せんくら2日目の牛田くんの演奏はこちら。
公演番号22
10月1日(土)10時45分~11時45分
阪田知樹・津田裕也・牛田智大
3人のピアニストによる豪華ピアノ・ガラ・コンサート
日立システムズホール仙台(コンサートホール)
プログラム
《 阪田知樹 》
♪ J.S.バッハ/阪田知樹:アダージョ
♪ J.S.バッハ/ブゾーニ:パルティータ 第2番より シャコンヌ
《 津田裕也 》
♪ モーツァルト:きらきら星変奏曲
♪ シューマン:アラベスク
♪ シューマン/リスト編:献呈
《牛田智大 》
♪ パデレフスキ:「6つのフモレスケ」よりサラバンド
「ミセラネア」より メロディ、ノクターン
♪ シベリウス:樅の木
♪ リスト:愛の夢
会場は、昨日と同じ日立システムズホール仙台のコンサートホール。
今日は舞台後方のひな壇はスッキリと何もなく
昨日のリサイタルで意見が出たのでしょうか。
前方の花が右側に移っていたので、ペダルの足元も隠れません。
ピアノは昨日と同じくスタンウェイ。
最初に登場したのは、阪田知樹さん。
黒いシャツに黒いパンツ。
写真よりも髪が長めで芸術家的な雰囲気です。
パンフレットの写真の雰囲気と随分違いますが
それを言うなら今の牛田くんだって、かなり印象違うと思います。
黒い靴が、おせち料理の黒豆のようにツヤツヤでピカピカでした![]()
1曲目のバッハ:アダージョは阪田さんの編曲なんですね。
そもそも元の曲を知らないので感想も言えないのですが
今年6月のオペラシティで聴いた阪田さん編曲の曲が私には難解で
こだわりのある人かな?という印象を持っていましたが
重すぎず、でも軽すぎず
心地よい演奏でした。
音色も美しく、やはり有名なピアニストですね。
さすがです。
2曲目のシャコンヌは、前回のせんくらで牛田くんが演奏した曲でもあります。
牛田くんのシャコンヌを聴くたびに
人間の深い「業」を感じ
ステンドグラスの光が射す石造りの教会で
マリア像の足元に跪(ひざまづ)いて
俗な己を悔い改めたくなったものですが
演奏者によって印象が変わるんですね。
阪田さんの演奏は、ほどよく力の抜けた感じで
私も悔い改めずにリラックスして聴けました。
あ、それとも、牛田くんだとついつい感情が入りすぎて
いつも力が入っちゃうからでしょうか…?(///∇//)
私、ほかのピアニストの方の演奏を聴くことがあまりないので
とても新鮮で楽しんで聴けました。
久しぶりにシャコンヌちゃんと聴いたけど
こんな大曲だったんだ、とあらためて実感しました。
演奏が終わって、一度袖に入ったと思ったら
ハンドマイクを持って登場しました。
おっ。トークもあるの?(〃∇〃)
阪田さんは、今回が初めてのせんくらのご出演だそうで
この日、朝一番の演奏会。
頑張って早起きしました、とお話しされて
会場が笑いに包まれました。
阪田さんが舞台袖に消えると
ほとんど入れ替わりですぐに登場した津田裕也さん。
この方、仙台のご出身で
もしかしたら、せんくら皆勤賞なのではないでしょうか?
