みなさまこんにちは。
10連休のあとに待っていた鬼のシフト。
覚悟はしていたものの、やはり相当にしんどくて、久々に栄養ドリンクのお世話になった私。
いや~、今週は本当に辛かったー![]()
聞くところによると、寒い日のあとに急に温かい日が来たりする、寒暖差のある日が続くと体調を崩しやすいように、
生活でも、忙しい日々と休める日々との落差があると、心身の調子を崩しやすいのだそうです。
それ、めっちゃわかるー!![]()
連休明けの職場、いつもに増して忙しい仕事をこなさなければいけない私達。
すっかりお休みモードに浸っていたせいか、みんな朝からどんよりしていて、まるでゾンビだらけの墓場のようでした
(笑)
なんとか1週間乗り切って、やっとこちらに来ることができましたー![]()
さて、本題に入りますね。
連休の最終日、牛田くんの令和初のコンサートに行ってまいりました。
令和元年5月6日(祝) 16:00~
昭和音楽大学 テアトロ・ジーリオ・ショウワ
アルテリッカしんゆり2019フィナーレ公演
東京交響楽団と若き天才ピアニスト・牛田智大の二大名曲
牛田くんも在籍している昭和音楽大学。
前日にはオープンキャンパスがあり、参加した中高生と保護者には、このコンサートのリハーサルが見学できるという素晴らしい特典がついていたそう。
モー!
これ以上の特典があるんでしょうかねー?
特製ボールペンや、クリアファイルなんかよりよっぽど嬉しいわ![]()
この日、牛田くんの生の演奏を聴いて、人生が変わった未来の音楽家が何人もいるかもしれません。
今をときめく若きピアニストを抱えているということは、学校にとっても、素晴らしい宣伝になりますよね![]()
(昭和音楽大学のガイドブックより)
牛田くんにとって、昭和音楽大学は、小学生の頃『ショパン国際ピアノコンクール in ASIA』で何度も訪れ、演奏した場所。
そして、今回のテアトロ・ジーリオ・ショウワは、9歳の時に初めてオーケストラと共演した思い出深いホールだそうです。
赤い椅子が並ぶホール。
プログラム。
♪チャイコフスキー:『白鳥の湖』より「ナポリの踊り」「スペインの踊り」「ハンガリーの踊り(チャルダッシュ)」
♪ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18
♪ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」
舞台の高さは割と高めで、床面は木の板ではなく、大理石のような素材で黒っぽく重厚感がありました。
東京交響楽団は浜松ピアノ国際コンクールの本選で入賞者達と共演したオーケストラ。
牛田くんとの奇跡のようなララフマニノフP2再び!です![]()
指揮者の沼尻竜典さん、背はあまり高くないけどガッシリしていて、カメさんみたいな印象(←オイ!)
胸元からチラリと見える真っ赤なポケットチーフが情熱の炎のよう。
『白鳥の湖』からの3曲は、いずれもそれぞれの国の民族性を感じさせる要素をふんだんに含んだ楽しい曲ばかり。
そして、いよいよピアノが舞台中央に運ばれてきました。
今日のピアノはスタンウェイ。
登場した牛田くんは、黒のジャケット、パンツ、黒のタートルネックという黒牛田スタイル。
手には紺色にグレーの水玉模様のタオル。
4月のイベント以来、約1ヶ月ぶりに見る牛田くん。
少し髪が伸びたみたい。
その伸び具合がちょうどよく、とってもハンサム![]()
(※注 画像は牛田くんではありません)
深々と美しいお辞儀をし、椅子に座ると精神統一するようにしばらくの間目をつぶりました。
やがて、とても真剣な表情で鍵盤に指を置き、鳴らし始めた鐘の音。
前方の席にいたので、牛田くんが音を鳴らす前にスウッと吸い込む息の音が聴こえました。
生命の息吹を音にするように、徐々に大きくなり近づいてくる運命の鐘の音は聴く者の魂を揺さぶりました。
オーケストラの音色もとても美しく、ピアノと見事に調和し、1つの船に乗って大海原に漕ぎ出します。
今日のピアノはハキハキした活発な美人さん。
特に低音が素晴らしく、ずしんとダイレクトに内臓に響いてきます。
中村紘子先生にこの曲を勧められたというだけあって、牛田くんはこの曲をもうすっかり自分のものにしているという印象。
決して自分のピアノだけを前面に押し出すのではなく、
オケの音をよく聴き、美しい調和を創り出すように。
『令和』は英語でいうと『Beautiful Harmony』。
