「浅間山」に初登山 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

実家の母親から『7/1は「初山」なので「浅間神社」にお参りしなさい』言われ、
なんと! その神社がある「浅間山」の山頂まで登ってきました。

しかもその日は平日だったので相方が次男を抱っこしながら長男までも連れて・・・

最初、「初山」って何だ?と思ったので調べてみると、
7/1の富士山の山開きの日に合わせて1歳未満の赤ちゃんが初めて登山をし、
山頂の神社で初登山の証明と、無病息災や無事に成長を祈る朱印をひたいに押してもらう行事なんだそうです。

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この事から「初山」は「ペタンコ祭り」とも呼ばれ、400年前ぐらいからある
埼玉県など、特に北関東に広まっているこの地域独特の風習なんだそうですよ。

どおりで埼玉出身だけど、新潟生活が長いので聞いた事が無い訳です。

その「浅間神社」とは、江戸時代に広まった富士山に対する信仰を各地の山におきかえ、
その山頂に設けられた神社のこと。

って事は、「浅間神社」と名のつく神社は各地に存在するんですよ。
富士山に対する信仰の神社は全国に1300社ほどもあるとか。

なのでわざわざ遠出をしなくても、近所の「浅間神社」にお参りに行けば、
この地域ならでは風習「初山」の儀式はクリアなのです。

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で、「初山参り」が近場で出来る「浅間神社」を調べてみると、なんと!
我が家の住んでいる大宮区にもある事が判明!

大宮駅東口側の大宮区役所近くに・・・

え? 大宮に山なんかあったけか? いったいどんな山なんだろう?

ネットで「初山」を調べているうちに不安になっていたのですが、
各地で行われている「初山参り」の様子を見ると、
結構な標高の山にみんな子どもを抱っこしながら登ってるんですよ。

これって、相方だけで子ども2人を面倒みながら登るのって無理なのでは・・・

そう思っていたのですが、なんと一番近所で「初山参り」ができる山は
標高15mだとか17mとか言われている、ほんとささやかな小山。

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たった20段の参道を登ればもう山頂の「浅間神社」に到着です。

しかもこの埼玉県で一番低い山の名前が「浅間山」。

そう実は、相方たちが登った山は長野にある活火山で標高2568mもある「浅間山」ではなく、
この大宮区浅間町にある小山なんですよ。

ちなみに「あさまやま」と読むのではなく、「せんげんやま」と呼ぶらしいのです。

この「浅間山」江戸時代にこの辺一帯の沼地を干拓する際に、
測量に必要な高台の三角点の1つとして土を運び人工的に作られた山なんだそうですよ。

当時はその三角点との間隔が昔の距離の単位でだいたい「千間」だったので「千間山」と呼ばれ、
後に富士山信仰が広まった時に「浅間神社」が建てられたので「浅間山」と呼ばれる様になったんだとか。

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2,000円を納めて朱印を押してもらうと、こんな「うちわ」も貰えました。

「うちわ」は「子どもが無事に暑い夏を過ごせますように」との願いが込められているそうですが、
神社によっては? もしかしたらお納めした金額によってはなのかもしれませんが、
他に「富士山の本社を訪れる際、のどが楽なように」と「飴」や、
「節のない子に育つように」と「葱」がいただけたりするそうですよ。

でも、こんなイカしたイラストの描かれた「うちわ」がもらえるなんて満足満足♪

「ナニえもん」のTシャツだ?

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富士山信仰なのに「浅間神社」で、「浅間山」だけど、長野の「浅間山」ではなく・・・
と、なんだか頭がこんがらがりそうだけど、無事にこの地域ならではの風習「初山」をクリア。

次男は初めての登山だったけど、もしかしたら長男も自分の足での山登りは初めてかも?
まあそれよりも息子2人を連れて登った相方が一番大変だったでしょうね。

ホント、梅雨時季の行事だけど今年の7/1は晴れてくれて良かったです。

これできっと次男はひたいに「肉」って書かれた超人の様に強く育ってくれることでしょう。

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ちなみにその日、「初山」に行く前に近所の「大宮氷川神社」にも寄ってきたそうです。

「氷川神社」だけではなく、各地の神社でも行われているらしいですが、
この年が変わって半年間の罪けがれを祓い清めるという、「大祓い」という神事があったんですよ。

本祭は毎年半期が終わる6/30だそうですが、人の形になった紙に自分の名前を書き、
そこに息を吹きかける事でその人形に厄を移し、神社に納めて供養してもらうそうです。

また別名「夏越しの大祓」と言われ、暑い夏を迎えるにあたり、
夏枯れを防ぎ、その年の無病息災を祈願する意味もあります。

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この期間「氷川神社」の「神橋」の中央には青い茅萱で作った「茅の輪」が設けられ、
その輪を「∞」の縁起の意味もある「8の字」にクルクルと輪の周りを回るんです。

その時、その輪の中央にぶら下がっている人形に触れて厄を移すんだそうですが、
他の神社ではこの人形を縁起物だと思って持って帰っちゃう人がいるそうなんですよ。

でも、この人形に皆の厄が移ってますからぁ~ 厄持って帰っちゃダメでしょう!


って事で、「大事故」を起して以来、これまでも「神事」には割と積極的に参加してきた我が家ですが、
大きな神社のすぐそばに住むと益々その機会が増えました。

そして、またこれまでとは違うその地域ならではの風習に触れるのも新鮮でいいですね。