小さな旅「むさしの湯」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

新潟に住んでいた我が家は、出かける度に日帰り温泉に
浸かってから帰るのが当たり前なほどの温泉好き。

しかし昨年、温泉地数が全国で3位という温泉王国新潟を離れ、
埼玉県に移り住んだ時にそれを続ける事はもう無理と諦めていたんです・・・

しかし、まったく温泉のイメージが無かった埼玉県に意外と日帰り温泉がある事を発見!

しかもボク住む近所に結構あるんですよねぇ~うれしい~♪

これまでさいたま市では西区の「湯けむり横丁」「清河寺温泉」に行きましたが、
今回は大宮駅から東に県道214号を走った見沼区にある、小さな旅「むさしの湯」です。

家から15分程度の近所にこんなにも日帰り温泉があるなんて、
「近い」という意味では新潟の時より恵まれているかも~

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今回も3歳児のくせして無類の温泉好きになってしまった長男と2人行きました。

相方には悪いけど、まだ4ヶ月の次男に温泉は早いので2人はお留守番。

温泉の成分が強いものだと赤ちゃんのデリーケートな肌には良くないし、
大衆浴場の衛生面という観点でも次男はもう少ししてからね。

とは言っても、以前行った「湯けむり横丁」や「清河寺温泉」は
オムツをしている子はNGだったんですよねぇ~
温泉に入れる様になっても、しばらく一緒に行けないか・・・

と、思っていたのですが、なんと今回の「むさしの湯」は
うれしい事に「オムツNG」の制約がありませんでした!

これは、いい感じだったらいずれ通っちゃうかも~
期待を膨らませてさっそく中へ!
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下駄箱の鍵は各自無くさないように保持するシステムで、まずはそこにある券売機で入浴券を買います。

ただ、そこには会員カードの差し込み口と、会員価格のボタンがあったのでフロントに
その会員について聞いてみました。

すると、ここは会員になるのに年会費100円かかるとの事。
で、入浴料からは50円引き。

一人会員になれば家族みんなその割引きの恩恵を受ける訳なので、
今後も来るようならば確実にお得なのですが、
まだどういった施設かもわからないし、どうしようかなぁ?

などと考えていたら、なんとJAF会員割引き50円も併用できるというじゃないですか!
ならこれで100円オフの損得無し。

って事で土・日・祝日、大人850円のところを750円、
小人420円の料金は4歳からなので長男は無料で利用です。

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またスタンプカードももらえ、スタンプ30個貯めると入浴1回無料になるそうなのですが、
家族で行っても3歳以下の子どもは対象外なので、貯まるにはかなり通わないといけないですね。

ただ、毎週月曜日は「マンデー」として男性はスタンプ2個でお得な日。
水曜日は「レディースデー」として女性が、また毎月22日は「ご夫婦の日」として夫婦が、
毎月26日は「ふろの日」として4歳以上は全員スタンプ2個押してくれるそうですよ。

その他、入浴料以外にはバスタオル&フェイスタオルのセットのレンタルが250円。
レンタル館内着は250円という設定。

もちろん我が家は車の中にタオルセット&着替えが常備されていますので、
こういった入浴料と別になっていると無駄がなくてうれしいです。

ちなみにもう一回出て、再度お風呂に入りたい人は、
無料の再入浴券をフロントに提示すればいいそうですよ。

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あとここには普通の入浴以外にも、今流行りの岩盤浴もあるそうです。

岩盤浴「四季の小径」では、北海道桧山郡管内上ノ国町でしか採掘できない「ブラックシリカ」という
数万年という時間をかけて形成された天然鉱石を使用した低温サウナで、
その石は古来より北海道のアイヌの人々の間で「痛み取りの石」として呼ばれたものなんだそうですよ。

岩盤浴は大人しか利用できませんが400円で。
入浴と岩盤浴のセットでは1,050円(土日祝1,150円)で利用できるそうです。

ボクはあまり岩盤浴は好きじゃないですが、ご興味ある方はぜひ。

さらに2階には、ソフト整体、足底ケア、アロマオイルケア、フェイシャルエステ、
あかすりエステ、リンパトリートメンなどなど、有料完全予約制で心も身体も解してくれる
「癒し処 びぜん」というところもあります。

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1階のフロント左手、ちょっとしたゲームコーナーを見ながら奥に進むとお食事処として、
厳選した旬の素材を使った料理を提供するという「峠茶屋」があります。

なぜかここのオススメは「尾道らーめん」670円。

新鮮な瀬戸内の小魚をかくし味に使ったスープに、
背油がたっぷり浮いてこってりしているようで、食べてみるとはあっさり。
平打ちの細麺を使用し、具はチャーシュー、メンマ、ネギだけを入れたシンプルと
見事本場の「尾道らーめん」の特長を再現。

って、なんでここまで「尾道らーめん」にこだわったのか不明ですが、
結構これが評価高いみたいなのでいつか味わってみたいなぁ。

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さらにもっと驚きなのが、「ふのりそば」590円。

そうなんです、新潟の名物でもある「へぎ蕎麦」の事なんですよ!

