アルビ、鳥栖で日本人エース誕生【J特】 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
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今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
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その時思ったことを気ままに更新してま~す。

5/11(土)はアウェイの「ベストアメニティスタジアム」で
J1リーグ第11節「サガン鳥栖 vs アルビレックス新潟」がありましたね。

まずは「ベアスタ」まで遠征に行かれたアルビサポーターの皆さまお疲れ様でした。
今季2回も鳥栖に行かれた方はどれだけいらっしゃるのでしょうか?
大変頭がさがります。

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そう!今季鳥栖とはつい4/24(水)のナビスコ杯第5節で戦ったばかり。

しかし、アルビ以上のハイプレス攻撃に屈し「0-2」で敗戦してしまいました・・・

通算成績は14勝5分5敗とはいえ、昨年戦った2試合もどちらも完敗し、
2007年の天皇杯からは4連敗中。

すっかり相性の良さは過去の物となってしましましたね。

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しかし鳥栖はリーグ戦では昨年5位と活躍しましたが、今年は現在15位とアルビの1つ下。

お互いにこれ以上下位に落ちないためにもここはぜひとも勝ちたい一戦になるので、
またもや激しいプレスの90分間となるでしょう。

雨の新潟では「メディアシップ」でパブリックビューイングあったようですね。

2011年J2得点王の豊田選手と、2012年J2日本人得点王の堅碁の打ち合いも楽しみですし、
古巣であるキムクナンとのマッチアップも白熱する事でしょう。

鹿島につづき、もう2度と戦ったばかりの同じ相手に同じ地で負けられない!

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しかし、今節のスタメンを見ると不動の左SBだったキムジンスがいない。

どうやら甲府戦でシュートを打ったさいに左内転筋を痛めたらしく、
その代わりに5/5に30歳の誕生日を迎えたばかりの坪内が。

そしてツートップは前節故障したかと思った達也に、
初ゴールからすぐの2試合連続ゴールで開花したと思われる堅碁。

しかしその開花もほんの余興だったとは恐れいりました・・・

試合開始から2分、本職でない右SHに入った三門がCKを相手ゴール前に蹴ると
大きく回って相手DFを振り切り、ニアに走り込んで高いジャンプと共にボールを頭で捉えた男がいた!

それは川又堅碁だぁ!

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GOOOAL!

よっしゃぁ~っ! 堅碁、3試合連続のゴール!
5年間J1で得点がとれなかった堅碁が、1点入れたら毎試合入れ始めるだなんて、
これは完全に開花しましたね。

しかも両チームでのファーストシュートという早い時間での待望の先制点。

同じようなハイプレスを戦術として取り入れてくる相手に、
前回は絶対的に自信のあった運動量で負けてしまって悔しい思いをしただけに
この1点のリードはかなり大きなアドバンテージだぞ!

アルビはいつも通り高い位置からの連動したハイプレスで相手に自由を与えていません。

三門や亜土夢がよく相手に絡み、レオが刈り取り、達也が前線に運んで、堅碁が裏を狙う。

ただし1点リードをしているからか守備も落ち着いていて、キムクナンや大井が確実に跳ね返すと、
成岡がボールを落ち着かせ、両サイドバックの川口&坪内も攻め急がず、GK黒河まで戻す。

いい感じ・・・でも早すぎる得点だけに、このいい感じの時に追加点が欲しい。

と思っていた前半24分、相手ボールを成岡がカットすると堅碁が相手ゴール前まで運び、
左に併走していた成岡へ再びあずけるとツータッチで相手DFを交わし折り返すと、
そこにはまたもや川又堅碁!

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利き足の左足を振り抜いてGOOOOOOAL!!

おお! 堅碁待望の1試合複数得点をもうこの45分間でやってしまったぁ!

あの打てばポストやバーに阻まれるという呪いに悩まされてきた堅碁がしっかりと枠に流し込みましたよ。
これは開花というよりもうすでに満開状態の絶好調ですよ。

もう前半で2点リードするなんてこの試合、楽しいぃ~♪

しかし、この時間帯から2点リードってアルビにはあんまりないことですし、
『サッカーは2点リードしている時が一番危ない』とはよくいいますもんね。

実際気温が高いそうで、寒いところからきた新潟の選手だけでなく、
鳥栖の選手も大量の汗をかきかなり体力を消耗している様子。

2点リードしているとは言え、鳥栖の選手がスタミナが豊富なのは知っているだけに
前半終了間際に足が止まっていたのはちょっと怖かったです。

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なんとか2点リードでハーフタイムを迎え、少しリフレッシュできたアルビは、
また本来の動きを取り戻せて、後半2分には達也の折り返しを相手DFがクリアミスをし、
そのこぼれ球がゴール前の堅碁のところへ!
それは相手DFに阻まれてしまいましたが、いきなりハットトリックになりそうなシーンや、

後半5分には三門のシュートがクロスバーに阻まれたシーンなど、
また体力も回復してきたようです。

しかし、それは相手も同じだったのか?

後半4分には、GK黒河のバックパス処理ミスにつけ込まれて鋭いクロスをゴール前に入れられると、
そこに走り込んだ池田選手に合わせられる。

なんとか黒河がボールの勢いを殺したけど、ボールがゴールラインを割りそうになり、
あわや失点かと思った直前でレオがクリアしてくれました。

あぁ、危なかったぁ~

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と、お互いの動きに活気が戻ってきた後半18分、左サイドに深く侵入され、
そこからゴール前に送られたボールはファーサイドの野田選手の頭に合わせられ失点。

これで「1-2」。

2試合連続ゴールを決めた野田選手にも、ゴール中央にいた豊田選手にも、
誰もついていなくてやっぱり明らかににスタミナが無くなってきていますよ。

ん~これはキツい。
またもやスタミナ勝負はホームで移動の無い鳥栖に軍配が上がるのかなぁ?