令和初のコンサートに なんてふさわしい演奏なのでしょう。
新しい時代の幕開けに、初めて聴く牛田くんの演奏。
そして、この後何ヶ月かは聴くことの出来ない牛田くんの生の演奏を
1音1音噛み締めるように、抱きしめるように、胸に強く焼き付けました。
真心…というよりも、魂を込めるような牛田くんの演奏に惹き込まれ、
瞬きも、呼吸をするのも忘れそう。
第1楽章の終わりの方で、牛田くんは既にタオルで額の汗を拭っていました。
盛り上がり、薪を割るように切れ味の良い第1楽章のフィニッシュ。
自然発生のように沸き上がる拍手。
決してマナーを知らないのではなく、
この素晴らしい演奏に拍手を贈らずにはいられない。
そんな感じでした。
前を向いたまま、牛田くんの顔に微笑みが浮かぶのが見えました。
静かな夜の海のような第2楽章。
愛を語るように。
なぐさめるように。
包み込むように…。
何気ないトリルがとても美しく、
空中で静止した小さなハチドリの羽ばたきのようで
こんなふうに安定したトリルを刻むのにも、きっと牛田くんはものすごい努力をしたんじゃないかと思いました。
彼はいつだって、本当に真剣に曲や作曲家と向き合っています。
第3楽章。
もうしょっぱなから、目も耳も心も、細胞のすべてを奪われました。
『題名のない音楽会』で、牛田くんが解説してくれたのを思い出しながら曲を辿ろうと思っていたのに、
すべてを忘れてしまうくらい牛田くんのピアノは迫力があり、まるで奇跡を目の当たりにしているようでした。
新しい時代になった今、ここで牛田智大というピアニストの演奏を聴いている奇跡。
13歳の頃から応援してきた少年ピアニストが、まっすぐに成長し、
立派なピアニストとして認められ、こうして人々を感動させているという事実。
牛田くんの、牛田くんだけの、牛田くんにしか弾けないラフマニノフピアノ協奏曲第2番。
(ややリンカーン調(〃▽〃) )
胸がいっぱいになり、目の奥が熱くなり、足元から体中に電流が走るような感覚を覚えました。
ラストはオケと一緒に上り詰め、
その音色も、指の動きも、まるでこの世のものではないものを見ているみたい。
そして、たとえようもなく美しくカッコいいフィニッシュ!
沸き上がる拍手と飛び交うブラボー!の声。
私も思わず、「ブラボー!」と叫んでいました。
立ち上がり、マエストロと、コンマス、副コンマスと熱い握手を交わす牛田くん。
客席に向かって深々とお辞儀。
手が痛くなるほどの拍手を贈りました。
ああ、この手のひらの痛みが形になって、「ありがとう」って牛田くんに伝えられたらいいのに。
牛田くんが舞台袖に姿を消して、なお大きくなる拍手の渦。
ああ、ファンにとって、いいえ、日本にとって、牛田智大さんは世界に誇れる素晴らしいピアニスト。
胸が熱い。体が熱い。魂がぎゅっと強く掴まれているみたい。
再び姿を見せ、深々とお辞儀をする牛田くん。
何度目かのカーテンコールでピアノの前に座ると
客席は水を打ったようにしんと静まり返ります。
彼が鍵盤に指を置いた瞬間から、
あの音が聴こえた瞬間から、
私の胸の奥からどっと熱いものが溢れてきました。
プーランクの『エディット・ピアフを讃えて』。
聴きたかった。
会いたかった。
この曲だといいな、と心ひそかに思っていた曲。
深い音色。
熟成されたワインのように、ブランデーのように
人生の痛みや哀しみのすべてを知っているかのように
胸の奥深くに沁み込んでくる牛田くんのエディット・ピアフ。
気付けば涙が次から次へと頬を伝っていました。
今まで牛田くんのピアノにどれだけ支えられてきたんだろう。
どれだけ牛田くんのピアノを愛してきたんだろう。
きっと自分で自覚していた以上に、
私にとって牛田くんのピアノはかけがえのない存在になっていた…。
5年前、名古屋のリサイタルで初めてこの曲を生で聴いた時
同じように熱い涙を流したことを思い出しました。
曲を弾き終わり、牛田くんが舞台袖に入っても拍手は一向に小さくならず、
再び出てきた牛田くんは、マエストロと繋いだ手を高く上げて笑顔を見せました。
牛田くんのこれからに、果てしなく広がる明るい未来が拓けているのを感じました。
さて、5月9日木曜日、11時半から、東海北陸7県で、『さらさらサラダ』という番組に牛田くんが出演されましたね。
ええ、東京にいる私には見れませんでした智!![]()
いいんですよ。東京に住んでいるモンは、多くのコンサートやイベント等で、いつも美味しい思いしてますもんね![]()