さんざん新潟にいる時に食べて、引っ越す時にはまた食べたくなった時のために
乾麺を買いだめしていたあの、ツルツルした食感と強いコシが特徴でのあの「へぎ蕎麦」に
まさかこんな所で出会えるとは・・・

これはお蕎麦を食べに来るだけでも来ちゃうかも。

現にここ「むさしの湯」は、入館料という扱いではないので、
入浴をせずにお食事だけに来る人も多いんだとか。

そういった利用方も出来るっていうのは、色々メリットもありそうですね。

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ただし、デメリットもあるようで、お風呂上がりにこの食堂で休んでもいいのか?
なんだか食事をしていないと休めないという雰囲気も・・・

ボクらはここ以外でお風呂上がりに気楽に休める畳部屋は無いか?と、
施設内を探してみましたが特に見当たりませんでした。

2階には無料の畳の休憩所があることにはあったのですが、
薄暗くて寝ている人もいる仮眠所っていう感じでしたよ。

またその外の廊下にはマッサージチェアが並んでいましたが、これも有料ですしね。

やっぱり家族で来た人なんかのためにも、お風呂上がりにまったりと出来、
待ち合わせの場にもなる広い休憩所が欲しいですよねぇ~

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さて、恒例の館内散策もこれぐらいにして、それではお風呂に行ってみましょうか!

フロント右方面に行くと、ここにちょっとした待ち合わせ場所みたいなのもありますが、
さらに後から増築した様な継ぎはぎの連絡通路を行くとお風呂の入り口があります。

脱衣所はそれほど広くないですが、畳の小上がりがあって、
風呂上がりにちょっと休んだり、子どもの着替えなどに便利なのはいいですね♪

100円玉返却式のロッカーだというのはちょっとわずらわしいかな・・・

その他、ドライヤーや体重計等は設置されていました。

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そしていよいよ浴室へGO!

ここ「むさしの湯」には、清々しい木の香りで心が落ち着く「木の湯」と、
重厚感があり火照った身体にひんやりとする質感が和ませる「石の湯」の2つの浴場があり、
男性は奇数日が「石の湯」、偶数日が「木の湯」の日替わりとなっています。

この日は偶数日だったのでボクらは「木の湯」へ。

浴場内は窓も大きいので明るく天井も高く、実際の広さ以上に
半露天風呂かの様な解放感があります。

また、子ども用の椅子は見当たりませんでしたが、シャンプー、コンディショナー、
ボディーシャンプーが完備された洗い場も20ほどあって、多少混んでいても問題なし。

ただ、場所によっては隣の人が近すぎるところもありましたが・・・

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まず「掛け湯」で身体を洗い流し向かうのは、外の看板にも大々的に宣伝している
「県内最大級の高濃度炭酸泉」いうのが内風呂で一番の売りなんです!

別名「ラムネの湯」とも呼ばれる「炭酸泉」がもたらす効能は、
二酸化炭素が溶け込んだお湯の事で、身体を芯から温め血行を良くし、
冷え性や肩こり、むくみ等だけではなく、糖尿病、腰痛、肌荒れ、
高血圧、循環器機能、不眠症、便秘等にも効果があると言われ、
医療界でも注目する「心臓の湯」とも呼ばれているそうなんですよ。

長男も『シュワシュワのお湯だね』
『お手てや足にブクブクが出来てる~』などと不思議そうにしていました。

しかし、残念な事にここの内風呂の全てのお湯は「沸かし湯」。
要するに『天然温泉』では無いんです・・・

この「炭酸泉」も人工的に作ったもの。
お家で入浴剤の「花王のバブ」を入れた様なものなんですねぇ。

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そんな「木の湯」の内風呂には他に、「炭酸泉」からつながっている白湯の「宮の湯」。

肌にやわらかな青石に座り、背もたれから湧き出るお湯を楽しむ腰掛け湯「竜の腰掛」。

「むさしの熱気」というドライサウナに、その後に入る水風呂の「氷川の水風呂」があります。

内風呂が天然温泉じゃなかったのはガッカリでしましたが、実はこの施設、
2011年にリニューアルオープンした時に昔は全て沸かし湯だったのを、
「県内最大級の高濃度炭酸風呂」を導入すると共に、露天風呂には天然温泉を入れたんだそうです。