まだまだ時間もあるし、そんな不安がよぎり始めてしまった上に、
この得点で鳥栖のサポーターも選手も押せ押せムードになってきてしまいましたよ。

しかし、そんな不穏な空気をこの3分後ひっくり返してしまった男がいました。

後半21分、レオのプレスから奪ったボールを達也が斜めに鋭いパスを出すと、
堅碁がトラップでDFをかわして今度は右足を振り抜く!

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GOOOOOOOOOOAL!!!

な、なんと!? ハットトリック!!

あの得点がとれないことが近年の課題だったアルビが、1人の選手が3得点!?

アルビがJ1に上がってのハットトリックはエジミウソンとペドロジュニオール、
マルシオリシャルデスに続き4人目ですが、日本人では初ですよ!

すげぇよ堅碁~! そしておめでとう♪

そして再び2点リード! 
この1点は鳥栖の流れになりそうな雰囲気を完全に変えてしまう大きな1点でした。

そう、この堅碁のハットトリックを祝うためにも絶対にかたなければ!

しかし、相手の選手もこれで足がガックリと来たみたいだけど、
アルビも前半からトバしている亜土夢、三門、成岡はもう足にきているようです。

誰かもう交替しないと・・・

そこで後半28分には達也をさげ、勲をCBの前に入れてセカンドボールの死守に。
後半35分には亜土夢から宣福を、後半37分には久しぶりにベンチ入りした菊地直哉という
中盤でゲームメイクができる選手ばかりを投入。

何とかこれで少しはスタミナ補給になったか。

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そして4分のアディショナルタイムの相手のロングボールも跳ね返し、
「1-3」とアルビの快勝!

さすがに鳥栖の体力もスゴかったけど、今度は前回よりも期間が長かったおかげもあり
走り勝つことが出来ました。

見ていて苦しくなるぐらいみんな全力で頑張った!
当然この3得点はチームとサポーター全員で奪った3点です。

1点目は大井やキムクナンに相手DFが引っ張られていたし、
2点目は達也が囮になり、3点目はレオと達也のプレスから素早く切り替えての得点。

1人の選手の力だけで当然3点もとれる訳では無いのはわかっていますが、
今回ハットトリックしたのはあの川又堅碁なんですよ~

うぅ~、いかにも悪ガキで、ムードメーカーにもいかないお調子者だったあの堅碁が、
J2の岡山で1年間修行をしてきて、こんなに逞しく頼れる存在として帰って来たなんて・・・

何だか立派に育った息子を見るような親の気持ちで、うれしくてウルウルしてしまいます。
しかも、頭、左足、右足と全て違ったゴール。

3試合で5得点だなんて、もうこれは開花や満開を通り過ぎ、見事に実ったと言えるのではないでしょうか?
『日本人エース』という名の果実が!
これも日本人FWにこだわっていた黒崎前監督が種をまき、
果実王国の岡山が育んでくれたおかげですね。

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バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪ バンザーイ♪

これでアルビは5月になって負けなし。

今後のリーグ戦では大分、川崎とナビスコ杯を挟んでわりと近いチームと当たるので
ここは確実に勝って5月は無敗で中断期間を迎えたいですね。

これで全34節中、約1/3の11節が終了しアルビは勝ち点「14」の12位。
単純に3倍すると昨年の勝ち点「40」を超えられる計算となりますね。

不敗敗記録を更新していた大宮も仙台に負けて止まりましたし、
ここから今季のJリーグは新たな流れになっていきそうな予感です。

最後に現地に行ったサポーター方からこんなチャントが聞こえてきました。

蹴っちらっせ! 蹴っちらっせ! 蹴っちらっせ!蹴っちらっせ!手がつけられない新潟~♪

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さて、次のアルビレックス新潟は中3日の5/15(水) 「Jリーグの日」、
アウェイの「国立競技場」で行なわれる「Jリーグヤマザキナビスコカップ」第6節、
「FC東京」との対戦があります。

ここからアルビはまた約2週間の間に5試合を消化しなければならない過酷な日程に入ります。

アルビの試合がたくさん見られるボクらとしては幸せな事ですが、選手は大変ですよねぇ。

しかもアルビのハイプレスを武器とした戦術にこの日程はキツいと思われます。
疲れがたまっている時はケガなども起こりやすいので、それが一番心配ですね。

現在ナビスコ杯のアルビは1勝分2敗の7チーム中6位で、
上位2チームが行ける決勝トーナメントへの可能性はまだありますが、かなりキビしい状況。

ボクも「可能性がある限りサポーターが最初に諦めてはいけない!」と
これまで何度も言ってきましたが今回ばかりは何とも言えません・・・

アルビに勝たなくてもいい試合なんて無いはずだし、それを言ったらサポーター失格かもしれません。
FC東京とのこれまでの通算対戦成績は11勝2分9敗なのですが、
ボクはとにかくケガをせず、出来れば若手をガンガン使って色々試して欲しいと思います。

勝ち点より大きな収穫を! そう思う「Jリーグの日」の一戦です。


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