせていたのですが

 

四十九日にはもう一つ、姉の本位牌が増えることになる。

 

 

母の施設に位牌を4つも置くのはいかがなものか…。

 

 

 

 

そこで、また恐縮しながらお寺に相談しました。

 

 

「扉のある位牌を開いてみると『○○家代々の霊位』と書いてあるのですが、ここに魂を移してもらうことは出来ますか?」

 

 

「魂入れ」とか「魂抜き」「魂を移す」という言葉自体、つい最近知ったばかりです。

 

もしかしたら、すごく非常識なことを言ってるのかもしれません(^^;)

 

 

 

電話の向こうの若い方丈様の奥さんによると

 

「扉のある位牌の中に、板が入っているはずです。屋根を持ち上げてはずしてみてください」

 

 

 

ええ~っ!?

 

いいの?そんなことして、バチが当たらないの???

 

 

こわごわ屋根をパカっとはずしてみたところ

 

 

きゃーっ!本当に板がたくさん出てきました。

 

しかも、そのうち何枚かに名前が書いてあります。

 

実家の苗字ではあるけれど、聞いたことない名前。

 

 

 

ご先祖様…?

 

 

 

 

ジーン…

 

(T^T)゚。

 

 

 

 

あなた方だったのですね。

 

子供の頃から私が手を合わせ、心の中で話しかけていたのは。

 

ずっと私を守ってくださっていたのは。

 

 

まさか、こんなところで対面できるとは!

 

 

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方丈様の奥様がおっしゃるには、

 

まだ名前が書かれていない板があるならば、そこに魂を移すことが出来るとのこと。

 

仏具屋さんで板に祖父母や父・姉の名前を書いてもらって、位牌と一緒に四十九日の法要の日に持ってきてくださいとのこと。

 

 

 

板の数を数えたら、名前が書いてあるものが4枚、黒い漆塗りのものが1枚、まだ何も書いてないまっさらなものが5枚。

 

 

まっさらな板に祖父・祖母・父・姉の名前を書いてもらい

 

将来母がこの世を去ったときに書いてもらったらピッタリの数。

 

 

実家の苗字を名乗る人間は、母で最後になるのです。

 

 

 

 

私の頭の中で、カチリ、と音がした気がしました。

 

パズルの最後のピースがはまった時のような、鍵穴に鍵を射し込んだ時のような…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行ったことのない仏具屋さんを探して、板に名前を書いてもらうよう依頼しました。

 

ゴールデンウィークを挟むし外注に出すので、ギリギリ法要の2日前に出来上がるとのこと。

 

 

よかった~!(^^;)

 

 

 

この、屋根と扉付きの位牌は「くり位牌」「回出(くりだし)位牌」と言って複数の名前を書いた板を入れられるもの。

 

 

今さらですが、無知な私にとって、世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるんですねえ…汗

 

 

 

本来ならば亡くなった日と共に、本名と戒名の両方を書くものですがどうします?と訊かれ

 

既に入っている4枚は亡くなった日と本名しか書いてないけれど、姉たちのは戒名も入れてもらうことにしました。

 

 

 

 

こんな報告を、この日の夜電話でおば(母の妹)にしたところ

 

「ああそれ、ご先祖さまじゃなくて、あなたのお母さんが死産や流産した赤ちゃんの魂だよ」

 

と、さらり。

 

 

 

えええ~っ!?

 

 

 

 

子供の頃から、ずっとご先祖様だと思ってた…。

 

 

 

姉を産む前に、母は流産や死産を繰り返し、7年目にやっと生まれたのが姉だったというのは昔から聞いてきたけれど

 

お母さん、4回も…泣くうさぎ

 

 

 

辛かっただろうなあ。

 

いっぱい泣いただろうなあ。

 

 

だから札に書いてある名前、昔話の登場人物みたいにシンプルで、戒名がついてなかったのね。

 

生まれてこられなかった私のお兄ちゃんお姉ちゃん達だったのね。

 

 

 

ありがとう。いつも守ってくれて。

 

 

生まれてきたかったよね。

 

生きたかったよね。

 

 

もうすぐ姉がそちらに行きます。よろしくね。

 

 

 

 

あ、涙出てきちゃった…。

 

 

 

 

 

母もよく諦めずに私達3人を産んでくれました。

 

この人達が普通に生まれ育っていたら、今頃私はここにいなかった。

 

 

きっと母は、泣きながら消えてしまった小さな命に名前をつけて

 

1枚ずつこの扉の中に板を納めてきたのでしょう。

 

 

 

おかあさん…。

 

 

 

(T-T)

 

 

 

 

 

 

 

四十九日の前の夜は

 