この日帰り温泉激戦区になってしまった今、なんとかニーズに合わせて工夫し
どんどん進化させていく努力はなかなか高感度が上がりますね。

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さて、そのすべてが天然温泉だという露店風呂には4つの浴槽が。

長方形の大露店風呂の「宮の湯」に、桧を贅沢に使用した東屋風の檜風呂「杜の湯」は、
その名の通り森林浴を思わせる清々しい桧の香りに包まれます。

また、長男と二人きりで贅沢にお湯を満喫できる樽風呂「満天の湯」と、
新潟の露店風呂みたいに眺望は良くないですが、大空を仰ぎながら入る温泉はやっぱり最高です♪

しかし、驚きなのがもう一つのお風呂「香り湯」。

なんとこれが、せっかくの天然温泉なのに、ラベンダー&カモミール、塩ミントバス、
アロエの湯、ローヤルゼリー、林檎の湯、ペパーミント&オレンジなどなどなど・・・
週替わりで様々な人工的に作られた入浴剤を入れてしまうお風呂なんですよ~

天然温泉好きのボクとしては、何とも「もったいない」と思ってしまうのですが、
温泉ファンでなく、銭湯ファンにはバリエーションがあってうれしいのかもね・・・

これも多くの人を誘客する工夫なのでしょう。

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ちなみにこの日、女性の風呂になっていた「石の湯」についてですが、

内風呂は同じく温泉では無く沸かし湯で、「掛け湯」「炭酸泉」、大風呂の「龍神の湯」、
腰掛け湯の「龍の腰掛」、「氷川の水風呂」に、ドライサウナ「むさしの熱気」。

竜神伝説が伝えられる見沼だけに「龍」が付いた名前が目立ちますね。

また天然温泉の露天風呂は3つで、「龍神」という大風呂。

そして、信楽焼の大壷にスッポリと入る事により
陶器の遠赤外線で身体の芯から温まるという「神酒の壷湯」。

これだけ唯一「源泉かけ流し」と表記されていますよ。

また、真っ赤な外観の「むさしの赤釜」スチームサウナと、
「木の湯」とは違った工夫がされている様で、また奇数日にも来てみたいと思わせてくれます。

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そして一番大事なそのお湯についてですが、源泉名は「宮の湯」。
地下1500mまで掘削してたどり着いた自家源泉です。

泉質は「ナトリウム-塩化物泉」、やや淡く黄褐色がかった透明で、少し塩気があり、
わずかに塩素臭と臭素臭が、湯の華も見られ、湯上り後はサラッとスベスベ感もあり、
いい感じのお湯♪

一部の掛け流しを除き、基本は加温の循環ろ過だそうです。

泉質は前回行っている近所の2つの温泉と同じ「ナトリウム-塩化物温泉」ですが、
3つとも微妙に違った特長がありますよ。

期待していなかったのに近所にこれだけあるなんて、気分で選んで行けますね・・・

いやいや、これからもまだまだ長男と新しい温泉場を捜索していきたいと思いますよ。
川越の上野田にここの姉妹店「むさしの湯川越温泉」もあるそうですしね。

さて、次はどこの温泉に行こうかなぁ~♪

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※泉質、施設、アメニティ、料金、アクセス、雰囲気、清潔度、混み具合、
その日の気分、体調などなど、ボクの独断と偏見とわがままで付ける、★5点満点の温泉「お好み度」。

・・・お好み度★★★☆☆

まあ、新潟の温泉施設のレベル中では、内湯が沸かし湯だったというところ以外は、
小じんまり感やゆっくりできる休憩所が無い事など、そんなに気にしてこなかったところですが、
このさいたま市の「日帰り温泉激戦区」の中の1つであると考えると、色々工夫しているのは見られるけど、
それほど突出した特長もないので、他の施設よりも★を1つ減らしました。

でも天然温泉はなかなかでしたし、我が家にとってこの辺りに多い「オムツNG」の温泉でない事や、
新潟名物の「へぎ蕎麦」が食べられるといううれしい発見のあった施設でもありましたよ♪

小さな旅「むさしの湯」

埼玉県さいたま市見沼区大字南中野422−1
電話:048-680-7634
料金:平日-(中学生以上)750円、小人(4才~小学生)370円/土・日曜・祝日-大人850円、小人420円
営業:9:00~24:00