「SLばんえつ物語」で会津へ | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

ボクが新潟に住んでから今年で15年目。
その時からいつかは乗りたいと思っていた「SLばんえつ物語」についに乗る時がやってきましたぁ~♪

って、毎年4~11月の週末を中心に磐越西線の新潟駅~会津若松駅間を
1往復走っているのだから、予約さえすれば乗る事は出来るんですけどね。

「SLばんえつ物語」で会津若松までの乗車時間は約3時間半。

車で行けば1時間半ぐらいの道のりで、これまでなかなか切っ掛けがなく
ずっと遠くから眺めているだけだったんです。

でも、相方の『6/16の父の日、どうする?』って言葉が切っ掛けになって
ボクの願いを叶えさせてもらっちゃいました。

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まあそれよりも、息子が電車や汽車が大好きなので
体験させてあげたいっていうのが大きかったんですけどね。

この日までしばらくイヤイヤ期の息子には『いい子じゃないと汽車乗れないよ』という
言葉がかなり効果ありましたよ。

そして、初めて知ったのですがなんと「SLばんえつ物語」もボクと同じ今年で15年目になるんですね。

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その15年目の「ばんえつ物語」には7両目として「グリーン車」が登場したんですよ。

まあ、予約をしようと思ったのは1週間前なもんで、
店員30名のみの人気の「グリーン車」には当然乗れないんですけどね。

出発してしまったら入って見る事すらできないので、新潟駅ではまずグリーン車の見学をしましたよ。

座席配列は1席+2席とゆったりの3席で回転リクライニングシート。
座席の背面には木材を使用し、デッキ部は黒を基調としたデザインで豪華な感じです。

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また、最後尾は床下から天井付近までがガラス張りの「パノラマ展望室」になっていて、
往路は遠ざかる沿線の風景を、そして復路では先頭に連結され、
「C57-180」こと「貴婦人」の美しい後ろ姿を見ながら旅が出来るのだそうです。

もちろんそれを体感できるのもグリーン指定券を持っている人だけの特権。

お客さんは年配の方が多かったですが、この特別感は乗り鉄さんにとっても、
大人乗車券2,210円+グリーン料金1,620円を払う価値は有りそうですよ。

ちなみに展望室のガラスケースにSLの模型や沿線の民芸品などが展示されているっていうのも珍しくて必見。

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そしてボクらは大人指定席510円で一般車両です。

こちらも大正浪漫が感じられる内装で、汽車の旅を優雅に過ごせそうですよ。

まあ、ボクは初めての「ばんえつ物語」の旅なもんで、
グリーン車両でジッとなんかしていられないはずだからこっちの方が合っていますけどね。

全席指定席だけど、この日は混んでなかったので親子3人でBOX席1つを独り占め出来たのも良かったです。

って、息子は膝の上にと思って指定席料金250円は払ってないんですが、
一度も切符を拝見に来ませんでした・・・

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さて、いよいよ6/15(土)9:43新潟駅、「ばんえつ物語」の旅出発進行~♪ ポ~~~~!!

車窓から見える風景は「C57-180」のふるさと新津を過ぎるまではまだ町。
息子はたくさん電車が並ぶJRの車庫にも興奮していますが、
「森と水とロマンの鉄道」とキャッチコピーのついた磐越西線の見どころはこれからですよ。

って事で、まずは汽車の旅を盛り上げる意味でも駅弁を食べる事に。

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5号車の売店でも駅弁は売っているのですが、混雑時はお目当てのお弁当が買えない事もあるそうなので、
予め新潟駅で購入してきちゃいましたよ。

食べたのは「SLばんえつ物語弁当」(950円)。

その名の通りこの「ばんえつ物語」の運行記念で発売したなかなかバランスのとれた駅弁。

そして新津の駅前にある大きな看板が印象的な、「雪だるま弁当」(980円)は
1987年から親しまれているらしく、新潟(新津)の駅弁と言えばこれが最初に思い浮かびますよ。

この貯金箱にもなる容器の雪だるまは、顔のパーツが回転できて表情を色々と変えられるので、
息子がその表情をマネしながら遊んでました。

気に入り過ぎて、この旅の間ずっとこの蓋を持ち歩くハメになってしまいましたが・・・

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そして、電車の旅でうれしい事って言ったらお酒が飲めるって事♪

新潟の駅弁じゃないけど、サンドイッチを駅弁によって全国に広めたという
「大船軒のサンドウイッチ」(500円)をおつまみに、
「SLばんえつ物語ビール」(500円)をいただいちゃいましたぁ~

これは瓢湖の地ビール、スワンレイクビールの「越乃米こしひかり仕込み」の特別ラベルなんだそうですよ。

朝からすっかりいい気分になっちゃって、気付いてみると車窓はもう田園風景が広がっていました。

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週間天気予報で晴れを確認して予約したはずなのに、今にもグズつきそうな空なのが残念ですが、
線路沿いにはこっちに向かって手を振る人がいっぱい!