位牌の前に姉が好きだった「ほろよい」を置いて、私は缶ビールを開けて乾杯しました。

 

 

姉はあまりお酒に強くはなかったけれど

 

私が帰省すると、いつもビールと酎ハイを買って

 

一緒に飲むのを楽しみにしてました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当日は、朝8時に車で我が家を出発しました。

 

 

家族旅行をしたときは、黄砂にやられてビックリするくらい汚くなってた我が家の黒い車。

 

前日ジャックが洗車して、ピカピカになりましたキラキラ

 

 

 

天気もまずまず、少し開けた窓から入る5月の風。

 

 

 

途中、お昼を食べるために諏訪湖サービスエリアに寄りました。

 

 

諏訪湖が一望出来る素晴らしいロケーション。

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人気No.1の信州味噌ラーメン

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近くで鳥の鳴き声がすると思ったら、珈琲屋さんの看板の横にツバメの姿。

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天井の内側に巣があるみたい。家族で自由に店内を飛んでます。

 

 

なんとも微笑ましい光景に、みんなニコニコ照れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お寺は山の奥にありました。

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うわあ!なんて緑豊かな素敵な場所。

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すごくいい空気が流れてるのを感じます。

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まだ一時間近くあったので、パンプスをスニーカーに履き替えて、一人で周辺を散策しました。

 

 

 

 

 

 

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どこまで行っても素敵な景色。

 

 

夢中になってズンズン歩いていたら、従姉妹達が到着したから早く戻ってこいとジャックから電話が(^^;)

 

 

 

 

 

 

戻りは上り坂だったので、すっかり息が上がってしまいましたあせる

 

 

 

 

 

 

そんな私の息をさらに上げる心臓破りの階段が汗

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階段の途中にお地蔵さん

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これは、母達は絶対無理でしたね…(^^;)

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立派なお寺にビックリ!

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(非常に気になる石像)

 

 

 

 

 

 

 

方丈様の奥様が、建物の中に案内してくださいました。

 

 

古民家のような黒い床や柱や家具。歴史を感じる素晴らしい空間。

 

 

 

広~い畳の長テーブルに座り、感心しながらみんなでキョロキョロしていたら

 

奥様がお茶を淹れてくれました。

 

 

そのお茶請けが、朱塗りの漆の丸皿に 菊の葉っぱとカリッとした甘い梅、たくあんと奈良漬け。

 

 

見た目も美しい上に、全部美味しくて感動キラキラ

 

 

 

 

ジャックが「お茶と一緒に漬物が出てくるのは長野ならではですよね」と。

 

 

ああ、そう言えば確かに!

 

昔から当たり前すぎて、何も疑問に思わなかった(〃∇〃)

 

 

 

 

 

 

 

方丈さまが登場して、本堂に案内されました。

 

 

 

スゲ~!キラキラ

 

広い!キラキラ

 

立派!キラキラ

 

 

 

 

お写真でご紹介出来ないのがとても残念ですえーん

 

 

 

 

 

歴史ある山寺での法要は

 

とても心が研ぎ澄まされる特別な時間でした。

 

 

「波動の高い場所」というのは、こういう所のことではないかしら。

 

 

 

方丈さまと一緒に経を読み

 

姉のための法要でありながら

 

同時に私自身も癒やされているような

 

自分の身体の中心に、しっかりと魂が固定されたような

 

なんともいえない不思議な感覚でした。

 

 

 

姉の法要のあと、本意位牌の魂抜きと、くり位牌への魂入れを行いました。

 

 

方丈さまのお話も心に沁みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お寺から火事当初とてもお世話になった松本の叔母の家が近いことが分かったので

 

従姉妹達と解散して、叔母の家に行きました。

 

 

 

母の日だったのでプレゼントとお花を持って。

 

 

叔母は、テーブルにたくさんお菓子や料理を並べて大歓迎してくれたけど

 

そのあと母の施設に行くことになっていたので、30分ほどで失礼しました。

 

 

 

 

 

 

 

母は前回よりさらに首を長くして私達を待っていました。

 

 

まだ入居から1週間も経ってないのに

 

すっかり勝手知ったる場所のように、玄関の外まで出てきて「こっちだよ」と。

 

 

 

母と娘が会うのは2年前の父の葬儀の時以来。

 

お土産をたくさん持って行きました。

 

前回実家の母の部屋の箪笥から何枚か東京に持ち帰った服は

 

2回洗濯しても、煤(すす)の匂いが完全には消えませんでした。

 

 

 

日曜の夕方だったので、特別に部屋に入ったけれど

 

ぐるりと中を見渡した娘が

 

「すっごくいい部屋だね」

 

と感心したように何度も言うので嬉しくなっちゃいました。

 