初めて見た印象は、思っていたより小柄な方。
衣装はスーツにノータイの黒シャツ。
そして、とっても優しそうで
心優しいカピパラ、という感じでした。
(失礼に当たったらすみませんm(_ _)m )
私、プログラムを見た瞬間から、津田さんの演奏がとっても楽しみでした。
キラキラ星変奏曲。
とても優しい表情で演奏されるので
見ているこちらも自然と優しい気持ちになります。
音色は軽やかで
ヒラヒラと舞う黄色いチョウチョのようでした。
2曲目のシューマン:アラベスクは、先日名古屋に行ったとき
駅ピアノでファン友さんが弾いてくれた曲。
彼女が弾いてくれたのは冒頭の方だったので、曲が最後まで聴けてとても嬉しかったです。
聴いてみたら、あ、知ってる曲でした。
やっぱり美しい曲…。
日本には、いいピアニストがたくさんいるんですね![]()
3曲目はシューマンの『献呈』。
うわあ、嬉しいな。献呈聴けるなんて。
そして、今日もシューマンの曲を2曲も聴けるなんて。
クララは、リストの編曲をあまり好まなかったというけれど
リストの曲って、レースとかフリルとか、そんな印象があります。
クララは、そういうヒラヒラよりも
シンプルで動きやすい麻の服のような音楽が好きだったんでしょうかね。
大好きな『献呈』を聴きながら
牛田病を発症しない自分に成長を感じました(〃∇〃)
…っていうか、だってこのあと牛田くんのピアノが聴けるんだもん(〃∇〃)
あ、津田さんもマイクを持って再登場しました。
私、あとでガッカリしないように
「さっきのは阪田さんがおしゃべり好きな人だっただけかもしれない」
と自分に秘かに言い聞かせてましたが
これは、きっと牛田くんも…(≧▽≦)
津田さんのお話は
コロナで二年間せんくらが中止になったけれど
こうしてまた音楽をみなさんと共有出来ることが
本当に嬉しくて幸せで尊い、と。
地元仙台で、馴染みのあるせんくらで、こうして再び演奏できることを
心から喜んでいるのが伝わってきて、私も嬉しくなりました。
さっきは阪田さんと入れ替わりくらいで津田さんが登場したのに
牛田くんが登場するまでにちょっと間がありました。
トモハルのヤツ、じらしテクを…。
来ましたよ!牛田くん。
今日も手に黒っぽいタオルを持ってます。
3人の中で一番若いのに
なんでしょう?この貫禄。
なんでしょう?この気品。
プログラムの順番通りパデレフスキから始まるかと思いきや
最初に弾いたのは『樅の木』でした。
ああ、なんて深い音色…。
なんて厚みのある音色…。
芳醇なブランデーみたいじゃないですか。
いきなり夜のサロンに来たみたい。
じらしテクのあとで、こんな色気ある演奏をするなんて
いつの間にこんな悪い男になったんでしょう?(笑)
仙台に来て感じたのは
カラリとした気持ちのいい空気と
四肢を広げるように伸び伸びと育った緑が多いこと。
昨日も一人で公園を歩きましたが
何にも邪魔されずに豊かに育った樹がたくさんありました。
昨日見た樅の木みたい。
これね、よく見ると、鶏の卵くらいの大きさの実が
枝に止まった鳥のように いっぱいあるんですよ。
わかるかな?
牛田くんが描く樅の木は
どっしりと豊かで熱い。
そのまま続けてパデレフスキへ。
「6つのフモレスケ」よりサラバンド って
なにかの暗号みたい。
「フモレスケ」はドイツ語で「ユーモア」という意味らしいです。
「サラバンド」は17世紀頃、ヨーロッパの宮廷で流行した3拍子の舞曲の一種らしい。
初めて聴くその曲は、「ユーモア」とはほど遠く、バッハの教会音楽のような印象を受けました。
まさに、さっき阪田さんの「シャコンヌ」で思い出していた牛田くんの弾いたシャコンヌ。
人間の「業」を感じ、教会で跪きたくなるような。
牛田くんのピアノを聴いてると、時々不思議に思うことがある。
あなたはいったい何者…?
どれだけの過去世を生きてきたの…?
牛田くんは、全ての曲を一気に最後まで弾ききりました。
「ミセラネア」(また暗号っぽい)よりメロディ、ノクターン。
ああ、覚えてますよ!聴いたことありますよ!
