皆さまこんにちは。
もう10日もたってしまいましたが、牛田くんのピアノリサイタルに、栃木県の壬生まで行ってきました。
2017年10月15日(日)14:00~
牛田智大 ピアノ・リサイタル
牛田くんは、2014年の9月28日にも、ここ壬生中央公民館でリサイタルを行っており、
私にとって、非常に思い出深い場所です。
あまりに印象的で、レポ記事の番外編を書いてしまったほど。
↓当時の記事
読めば読むほどに、なんてアホなんだろうと我ながら改めてあきれる次第(;^_^A
当時の牛田くんはまだ14歳。
サイン会の時に、緊張のあまり震える声で
「ここに来るのに『牛田駅』を通り、その延長線上には『羽生駅』がありました。
やはりお二人は運命の赤い糸で結ばれているんですね。」
・・・とかなんとか言ったところ、彼が見せてくれたはじけるようなこの笑顔。
お誕生日の時の記事にも使わせてもらいましたが、私、この笑顔の写真が大好き。
今回、この写真を牛田くんに渡すお手紙の中に入れてみようかしら、と思い立ち、
我が家のプリンターで、あーだこーだとプリントしてみたところ…
用紙の表と裏を間違えて、こんなことに…。
(T_T)
ヤッパリ機械ニガテ
何かを彷彿とさせるなー、と思い、頭に浮かんだのがこれ。
いや、これより酷いよね![]()
(フォローしてくれたファン智さん、ありがとう)
さて、そんなことはさておき、やっぱり遠かった壬生。
なんとか無事会場に着きました。
この日のプログラム。
Progrum
♪バッバ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻より第3番 嬰ハ長調 BWV848
♪ショパン:24の前奏曲 Op.28
♪バッハ:プゾーニ:シャコンヌ
* * * 休憩 * * *
♪ショパン:夜想曲 第17番 ロ長調 Op.62-1
♪ショパン:練習曲集 Op.25より 第5番 ホ短調
♪ショパン:練習曲集 OP.10より 第5番 変ト長調「黒鍵」
♪ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」
♪ショパン:バラード 第1番 ト短調 Op.23
♪ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調「英雄」 Op.53
ここでおことわりしておきますが、ただでさえ専門知識のない素人&物忘れの激しいワタクシ、
実際に壬生に足を運んだ日から10日が経過したため、
演奏のここがこうだったという具体的なことをほとんど覚えておらず、
いつも以上に抽象的な、イメージ中心のレポであること、お許しください。
この日、舞台中央に置かれていたのはスタンウェイ。
開演時間になり登場した牛田くん。
スーツ姿はいつもと同じですが、今プログラムのリサイタルの中で、初めてネクタイを締めています。
黒字に白い斜線が入ったもの。手には白いタオル。
明るい表情で、軽やかな足取りで歩を進めてきました。
とても柔らかで穏やかな空気を纏っていると感じ、なんだか嬉しくなりました。
会場を見渡してお辞儀をすると、椅子に座り、スーツのボタンをはずし、弾き始めたバッハ。
ああ…。 澄んだ音色が会場を包みます。
聴く者の胸の内を、これから始まる演奏会のためにまっさらに洗い流すように。
この曲が冒頭にくるのは、そんな意味を感じて、とても素敵だと思います。
自然と、聴く側の心の準備が出来るのです。
弾き終わると立ち上がり、にっこりと微笑んで挨拶し、舞台袖に入りました。
続いて24の前奏曲。
聴くごとに、手を抜くどころか1音1音に神経を行きわたらせているのを感じます。
音が研磨されて、余計なものをそぎ落としていくように、
シンプルになっていくように感じるんです。
牛田くんはきっと「弾き慣れてきたからいいか。」ではなく、
何度弾いた曲でも、さらに磨きをかけるため、何度も何度も練習しているのだと思います。
時々のぞく桃色の舌。
ときにに力強く情熱的に。
ときに囁くように繊細に。
明日で18歳になる牛田くん。
微妙なバランスが美しい17歳という年齢の牛田くんの演奏を、しっかりと受け止めたい。
しっかりと耳に、心に焼き付けたい。
24曲目のラスト、何かを宣告するように、
鉄槌を勢いよく振り上げ、振り下ろすように、
ある種絶望的な低音が2回、大きく響き渡りました。
そして間髪入れずに始まったシャコンヌ。
その繋ぎ方がとっても見事で自然でした。