 

 

 

 

方丈さまに書いてもらった姉の戒名の紙を母に見せ

 

くり位牌をチェストの上に置きました。

 

 

 

叔母から聞いたこと、今回私が知ったことは敢えて言わなかったし、これからも特に触れないつもりです。

 

東京の家に置いて毎日手を合わせているうちにすっかり愛着が湧いたけど

 

あれから2ヶ月。これはやっぱり母のところに戻るべき位牌です。

 

 

 

母は火事当時のことを思うと、見違えるように元気になりました。

 

最初の一週間ほどの記憶は今でもないそうで

 

確かにあの頃の母は、このまま死んでしまうのではないかと心配になるほど抜け殻みたいだった。

 

 

 

 

名残惜しそうに見送ってくれた母と別れて

 

3人で実家を見に行きました。

 

娘は怖がって、すぐに外に出てしまいました。

 

 

お墓参りにも行きました。

 

 

 

 

やっと一区切り着いたので、お菓子を持ってご近所に挨拶回りをしました。

 

 

お見舞い金をまとめてくださった隣組の組長さんのところに行ったら

 

すぐ隣で庭いじりをしていた若いご夫婦の姿が。

 

この方達からもお見舞い金をいただいているはずなのでご挨拶をしたら

 

奥さんがポロポロと泣き出してしまいました。

 

 

「うちの子供が小さかった頃、よくお母さんに遊んでもらったんです」

 

って。

 

あんまり切なそうに泣くので、こちらの方が申し訳なく感じてしまうほどでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャックと娘は東京に戻り

 

私は今回も従姉(&おば)の家に泊めてもらいました。

 

 

料理上手な従姉は今回も美味しいご馳走を作ってくれて

 

夜はまたしてもいろんな話で盛り上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日は朝から土砂降りでした。

 

 

今回もTさんが家の片付けを手伝ってくださいました。

 

 

数日前に水道局に電話して、一時的でいいので水が出るようにしてほしいとお願いしていたので

 

水道局の人が来て、水道の元栓を開けてくれました。

 

 

これで掃除が格段に楽になる!ととっても期待していたけれど

 

使えるようになったのは庭の水道だけで

 

玄関からぐるりと裏に回る形になるので

 

結局今回もお向かいさんの外の水道を使わせてもらいました。

 

 

 

水道が使えるうちに拭き掃除を頑張ろう、と

 

バケツに水を汲んで使いましたが

 

バケツに水が溜まるのを待っている間に

 

パーカーのフードをかぶっても、すぐに雨で全身ビショビショになりました。

 

 

 

 

姉の部屋のテレビ台の下に置かれたひよこのぬいぐるみを見ると

 

辛くて仕方ないので、Tさんにお願いして捨ててもらいました。

 

 

2年前の父の葬儀のあと、姉の部屋で二人でいろんな話をして

 

「このひよこかわいい!」「牛田くんにあげたら?」

 

そんな話をしたひよこが、相変わらずフワフワしながらこっちを見てるので

 

私はなかなか姉の部屋に入ることが出来なかったんです。

 

 

 

床や棚に置かれていた物をどかすと

 

アートかと思うほど、置いてあった物の形がくっきりと黒い煤から浮かび上がりました。

 

 

 

 

居間のこたつをどかして、テーブルと椅子を運び込んでよく拭いて

 

休憩スペースを作りました。

 

 

お昼やおやつの休憩時間、ついついおしゃべりに夢中になってしまい

 

お互い我に返って作業に戻りました。

 

 

 

高校の頃から山岳部に入っていたというTさん。

 

何度も危険な目に遭ってきたそうです。

 

 

大学生の時、後輩が雪山で遭難して行方不明になり

 

Tさんはわざと単位をひとつ落として留年し

 

雪が解けた頃その山に行って

 

行方不明になっていた後輩の遺体をを見つけ出し

 

ご両親の元へ帰したそうです。

 

 

 

 

時々「この人は本物だ」と思う人に出会うことがあります。

 

滅多に会うことはありません。

 

Tさんは、そんな数少ない 私が思う「本物」の中の一人です。

 

 

そういう「本物」の人達って

 

どうしてみんな腰が低いんでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

翌日は気持ちのいい五月晴れで

 

Tさんは朝8時に軽トラで迎えに来てくれました。

 

 

 

天気がいいと肉体労働も気持ちいい。

 

 

ああ、それにしてもやることがありすぎる。

 

拭き掃除や片付けに加えて

 

要るもの・要らないものの仕分け

 

これは私にしかできませんあせる

 

自分があと10人いたらいいのに。

 

 

孫悟空はいいな。自分の身体から毛を抜いて

 