3年前の、あの場所で。
たった1回限りの、企画もののための演奏だと思ってた。
もう二度と、聴けないかもしれないって思ってた。
さらに円熟した演奏を、こうしてまた聴けるなんて…(T^T)゚。
そして、きっとこれからも、聴ける。
世界中の人が聴ける。
(T^T)゚。
あのとき浮かんだ情景と同じ。
懐かしい夏の午後。
チラチラと動く木漏れ日。
まだ若かった母の笑顔。
揺りかごを揺らす手。
心より、もっと深い場所で
忘れていた何かを思い出す…。
ご本人から発表があるまでは
騒ぎ立てずにいようと思って控えていたけれど
もう、そろそろ触れてもいいよね…?
だってこんなにも素晴らしい演奏をひっさげて臨むなんて
もう、コンクールが楽しみでしかない!
彼の演奏は、頭とか表面の浅い部分とかではなくて
感情に訴えてきて、深く心を揺さぶるんだもの。
演奏した曲、どれも一曲一曲がすべて絶品でした。
明らかに「メイン」と「その他大勢」が分かる美術展ではなくて
どれもすべてがピカピカに磨き上げられて
ガラスケースの中で光を放っているように。
ラストの『愛の夢』は、気品に大人の色気がプラスされてました。
ファンが増えないわけありません。
初めて知ったけど
右手の親指だけで、ほとんど旋律を奏でていたんですね。
無数のカットが施されたダイヤモンドみたいに
キラキラと光を放つ右手の4本の指。
愛を囁くバリトンのような低音の左手。
白く長い指が、極上の音楽を紡ぎ出す様子は
見た目にもため息が出るほど美しかったです。
よかった!ちゃんと牛田くんもトークがありました(≧▽≦)
前のお二人は、ピアノの前に来て
客席ギリギリのところでお話ししてたのに
牛田くんはピアノの椅子の向こう側。
そして、左手でピアノの角を触ってます。
今日も仙台クラシックフェスティバルにお越しいただきありがとうございます。
今日は阪田知樹さん、津田裕也さんが
名曲中の名曲を演奏されました。
こんな素晴らしい方達と一緒に演奏できたのは、せんくらならではです。
阪田さんは…
『阪田さん』なんて言っていいのか…。
いつもは「先輩」とお呼びしているんですけど
2021年のエリザベートコンクールで…(すみません。このへん違ってたらごめんなさい)…
技巧が素晴らしいのはもちろんなんですが
技巧だけではなくて
(ちょっと考えてから)
色気もある演奏をされます。
津田さんは…
いつもは『先生』とお呼びしているんですが
2007年の仙台国際コンクールで優勝されて
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏されたんですが
その時の指揮者は確か…(続きます)
あのですね…
牛田くん、まるでお二人の大ファンの一般人のクラシックオタクです(笑)
自分のことは全く語らず、お二人について夢中で語ってました(笑)
自分がトリを飾ったということを忘れてるんでしょうか(笑)
もう、この人ときたら、どこまで好きにさせれば気が済むんでしょうか(≧▽≦)
「では、お二人にもう一度出てきてもらいましょう。」
と、拍手で迎える牛田くん。
まるで司会者じゃないですか!(≧▽≦)(≧▽≦)
舞台に並んだお三方
互いに拍手を贈り合い
揃って深々と頭を下げました。
3人並ぶと、なぜか牛田くんが一番年上っぽく見えました。
そして、互いに「お先にどうぞ」と、退場する順番を譲り合い
(この光景、6年前のせんくらでも見たような…笑)
袖から一番遠くにいた牛田くんが
観念したように最初に退場しましたが
小走りに入っていく様子が、これまたとてつもなく魅力的でした。
モーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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ウシしか勝たん!
普段の演奏会では見られない魅力を垣間見ることが出来る
こういうのも、音楽の祭典ならでは、ですよね♡
ああ、楽しかったし幸せだった~![]()
以上、2日目レポートでした。
せんくらTwitterより
可愛いから、お土産に買っちゃった(*^.^*)
③へ続く…。