まるで、あのカンヌで金賞を受賞した九州新幹線のCMの様です。

そうかぁ!みんなこの汽車に手を振ってくれているんだなぁ。
なんだかみんなに歓迎されているみたいでとってもいい気分♪

息子と必死で『バイバイ~』と手を振って応えましたよ。

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しばらくすると、4号車のフリースペース車両「展望車」では
「ばんえつ物語」に関するクイズ大会が行なわれるというので行ってみました。

クイズに挙手で答えて正解するとシールがもらえ、さらには最後にその正解者だけでじゃんけんを行ない、
勝った人に賞品がもらえるというものでした。

問題は超簡単なものから、大人でもわからない難問まで出るのですが、
子ども優先で答えさせてくれるというので、息子に挙手させ見事シールをゲット。

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そして、会津の観光問題で『この赤ベコのマスコットの名前は?』というクイズに
誰も手を挙げてなかったので、ボクが遠慮せず「あかべぇ」と答えておきました。

で、最後のじゃんけん大会にボクも参加したのですが、
なんと、最後まで勝ち残ったのがこのボクと小学生の男の子!

会場の皆さんが見守る中、子どもからいい大人が賞品を奪い取ってしまうのか!?
ちょっとヒヤヒヤしましたが、結局負けてホッとしました。

子どもからいい思い出を奪ってしまうところだったぁ。

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汽車は1時間半ほど走り津川駅に到着。
ここではこれから県境の山を越えるためにも、16分停車し給水作業を行ないます。

その時間を利用して「C57」との撮影タイムです。

そうなんですよねぇ、走っている時は汽笛や流れてくる黒煙で
なんとなく汽車に乗っている感じはするけれど、その姿はほとんど見る事が出来ませんからね。

こうしてホームに出て見て改めて実感しますよ。

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息子も迫力ある車体と作業する人に釘付けです!
でも時々上から石炭が降ってくるので近寄り過ぎないで~

「C57」の正面で一緒に写真を撮るのはもちろん、他の駅では熱気が漂う運転室に入ったり、
車掌さんと一緒に撮影したりしましたよ。

ちなみにこれが↓グリーン車両の「パノラマ展望室」です。

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さあ、これから福島県へ入りますよ。
トンネルや鉄橋が多くなってきたので、頻繁に汽笛が鳴ります。

車掌さんの話によると、これは機関士さんに危険を告げる役目をしているそうで、
特にトンネルに入る時には外に出ていると煙に巻かれてしまうので回避する合図になっているんだそうですよ。

当然、客車も窓を閉めなければならないのですが、
それを考えると夏場にクーラーの無かった昔はかなり暑苦しかったんでしょうね。

トンネルを抜けると窓が蒸気で真っ白になるっていう蒸気機関車ならではの情緒も
この快適な空調があるから優雅な気分になれるんですね。

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それにしてもビックリしたのはこういった山奥や田舎に
行けば行くほど沿線にカメラマンが多くなって行く事。

目の前を遮る人工物も少なく景色もキレいになっていくので当たり前かもしれませんが、
線路まで数十㎝ぐらいのところでカメラを構えている人も多くてかなり危険。

明らかにこれは進入禁止の範囲じゃないかな?という人も見かけましたよ。
撮り鉄さんの根性は感じましたが、あんまり車窓から見るいい風景ではありませんね。

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しばらく落ち着いて自然の風景を眺めていると、次のイベント車内対抗じゃんけん大会が始まりましたよ。

これは1つの車両の中でじゃんけんをして、勝った5人が記念缶バッヂをもらえるんだそうです。

売っていないレア物! これはぜひともゲットしたい!

と思っていたら、なんと勝っちゃいましたぁ♪ ヤッタ~! ボクってなかなかじゃんけん強いかも。

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でも、もともとイベント列車ではあるのですが、
この他にもアンケートを書いたり、「展望車」と「1号車」にあるそれぞれ違う記念スタンプを
もらいに行ったりとなかなか盛りだくさんですねぇ。

ボクはこういうイベント事は大好きなのですが、のんびりと汽車の旅をしたい人にはちょっとうるさいかな?

まあ、息子をはじめ子どもたちは大よろこびでしたけどね。

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ホントは5号車にも、子どもが遊べるスペース「オコジョルーム」っていう所にも
行こうと思ったのですが、息子も退屈せずに汽車の旅を満喫出来ていたので行くヒマもありませんでしたよ。

ちなみに「オコジョルーム」は森をイメージした装飾と、小鳥のさえずりの音も流れて、
紙芝居やぬり絵、折り紙、絵本の貸し出し、記念撮影ボードなどがあります。

また今年からは、靴を脱いでくつろげるように靴置きとフロアーマットの貸し出しを始めたそうですよ。

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最後には記念乗車手帳や絵ハガキをもらいました。

このハガキに乗車記念スタンプを押し、売店で50円切手を買って、
「展望車」にあるポストに息子宛てで投函しましたよ。

そうしたら先日、特別の消印が押されたこの絵ハガキが届きました。

思い出の品をたくさんもらえましたが、やっぱり家族で過ごしたこの時間がなによりの宝となりました。

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左手に磐梯山も出迎えてくれ、長いと思っていた旅もいよいよ終着駅、会津若松に近づいてきました。

今、会津ではNHK大河ドラマ「八重の桜」でたいへん盛り上がっています。
ぜひ今そんな会津に「SLばんえつ物語」で足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

実はボクらも、これでUターンして新潟に帰る訳ではなくこの後も会津を巡る行程になっています。

13:31、会津若松駅に無事に到着し、これで「SLばんえつ物語」会津までの旅は終了しましたが、
まだもう少し鉄道の旅はつづきます。