フッと吹いたら分身になるんだもんね猿

 

 

いや、そんなに自分がいたら邪魔になるだけかな…。

 

 

 

 

 

 

 

何十年も家族が住んだ家には、思い出と共に本当にいろんなものがあります。

 

私が生まれた時の「母子手帳」を発見しました。

 

 

他人から見たらガラクタにしかならないものも

 

家族にとっては大切な宝物。

 

ああでも、こんなに全部を東京に持って行くわけにはいきません汗

 

 

 

Tさんが、家族のアルバムをTさんの家に持ち帰り

 

これから母を見舞うたびに1冊ずつ持っていく、と提案してくれました。

 

 

「きっとお母さん、これも好きだと思うよ」

 

と、Tさんがチョイスした手塚治虫のすすけた『ブッダ』は、「私、マンガって読まないから(←忘却)」と今回も母に却下されました🤣

 

 

 

 

こんなの見つけたよ。

 

こんなもの出てきたよ。

 

と、小さな驚きと共に報告し合っているうちに

 

ふと、隠し部屋の夢のことを思い出しました。

 

 

 

昔から繰り返し見てきた不思議な夢は

 

もしかしたらここに繋がってたんだろうか…。

 

 

くり位牌の中から名前の書かれた板を見つけた時も

 

一瞬、あの夢を思い出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ先は長いけれど

 

随分すっきりした家を見ると嬉しくなります。

 

 

黒い煤の跡が取れなくて諦めた木の家具も

 

レンジ周り用の洗剤で拭いたら、見違えるように綺麗になりました。

 

 

いずれ潰してしまうとしても

 

やっぱり感謝を込めて綺麗にしてあげたい。

 

 

こういうのは、効率とか理屈じゃないんだよね…。

 

 

 

 

 

今回もTさんと二人で母に会いに行きました。

 

 

洗濯して、おととい私が持って行ったブラウスを着てる母

 

ますますしゃんとして見違えるよう。

 

 

自立しすぎてここを追い出されたらどうしよう…(^^;)

 

 

 

 

 

 

Tさんに母が話しているのが聞こえてきました。

 

「人生の最後に こんなに大切にしてもらって、なんて私は幸せ者なんだろう…」

 

 

 

 

母が「幸せ」って言った。

 

「幸せ」って言った。

 

 

 

 

(T^T)゚。うるうる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京のマンションに戻ったら、出窓に素敵な花束が。

 

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娘より

 

「ママ、いつもありがとう。母の日のプレゼント」

 

 

 

 

本当に…?

 

 

 

(T^T)゚。うるうる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…とか、一度でいいから書いてみたい真顔汗

 

 

 

 

 

あ、コレ、花を栽培する職場で働いてる従妹が「捨てるのもったいないから」と持たせてくれたもの。

 

ジャックと娘が一足先に東京に戻るとき、車に乗せて持ち帰ってもらってたの。

 

 

 

 

帰ったらジャックも娘も不在で、家の中は荒れ放題でしたドクロむかっ

 

 

 

 

 

 

翌日、疲れが出たのか朝から酷い頭痛と倦怠感汗

 

 

ああ、でもやっぱりお花は癒やしだわ笑い泣き

 

 

見て!

 

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毎朝水切りして愛でてます。

 

 

角度を変えると表情も変わるよ。

 

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折れちゃった枝は、小さな花瓶に。

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かわいいラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

諏訪湖のサービスエリアで買ったお菓子を、マーマレードの瓶と一緒にお隣の妖精さんに届けに行きました。

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ピンポーンとチャイムを押した瞬間気がついた。

 

 

ハッ!毎年母の日に花束渡してたのに

 

今年はバタバタすぎてすっかり忘れてたあせるあせるあせる

 

 

 

 

ごめんなさい、と謝る私に

 

「いいのよ。それよりあなた疲れてるんでしょ?少し休んだら?卵たっぷりのケーキ焼いてあげるから」

 

 

 

 

本当に疲れすぎて頭が回らなくなり、横になっていたら深い眠りに落ち

 

ピンポーンとチャイムの音で目が覚めました。

 

 

 

 

 

 

ええ?もう焼いてくれたの?!抹茶のシフォンケーキ。

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う、ウレスィ~(T-T)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『花を飾ると、神舞い降りる』

須王フローラ

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お花には妖精がいて

 

花を飾ると、こっそり幸せを運んできてくれるんだって。

 

 

 

 

本当にそうかも照れ

 

 

 

 

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見てるだけで幸せラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、また。

 

 

今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

(^-^)ノ~~

 

 

 

 

 

 

 

 

オ・マ・ケ

 

 

4月の終わり頃の近所の神社

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