ソナタから引き継いだ絶望をそのまま受け止めて噛み締めるように…。
そして、メラメラと燃える魂の炎が牛田くんからピアノに燃え移り、
橙色の火柱がピアノから上がっているようでした。
だけど不思議とだんだん印象が変わっていくシャコンヌ。
少し前までは人間の「業」のような重いものを感じていたのに、
神聖で重厚な雰囲気はそのままに、
重苦しい鎧を脱ぎ捨てて、解放されたような明るさも感じました。
ああ、第一部だけでも十分聴きごたえがある演奏。
またしても魂持ってかれました。
聴く者をすっかり自分の世界に惹き込んでしまう、
この、牛田くんのブラックホールのような求心力は一体何なんでしょう。
第2部。
夜想曲第17番。
すっかり大好きになったこの曲。
優しくって、深くって、どんな哀しみにもそっと寄り添ってくれそうで。
牛田くんは、後半のショパンも、一気に駆け抜けるように弾きました。
エチュード25-5は、なぜか古いフランス映画を思い出します。
小さい頃モノクロで見た「禁じられた遊び」の、小さな男の子と女の子がうずくまっていた場面が頭に浮かんできました。
黒鍵は、サラッと演奏して、それがまたシャープで洗練されていて素敵でした。
ピアノ・ソナタ第2番。
第1楽章。 暗闇の中を駆け抜けるような疾走感。
私、なぜかこの第1楽章を聴いていると、ショパンなのに、日本の昔の童話、「モチモチの木」を思い出すんです。
まだ幼く、夜1人でトイレ(当時はせっちん
)にも行けない怖がりの豆太が、
夜中に腹痛で苦しんでいる祖父のために医者を呼びに夜の山道を走る。
暗闇の中煌々と光る月。
草や木の枝が手足にかすり傷を作り、頬にあたる風の音。
恐怖と闘いながら、大好きなじさまを助けるために、ひたすらに夜の山道を駆ける豆太。
そして、勇気ある行いをした者だけが見ることが出来るという、灯りのともったモチモチの木。
あ、でも、私が一番好きなのは第3楽章です(^▽^;)
バラード1番。
この曲も聴くごとに重苦しさから解放されて、明るくなっていく印象を受けます。
聴いてて疲れない、ちょうどいい感じ。
そして、そして…
ラストの英雄ポロネーズ。
素晴らしかったです!
近付いてくる騎馬隊の足音が聴こえました。
翻る祖国の旗と、勝利の歓声が聴こえました。
背筋を伸ばして全力で演奏する牛田くんの気品と迫力に溢れた姿が、
騎馬隊を率いる若い騎士と重なりました。
17歳最後の英雄ポロネーズ…。
大好きな、大好きな英雄ポロネーズ…。
思わず涙がこみ上げてきました。
若さと気品に溢れた絶品の英雄ポロネーズ!
終わった時思わず、「ブラボー!」と叫んでいました。
4年前、初めて聴いた時から、いつだって牛田くんの英雄ポロネーズは男前で、ブラボー!でした。
でも、今日初めて口に出して「ブラボー!」と讃えることが出来たこと、
ちょっと恥ずかしくて少し小さな声になっちゃったけど、とても嬉しかったです。
本当に素晴らしい演奏は、人を突き動かすのですね。
アンコールはトロイメライ。
ゆっくり、ゆっくり、何かを一つずつ確かめるように、
そして、17歳の自分自身と思い出に別れを告げるように…。
演奏後、立ち上がり、深々と頭を下げる姿がとても美しく、
このお辞儀も含めて ひとつの美しい作品だと思いました。
「アンコールはこれで終わりですよ~。」と言うように、
片手を上げてバイバイしながら袖に入って行きました。
ありがとう。17歳の牛田くん。
牛田くんが終始明るい表情で、楽しそうに、気持ちよさそうに演奏していたことが
とってもとっても嬉しかったです。
サイン会もちゃんとありました。
牛田くんは白いTシャツの上に黒のブレザーというお姿。
お誕生日前日だからでしょうか。
テーブルに乗りきらないくらいのプレゼントが置かれていました。
サインは牛さんマークに戻ってました![]()
スタッフの方が掲げていた「最後尾はこちら」のボードには、3年前の牛田くんのサインがしっかり描かれてありました。
そして、たくさんの人に祝福されて18歳のお誕生日を迎えた牛田くん。
19日には、報道ステーションにも登場して、18歳とは思えない立派な意見を述べてましたね。
可愛いものが好きで、無邪気な素顔を持ちながら、
全く彼の精神年齢は、100歳超えの仙人なみではないかと…![]()
さて、10月29日(日)は、京都で今プログラムの千秋楽です。
18歳になってから、公では初の演奏ですね。
18歳になって、何かが変わったかな?
ファン智さん達にもお会いできるし、とっても楽しみです![]()