心優しい名古屋在住のファン智さんが、放送の動画を細切れにしてラインで送ってくれたので、だいたいの雰囲気が分かりました。
前日散髪してさっぱりした爽やかなヘアスタイルと、初夏らしい素敵なシャツとジーンズ姿。
いつも私達が見ているのは「ピアニスト・牛田智大」ですけど、
なんか「大学のおんなじゼミの牛田くん」って感じでいいですね![]()
私が見せていただいた限りでは、話しているのは、こんな内容だったようです。
・コンクールに向けてのヴェルシーニン先生のレッスンの様子。
・コンクールを受けたきっかけは、先生に「そろそろ受けたら?」と言われたから。
・自分にとってもコンクールはとても勉強になる場。自分に足りないものを掘り下げる場になった。
・コンクールになると曲がかぶってしまうので、曲をどこまで掘り下げるかが勝負の別れどころとなるのですごく気を使ってレッスンした。
・ショパンは特別な作曲家。他の作曲家と違ってショパンのためだけに勉強しなければいけない。小学校の頃から勉強してきたけれど、何年やっても闇が深く、謎に包まれている。どんなに勉強しても理解しがたいものがある。
・りおちゃんの写真を紹介。寝ていると可愛く撮れる。
・きっかけは、ペットショップに鳥を見に行ったはずなのに、猫を連れて帰ってきた。
・他の猫はお客さんに媚びると言うか「自分をを見て!」とアピールするのに、お客さんなんか眼中にない感じで熟睡していたので、そこがおとなしそうでいいな、と思ったのに、あとで聞いたらその日の朝ワクチンを打ってすごく体調が悪かったらしく、家に連れて帰ったらすごくやんちゃになって家がめちゃくちゃになった。
・朝の3時くらいから僕を起こすので、いつも寝不足。
・いたずらが好きで、寝てる間にエアコンをつけるので、真冬に冷房をつけられて寝てる時に死にそうになりました。
・来年はショパンコンクールもあるので出れるといいな、と思います。
・タイムスリップにして作曲家に会えるとしたらショパンに会いたい。なんでこんな凝った曲を作ったのか聞きたい。
などなど…。(ファン智さん、ありがとう!)
生演奏は「雨だれ」だったそうです。
ほかにもきっとたくさんのお話があったと思いますが、牛田くん、とってもリラックスした様子で、表情豊かに楽しそうにお話されてました。
特にりおちゃんの名前を出されたとたんにお顔がニコーッ![]()
これ、完全にノロケじゃないですかっ!![]()
りおちゃんのこと、「彼女」なんて言っちゃったりして…。
キーッ!
またはですねー、第一子生まれたばかりの若いお父さんの顔ですよ、これは。
ま、いいんです。牛田くんが楽しくて幸せなら![]()
そして、ショパンコンクールに意欲的だったことも分かり、
きっとやってくれるね!牛田くん!
もう、全力で応援するからね!![]()
牛田くんったら東海北陸地方の奥様方をきっとメロメロにして、またファンを増やしちゃいましたね![]()
今日は娘が夕方まで学校で夫のジャックも仕事。
1人でパソコンに向かってこの記事書いてたら、お昼食べるの忘れてて、
その前にお隣さん(推定年齢80歳。1人暮らし)にいただいた手作りマーマレードの瓶を返そうと思い、
瓶に小さなチョコレートをたくさん詰めてピンポーンと伺ったところ、
今度絵画展に出す絵をぜひ見てちょうだい、というのでお邪魔してきました。
彼女、絵を習い、ピアノを習い、洋裁をし、パンやケーキを焼き、
ほかにもパソコンを操り、布の花を作って毎年それをカレンダーにしていたりするスーパーウーマンなんです。
茶色いアップライトピアノの蓋が開いていて、そこにソナチネの楽譜が。
自分の家のピアノはもうずいぶんいじってないのに急に弾いてみたくなり、
たどたどしくピアノを弾かせてもらっていたら、なんと私だけのために手早くお昼ご飯を作ってくれました。
生姜入りの手作りパンをいい感じにトーストして、
旬のニンニクの芽とジャガイモと豚肉を炒めて、
とっても香りのいい紅茶を淹れてくれました。
幸せ~![]()
冷やごはんあっためて卵かけて簡単に済ませようと思っていた私に、なんてゴージャスなお昼ご飯![]()
しかも、手作りのアンパン、10個も持たせてくれました。
そうだ。明日母の日だから、今年も花束買ってプレゼントしよう![]()
で、帰ってブログの続きを書こうとしたら、もう古い我が家のパソコンがフリーズしてて、
してたはずの保存もちゃんと出来てなかったらしく、
また最初から書く羽目に…![]()
そんなわけで、夕方になり、やっと書きあがりましたです。
皆さま、どうぞよい週末を!








